「その瞬間の“熱量”が行き交う会社に」カフェ・カンパニー楠本社長のエンゲージメント経営

「WIRED CAFE」などを全国展開し、今では当たり前となったカフェ文化を日本に定着させた、カフェ・カンパニー株式会社。現在では国内外に100店舗以上を出店しており、飲食店事業以外に、ホテル事業、グローバル事業、プロデュース事業など、事業を拡大させています。 カフェ・カンパニーにはサービスのマニュアルは無く、それぞれの分野において全員がプロフェッショナルであることを求めています。「私たちがやっているのは、“感情労働”。関わる人の感情をポジティブにしていくプロフェッショナルでいなければならない」と語るのは、代表取締役社長の楠本修二郎氏。 TUNAG(ツナグ)を導入するにあたり、従業員に対して考えている価値観、導入の背景や期待することなど、エンゲージメント経営全般についてお話を伺いました。
カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役 楠本修二郎 1964年福岡県生まれ。1988年早稲田大学政治経済学部卒業。2001年、カフェ・カンパニー株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。「CAFE」=「Community Access For Everyone」 と定義し、みんなが集まるコミュニティの場「CAFE」創りを推進。

カフェ・カンパニーで働く仲間に求めること

人の感情をポジティブにするプロフェッショナルでいなくてはならない

--“気づきのトレーニング”をみんなでつながりを持ちながら行っていきたい--

私たちのミッションは人の感情をポジティブにしていくこと。弊社で働くスタッフはそのプロフェッショナルでなくてはなりません。実際にお客様にサービスや調理をしている時間だけではなく、その他の時間も含めた24時間、自分自身がどうポジティブに生きるかということがとても大事だと思っています。 そのためには、感情を豊かにするための気づきの機会をどんどん増やしていきたいんですよね。それが自分自身をポジティブにしていくためのトレーニングにもなると思っているので。 心も体もそうですが、トレーニングというのは、専門のトレーナーが近くにいたり、仲間と一緒にチャレンジしたり、「一ヶ月後までにこうなろう」と目標を持って進めていくのが効果的ですよね。 先程話した“気づきのトレーニング”と“感情を豊かにしていくトレーニング”は、24時間×365日、“みんなでつながりを持ちながら”行うことがとても大事なことだと思っています。

TUNAG(ツナグ)導入の背景・期待すること

その瞬間に、熱量を伴った情報の交換をしていきたい

--「その瞬間であること」が重要なんです--

“気づきのトレーニング”には、日々のちょっとした気づきや思ったことを「その場」で発信できる環境が必要だし、重要だと思うんですよね。ネタや情報、気づきを色々とためておいて、一週間に1回話したり投稿したりする形では、どこか感情の起伏度を削ぎ落とした情報になってしまうのではないかと。 “その瞬間”に思ったことを、“その瞬間”に伝えることができる。それをスタッフ同士で行うことができれば、熱量を伴った情報の交換により、共感が共振を呼び、熱量を伴った行動につながるトレーニングになると思っています。

--豊かな感情を持つ人間性を「みんなで育て合う場」となることを期待しています--

サービス産業のプロとして、お客様を迎え、楽しんでもらうには「僕たちそのもの」が価値なんだということを理解することが必要ですし、それが自分自身の誇りにつながると思います。 自身で情報や行動を発信し、それに対するポジティブなリアクションが返ってくるとそれは自信につながりますし、全社的にナレッジにもなっていきます。 そんなふうに、スタッフを育てていく場としてTUNAG(ツナグ)には期待しています。お店の内装やメニューもそうですが、自分に誇りを持つことはとても大切なことだと思います。 これから先、テクノロジーの進化が進めば進むほど、人間らしさはますます大切になっていくと思いますし、私たちはこれからも人に寄り添っていきたいと思っています。ポジティブで健やかな感情をみんなで育む場としてTUNAG(ツナグ)を活用してきたいですね。

「ポジティブ」が連鎖するムード醸成をSNSで表現できるかが課題

--お互いの強みを活かして学び合える場にしていきたい--

今後の課題でもあり、期待でもありますが、TUNAG(ツナグ)でポジティブの連鎖を起こしていきたいですね。単純なSNSとしてではなく、投稿やそれに対するリアクションが有機的にポジティブにつながっていくムードが必要だと思っています。うちはならないと思いますが、ネガティブな書き込みや反応が続かないように、ムード醸成ができるかも課題ですね。 対立するのではなく、互いの違いや意見を認め合い、理解し、取り入れながら、ポジティブに変換していく。それぞれの強みを活かして学び合うことを、TUNAG(ツナグ)を通してできたら素晴らしいと思っています。

五感をフル活用して情報を発信していくこと

--後でテキストにするよりも、その瞬間、口で伝えたい--

人間ね、みんな忙しい。しかも今、かなりの時間をスマホに支配されていますよね。もしスマホが生き物だったら、もう人間を完全に征服していると思います。ただ、空いているところってあるんです。耳って空いてることが多いんですよね。あと、恥ずかしくなければ口も空いています(笑)人と話してなければ、ですが。 最近は、そういう人間の空いたスペースをどう使うかも意識していますね。なぜこんな話しをしているかというと、先程もお話したように、「思った時にすぐ発信するために」なんです。熱量を保ったまま情報を発信していきたい。 具体的に言うと、今って、思いついた時に手が空いていない時が多いんです。「あ、いいこと思いついた」と思っても、忙しいから後で……となっているんじゃないでしょうか。 僕は走りながらアイディア思いつくことがあるんですけど、「いいこと思いついた!……けど、今走ってるし、止まりたくない!」という時は、秘書に電話して、「ちょっとメモしてもらって良い?」ということがあるんですよね。結果的には、文章で伝えるより、音声で伝える方が伝わるし、良かったよね、と本人には言っていますが(笑) 五感をフルに使って情報交換できるようになると、これまで伝えられなかった細やかな感情の機微も、熱量も伝わるようになると思います。時間や場所に縛られず、時にはテキストで、写真で、動画で、一番フィットする形で想いを伝えていく。 互いを認め合い、対立せず、ポジティブにチームビルディングができるようなものに、使う私たち自身がTUNAG(ツナグ)を育てていくことができれば最高ですよね。

--五感で感じながらみんなが動けるメソドロジーを作っていきたい--

話が変わりますが、サッカーでは、三角形をどう組み合わせながらパスをするかという、メソッドがあるんです。試合でノールックでパスができるのはそのメソッドがあるからなんですよね。もちろんそれだけではだめですが。 これって、ある種アルゴリズムだと思うんです。「こうなったら、この場合、こっちいくよね」ということ。みんながその先を想像できているから、次のパスコースが分かり、先を読んで動くことができているんです。阿吽の呼吸というのでしょうか、そういう関係を作っていきたいですね。 この話の内容、みんなにも伝えたいですね。TUNAG(ツナグ)の「楠本日記」にも載せようかな(笑) 〜楠本社長、お話いただきありがとうございました!〜
▼『TUNAG(ツナグ)』について 『TUNAG(ツナグ)』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。

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