ログイン率が9割を超える事例も。「使いたくなる」“マイルドな強制力”をもたせたTUNAGの機能の秘密

前回のコラムでは社内SNSは「利用層が固定化する」「能動的な社員と受動的な社員で二極化する」ということをご説明しました。 ※前回コラム『TUNAG(ツナグ)』に「いいね!」ボタンが無い理由。 前回紹介した“いいね!機能”以外にも『TUNAG(ツナグ)』では、そういった課題点を改善すべく、いくつかの仕組みを採用しています。 今回はその一つである“リレー形式”についてご紹介いたします。

リレー形式(指名)機能とは

1つのコンテンツの投稿や利用を、リレー形式でバトンパスし、全社員を巻き込んでいく仕組み

リレー形式と聞いて、みなさん何を思い浮かべますか?多くの方が運動会のリレーをイメージされるのではないでしょうか。 今回ご紹介する機能はリレー形式(指名)機能です。その名の通り運動会などのリレーのように1つの制度の利用をリレー形式でバトンパスをしていき、全社員を巻き込んでいく仕組みです。 具体的には制度を利用した方が、次にその制度を利用する方を指名します。指名された方にはお知らせ通知(プッシュ通知、メール)が届きます。 指名された方は指示にしたがい、制度を利用してさらに次のバトンを渡す方を指名します。それを繰り返していくことで、定期的にコンテンツが投稿される仕組みになります。 (詳しい利用イメージは、後半でご紹介します)

機能が生まれたきっかけ

強制ではなく「楽しく・一体感」を持てる仕掛けができないか……

「リレー形式」は、とてもシンプルですが、実は奥が深い機能なんです。 実はこの機能は“現場の声”から生まれました。ある企業で、制度利用率を高めたいというリクエストをいただいたことがきっかけです。(TUNAG(ツナグ)でいう制度は、情報共有や、1on1MTGの実施や、福利厚生制度などさまざまな施策を含みます) 当然、ノウハウとして制度利用率を高める施策は持ち合わせているのですが、「楽しい雰囲気を出し、一体感をつくりたい」という条件付きだったのです。 楽しく&一体感という条件を満たすには、手持ちのノウハウでは提案不足の状況でした。 そこで担当コンサルタントが出したアイディアが、“リレー形式”でした。 当時は機能として実装されたものではなかったため、担当コンサルタントが手作業でお知らせメールを作成して送信したりと、かなりアナログな形で運用する必要がありました。 しかし、これがお客様の会社内で大ヒットしたのです。楽しさの演出と、一体感を生み出すことができ、それを機に機能開発に着手して現在では「リレー機能」として多くの企業様にご活用いただいております。

リレー形式が能動的な利用を促す理由

1)なかなか踏み出せない一歩の動機形成に

我々の調査では、社内SNSは積極的利用層以外の約80%は利用に対して周囲の様子をみて動き、動機がないと利用しにくいという傾向があります。 ポイントはいかに“動機”を生み出すかです。社内SNSの場合には積極的に投稿できる人はそれほど多くはありません。なぜなら使うための特別な理由がないからです。 その反面、理由があれば使われるともいえますので、社内SNSに投稿するための“動機形成”が重要で、いかにしてその動機を形成するかに運用の妙があります。 そこに、「リレー」という形式を用いることで、マイルドに“動機形成”をすることができます。 「自分に順番がまわってきた、そして、自分がバトンを止めてしまうとリレーが成立しなくなってしまう」……この絶妙な動機形成を実現するのがリレー形式になります。

2)ハラハラ・ドキドキのゲーム感覚で一体感を持って楽しめる

リレー形式はゲーム感覚で楽しんでいただくことができます。「いつ自分にバトンが回ってくるんだろう」「今バトンをもっているのは◯◯さんだから、もしかしたら自分が次に指名されるかも知れない……」などバトンを待つ間はハラハラ・ドキドキしてしまうのです。 みなさんの学生時代、日直の順番や給食当番の順番などがまわってくることが多かったのではないでしょうか。ですが、会社では学校のように役割や担当が順番にまわってくるという機会はなかなかありません。 情報共有などは上司から集団(部下)に送られるケースが多く、組織には階層が存在するためにランダムに指名されることは意外と少ないのです。 TUNAG(ツナグ)で行われる「リレー形式」は、「授業で先生から指名されるあの時のドキドキ」のような感覚を味わえます。 さらに、リレー形式では指定期限内にゴールしなくてはいけなかったり、複数チームに分けて競ったりなど、条件も付け加えていくことができます。 その仕掛けを通じて自然と組織内に一体感が生まれ、バトンが回っていくスピードも加速していきます。

3)リアルなコミュニケーションが生まれる効果が出やすい

リレー形式機能には「リアルなコミュニケーションが生まれやすい」というメリットもあります。 「バトンまわしといたよー」「絶対私にまわってくると思った」など共通の話題となり職場でのコミュニケーションがうまれたという話も少なくはありません。

リレー形式でのコンテンツ投稿施策を入れた効果

TUNAG(ツナグ)ログイン率が上昇。ログイン率が9割を超える導入企業様も

リレー形式でのコンテンツ投稿の結果、投稿前は週間で7割〜8割のログイン率だったお客様が、9割以上になるなど、ログイン率の上昇が見られる結果が出ています。 これは、「指名されて投稿する」ということだけでなく、「次はどこだろう?」「今回は○○が投稿したんだ!」という、読み手側のログインのきっかけにつながった効果ともいえます。

リレー形式が盛り上がりやすい事例

ご紹介したリレー形式ですが、実際に盛り上がりやすい事例をいくつか紹介させていただきます。

自己紹介リレー

TUNAG(ツナグ)を導入し、スタートするタイミングで実施することが多くある、「自己紹介リレー」。まずは従業員のみなさんに、改めて自己紹介をしてもらうのですが、リレー形式にすることで盛り上がります。また、従業員の新たな一面を知る機会にもなります! 自己紹介と同じように、部署の紹介をリレーしていく例もあります。 複数拠点で運営されている企業や店舗ビジネスを運営されている企業は、なかなか他の情報が見えにくいものです。こういった制度を利用しながら横断的な施策を実施していきます。

各部署の取り組み共有リレー

部署からの報告や共有は、その部署のマネージャーや部長が発信していくことが多いと思います。この場合は、部署に所属するメンバーが順番に自部署の取り組みや成功事例、できごとなどを投稿していきます。 新入社員が持つ新しい視点を発信することにつながったり、これまであまり意見を言わなかったメンバーが発信することにもつながります。 この結果、「あの人は○○のことに詳しいようだから、今度直接聞いてみよう」というリアルなコミュニケーションにつながる効果も期待できます。 【事例】:「緊急事態宣言でも仲間と繋がれた事が心強かった」従業員2,000名に代表の想いが届き、繋がりを生んだコミュニケーション施策

社内SNSなどのツールは、「使われる」ための仕掛けが必要

コミュニケーション促進のためには、「きっかけ」「コンテンツ」が常にある状態に

今回は、TUNAG(ツナグ)の活用事例の一つとして、リレー形式でのコンテンツ投稿がもたらす効果をご紹介しました。 社内コミュニケーションをすすめるためには、どんなツールにしても「使われること」が前提として必要です。また、より深くお互いを知ったり、会社の理念や事業の方向性を知るためには、普段の業務上でのやりとりに限定したコミュニケーションだけでは不足することもあるでしょう。 そういった点を補うためには、従業員同士の接点を設けられる機会や、お互いを知ることができるようなコンテンツが常にある状態を目指すことがポイントです。 TUNAG(ツナグ)ではそういった社内のできごとや従業員同士をつなぐ仕組みや仕掛けを様々な形でご用意しています。

TUNAG(ツナグ)はエンゲージメント向上のための社内施策のプラットフォーム

TUNAG(ツナグ)では、会社と従業員、従業員同士のエンゲージメント向上のために、課題に合わせた社内制度のPDCAをまわすことができるプラットフォームです。 会社の課題を診断し、課題に合った社内施策をご提案、その後の設計や運用のサポートまで一貫して行っています。課題の診断は、弊社の診断ツールを使い把握することが可能です。ツールと専任のコンサルタントの支援で、経営課題の解決に貢献いたします。 従業員のみなさんにとっては、社内SNSのように使いやすいツール、経営者や人事部門の方にとっては、会社や人の課題を解決するためのツールとしてご活用いただいています。 社内SNSがうまく活用されていない、会社のメッセージが伝わらない、情報共有がうまくいかない……そのような課題解決のためにご支援しております。
▼『TUNAG(ツナグ)』について 『TUNAG(ツナグ)』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。 会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。 「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。
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著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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