従業員が肌で実感できるような社内広報を:上場を経てさらなる店舗拡大を目指す、グッドスピードのTUNAG活用法
株式会社グッドスピード様は、新車・中古車の販売・買い取り、整備、板金、ガソリンスタンド保険、レンタカーなどの事業を総合的に提供しています。車・バイクにおける「安心・快適・楽しいカーライフ」を提供するため、愛知県を中心に、現在は関西・沖縄など全国にも店舗を広げています。
そうした店舗拡大や、2019年の上場を経験する中で、社内広報に課題を感じるようになったという同社。TUNAGを導入し、帰属意識を高めること、会社の方向性をスタッフにしっかり浸透させることに取り組んでいます。
今回は、取締役管理本部長の松井様、人事部部長の泉様、人事部人事課主任の稲場様に、TUNAGの活用方法とその効果についてお聞きしました。(以下敬称略)
導入前の課題
店舗拡大により、経営陣から従業員への情報の伝え方に課題感を感じていた
※取締役 管理本部長:松井様
〜TUNAG導入前、御社ではどのような課題を感じていましたか?〜
松井:店が大きくなってくるにつれて、だんだんと経営層が常日頃から従業員と接することが難しくなってきているという課題感はずっと持っていたんです。
当社は2019年4月に東証マザーズに上場したのですが、上場を機にメディア取材など対外的な広報発信が増えるに従って、社内に対する広報活動が十分にできているのか課題を感じるようになりました。例えば、上場までの過程の取り組みや、上場した時のセレモニーの様子など、色々なことを社内に向けて伝えてきましたが、全ての従業員が肌で実感できるような伝え方ができていないと感じていました。
また、営業会社であり、上場以来大きな成長を目指して取り組んでいる会社だということもあるのですが、退職の抑制もずっと社内の課題でした。退職理由の中で、「会社がどういう課題感を持っていて、将来どこを目指して進んでいくのか、会社が考えていることが分からない」という意見が多く、帰属意識を高めて会社の方向性をスタッフにしっかり浸透させる必要があると感じていました。
TUNAGの導入理由
社内広報と業務連絡を、1つのツールに統合できる点に惹かれた
〜TUNAGの導入のきっかけについて教えてください〜
松井:もともと別のチャットツールは入れていて、それ自体に不満があった訳ではないんですが、TUNAGはチャットツールとしての機能と、社内広報という課題に関する機能、両方を持っていることがわかったので、サービスの乗り換えという形でスムーズに移行できるんじゃないかと思いました。
あと、社内広報をやっていく上で、従業員にとって使いやすくという部分を考えていたのですが、TUNAGはインターフェース、UIがかなり意識して作られていることが理解でき、導入しやすさを感じました。
また、運営会社であるスタメンさんが同じ名古屋の会社という部分でも親しみは感じましたし、会社そのものが大きくなるにつれてサービスも拡充していくだろうという期待感も導入の決め手の1つです。
TUNAGの活用方法
社内報として役員メッセージなどを配信、スタッフ同士での交流機会の創出も
〜TUNAGをどのように活用していますか?〜
泉:社内報を冊子とTUNAGの両方で出しています。冊子を手に取らないと読めない記事など、紙の媒体も大切にしつつ、冊子とTUNAGの2つの媒体を通して、役員のメッセージなどがより広く社員に届けばいいのかなと考えています。また、毎月色々なキャンペーンをやっているのでその宣伝をしたり、誕生日のお祝いメッセージを送り合ったりもしています。
特に誕生日のお祝いのメッセージは、スタッフ同士でのコメントも多く、離れた店舗からお祝いのメッセージが来たり、そこでのやりとりをきっかけに後日会ったり、社内の横のコミュニケーションを取れる取り組みに一番活用できていると思います。
社員の成長意欲の向上や、福利厚生の利用促進にも
泉:あとは、営業がメインとなってくる会社なので、営業職の販売台数や、そのランキングをTUNAG上の掲示板に出し、各個人の上昇志向や、成長意欲を助けています。
また、福利厚生やマニュアルもTUNAGから直接アクセスできるようにしています。規定って「どこにあるのかも分からない」という会社が多いと思うんですけど、例えば、「自分の車を買う時どうしたらいいんだっけ」「社宅に入りたいな」など、福利厚生の細かい内容もTUNAGから調べられるので、福利厚生をみんなに使ってもらうという目的として便利で良いと思います。
〜実際に、現場の方はどのようにTUNAGを使っているのでしょうか?〜
泉:主に、現場にいる正社員700名以上が使用してます。連絡ツールとして使っているので、業務中は常に使っているという感じですね。役職者は会社用の携帯にTUNAGが入っていて、スマホで見るパターンが多いと思います。社員の方はパソコンで見ている方が多いのかなと思います。
TUNAG運用の工夫
※人事部 部長:泉様
〜TUNAG導入当初、苦労したことなどはありますか?〜
泉:運用は主に4名体制で700名を管理していて、一番最初は皆さんに使ってもらうのにすごく苦労しました。新しいシステムを導入してもなかなか浸透しない会社だったのですが、やはり使ってもらわないと、会社のビジョンも浸透しないし、導入した目的も果たせないので。
そういった中で、TUNAGを浸透させるために、社内の交流やメッセージのやり取りに関して、当時皆さんが使っていたSNSは禁止したんです。お客様とのやり取りとか、部署同士のやりとりを全てTUNAGにまとめて、TUNAGを使わないと仕事にならない状況を作りましたね。他にも、どんな投稿や、使い方、ルールの設定をすれば、皆さんに使ってもらえて広く浸透するのかを考えて行動したことが、導入当時の苦労話かなと思います。
ただ、TUNAGのメリットとして通常のSNSと違って既読が付かず、仕事とプライベートで分けやすいと思いますし、あとは通常のSNSだと連絡先を交換しないとやり取りできないと思うんですけど、社員である時点で全員TUNAGに入っているので、「〇〇店の〇〇さんにこういう仕事を依頼したいな」とか細かい仕事も、TUNAGなら依頼しやすいかなと思います。今は、TUNAGがないとやっていけないぐらいの状態ができていると感じています。
TUNAGの導入効果
縦横のコミュニケーションが活性化し、離職率が改善
〜TUNAGを導入してどのような効果がありましたか?〜
泉:一番は、横のコミュニケーション、縦のコミュニケーションが増えたことです。それによって、指示系統がすごくスムーズになって、店舗間のコミュニケーションも増えてきていて、仕事自体も効率アップしていると思います。
また、退職者についても少なからず減っていると思います。退職の理由として、「会社が何を考えているか分からない」、「今後の展望や会社がどうなっていきたいのかが分からない」、だからこそ、自分は今どこにいるのか分からなくなって辞めてしまうという方も結構多いと思うんです。
役員メッセージや掲示板を使って、何年後かの未来のグッドスピードのことや、自分もその位置に行くためにはどうしたらいいか考える機会にもなると思いますし、それで退職も減っているんじゃないかと思います。
社内広報の活発化
※人事部 人事課 主任:稲場様
稲場:以前は、三重や神戸など離れた店舗で働いている同期と話したとき、どこかに出店をしたとか、新しいイベントがあったという情報があまり伝わっていないと感じていました。「最近そんなことあったの?知らなかった」という声が多かったんです。
今は、イベントや営業以外の部署で行なっていることを、TUNAG上に記事にして載せています。「会社ってこういうこともやっているんだな」と、愛知から離れた他の店舗のスタッフにも共有できるようになったことに、効果を実感しています。
店舗が増えても、創業当時の一体感を擬似的に醸成
松井:まだ店が1つで、そこに社長や役員がいた頃は、「今からこれをやるぞ」「今後会社はこうなっていくぞ」というのを、スタッフに直接伝えられていました。他にも、スタッフ同士が雑談や情報交換をしたり、先輩に「ちょっとこれお願いします」とお願い事をしたりと、以前は当たり前にできていたんです。
そういうことを、店舗が大きくなったり、複数店舗にまたがったりする中でも、TUNAGを使って、チャットでの雑談やタイムラインでのコメントの返し、ワークフローなどで、少しずつ擬似的にできるようになってきたと思っています。
組織として目指す姿
現場の空気感を経営課題に転換し、資本市場で存在感を出したいきたい
〜最後に、今後TUNAGを通して、どんな組織を目指していくか教えてください。〜
松井:TUNAGというツールを使って、現場にある空気感から、どのように組織の状態や問題を感じ取れるようにしていくかがこれからの課題です。
TUNAGの担当の方とも相談しながら、「コミュニケーションが活発に行われていれば、これくらいの記事を読むはずだ、これだけコメントがくるはずだ」という仮説を作っています。そういう仮説を色々組み合わせながら、なかなか形や数値にできない空気というものを、TUNAGを活用してどのように拾い上げて、僕ら経営陣が経営課題に転換していくか。この部分をTUNAG運用チームには期待しています。
これからよりよく大きな会社にしていく中で、店舗を拡大し、業績を伸ばし、資本市場の中でも存在感を出していきたいと考えています。そのためには、人が増えて、店が増えて拡大していく中でも、どうやって今の社風や当社らしさを維持させながら拡大していくかがやはり重要なので、その辺りを意識しながら、拡大を続けていきたいと思います。
〜皆様、お話を聞かせていただきありがとうございました。〜
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