人にスポットを当てた「社内報」活用 - 「店舗を超えて若い世代の自由な発想を引き出したい」

会社名:株式会社デイトナ・インターナショナル様 従業員規模:301〜1,000名 事業内容:ファッション・小物雑貨・家具の企画製造販売等、ライフスタイル事業 会社HP:https://daytonajp.com/
▼POINT 【課題】本部と店舗間のコミュニケーションを促進したい 【課題】離れて働く人の顔と名前が分からない 【運用】本部のこと、店舗のことがわかる社内報として運用 【運用】チャット機能でコミュニケーションをスムーズに 【効果】リアルのコミュニケーションで話す機会の増加 【効果】店舗の従業員一人ひとりへ情報が届く
株式会社デイトナ・インターナショナル様は、FREAK’S STOREなどのアパレル事業を中心に、ホテル事業なども含めたライフスタイル全般に関わる事業を展開しています。 全国に40店舗以上を展開し、事業が拡大している中、課題となるのが「本部と店舗のコミュニケーション」でした。 本部で考えていることや経営層のメッセージなどを、離れて働く従業員にもリアルタイムで届けたい。そのために、「社内報」という形からコミュニケーションのきっかけをつくることをTUNAG(ツナグ)でスタート。 「若い世代が活躍しているからこそ、現場にしっかりと情報を届けたい」とお話する人事総務部 部長古塚様、御子柴様にお話を伺いました。

課題に感じていたこと

業務上のコミュニケーションが多く、一体感を得づらかった

※左から御子柴様、古塚様 〜どういった経緯で導入を検討したのか、当初課題に感じられていたことを伺えますでしょうか〜 人事総務部 古塚様(以下敬称略):もともとは本部⇒店舗間や店舗同士で業務上のやりとりができるツールを使っていたのですが、カジュアルなやりとりができていなかったんです。 若い人がたくさんいる中で、店舗間で気軽に情報共有できないのはもったいないのではないかと思い、社内SNSみたいなツールを探し始めました。 〜同時に、社内報としても活用できるサービスも探されていたんですよね〜 古塚:ちょうど社内SNSツールを検討している中で、社長から「社内報をやりたい」という話を貰いました。 当初は紙で運用することも考えたのですが、新しい社員を紹介するのにその人が入社して3ヶ月後に社内報として出るよりもっと早く全社にお知らせしたくて。 よりリアルタイムで情報を届けることを重視し、「社内SNSの中に社内報のようなコンテンツを出すのはどうか」という提案をして、社内報としても活用できるサービスを探しました。

顔と名前が一致しておらず、現場の雰囲気がつかみづらかった

古塚:また、会社が大きくなる中で、顔と名前が一致しなかったり、店舗の雰囲気が分からなかったりしていて、部署や店舗を超えて一体感を作っていきたいと思っていたんです。TUNAGはそこを実行していけますよね。 〜社長が社内報を始めたいとおっしゃったのは、やはり現場のコミュニケーションに課題を持たれていたからなのでしょうか?〜 古塚:代表が全国の店舗をまわっている中で、最近入社した人のことを把握しづらくなってきたというのは聞いていました。「自分自身がそうなら、現場の人はもっと他店舗の人のことが分からないのではないか」そう思ったことがきっかけだと思います。

TUNAGを導入した理由

本社から伝えたい情報を適切なタイミングで届けられる

〜TUNAG導入を決めた理由について伺えますでしょうか?〜 古塚:社内SNSツールを探していて、いくつかサービスの説明を受けました。まず重視していたのは、店舗のメンバーがモバイルで使えるということ。 次に、自由度の高すぎるSNSではなく、情報発信のタイミングや見せ方を運用側でコントロールできること。 社内報として活用し、コンテンツを出していきたかったので、適切なタイミングで情報を伝えられるようにしたいと思っていました。全てオープンにして「はいどうぞ、使ってください」と言っても、こういったSNSは急に活用されないと思うんですよね。

WEB社内報としてコンテンツを掲載し始めてから、現場からの反応が増加

社内報作成担当が加わり、コンテンツ作成に力を入れる

〜チャットの機能はスムーズに活用され始めたように思うのですが、社内報運用の準備を始めて、御子柴さんが加わるまで、どのように進められたのでしょうか?〜 古塚:御子柴が運用メンバーに入るまでなかなか社内報は動き出せなかったですね。御子柴に加わってもらい本格的に動き出しました。TUNAGがうまく活用され始めたのは、御子柴がしっかりコンテンツ作成してくれるようになってからですね。 〜社内報には「HANGOUT」という名前がつけられていますが、いい名前ですね。「RPGでいう“酒場”」としてご紹介していたところも分かりやすかったです〜 ※「HANGOUT」・・・デイトナ・インターナショナル様のTUNAG上での社内報タイトル。アメリカのスラングで「たまり場」・「行きつけの場所」を意味します。HANGOUTの中に、色々なコンテンツが用意されて、社内の情報が集まっています。 御子柴様(以下敬称略):TUNAGでは一方通行のコミュニケーションではなく、多方向でのコミュニケーションを実現したかったですね。 人事や経営陣などから全社に向けた情報発信も大切ですが、それだけだと面白くないですし、社内報の発信元は誰でもいいと思っていて。とにかく色々な部署から様々な情報が集まって、人や情報のたまり場になるようなイメージですね。 社内報をRPGでいう『酒場』として社内に説明したのも、『酒場』って、みんなが集まる場所で、新しい仲間も探せて、情報もあるじゃないですか。そういう拠り所になればいいなと思って説明しました。今はRPGでいう『酒場』が若い世代に伝わるのか分からないですけど(笑) 〜HANGOUTが始まってからタイムラインの情報はかなり変わりましたね〜 御子柴:反応は増えましたね。店舗のメンバーが関心のある情報をしっかり出せたことが大きいと思います。 店舗の人からすると、本部でどういう仕事をしているのかも知りたいですし、実際店舗からの情報発信は店長を通してが多かったですし、本部との接点は一部の社員を通してしか活発じゃなかったと思います。 その中で、色々な場所で頑張っているスタッフの顔が見え始めたのも大きな転機になりました。職種紹介のコンテンツは「もっと早いペースで出してくれ」と言われることもあります。

離れた場所にある店舗や、イチオシ社員インタビューの実施

※離れた店舗を紹介するインタビュー「我が店紹介」コンテンツ。お店のメンバーや常連のお客様紹介、お店の自慢ポイントだけでなく、近辺のおすすめスポットなどもまとまっており、店舗のことが分かる充実した内容になっています。 〜都心から離れた店舗のインタビューやイチオシ社員のインタビューも充実していますが、取材は大変ですよね……?〜 御子柴:書いてほしい項目をエクセルなどでまとめて渡して書いてもらっています。最初はちゃんと答えてくれるか心配でしたが、結構みなさん書いてくれますね。「業務の棚卸しになった」という声も貰いました。 実際に現場のみなさんの関心があるのは、「やりがい」や「苦労」などのリアルなところなんです。例えば『プレス』って聞いても「何が大変なのか」があまり伝わっていないんですよね。アパレル業界ではこういうイメージが先行している職種が多くて。 〜なんとなくかっこよさそう……というような感じでしょうか?〜 御子柴:そうです。みなさん憧れるのですが、その中でも大変なことや苦労など、リアルなところに関心があり、そういったコンテンツを気に入ってくれている実感がありますね。 〜その中でも面白いなと思ったのが、「隠れイチオシ社員紹介」のコンテンツです。「この人をインタビューしてほしい」と推薦人がいますよね?〜 御子柴:そうですね、人から人へ推薦してつなぐ形がいいと思っています。本部から店舗の人を推薦してもらって、そこから推薦がまた広がって……。 最初は中途入社の個性的な人が推薦されて、そこから新卒入社の若手社員へ、さらに若手社員へ……とまわっていっていますが、一見しただけではわからない意外な関係性が知れるのが面白いですね。 逆に言うと、誰が誰を推薦するかによって、どういったつながりがあるのかの傾向が見えます。

TUNAG導入後の効果

TUNAGの投稿内容が、リアルでの会話のきっかけに

〜TUNAGを運用していて感じた効果などを伺えますか?〜 古塚:普段の会話のネタになっていますね。まだまだこれからですが、「現場から発信する」ことのハードルが下がってきたと思います。 新潟の店舗の新入社員がTUNAGに投稿してくれたりしていて。あまり周りを気にせず自由に発信してもらえる状態になるのが理想ですね。

現場のスタッフまで会社の想いや情報がしっかり届く

古塚:現場のスタッフまで情報が届くという点は、本当にTUNAGに感謝していて。店舗とは別の連絡ツールも使っていますが、それは「店舗単位」でのアカウントなんです。 店舗のパソコン1台をみんなで見るシステムだったので、ちゃんと見られているのかが分からない。TUNAGだと一人一つのアカウントがあるので、コンテンツを見たかどうか「既読」を見れば分かります。 現場でやる気がある人に対して、うまく刺激を与えていきたいんですよね。例えば「若い人が一人で下着メーカーのD to C会社を設立した……」みたいなニュースなどに感化されてほしいんです。 「こういうことやってみたい」と思ってもらいたいので、私は地味めですがコツコツとニュースを発信しています。 〜「店舗で働いている従業員に対して刺激を与えたい」というその背景はあるのでしょうか?〜 古塚:店舗で働いていると色んなお客様に接客して世界が広がるイメージがありますが、実際は自分から能動的に行動しないと広がりません。ただ服を売る人にとどまらず、ビジネスパーソンとして成長しないと、これからの時代は戦えないと思っています。 〜アパレルという範囲を超えて変わっていかなければならないということなんですね。〜 古塚:そうですね、アパレルに限らず、全ての企業に共通しますが、「変化にどう対応するか」は、スキルが高い低いという問題ではないと思っています。 スキルは陳腐化しますし、後天的にいつでも得られるものです。その土台にある「学ぶ力」を鍛える方が今後生きていく中で大事だと思っていますね。

今後行っていきたいこと

目指しているビジョンに向けて自由に発信できる風土づくり

〜今後目指している姿や組織の形について伺えますか?〜 古塚:みんなが目指しているところが一つであれば、その目指すところに向けた様々な発言や行動は歓迎されるべきだと思っていて。 そういった発信が自由にできる風土を作っていけるのがTUNAGなのかなと期待しています。これは1年とか2年で簡単にできることではないので、地道に続けていかないといけないですね。 〜まずは社内報を通して、離れた人や店舗のことを知る機会づくりをされていると感じていますが、そういった会社にしてきたいと思われる理由を伺えますか?〜 古塚:「こういう会社で働きたい」と思われる会社って、目指すビジョンに共感するだけでなく、オープンな会社だと思っています。 特に弊社の場合、顧客のターゲットは20代〜30代ですので、同じ世代の従業員の意見も取り入れていくためにも、自由に発信できるようにしたいですね。

情報格差をなくし、個々の発想を活かしていきたい

古塚:TUNAGはダイレクトに情報が届くので、情報の格差がありません。その環境を活かして、役割に関係なく、自由な発想ができる人を増やしたいですね。 世の中の流れとしても、「店舗」というものの価値がだいぶ変わると思っています。ただの“売り場”ではなく、広告としての価値を持ったり、倉庫のような位置づけだったり、コミュニティの場になったり。 そうすると、求められる役割は「服を売る」ということにとどまらないですよね。こういった時代に対応するために、狭い世界の中で考えるのではなく、みんなで意見を出し合える会社にしていきたいですね。 〜古塚様、御子柴様、お話ありがとうございました!〜
▼『TUNAG』について 『TUNAG』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。
TUNAG お役立ち資料一覧
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