「コロナ禍でも新入社員に安心して働いてほしい」横のつながりを活性化するコミュニケーションの場へ

東日本を中心に、北は福島県、南は滋賀県まで広域でスーパーマーケットを展開する株式会社ベイシア様。

これまでも「地域に貢献できる人財を育てるため」に、新入社員教育に力を注いできた同社ですが、新型コロナウイルスの影響によって、さまざまな研修が中止に。さらに同期の横のつながりもつくれず、「新入社員が孤立しがちになってしまった」と言います。

そうした状況を打開するために導入していただいたのが弊社サービスの「TUNAG」です。コロナ禍の出口がなかなか見えないなかで、どのように新入社員をフォローしていくのか。人事・教育本部 教育部 部長の佐藤勇気様にお話を伺いました。

TUNAGを導入した背景

コロナ禍に入社してきた社員たちをフォローしたい

※人事・教育本部 教育部 部長 佐藤 勇気様

〜そもそも御社が新入社員教育に力を注いできた理由をお聞かせください〜 人事・教育本部 教育部 部長 佐藤 勇気様(以下敬称略):まず根本にあるのは、「人は会社の財産である」という考え方です。その上で「地域に貢献する人財」を育てられるよう、若手教育に注力してまいりました。私自身が教育の重要性を痛感したのは、2011年の東日本大震災のときです。 当時、栃木と福島の店舗を統括していた私は、被災二日後に福島県白河市の店舗へと駆けつけました。店舗へのダメージはそれはもうすさまじかった。店内はもうめちゃくちゃでした。けれどそんな状況下で、現地のスタッフたちは保存の効く食品を店舗から引っ張り出して周辺に暮らす方々に無償で配布したり、駐車場を避難スペースとして開放したり、地域のためにできることに必死で取り組んでいたのです。それも誰かに指示されたのではなく、スタッフひとり一人が判断して、自然とそうした活動をスタートしたと聞いたときは、思わず胸が熱くなりました。実は、震災の1週間前にも大きな地震を経験し、店舗内では避難訓練や従業員としてやるべきことを共有してました。現場教育がいかに重要か、私が教育部門への配属を希望するきっかけのひとつとなった出来事です。 〜そんな御社がTUNAGを導入した背景には、どのような課題感があったのでしょうか?〜 佐藤:直接の原因はコロナ禍です。そもそも小売業というのは、離職率が決して低くはありません。だからこそ弊社では集合研修や合宿研修をはじめ、先輩後輩の交流を深めるためのイベントなど、エンゲージメントを高めるためにさまざまな工夫をしてきました。ところが、2020年度はコロナ禍の影響で、それらほとんどを中止せざるを得なくなってしまったのです。 その影響が顕著になったのは2020年の冬くらいからでしょうか。退職とまではいかなくても、長期欠勤の社員がちらほら出てきました。コロナ禍の不安なども相まって精神的に追い詰められているのに、ご家族から相談を受けるまで、私たちがそれに気づくことができないという事案もありました。新入社員とのコミュニケーション不足が、ボディーブローのようにじわじわと効いてきてしまったのです。 その上、さらに不安なのは2021年度の新入社員です。彼らは2020年度の新入社員とは違って、面接ですら私たちと直接顔を合わせたことがないのです。このままコロナ禍が収まらなければ、集合研修をいつ復帰させられるかもわかりません。そこでこうした状況をなんとか改善するためにTUNAGの導入へと至りました。

 TUNAGに期待する効果

同期の仲間との横のつながりをオンライン上でも

 〜TUNAGにどのような効果を期待していますか?〜  佐藤:まずはTUNAGによって、同期との横のつながりが活性化することを期待しています。自分自身の経験を振り返ってみても、辛いときに支えてくれたのって、やっぱり同期の仲間なんですよ。失敗したときも、上司に叱られたときも、一番気軽に相談できるのが同期でした。そういう絆は職場だけでなく、仕事終わりに飲みに行ったり、休みの日に遊びに行ったりして築くものですが、今の新入社員たちはコロナ禍でそれができません。実際に新入社員を対象としたヒアリング調査でも、真っ先に挙がるのは「同期の顔が見えなくて不安」という声でした。  そうした孤独感を解消するために、TUNAGを活用していきたい。SNSのように気楽に交流できるプラットフォームとして、日常的に使ってもらいたいと考えています。  ※TUNAGの実際のプロフィール画面です。社員一人ひとりの情報をプロフィールで確認できるため、新入社員や中途入社の方が他の社員のことを知るきっかけになります。また、他部署の社員の情報を知ることができるため、普段関わりのない社員間でのコミュニケーションのきっかけにもなる制度です。 〜具体的にはどのような使い方を想定していますか?〜  佐藤:まずは自己紹介ですね。名前や配属先に留まらず、その方の人となりにまで踏み込んだ自己紹介をしてもらえるよう、私たち教育部門のスタッフも上手くファシリテートしていきたいと考えています。趣味についてでも、好きなアーティストについでも構わないので自由に書いてもらって、それが集合研修が再開されたときにコミュニケーションのきっかけになれば理想的ですね。  サンクスカードも利用していきたいです。実は今もそれに近いことはやっていて。私たち教育スタッフが店舗を巡回したときに「いいな」と思ったことをメッセージカードに書いて、本人をお渡しするようにしています。これをサンクスカードに置き換えることで、他の人がもらった「いいね」もお互いにシェアできるようにしたい。優れた接客などに対する称賛をシェアすることは、技術の向上にも貢献するはずです。互いを積極的に認め合いながら、良いところを真似し合うような文化が醸成できたら嬉しいですね。  ※TUNAGの制度「サンクスメッセージ」です。従業員から良いサンクスメッセージの投票を募ったりすることで、より「感謝し合う文化づくり」の醸成につながります。会社の経営理念や行動指針に沿った良い内容を表彰することで、企業が大切にしている考えの浸透につながります。

今後の展望

やりがいや気づきをシェアするプラットフォームに

〜そのほかに「こんな使い方をしてみたい!」というイメージはありますか?〜  佐藤:社内報としても活用してみたいですね。例えば、緊急事態宣言下などでは私自身もリスクを抱えながら店舗の営業を続けたことに対して、お客様から「ありがとう」と声をかけていただくことも数多くありました。なかには感謝の気持ちを綴ったお手紙をいただいた店舗もあるそうです。そういったお客様の声を、社内報を通じて、社員一人ひとりに確実に届けられるようになれば、きっと自分たちの社会的使命を実感しながら、今よりも誇りを持って仕事に臨めるはずです。  トップメッセージも発信できるようにしたいですし、きっと使っているうちにほかにもさまざまな活用方法が見えてくると思います。その点、TUNAGは「導入したらそれで終わり」ではなく、カスタマーサクセス部の皆さまがしっかりとアフターフォローをしてくれるので安心ですね。実はそこもTUNAGを選んだ理由のひとつ。これからもぜひ色々なアドバイスや提案をいただきたいですね。  ひとまず新入社員を対象として導入を決めたTUNAGですが、いずれは全社を巻き込んで活用の幅を広げていきたいと思います。北は福島から南は滋賀県まで広域に店舗を展開する弊社だからこそ、距離や時間に関係なくコミュニケーションができるTUNAGのようなツールは重宝するはずです。社内全体のコミュニケーションを加速するツールとして、非常に期待しています。 ※TUNAGの制度「社内報」と「TOPメッセージ」です。どちらも社内に向けて様々な情報を発信していく制度です。定期的に情報を発信していくことで従業員同士の信頼関係を構築することが期待できます。また、企業の目的にあったコンテンツを用意することができ、愛社精神を醸成し、従業員のやりがいを向上します。

TUNAGで目指す未来

人々の暮らしももっと豊かにするために

※一番左:人事・教育本部 教育部 部長 佐藤様 〜御社の今後のビジョンをお聞かせください〜  佐藤:今後、無人レジに代表されるさまざまなIoTツールによって、小売業はますます自動化が進んでいくと予想されます。それでもお客様と直接コミュニケーションをする「接客」というプロセスは、人間だけしか担えない仕事として、これからも残り続けていくはずです。  だからこそ私たちは、TUNAGを積極的に活用しながら、これからもプロのチェーンストアマンを育て続けていきたといと考えています。各地域の各店舗に配属された彼らがしっかりと仕事をしていけば、ほかのスーパーもそれに刺激されて、地域全体の小売市場が活性化していくでしょう。そうなればお客様の手元に良いモノがより安く届くようになるはずです。これこそが私たちの考える地域貢献です。より多くの人々の豊かな暮らしを支えるために、私たちベイシアグループは走り続けていきます。  〜佐藤さま、貴重なお時間をありがとうございました!〜
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