「見える化・効率化で従業員満足度向上を目指す」ホイテクノ物流のTUNAG活用事例



大型トラックでの輸送と倉庫業務を主な事業とする、ホイテクノ物流株式会社様。従業員数387名を抱える同社は、ドライバーに直接情報を伝達する手段がないことや、情報共有が一方通行のトップダウンである点を課題に感じ、TUNAGを導入しました。

「ここに来ればすべてが分かる」をテーマに、会社からのお知らせ、週刊KYT(※)、各拠点からの発信などの取り組みをTUNAGで実施し、社内の情報の「見える化・効率化」を実現しています。

具体的な取り組み内容や、現場に納得感を持ってもらいながらツール導入を進める工夫などを、取締役社長の加藤雅仁様に伺いました。(以下、敬称略)

※KYT=「危険予知訓練(Kiken Yochi Training)」。業務上の危険やリスクを発見し、解決を目指す取り組みのこと。
※記載の内容は、インタビュー時点の情報です。

「3分でわかるTUNAG」 資料ダウンロードはこちら

情報共有がトップダウン中心で、タイムラグや情報伝達に漏れがあった

一方通行の伝達になっていないか。しっかりと内容が伝わっているのか分からなかった

〜TUNAG導入前、どのような課題を感じていましたか?〜
 
加藤:メールで情報共有していましたが、メールアドレスは事務職の従業員しか持っていません。従業員のうち約6割を占めるドライバーに情報を伝える手段としては、「各拠点で紙を張り出す」「支店長から話してもらう」という方法しかなく、直接情報を伝達する方法は実質ゼロでした。

また、意思の伝達がトップダウン中心となり、一方通行になっていることにも課題を感じていました。


拠点間の交流がほとんどなかった

〜それ以外にも、改善したいと思っていたことはありますか?〜

加藤:拠点同士の交流がない点も課題でした。秋田から大阪まで13ヶ所の拠点がありますが、拠点同士の意思疎通はほぼゼロだったんです。

当社の社訓に「これでよいのか」とあるように、運送業のような規制業種でも自ら考え、工夫して、あるべき姿を追求していくためには、拠点間の交流がないこともハンディキャップになると考えました。

「伝わっているか」が既読で分かり、各拠点からも発信できるTUNAGを導入

〜TUNAG導入の決め手についてお聞かせください〜
 
加藤:既読がつくので、ちゃんと読まれたことが分かり、一方通行ではなく双方向で意思疎通ができる点ですね。なおかつ、これまで紙を貼り出していた通達等も、TUNAGで発信すればドライバーがスマホで見れるという点も、導入の決め手でした。

それから、各拠点から発信ができるというのもポイントになりました。拠点同士での意思疎通も、拠点から本社へのボトムアップの意思疎通もできると感じました。

お知らせから事故防止まで「ここに来ればすべてが分かる」を目指す

2024年問題の不安解消のためにも、TUNAGで情報発信を徹底



〜ドライバーの方への情報伝達や、社内の意思疎通ではTUNAGをどのように活用されていますか?〜

加藤:ひと言で言うと、「ここに来ればすべてが分かる」をモットーに動いています。会社からの通達や案内は、ほぼ全てTUNAGにアップしています。

「インフルエンザの予防接種は、会社が全額負担しますよ」とかもそうですし、横の繋がりを強化するために各拠点から「こんなことやってます」な投稿など、何でもTUNAGで発信しています。


〜物流業界における「2024年問題」の対策として、TUNAGを活用している部分はありますでしょうか?〜
 
加藤:2024年問題に向けた注力項目について、TUNAGで発信を徹底をするようにしています。たとえば、「時間管理をしっかりやっていきましょう」「2024年問題を見据えて、ドライバーの賃金改定をしますよ」みたいなことですね。

2024年問題については従業員の皆さんも色々な不安があると思うんですけど、大きな要素として「見えないから不安に感じている」のではないかと思います。

「2024年問題って実際どうなの?」「今後、給与はどうなるんですか?」「会社はどうなっちゃうんですか?」という従業員が知りたい内容について、TUNAGで見える化して、情報共有しています。

事故防止の取り組みを、全従業員で実施

〜運送業界ならではの取り組みも、TUNAGで実施しているのでしょうか?〜

加藤:事故防止の取り組みとして「週刊KYT」というコンテンツにて「こういう危険がある」「こういうことをすると危ない」という動画を共有しています。また、無事故日数カウントや、会社と組合が一丸となり取り組む事故防止活動もTUNAGで発信しています。

事故防止は、職種問わず全従業員が一体感を持って取り組むからこそ意味があると思うんです。以前は「ドライバーだけが見ている」「メールで流しているので事務職しか見れない」ということがありましたが、TUNAGによって全従業員が見れるようになりました。

トップの考えや、各拠点の従業員の「見える化」をし、コミュニケーション強化を図る



~他にはどのようなことをTUNAGに投稿していますか?~

加藤:「トップのメッセージ」を、月に2回発信しています。以前本社だけで行なっていた朝礼風景を全員に共有したり、他社の取り組みで気づいたことなど従業員に伝えています。

他にも、紙で配布している社内報「Smile通信」をいつでもどこでも閲覧できるように掲載したり、各拠点の事を知ってもらうために、「うちの拠点ココがすごい」というコンテンツを作り、「うちの拠点ではこんなことしてますよ」「こんなおもしろい人がいます」という内容の投稿をしています。

人物紹介のコンテンツとしては、最近「ホイのひと ~ホイと私と成長~」というコンテンツも始めました。これは、職種問わず中堅社員に自身のキャリアや想いなどを発信してもらうためのものです。

また、年に1度、社内でドライバーやリフトマンの能力等を競い合うドライバーコンテストを行なっているのですが、開催を盛り上げるために、選手紹介や応援動画、選手のインタビューなども投稿しています。

こうしたコンテンツたちは、カスタムダッシュボード(※)で分析もしています。最後まで読まれているか、どの時間帯に読まれているかも追えるので、「発着のときよく見ているな」という傾向がつかめて良いですね。

※ホイテクノ物流様では、TUNAG利用データを企業様ごとにカスタマイズして集計・グラフ化できる「カスタムダッシュボード」を活用しながら、コンテンツ内容や投稿タイミングの改善に取り組んでいます。

情報共有がうまくいき、事故件数も減少

スマホで情報共有できるから、ドライバーにも直接届く



〜TUNAGを導入したことで得られた効果があればお聞かせください〜
 
加藤:ドライバーへのダイレクトな情報伝達が可能になり、結果として中期的なトレンドで事故件数が減少傾向にあります。

事故防止のコンテンツも分かりやすく共有され、スピード感が増しました。会社の方針をはじめ、私の考えがドライバーや各拠点の従業員に効果的に伝えられるようになったと思います。TUNAGは事故防止において重要な役割を果たしていると感じています。

ボトムアップの意見が増え、他の拠点のことも分かるようになった



〜意思伝達がトップダウン中心だったという課題に対しては、いかがでしょうか?〜
 
加藤:以前と比べて圧倒的に、労働組合などを通じて従業員からの意見が届くようになりましたね。TUNAGを通じてそれぞれの視点や会社の動きが分かるようになり、従業員が問題意識を持ってくれるようになったからではないかと考えています。

また、拠点がこれだけ分散している中でも、各拠点からの発信は皆さんかなり興味を持って見てくれています。今までは「名前は見たことあるけど顔を知らない」という従業員がたくさんいましたが、TUNAGは他の拠点の人の顔や名前も一覧で見えます。顔と名前が分かるだけではなく、より一層仲間の事を知ることで、親近感を持ってもらい、更に一体感が高まった組織になったのではないかと思っています。

「本社からの押しつけ」にならず、現場が納得感を持てるように工夫

本社・拠点の双方に担当者を置き、拠点からも投稿

〜運用をスタートするにあたり、工夫した点、苦労した点があればお聞かせください〜
 
加藤:TUNAGの運用は、今現在として事業推進部が中心となり会社全体を巻き込んで活動しています。

これまで新しいツール等を導入する場合、本社の特定のメンバーだけで一方通行で進めることもあったんですが、やはり現場の納得感がないと社内でうまく展開していきません。そこで、本社に10名と、各拠点に最低でも1名ずつ(従業員数の多い拠点には3〜4名)の担当者を置き、双方向で運用する体制を整えました。

ドライバーはスマホで、事務職はパソコンで、TUNAGを利用



〜従業員の皆さまは普段、どのようにTUNAGを利用していますか?〜
 
加藤:従業員の9割以上が正社員、一部がパート・契約社員で、全員がTUNAGを利用しています。ドライバーは会社から支給されているスマホで、事務職の従業員は会社のパソコンで見るケースが多いと思います。

「このタイミングでTUNAGを見てくださいね」という指示は特にしていませんが、たとえば私が動画を上げたときにもわりと早く既読がつきます。投稿があったらスマホに通知が届くので、すぐに見てくれているようです。
 

TUNAG担当者の激励の声がけで、スピード感を持って導入できた

〜弊社TUNAG担当者のサポートについてはいかがでしょうか?〜
 
加藤:初期設計時には、TUNAGで設定できる項目のリストアップや、他社さんの事例の紹介などのサポートをしてもらえたので、当社に必要なものを選び、ブラッシュアップして設計することができました。

「うち独自で、こういうのがやりたいんですけど…」と相談したときも、「こういう形の方が見やすいですよ」と提案してもらえて助かりましたね。

システムだけ作って「はいどうぞ」だったら導入スピードはかなり遅くなってしまったと思うのですが、TUNAGの担当の方にはかなり激励してもらい、導入を支援してもらえたので、スムーズにいきましたね。

「見える化」「効率化」にこだわり、従業員満足度を高めたい



〜今後、ホイテクノ物流様が実現したい姿についてお聞かせください〜

加藤:やりがいがあって、楽しいと感じられる、かつ給与や待遇も決して悪くない。そんな会社、業界にしていきたいと考えています。

日本の経済が急激に発展していた時期には、運送業に限らず「勝利の方程式」があったと思います。しかし、今後は人口も減少していく時代で、絶対的な勝利の方程式はないんですよね。

そんな時代を戦っていくには、会社と従業員が同じ方向を見て進んでいくことが大切です。だからこそ、従業員に会社の情報を知ってもらい、そのうえで「会社はこうあるべきだ」と意見を上げてもらう。そうすることで、ホイテクノ物流はさらに強い会社になっていくのではないかと思います。

そのために、TUNAGを通じて見える化を進め、情報共有をもっとスピーディーにすることで、会社としてもさまざまな事態に素早く対応できるようにしていきたいですね。



〜加藤様、お話いただきありがとうございました!〜

TUNAG お役立ち資料一覧
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