モチベーションを高めるインセンティブ設計。ノウハウ共有の文化を醸成し、暗黙知を形式知へ


「カラダ、オドロク。カラダ、トキメク。」を掲げ、ボディコンディショニングサロン「カラダラボ」を展開する株式会社カラダカンパニー様。体の根本改善を通して顧客の人生に良い影響を与えるべく、会社としてスタッフの技術力向上に努めてきました。

その中で、スタッフ間のノウハウ共有や社内情報の分散に課題を感じ、TUNAG(ツナグ)を導入。個人の頑張りが店舗や全社に伝わるようになり、スタッフのモチベーションが自然と高まるインセンティブの仕組みも実現しました。

「ランキング表彰制度」や「月次研修レポート大会」など、TUNAGを活用したユニークな取り組みについて、経営管理本部の赤坂様(以下、敬称略)にお話を伺いました。

「学習する組織」として、ノウハウ共有と情報一元化が必要

ノウハウが共有されず、暗黙知の状態

経営管理本部:赤坂様

〜TUNAG導入前、どのような課題を感じていましたか?〜

赤坂:「スキル」「姿勢」「学習環境」の3つが揃っている「学習する組織」を目指す中で、各自のノウハウが散り散りになっていることが課題でした。スタッフ同士でノウハウを共有し、暗黙知を形式知にするために、いろいろなツールを検討しました。

同時に、「ノウハウの発信や行動目標の達成に対するインセンティブがあれば、どういう行動が評価されるのか分かり、自ら行動してくれるのではないか?」と考えました。ノウハウ発信から、それに対する評価の仕組みまで、ワンストップでできるツールが必要だと感じました。

ツール疲れと情報分散が根本的な組織課題

〜当時、ノウハウを共有するツールは社内になかったのでしょうか?〜

赤坂:もともとチャットツールやドキュメントツールは使っていたのですが、各ツールに情報が分散していました。「〇〇の情報はあのツール」「〇〇の情報はこのツール」という煩わしさがあって、「ツール疲れ」みたいなことが起こっていたんです。

従業員が情報をきちんと見ているのか見ていないのかも分からず、根本的に社内の情報共有の問題も解決しないといけないと感じていました。

情報を一元化でき、UIが馴染みやすいTUNAGを導入

〜ツール検討の中で、具体的にはどのようなツールを比較しましたか?〜

赤坂:まず、社内コミュニケーションが活発になるような日報ツール。それから、社内の情報を一元化できるような業務システムツールや、スタッフの頑張りを可視化できるシステムを比較しました。

〜他のサービスと比較して、最終的にTUNAGを選ばれた理由は何でしょうか?〜

赤坂:正直な話をすると、一個一個の機能だけで見れば、TUNAGさんの機能より優れているものはありますよね。たとえばチャットで言えば、チャットに特化したツールの方が機能性が高いものもあります。

ただ、ツールが分散してしまうと結局それまでと変わらないので、「知りたい情報をまとめることができ、コミュニケーションツールが一体になっている」という要件を満たすものを探しました。

社内の情報を一元化できるツールはTUNAG以外にもいくつかありましたが、自分たちで組み上げるシステムって、得てしてUIが使いづらくなりがちです。TUNAGは他のサービスと比べてUIが使いやすく、馴染みやすさがあり「これなら使える」という確信が持てました。

ナレッジ共有とインセンティブの仕組みをTUNAGで構築

研修での学びを共有し、投票し合う「月次レポート大会」


〜ノウハウや学びの発信について、どのような取り組みを実施していますか?〜

赤坂:もともと毎月研修をやっていたのですが、内容がものすごく濃くて、終わった後の従業員のモチベーションとか売上への跳ね返りが結構すごかったんです。そこで、「 そんなに良い研修をやってるなら、記録に残した方が良いんじゃない?」とTUNAGで始めたのが、「月次レポート大会」です。

従業員が研修で学んだ内容を、手書きのメモやイラストも含めてレポートとして共有し、ゲーム感覚でお互いに投票しています。選ばれると嬉しいし、納得感もありますよね。

〜レポートをTUNAGに記録として残すことの意義は、どのようなところにありますか?〜

赤坂:今後入ってくる社員も、本を読むみたいな感じでレポートを勉強に活用できると思っています。良いレポートが投票で選ばれているので、ランキング上位のものから見てもらえば学習の時短にもなります。これは、ナレッジの形式知化にTUNAGが貢献してくれてる一例だと思います。

口コミ取得数をランキング化、上位の従業員に社内ポイント付与


〜続いて、インセンティブの仕組みについて教えてください。〜

赤坂:以前から「お客様に口コミをもらってくださいね」と伝えていたものの、あくまで善意に任せる形で評価対象ではなかったので、きちんと口コミをもらう人とそうでない人の差が顕著に出ていたんです。そこで、「口コミ1件につき〇〇ポイント」という形で社内ポイントを付与する運用にしました。

さらに、TUNAG上で口コミの個人ランキングを公表し、月間や四半期、半期、年間でランキング上位の従業員には追加でポイントを付与する形にしてみました。

個人とは別で、店舗のランキングもあります。こういうインセンティブって、一部の従業員だけが頑張る状態になると、結構社内で温度差ができてしまうじゃないですか。でも、店舗にも絡んでくると「あ、じゃあ自分もやらなきゃ」となるんじゃないかという狙いです。結果的に、狙いが見事にハマっていますね。

モチベーションを自然に高める社内ポイント活用法

〜社内ポイントの使い道はどのようになっているのでしょうか?〜

赤坂:個人で獲得したポイントは、半年ごとに1ポイント1円として現金に交換できます。これは賞与とは全く別物で、やった分だけ報酬が入る仕組みですね。口コミだけで年間に数十万円を得るスタッフもいます。

店舗ランキングは結果が出てすぐ現金で店舗に支給されて、みんな山分けしても良いし、食事や旅行に使っても良いルールです。使い道は各店舗に任せています。

〜インセンティブが明確だと、モチベーションも上がりそうですね!〜

赤坂:「頑張って」と言わなくても勝手に頑張ってくれる状態で、本当に良い形で運用できています。「評価制度の設計って大事だな」と改めて思いました。

エンゲージメントスコア上昇、ナレッジ共有の文化ができた

エンゲージメントサーベイのスコアが上昇

〜TUNAG導入後、どのような効果を感じていますか?〜

赤坂:エンゲージメントサーベイのスコアが上がり、10点満点中7.0点になりました。これは上位数%に入るスコアだそうで、TUNAGの活用がスコアの向上に寄与していると思います。

〜素晴らしいですね! ちなみに、TUNAGはどういった部分でスコアの向上に寄与できているのでしょうか?〜

赤坂:まずは、情報の「聞いている」「聞いていない」という、最も基本的なレイヤーの課題を解決できたこと。さらに、次第にナレッジ共有などの深いコミュニケーションのレベルに到達できるようになった点です。

個人から店舗、店舗から他店舗へ。頑張りとナレッジが伝播

〜TUNAGを用いたナレッジ共有の効果について教えてください。〜

赤坂:口コミの件数が大幅に増えましたね。頑張れば頑張るほど個人が評価されるのはもちろん、店舗全体の評価にも反映される仕組みなので、「店舗全員で頑張ろう」という文化も醸成されました。自然と競争意識を持ちつつ、店舗内で積極的にナレッジ共有に動いてくれていて、評価を明確にすれば皆さんが頑張ってくれることを実感しています。

さらに、店舗間でも成功事例が積極的に共有され、口コミ推進役のスタッフが「こうすれば上手くいきます!」とナレッジを広げる文化が育まれています。TUNAGを活用したオープンなナレッジ共有の仕組みが、「全員でより良くしていこう」という雰囲気につながっています。

「そこに行けば全部ある」TUNAGは会社の「家」のような場所

〜カラダカンパニー様にとって、TUNAGとは一言で言うとどんなツールでしょうか。〜

赤坂:会社の玄関であり、みんなが集まるリビングのようなイメージです。ひょっとするとお風呂のような感じなのかもしれません。広義の意味で「家」「ホーム」という感じで、ポータルの役割を果たしています。

家に戻れば、全てが満たされるような安心感があると思うのですが、TUNAGでのツールの一元化によって、「そこに行けば全部ある」という状態を作り出せていると思います。

試験運用しながら、自社に最適な仕組みを構築

サポートが手厚く、さほど負担なくスタートできた

〜TUNAG導入にあたって苦労したことはありましたか?〜

赤坂:TUNAGでは、タイムライン上でコンテンツを発信する以外にチャットを使うこともできるので、どの情報をどちらで発信するのがより好ましいのか試行錯誤しました。試験的に何ヶ月か運用してみて決めましたね。

ただ、カスタマーサクセスの担当者の手厚いサポートもあり、初期設計のマニュアルも整っていたので、導入自体はそんなに負担なくスムーズに進められたと思います。

〜導入から現在まで、カスタマーサクセスの支援はいかがですか?〜

赤坂:導入初期だけでなく、運用開始後も自社の担当者に相談できる体制が整っています。困ったらミーティングで相談できますし、他社の成功事例をもとに当社でどう運用すると良いのか、いつも一緒に考えてくれます。

ツールを効果的に使えるようカスタマーサクセスの担当者が伴走してくれることを考えると、価格もかなり良心的だと感じています。

ノーコードで設定変更。試験運用しながらチャレンジできた

〜社内でTUNAGがしっかりと使われるように、工夫していることはありますか?〜

赤坂:先ほど試験運用の話をしましたが、TUNAGは途中でコンテンツの方針を転換しても設定変更がスムーズにできますよね。その辺りの手間を気にすることなく、「まずは思い切って始めてみる!」という進め方ができたのはとても良かったと思っています。

〜「設定変更の手間が気にならない」というのは、具体的にどのような部分で感じましたか?〜

赤坂:たとえば新しいコンテンツをやりたい場合に、「現場スタッフも含めて試験的に運用してみて、上手くいけば正式に開始、失敗した場合は運用をやめる」という柔軟な対応ができます。

社内でフルスクラッチで作るITツールの場合、こういう試行錯誤を何度もやろうとするとエンジニアに大きな負担がかかってしまいますが、TUNAGはノーコードで簡単にコンテンツを増やしたり、設定変更ができます。なので、運用メンバーで意見を出し合い、いろいろ試しながら進めていきました。

「360度ヘルシーな会社」として、世界を視野に事業を広げる

「360度ヘルシーな会社」として、新たな価値を提供したい

〜カラダカンパニー様では今後、どのような組織を目指していきますか?〜

赤坂:「360度ヘルシーな会社であれ」というのが、我々の基本的な姿勢です。たとえば離職率が低いとか、有給がちゃんと取れているかもそうですし、財務体質やお客様に提供する空間まで、多岐にわたるヘルシーさを大切にしています。

マッサージやストレッチって、一般的には暗い部屋でお客様が横たわり、スタッフがただ施術するだけというイメージがあるかもしれません。しかし、「カラダラボ」では明るい空間で、仕切りもない開放的なお店を運営しています。それが、お客様にとって最も付加価値を提供できる形だと信じているからです。

そして、スタッフ一人ひとりにも、「プロフェッショナルとして、お客様の人生にしっかりと向き合いコミットできる、魅力的なプロ集団であるべきだし、皆さんなら絶対にそうなれますよ」ということを伝えています。やっぱりスタッフには誇りを持って働いてもらいたいですし、うちのスタッフならではの価値をお客様にもしっかり届けていきたいです。

〜そうした組織づくりにおいて、TUNAGはどのように活用できそうでしょうか?〜

赤坂:会社を良くしていくための基盤が、現状すべてTUNAGに集約されています。なので、TUNAGをさらに活用することが、働きがいの着実な向上に直結すると考えています。

いずれ会社として、働きがいやエンゲージメントの認定取得などにも挑戦できたら良いですね。

シンプルに技術で勝負。「カラダラボ」を世界に広げたい

〜最後に、カラダカンパニー様の事業の展望について教えてください。〜

赤坂:僕たちの仕事は、ベッドさえあれば、極端に言えば地面さえあれば世界中どこででも施術ができます。そういう意味では、誰でも技術で平等に勝負できる業態だと考えています。

今あるのは3店舗ですが、世界に2,000店舗とか3,000店舗を展開するような会社を作りたいですし、この会社でならそれを実現できると思っています。時間はかかるかもしれませんが、世界中に「カラダラボ」のブランドのネットワークを構築して、多様な人種や言語、文化を持つ方々と一緒に働き、世界に誇れる日本発ブランドになっていきたいです。

個人的には、「ラボリンピック」なんて言って、毎回世界のあちこちでイベントを開催して、世界中の従業員が集まり、開催国の料理を食べる……なんて景色を見れたら素敵だと思っています。

〜赤坂様、お話しいただきありがとうございました!〜

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