職場コミュニケーションを活性化させる取り組みには、1on1や社内イベントのように直接交流するものや社内SNSなど日常的な情報共有を支えるものがあります。
社内の情報共有がうまくいかない、部署間の連携が取りづらいといった課題がある場合は、自社の状況に合った施策を取り入れることが大切です。
この記事では、職場コミュニケーションを活性化する具体的な取り組みや、施策を進める際の注意点、実際の企業事例を紹介します。自社で取り入れやすい施策を見つけるための参考にお役立てください。
この記事を読んでる方必見!おすすめ資料
.webp)
なんとなく社内に一体感がない、部門間の連携が希薄だと感じる……。その状態には、思った以上の経営リスクが潜んでいます!
本資料では、社内コミュニケーションの具体的な「3つの失敗原因」と、成功のポイントまで徹底解説。
▼こんな方におすすめ▼
・なんとなく社内の一体感のなさを感じる
・コミュニケーション改善に取り組めていない
・部署間の連携を強くしたい
職場コミュニケーションを活性化する方法は、1on1や社内イベントのように直接交流するものから、社内SNSなど日常的な情報共有を支えるものまでさまざまです。ここでは、実際に取り入れやすい8つの施策を紹介します。
また、職場コミュニケーションを活性化させるにはツールの活用も有効です。具体的なツールの種類や選び方について詳しく知りたい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
1on1とは、上司と部下が1対1で定期的に行う面談のことです。意識的にコミュニケーションを増やすのが難しい場合でも、定期的な面談を設定することで、自然に対話する機会をつくれます。
上司が部下の悩みや現状を把握できるため、モチベーション向上や早期ケアに取り組めます。業務の優先順位について話し合えば、何に注力すべきかも共有しやすくなります。部下のエンゲージメント向上やマネジメントの観点からも有効な方法です。
実施の際は、月に1回程度の頻度で30分〜1時間ほどの時間を確保することを目安とするとよいでしょう。先月の成果に対する振り返り、今月の方針、中長期のキャリアについて対話することで、継続的な成長支援につながります。
普段関わりが少ない部門やチームの人たちとの交流機会を設けることも、職場コミュニケーションの活性化につながります。シャッフルランチとは、異なる部署の従業員とランチする機会を設ける取り組みです。
業務外のカジュアルな場で関わることで、お互いのことを知るきっかけになります。自分のキャリアについて考えるきっかけや、業務のヒントを得る機会にもなるでしょう。企業によっては、ランチ代や飲み会代の一部を補助する制度を設けています。
部署横断での交流により、部門間の垣根が低くなります。日常業務では接点のない従業員同士が情報交換することで、他部署の業務や考え方を知る機会にもなります。
社内SNSは、社内のさまざまな情報を手軽に発信できるツールです。部署の垣根を越えてノウハウや業務内容を共有できるため、情報共有の場としても活用できます。
社内や従業員について気軽に知っていけるのも、社内SNSのメリットです。経営層からのメッセージ発信や、現場の声を吸い上げる手段としても活用できます。導入の際は目的を明確にしたうえで周知し、投稿頻度や内容などのルールを設定しましょう。
リアルタイムで情報を共有できれば、意思疎通のタイムラグも減らせます。写真や動画も共有できるため、文字だけでは伝わりにくい情報を届ける手段としても役立ちます。
社内SNSにはさまざまな種類があるため、自社の目的に合ったツールを比較することが大切です。社内SNSの特徴や選び方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
社員の座席を固定しないフリーアドレス制度も、職場コミュニケーションを活性化する方法の一つです。毎日違う座席で仕事をすることで、普段は関わらない従業員と会話する機会が生まれます。
固定席では接点が少ない部門の人とも自然に会話が生まれます。オープンな雰囲気が生まれ、部門間の壁が低くなる効果も期待できます。導入にあたっては、個人の荷物を収納するスペースや、集中作業用のブースなども用意しましょう。
定期的に席替えを行うシャッフル席配置も同様の効果があります。ダーツなどで席を決めるユニークな方法を取り入れる企業もあります。
組織内でコミュニケーション機会を作りにくい場合は、社内イベントの開催も有効です。社内イベントでは、普段の業務では関わらない従業員と話す機会が生まれます。
運動会や懇親会などの全社イベントのほか、部活動制度を設ける企業もあります。共通の趣味を持つ従業員同士が交流することで、部署を超えたつながりが生まれます。活動費を会社が補助することで、参加を促す方法もあります。
イベントや部活動を通じて、従業員の新たな一面を知る機会にもなります。業務とは異なる場面での交流が、信頼関係を築くきっかけになるでしょう。
経営層が自社のミッション・ビジョン・バリューを日常的に語ることも、職場コミュニケーションを考えるうえで重要です。経営層の考え方や方針が現場に伝わることで、組織全体の方向性を共有しやすくなります。
定期的な全社説明会や部門別対話会を開催し、具体的な実践方法や業務との関連性を直接説明します。重要なのは一方的な説明ではなく、従業員からの質問や意見を受け入れる双方向のコミュニケーションです。
経営層が積極的に発信することで、従業員が経営の考えに触れる機会も増えます。経営層と現場の距離を縮め、風通しの良い組織づくりにつなげられるでしょう。
サンクスカードとは、従業員同士が感謝の気持ちを伝え合う取り組みです。普段は伝える機会が少ない「ありがとう」を伝えることで、従業員同士の交流を増やすきっかけになります。
称賛する機会が増えると、日頃の小さな貢献にも目を向けやすくなります。従業員同士がお互いの仕事を知るきっかけにもなり、コミュニケーションのきっかけを増やせるでしょう。
デジタルツールを活用すれば、リモートワーク環境でも感謝を伝え合えます。ポイント制度と組み合わせて、一定数たまると特典と交換できる仕組みにすると、利用を促すこともできます。
メンター制度とは、経験豊富な先輩社員が後輩社員の相談相手となり、成長を支援する仕組みです。直属の上司とは異なる立場の人に相談できるため、日常の業務では話しにくい悩みも相談しやすくなります。
特に新入社員や中途採用者にとって、気軽に相談できるメンターの存在は心強いものです。業務上の疑問だけでなく、キャリアや職場での人間関係についても相談できます。メンター側にとっても、後輩の成長を支援することで自身のマネジメントスキル向上につながるでしょう。
年齢の近い先輩をメンターに選ぶなど、相談しやすい関係性を重視した工夫も有効です。定期的な面談を設定し、継続的にサポートできる体制をつくりましょう。
働き方の変化や組織の複雑化により、職場コミュニケーションの重要性はこれまで以上に高まっています。多くの企業が課題を抱える中、なぜ今コミュニケーション活性化が求められているのでしょうか。ここでは、企業が抱えているコミュニケーション上の課題や、その背景について解説します。
HR総研が実施した調査によれば、職場コミュニケーションに課題があると感じた企業は全体の7割以上に達しており、多くの企業で共通の課題となっています。
具体的な障害として挙げられたのは、情報共有の遅れや部門間・事業所間の連携不足、部署内のチームビルディングの困難さなどです。
特に深刻なのは、管理職と現場の認識ギャップです。管理職の多くは情報共有できていると考えている一方で、現場では「重要な情報が上層部から降りてこない」と感じている従業員も少なくありません。
このような認識のずれが、組織全体のパフォーマンスに影響することがあります。
コミュニケーション不足は業務の停滞だけでなく、従業員のエンゲージメントやモチベーションの低下にもつながります。放置すれば、優秀な人材の流出につながる可能性もあります。
リモートワークの普及により、これまで自然に生まれていたコミュニケーションの機会が減少しました。
オフィスでの何気ない会話から得られていた情報が失われ、従業員の状況を把握しにくくなった企業もあります。
対面での雑談や休憩時間の交流がなくなると、業務上必要な情報交換だけでなく、相互理解を深める機会も減少します。その結果、チーム内の一体感が薄れ、孤立感を抱く従業員が増える可能性もあります。
物理的に離れて働くことで、問題の早期発見が難しくなる点も課題です。対面であれば表情や雰囲気から察知できた悩みや課題も、オンラインでは見えにくくなることがあります。
コミュニケーション不足は、企業経営にも影響します。コミュニケーションへの不満が原因で従業員が離職すると、採用や研修、引き継ぎなどにコストが発生します。
情報共有が不十分な環境では、業務の優先順位が分かりにくくなります。無駄な作業や重複業務が増え、残業時間の増加や業務品質の低下につながる可能性もあります。部署間の認識齟齬による納期遅延や品質問題にも注意が必要です。
さらに、心理的安全性が低い職場では、従業員が意見を述べることをためらう場合があります。改善提案や効率化のアイデアが生まれにくくなり、組織の成長機会を逃してしまうこともあるでしょう。
職場コミュニケーションを活性化することで、次のような効果が期待できます。
ここでは、職場コミュニケーション活性化によって期待できる4つの効果を紹介します。
コミュニケーションが取りやすい環境では、従業員が意見を伝えたり、困ったときに相談したりしやすくなります。
業務改善の提案や日常的な対話が増えることで、従業員が組織とのつながりを感じるきっかけにもなります。管理職と部下が定期的に対話できれば、悩みやキャリアについても早い段階で把握しやすくなるでしょう。
こうした環境を整えることは、従業員のエンゲージメント向上や離職防止にもつながります。
部門間の情報共有が不足すると、確認や調整に時間がかかります。例えば、営業部門が得た顧客情報が製造部門に適切に伝わらなければ、納期や品質に影響する可能性があります。
職場コミュニケーションを改善することで、各部署が必要な情報を共有しやすくなります。部署ごとの業務状況も把握しやすくなり、組織全体で業務を進めやすくなるでしょう。
問題が発生したときも、現場の課題や顧客からの問い合わせなどを早く共有できれば、初期対応につなげやすくなります。
日頃からコミュニケーションが取れている職場では、意見やアイデアを伝えるきっかけも生まれやすくなります。
立場や部署に関係なく意見を交換できれば、一つの課題をさまざまな角度から考えられます。異なる部門や職種の人が交流することで、これまでになかった発想につながることもあるでしょう。
情報を受け取った側と伝えた側の認識がずれると、業務ミスにつながることがあります。
職場コミュニケーションが活性化し、不明点を気軽に確認できる環境が整えば、こうした認識のずれを減らしやすくなります。
また、ミスが発生したときにも、周囲に相談しやすい環境があれば、問題を抱え込まずに対応できます。結果として、業務の品質向上にもつながるでしょう。
実際に職場コミュニケーションの活性化に取り組み、成果を上げている企業の事例を紹介します。業種や規模が異なる企業の取り組みから、自社の課題に合ったものをお役立てください。
職場コミュニケーション活性化の成功事例については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
全国100店舗・360名の従業員を抱えるフェイラージャパン株式会社では、店舗スタッフ間のコミュニケーション不全が深刻な課題でした。
従来の社内イントラは店舗のPCからしかアクセスできず、サンクスカードや情報共有が形骸化していたのです。店舗スタッフには他店舗との接点が限られ、接客ノウハウの共有や人材育成にもばらつきが生じていました。
TUNAG導入により、スマートフォンからのアクセスが可能になったことで状況は一変しました。店舗紹介コンテンツによる接客ノウハウの共有、サンクスカードの活用促進、ブランドバリューの浸透を段階的に実施した結果、サンクスカード利用が161%増加し、店舗間のコミュニケーションが活性化しました。
サンクスカードは2023年度には過去最高の約3,000枚が発行され、2024年7月には前年同月比で377枚と大幅に増加しました。
全国の百貨店に展開する「FEILER」店舗の壁を超えたコミュニケーションでブランド力向上を目指す | TUNAG(ツナグ)
鉄鋼資材・製品を扱う運送業の中央ロジテック株式会社では、「3年で中小運送業社トップクラスの社員教育を構築する」という目標を掲げ、従来の課題解決に取り組んでいます。
運送業界では、ドライバーが個別行動することが多く、会社との接点や同僚とのコミュニケーション機会が限られるため、ビジョンの浸透や組織一体感の醸成が困難な状況でした。その解決策として、TUNAGが導入されることになりました。
TUNAG導入により、3つの重点課題に対処しています。会社のビジョンを全社員に浸透させて信頼関係を構築すること、双方向コミュニケーションによる風通しの良い企業風土の実現、そして組織エンゲージメント調査による課題の特定と改善です。
特に運送業界で重要な安全会議の充実や管理者教育と連動させることで、情報の一元化と自社独自の教育システム構築を目指し、自走できる組織への変革を実現しています。
鉄鋼資材・製品を扱う運送業 中央ロジテック株式会社様、「TUNAG」を導入
総合造園業の株式会社山梅では、本社と現場の物理的な距離により深刻なコミュニケーション課題を抱えていました。
業務日報はグループウェアで管理していたものの、社内ネットワークへの接続が必要でリアルタイムな確認やコメントができず、重要な情報がチャットで流れて見落とされるケースが頻発していたのです。建設業界特有の本社と現場の壁により、相互理解が困難な状況でした。
TUNAG導入により、スマートフォンからのリアルタイムコミュニケーションが実現しました。業務日誌に写真・動画添付やスタンプ機能を導入し、幹部の人間性を伝える「Emotion Time」や部署横断プロジェクトの活動共有など、「社員の喜び」という経営理念に基づいた施策を展開しています。
その結果、意思疎通のタイムラグが解消され、業務振り返りの質が向上し、エンゲージメントアワード2023を受賞するまでの組織変革を実現しています。
リアルタイムのコミュニケーションをアプリで実現。業務日誌や部署間交流で「社員の喜び」をつくる山梅の事例 | TUNAG(ツナグ)
職場コミュニケーション活性化に取り組む際は、次の3点に注意しましょう。
職場コミュニケーションを活性化する施策は、導入すれば必ず効果が出るものではありません。従業員にとって負担になったり、目的が曖昧なまま施策だけが残ったりすると、かえって形骸化する可能性もあります。
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
職場コミュニケーションを活性化するといっても、「部署間の情報共有を増やしたい」「上司と部下の対話を増やしたい」「従業員同士の交流を増やしたい」など、企業によって目的は異なります。
目的が曖昧なままイベントやツールを導入すると、参加すること自体が目的になってしまうことがあります。
まずは現在どのような課題があるのかを整理し、その課題に合った施策を選びましょう。
社内イベントや交流施策を実施する場合、参加を強制しすぎないことも重要です。
参加すること自体が従業員の負担になれば、継続が難しくなります。特に業務時間外のイベントなどは、家庭の事情や働き方によって参加しにくい従業員もいます。
参加方法や時間帯に選択肢を設けるなど、それぞれの従業員が無理なく参加できる環境を整えましょう。
職場コミュニケーションの改善は、短期間で完了するものではありません。施策を導入した後も、利用状況や従業員の反応を確認しながら調整する必要があります。
例えば、社内SNSを導入しても投稿が増えない場合は、投稿内容や利用方法に問題がないかを確認します。現場の声を聞きながら改善を重ねることで、徐々に社内に定着させていけるでしょう。