治療と仕事の両立支援「安心ストック休暇」制度をフローレンスが開始。ネーミングは社内公募で決定
認定NPO法人フローレンスは、有給休暇を積立し、必要な時に利用できるようにする新しい制度、「安心ストック休暇」を2018年4月から施行したことを発表しました。
フローレンスは、2017年版のGPTW「働きがいのある会社」女性ランキング2位に選出されており、多数の保育士やスタッフが働きがいのある会社づくりを目指しています。
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安心ストック休暇とは?
時効により消滅した有給休暇を失効有給積立休暇として積立できる制度
通常、年次有給休暇は、通常2年間使用しない場合、時効により消滅します。それを積立することにより、治療と仕事の両立に使用できるようになります。「仕事を辞めて治療する」以外の選択肢を
この背景として、近年の近年の医療技術の進歩により、かつては治療が難しかった疾病が「長く付き合う病気」に変化してきたことがあります。 しかし、仕事上の理由で適切な治療を受けることができないケースや、疾病に対するご自身の理解不足・職場の理解・支援体制不足により、離職を選択することになるケースも少なくありません。 「治療と仕事の両立」は、がんなどの大病、リハビリが必要となる疾病だけにとどまらず、現在は不妊治療においても必要とされています。 フローレンスは、日本一多様かつ働きがいのある組織づくりを目指して、さまざまな施策を行っています。今回は、働く従業員のみなさんが「仕事を辞めて治療する」以外の選択肢を持ち、適切な治療を受けながら生き生きと働き続て欲しい!という意図があり、制度を新設しています。。安心ストック休暇制度が利用できる条件
フローレンスのリリースによると、以下のような要件に当てはまる場合に休暇制度を利用できます。これは、制度への想い、目指す姿を何度も確認し、専門家(産業医)からアドバイスを受けながら議論し、制定したとのこと。1.がん、脳卒中、その他難病など反復・継続して1年以上治療・リハビリが必要となる事由であり、当団体が主治医・産業医の意見を元にこの制度の使用を認めた場合 2.不妊治療の検査や通院の必要があり、当団体が主治医・産業医の意見を元にこの制度の使用を認めた場合会社に制度を設ける時、忘れてはならないのはその制度を使うことによって従業員がどうなってほしいのか、どんな会社を目指しているのかを明確にすることです。フローレンスの取組は、過去のさまざまな施策を含めて、このような目的を常に明確にし、オープンにしています。
制度ネーミングは社内公募で決定
覚えやすく、何の制度かわかりやすいネーミングがポイント
今回この制度を社内に広く周知するため・自分たちの制度として身近に感じてもらうために、制度名の社内公募を行ったとのことです。 従業員のみなさんを巻き込み制度名を検討することで、一人ひとりが制度の目的や背景をより理解しやすくなる効果がありそうですね。社内公募では、以下のようなネーミング案が出たそうです。「なが~く両輪サポート制度」「へそくり休暇」「いきいき働こ!UQ(有休)つみたて~る」「有休自適制度」などユニークなネーミング候補の中から、働き方革命事業部と人事チームで検討し、最終的に決まった名前が「安心ストック休暇」制度です。
フローレンスの働き方改革が目指すところ
制度はリリースして終わりではなく、活用されることで働きがいを実現したい
フローレンスのビジョンは【みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会】の実現です。このビジョンを、まずは自分たちの組織から実践するために、多様なスタッフの多様なバックグラウンドに沿った制度設計を行っているそうです。 制度リリースをして終わりではなく、スタッフにはこういった制度を活用し、ライフステージに対応しながら柔軟にいきいきと長く働いていってほしいという願いがこめられているこの制度。日本一多様かつ働きがいのある組織づくりを目指しているフローレンスならではの制度ではないでしょうか。 プレスリリース:【フローレンスの働き方】新制度「安心ストック休暇」で、治療と仕事を両立し、安心して生き生きと働き続けられる組織を目指します▼『TUNAG(ツナグ)』について 『TUNAG(ツナグ)』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。
会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。
「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。