チームビルディングに「チャンバラ」!?社内イベントのマンネリ化を防ぐアクティビティとは〜株式会社TearsSwitch米田様インタビュー〜

「チームビルディング」と聞くと、どんなことが思い浮かぶでしょうか?頭を使うようなゲーム、外でスポーツを行うようなレクリエーション、それともがっつりと研修スタイルで行うプログラムでしょうか? チームビルディングは、一つの目標にむかい、チームのメンバーが気持ちを併せていける強い組織づくりをするためにとられる手法と言われています。 (参考):チームビルディングとは?すぐに始められるゲームやアクティビティ例をご紹介 「フットサルやボルダリング、BBQなど、様々なことをやってきているけど、もうネタ切れ……」というご担当の方に、今回は全員が「楽しかった!」と思えるチームビルディングのコンテンツをご紹介します。   それは、……チャンバラです。   チャンバラ合戦-戦 IKUSA-では、30人以上〜1,000人を超える規模でチャンバラを楽しむことができます。ルールはシンプル。腕についたボールを、刀で落とす。ただそれだけです。誰もが小さい頃、道に落ちている枝や傘でチャンバラ遊びをした想い出があるのではないでしょうか。 チャンバラ合戦-戦 IKUSA-は、企業向けのチームビルディングとしてだけではなく、熊本城やよみうりランドなど、一般のお客様が楽しんでもらうエンターテインメントとして全国で開催されていますので、もしかすると耳にしたことがある方がいらっしゃるかもしれません。 今回は、チャンバラ合戦-戦 IKUSA-の事業を運営されている株式会社TearsSwitchの米田様に、チャンバラ合戦がチームビルディングにぴったりな理由とその魅力についてお話をお伺いしました。

性別・年代・国籍問わず全員が「楽しさを共有」できる唯一のアクティビティ

※実際に使う刀とボールを持参してくださいました! --そもそも“チャンバラ合戦”のサービスをやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか? 米田:もともと、起業するうえで日本か世界で何かをしたいと思っていたんです。それを考えるにあたり、昔ヒッチハイクで日本一周をした時の経験がピンときたんですね。 --ヒッチハイクでの経験とは、どんな経験でしょうか? 米田:当時ヒッチハイクしながら日本をまわった時、お城など、戦国史のゆかりの場所に行っても面白みを感じなかったんです。ただ、色々見た後、改めて教科書や資料を見た時に「あれ、歴史面白いな」「あの場所でこんなことがあったのか」と、点と点がつながった感じがして一気に面白みを感じることができたんです。 その後、「世界に面白いこと発信する」という視点から事業を考えていたのですが、海外の方って日本の忍者や侍が好きじゃないですか。「日本の文化は海外の人に受け入れられる」と思った時に、ヒッチハイクの時に城をまわって合戦をイメージしたあの経験が重なって、チャンバラ×エンターテインメントという事業を思いつきました。日本の方にももちろん馴染みがあるので、受け入れられるだろう。と。 --そうですよね、チャンバラって誰でも楽しめますよね 米田:そうなんです、刀を持つだけで、子どもからおじいちゃんまで結構なりきって楽しめるんです。コスプレのようにハードルが高いわけではないですし、孫・子・親と、3世代全員でできるエンターテインメントなんです。

新入社員・内定者研修、社内旅行や運動会のコンテンツとして「チャンバラ」を活用

--チャンバラ合戦が企業でもレクリエーションとして行われるようになったきっかけは何だったのでしょうか? 米田:参加者の中で、「これ、会社のレクリエーションでできないですか」と問い合わせがあったことがきっかけです。「あ、これ確かにチームビルディングに効果ありそう!」と思いましたね。そこからは新入社員の研修や、企業での懇親会の1つのコンテンツなどとして導入が進んでいきました。 --すでに行っていたチャンバラ合戦の内容を、企業向けにカスタマイズしたりしたのでしょうか? 米田:チャンバラ自体が、もう、チームビルディングに合うようにできていました。(詳しくは後でご紹介します)あえていうなら、軍議の時間(作戦を考える時間)を長めにとって合戦のための戦略のPDCAをまわす時間、コミュニケーションをとる時間を意識しています。 --チャンバラ合戦の戦い方について教えてください! 米田:基本的なルールは、腕につけたボールを落とす。これだけです。ボールはマグネットでついていて、刀はスポンジでできています。チームビルディングといっても、数人〜10名くらいののグループで何かをやって終わる。というものも多い中、チャンバラ合戦は大人数で参加できるのが特徴ですね。 --簡単!それはどの会社でも取り入れられそうですね。 米田:戦い方は大きく3つあります。まず1つ目はチーム戦。チーム戦は、合戦後、最後まで残っている人数が多い方が勝ちです。2つ目は、大将戦。どちらかの軍の大将が負けたら勝敗が決まります。大将戦は、大将に選ばれた人が陣羽織を羽織るのですが、その選定もチームで決めたりしていますね。3つ目は、バトルロイヤルという形です。 企業向けでは、チーム戦や大将戦を、合戦と軍議を繰り返して行い、最後に記念撮影をするようなスケジュールでやることが多いですね。 --チーム分けについても課題に合わせて設定できるのでしょうか? 米田:もちろんです。企業様ごとにカスタマイズしていますね。事業部ごとがいいのか、横のつながりを強化できるような形でグループ分けをするのか、企業様の課題に合わせてチーム分けをこちらで行っていますね。 --どんなチーム分けをすることが多いですか? 米田:企業によって異なりますが、やはり幅広い年齢層の方で構成されるようにチームを作ることが多いですね。若い人だけでチームを作るようなことは無いです。普段コミュニケーションをとらない人同士をシャッフルすることが多いです。

チームビルディングに効く理由は、勝つために戦略を立てる“コミュニケーション密度の高さ”

米田:最近は運動会やBBQなどをやる企業が多いですよね。それももちろん楽しいと思うんです。ただ、デメリットは運動が得意な人、BBQならBBQの経験値が高い人と、どうしても能力やスキルのベースに差がでてしまい、しらけてしまう人を生んでしまうことがあるんです。 --確かにそうかもしれません。結局活躍する人が限定されてしまうんですよね。 米田:チャンバラ合戦は全く誰も知らないルールで、言語、年齢、性別の壁が全てない状態でできるんです。「俺剣道3段だったから負けない」とか言う人もいるんですが、そういう人が一番弱かったりします(笑)周りから女性複数に囲まれてやられていますね。 --そうなんですか!力はあまり関係ないのですか? 米田:チャンバラ合戦で使う刀はスポンジでできています。力任せにふると、柔らかいので曲がってしまって意外にボールに当たらないんです。また、「命」である腕につけたボールも、あまり激しく動くと落ちてしまいます。それを「自害」と呼んでいますが(笑) ですので、力が強い人・運動神経がいい人が勝てるとは限りません。ここで勝てるチームは、戦略を立て、コミュニケーションをしっかりとったチームなんです。 --なるほど、戦略を立て、勝つという目標に向けてしっかりコミュニケーションをとらないといけないんですね。 米田:以前、120人・100人・70人のチームで合戦をしたことがあります。私は70人のチームを担当していたんですね。120人のチームはみんな知り合いというチームでした。100名は半分知り合いで、半分は新しい人、70人のチームは全員初対面の農民兵という設定で実施したのですが、トータルでは70人のチームが勝ったんです。 --人数が少ないのに勝ったのですか? 米田:私がその70人のチームを担当したのですが、戦略とコミュニケーションをしっかり行ったのが勝因ですね。戦っている間にも戦況って変わるんです。その瞬間にどれだけコミュニケーションがとれたかが勝ち負けに影響します。メンバーの役割を決め、作戦を全員が認識し、現場で起こった時にどう判断するか、そこまでをしっかりコミュニケーションをとってまとめることで、負けないチームになります。 --仲が良くても勝つために何も考えていなければ勝てないんですね 米田:そうですね、思考が停止していると意味がないです。仲の良さが結果につながるとは限らないですね。 --チームでの役割はどのように決めるのでしょうか? 米田:「チャンバラとか苦手で……」という方は大将の盾としてひたすら守ってもらったり、声が大きい人は戦況を見て随時大きな声で現状を伝える係にしたり、とか、その人の意思や得意なところをちゃんと活かせるように配置しています。 --会社の組織運営そのものですね。 米田:そうかもしれませんね。新入社員に大将やらせるとボロボロに負けますが、部長クラスに任せるとキャリアが活かされていい戦略が出せて勝てたりすることもありますね。仲がいい友達同士でやるのも楽しいのは楽しいんです。でも勝つ喜びを知るともっと盛り上がるので、そこは私達スタッフがチームに1人入ることで演出していますね。 ※姫路城を舞台にチャンバラ合戦を行った時の様子 --チャンバラ合戦を実施された後の効果といいますか、どんな声をいただくことが多いのでしょうか? 米田:内定者研修で実施した時は、「内定辞退が無くなった」と言われたことはありますね。また、社員から、「社長や取締役の人があんな人だと思わなかった」という声もよくあがります。あとは「次はいつやるんですか」という声がめっちゃ届きます(笑) ※実施例:チャンバラチームビルディング!?インテリジェンス内定者研修の巻 --すごいですね。やはり「楽しかった」という印象が強いんですね。 米田:最初はみんな「ぽかーん」とするんです。でも、やった後はみんな「ヤバイなこれ」ってなります。チャンバラ合戦をやっている時って、その人の「意外な点」や「良さ」しか見えてこないんですよね。こちらがルールなどで仕切っていることと、チャンバラという世界観から「武士道精神」を事前にお話していることが大きな理由だと思います。 そのような世界観を演出していることから、場を乱すようなことをする人はあまり生まれないようになっています。スポーツだとどうしてもちょっと競り合ったり、興奮してヒートアップしてしまったりすることもありますが、チャンバラ合戦はルールがシンプルなのでそういうケースが起こりづらいです。 --なるほど、わだかまりが残ることは無さそうですね 米田:そうですね、チャンバラ遊びですから。「武士道精神に反するんで」とこちらが言えば、「そうだよね、かっこ悪いよな……」となって引き下がります(笑)自分が動きすぎてボールが落ちてしまった時は「自害」と言ったり、「日本の文化」を舞台に設定しているのも、“遊び”の部分を大きく見せることができていて良いのかもしれません。一度死んだら「落ち武者」になるという設定なのですが、死んだ人でもルールに反して戦い続けたりすると、「あなたもう落ち武者ですよー!」と声をかけます。 --それは笑っちゃいますね。 米田:社内でのレクリエーションはそれをやりたい人や得意な人だけが参加するだけになってしまったり、新しいメンバーが参加しづらく、チームのメンバーが入れ替わらなかったりしますよね。チームビルディングは、チーム内で目標に向けてコミュニケーションをとることが目的ですから、社内のレクリエーションをやるということ自体はその目的を達成するための一つの手段です。ですので、しっかりその目的のために企画をできるといいですね。 --ネタ切れになって、新人に無茶振りしたり、総務や人事の方が困った結果、結局定番のBBQとかに落ち着くことはよくありそうですもんね。 米田:やらされた感やめんどくさかったな。という気持ちだけが残ってしまうと良くないですね。そういう意味では、チャンバラ合戦は間違いなく「面白かった」と思ってもらえると思います。 --「なんかチャンバラやらされたけど、めっちゃ楽しかったね」となればとても良いですね。 米田:その通りですね。

チャンバラ合戦が始まる前に“コミュニケーション”が自然に生まれる

--具体的な企業での例を伺えますか? 米田:ある企業の社員旅行で、日光江戸村の中で戦ったことがあります。一般的な社内レクリエーションってその日だけのことが多いですよね。チャンバラ合戦の場合は、当日の合戦前に、グループ分けをした時点で始まるんです。グループでどんな戦略で戦うか話すチームがいたり、チームカラーを決めて同じハチマキをしたり揃いのTシャツを用意したりするチームがでたりします。事前の準備でもコミュニケーションが生まれるんですね。日光江戸村で実施した時は、場所が場所だけに、みなさんかなり気合を入れて準備されていました。必殺仕事人のキャラクターになる人もいましたね(笑) --合戦までの過程も楽しそうですね! 米田:そうですね、ここに至るまでの過程で結構みんなノリノリになります。わりとガチな兜を自作する社長もいたりします。役職や年齢は本当に関係なくなりますね。下克上が起こって社長に向かって戦う人も出てきますしね。 --IKUSAのスタッフのみなさんが入るからこそ盛り上がるポイントも多そうですね。 米田:私達にはノウハウがあるので、軍議の仕方や戦い方などもヒントを出すことでより盛り上がります。基本的に各チームに1人スタッフがついていますが、企業様のオーダーによって関与度合いは変えています。私達のミッションは企業様の課題の解決のためにコミュニケーションを促進するということと、めいいっぱい楽しんでもらうということの2つです。合戦後、宴を開催して、賞品をプレゼントしたり、MVPをみんなで決めたりしていますが、特に、私達が武士道精神があった人をMVPとして選ぶとすごく盛り上がりますね。 --一番大きな開催規模はどのくらいでしょうか? 米田:1,000人を超えるケースもあります。2,400人、1,300人とかですね。 --1,000名超えですか! 米田:3年連続で1,000人超えの企業様が実施してくれていることもあります。その会社では、チャンバラ合戦を企画した方は社長賞をもらっていましたね。社内で担当者が「チャンバラ合戦やるんですが、やりたい方はいますか?」と参加者を募ったところ、社長自らが手をあげて担当者が驚いたそうです。 --大企業だと社長が手をあげてきたらびっくりしますね。 米田:これだけの規模ですと事業所も大きく、全国にあるので、事業所で予選を行って最後に決勝戦を開催する形で実施しています。最後はアリーナなどを借りて大掛かりにやります。ライブみたいですよ。 --それはすごいですね……!事前に予選の進行度合いはどのように広報するのでしょうか? 米田:社内のイントラネットとかに投稿して案内したり、専用の動画を作って投稿したりして最終決戦まで演出していますね。TUNAG(ツナグ)を使って投稿するのもいいですね。大手企業の場合は、事前に従業員の方にインタビューして私達が映像を作ることもあります。   ※いつの間にか腕に「命」のボールをつけている米田様 --PVを作るとめちゃくちゃ盛り上がりますね。 米田:みんなノリノリになります。大きな会場でPVを流すとみんな爆笑しますよ。それまでの過程でも、「あの部署は勝ったのか」「あそこは負けたのか」とか社内で話題になっていると聞きます。
※作成されたPVなど、秘密の動画を見たい方は弊社までお問い合わせいただければ、ご紹介できる範囲でお知らせします。(詳しくは記事の下部をご参考ください) --動画を見ていると本当に年齢関係なく盛り上がっていますね! 米田:そうなんです、老若男女関係なく楽しめますね。60代の人と小学生が対決するようなこともあります。単純な体力勝負では勝負がつかないので、いいバランスで戦うことができます。企業で活用いただくケースとしては、チームビルディング以外に社員のご家族の方を招待して開催するようなケースもありますね。

チャンバラを社内でちょっと試してみました。

※お話が盛り上がってきたのでコスチュームチェンジされた米田様 --刀とボールを見せてもらっても良いですか? 米田:どうぞ、振ってみてください。意外とボールに当たらないですよ。 --本当だ…!勢いに任せて振り回すと曲がるので意外と難しい。 米田:そうなんです。力が強い人が勝てるとは限らないのが分かると思います。実際に、社内の方に対戦してもらいましょうか。

ここで、社内の男性メンバーでチャンバラを試してみました。

最初は掛け声から始まります。 真剣な表情のお二人。 映画のワンシーンのような一枚が撮影できました。 --なかなか決着がつかず、二人とも真剣です。簡単に勝敗が決まるほど、単純ではないので、これは大人数で行うと盛り上がりますね! 米田:社内でのレクリエーションの1つ、また、運動会や社員旅行のコンテンツとして検討してもらえると嬉しいですね。きっとみなさん楽しんでいただけると思いますよ。

まとめ

チャンバラ合戦は、誰もが初めて行うルールの中で、役職や年齢、国籍などを飛び越えてコミュニケーションをとれるアクティビティ。真剣勝負の中、コミュニケーションをとらざるをえないため、いつもより密なやりとりを行うことができます。 ただ、それだけでなく、圧倒的な“楽しさ”がチャンバラ合戦にはあります。この抜群の楽しさをみんなで共有できる体験は、他にはなかなか無いのではないでしょうか。ご興味がございましたら弊社への問い合わせも受け付けておりますので、お問い合わせページよりご連絡くださいませ。 米田様、お話ありがとうございました! →【チャンバラ合戦-戦 IKUSA-】 詳細はこちらから →お問い合わせはこちらから 担当:米田様宛にお問い合わせください! ■写真提供
株式会社TearsSwitch   ▼ 組織エンゲージメントコンサルティング『TUNAG(ツナグ)』について ▼ 『TUNAG(ツナグ)』は、従業員のコミュニケーションを促すサンクスカード、上司と部下で行う1on1MTG、会社からの情報共有(社長メッセージや広報・採用情報など)など、会社とメンバーのエンゲージメントを高めるための様々な社内制度の運用を行うことができるサービスです。働き方改革推進のため、従業員と会社の信頼関係の構築、部署間の風通しを良くし、改革風土が定着するためのサポート、コンサルティングを行っています。 今回ご紹介したチームビルディングも、TUNAG(ツナグ)上で告知したり、開催の様子を投稿して写真をストックしていくことも可能です。社内のイベントをやりっぱなしにしてしまうのはもったいない!TUNAG(ツナグ)で会社の想い出を振り返られるようにしませんか? 導入事例や『TUNAG(ツナグ)』の活用方法の詳細は、以下からお気軽にお問い合わせください。 記事の中でご紹介した、“上記説明のPVや秘密の動画”についてもご紹介できますので、お問い合わせ欄に「チャンバラ合戦の記事を見て、動画を観たい」と記載ください。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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