アプリで繋がる組合内のコミュニケーショ増加に向けての挑戦!〜役員の意識が変化したTUNAGの活用方法とは〜



東京都江東区に本社を置く大手通建設会社「株式会社ミライト・ワン」の労働組合で約2,700名の組合員数を抱えているミライト・ワン労働組合。

「コロナをきっかけに対面での組合活動が実施できなくなったことで執行部と組合員や組合員同士のコミュニケーションが以前と比較し、希薄化してきていました。また、組合情報が職場に伝わりづらくなり、ここを改善しないといけないと思っていました。」

そうお話しいただいている中央副執行委員長の亀野様(写真右)、中央書記長の下山様(写真左)に、TUNAG導入背景から具体的な活用事例について、お話をお伺いしました!

導入前の課題について

〜TUNAG導入前、どのような課題を感じていましたか?〜

亀野:コロナをきっかけに対面での組合活動が実施できなくなったことで執行部と組合員や組合員同士のコミュニケーションが以前と比較し、希薄化してきていました。また、組合情報が職場に伝わりづらくなり、ここを改善しないといけないと思っていました。

そういった課題を感じている中で、2022年7月に我々ミライト・ワン労働組合2つの労働組合が組織再編することになり、それに伴い各々HPを運用していましたので、このHPの統合をしなくてはならない状態になりました。これまで運用していたHPがネットワーク上の胎弱性っていうのもあり、ここを改編すべく、議論し始めたところが導入を検討するきっかけになります。そこから、HP外注先をはじめ、アプリ制作会社など含めたTUNAGの4社で検討を始めました。

〜4社を比べた中でTUNAGが決め手になった部分について教えてください〜

亀野:結論、スマホ対応可能かつプッシュ通知機能があり、セキュリティ面でも十分対応できる点が決め手になりました。また、サポート体制が4社の中でも間違いなく有効性があったのと同時に、現行のHPの機能を移行できる内容にもなっていたので、そこも決め手になりました。

下山:色野が言った内容に加えて、組合員に対する情宜活動を強化する上で、一番有効性が高いのはどれかという観点と費用面の2軸で加味した結果ですね。組合の情報関連はスマホに移行していかなくてはいけないことは、役員の中でも意識としてはありました。かつブラウザでも閲覧できるいうところが、機能面については大きかったですね。

また、支援体制が充実している点には非常に驚きました。専任の担当者に何度も時間をいただき、初期設計を進めていける点が決め手の要素として大きかったと思います。

亀野:何度かスタメン本社にもお伺いしておりますが、偶然、名古屋出張の際にも伺って、その際にTUNAGの設計で困っていることを相談すると快く引き受けていただきました。そういた突発的な悩みにも丁寧に対応いただける点が非常に助かりました。

〜対面での組合活動にも負荷がかかってきた部分があったかと思いますが、HPの運用自体を変えていかないといけない危機意識は以前からあったのでしょうか?〜


下山:HPの更新自体も全て亀野にお願いしているのが現状でした。例えば、HPに情報を投稿する際も野に原稿を送付して、亀野1人でHPを編集・更新するというカオスな状況でしたので、とにかく大変なんですよね。ですので、運用上、非常に使いづらいし、煩わしさもあったんですよね。

さらに、いざHPを更新しても、実際にどの程度閲覧されているかも分からない状況で、メールでHPのリンクを貼り付けたりと工夫はしますが、じゃあ誰が見たのかと言われると全く分からないです。その点、TUNAGだと閉覧状況や誰が見ているのかすぐ分かるじゃないですか。そのため、従来のHPを変えたいっていうのはより一層思っていましたね。


TUNAGを活用した取り組みについて

〜TUNAGを導入以降、具体的にどのような運用からスタートしましたか〜


亀野:まずは、HPの機能をTUNAGに移行することからスタートしました。組合員への展開時に、職場からの問い合わせがあった際に、説明やフォローができる状態を展開前に作っておくことが必須だと思ってましたので、役員に慣れてもらう期間を設けました。2023年2月にTUNAGを導入し、中央本部の役員には3月14日に展開していきましたが、HPの移行を終わらせて、役員の中でも本部専従4名でTUNAGの活用方法を学び、中央本部の役員へ展開しました。

その後、4月から全役員約80名に対して、TUNAGの利用を開始し、7月に組合員へ展開をしました。その中で、投稿を見て、リアクション等ができるように、役員がおすすめの食事を投稿する、「おすすめ食事リレー」というコンテンツを設計し、まずは閲覧するきっかけを役員に根付かせるための取り組みを始めました。このようにラフな形で、各投稿に対してのリアクションやコメントの仕方等、慣れるための期間を設けましたね。

〜TUNAGの管理者側としての操作感や組合員への情報の伝わっている感覚はいかがでしたか?〜

亀野:正直難しかったですね。ですが、毎回の執行委員会で議題にTUNAGを取り上げ、役員の登録状況を数値化し、まだ触っていない方に対しては名指しで声をかけたり、利用していない該支部や分会の役員に利用するるように追いかけまでを徹底しましたね。

現時点で組合員に展開しても、閲覧している人は限られてくるのかなと思っており、閲覧上位にいる人は限られていますし、見るスパンが空いてしまっている役員もいますので、そういった役員には根強く、指導しているところです。

下山:普段、SNSを活用している人にとっては何の抵抗感もないんでしょうけど、みんながそういう訳ではないので、色々教えてあげないといけない人もいますね。写真や画像等をうまく活用する方が周知活動としては有効なのですが、まだまだ、私の感覚としては、文章の長い機関誌を投稿する感覚なんですよね。

TUNAGの機能面としては全く不満もないですし、組合員からもそういった声は聞かないですが、一投稿面においても、ルールを決めることが導入部分は正直難しかったですね。どう使ってもらうか、どう投稿してもらうかについては、我々が教えていくしかないと思いますので、引き続き注力してやっていきます。

〜スタートしてからTUNAGでどんなことが実現できそうでしょうか?また、すでにTUNAGで出来るようになったことなどはありますか?〜


下山:私自身が一番驚いたのは、タイムリーに地方の活動を知ることが可能になったことです。東北の選挙対応や千葉のデモ行進など、各地方ごとの活動もタイムリーに分かることがすでに実感値としてありますね。実は、東北でどんな活動をしているのか恥ずかしながら全然知らなかったんですよ。どこにいても役員がリアルタイムに配信ができ、それを知ることができること自体がすごいなと正直思っています。

また、地方の地道な組合活動をみんなに知ってもらえる、報告してもらえるっていうのは、やっぱり大きな成果かなと思っています。一定の情報発信のルールやボーダーラインは決めないといけませんが、月に一回あるかないかの機関誌と比較すると、リアルタイムでスピード感があって、いいなと感じています。

亀野が積極的に推進してくれていますが、役員だけじゃなく、組合員同土のつながりも強化できるようなコンテンツを配合していきたいですね。ハードルは高そうですが、「子育てに必要じゃなくなった物をお渡します」みたいなコンテンツや同じ趣味の人等で集まれるサークル活動みたいなコンテンツを作ろうとしているので、ここもまさに着々と準備はしていきたいですね。

亀野:2023年12月にスタメン本社でTUNAG for UNIONを導入している担当者の交流会があったのですが、そこで下山と私で参加し、他労組様と意見交換をさせていただく中で、サークル活動を通して組合員の交流を促している実際の体験談を聞いたこともあります。また、「1ヶ月で同じテーマに沿ってトークを共有しあう」という取り組みも伺ったので、それを模倣させていただいて、今進めております。

これからの春闘で会社と労組でどんな話をしているのかを聞きたいという職場からの意見も上がっておりますので、可能な限りタイムリーに共有をしたいと思っています。組合員に本部の組合活動を知ってもらって、少しでも身近に感じてもらえるようにしてていきたいですね。

〜TUNAGを活用したことで実現できたことや組合活動に起きた変化はありますか?〜

亀野:役員が職場へ組合活動を伝えようという意識や気持ちの変化が芽生え始めているんじゃないかなと感じております。「組合活動って何をしているの?」と言われている役員も少なからずいると思いますので、TUNAGを通して、組合活動を広めていき、役員にも組合活動に取り組んでいる意識が芽生え始めているかなと思います。

下山:役員も上部組織の集会に参加をしますが、行くだけにならないようにしてるのが役員の中で意識の変化が出てきていることを感じます。今までは、集会に行くだけだったのが、「役員としてこんなことを頑張っていきたいと思っています!なので一緒に頑張りましょう!」と、集会の内容とセットでTUNAGで投稿しているのを見ると、役員の意識面においても大きな変化があったんじゃないかと思います。

組織のめざす姿やありたい姿

〜TUNAGに期待する効果について教えてください〜


下山:なかなかコミュニケーションを取りづらい状況だったので、組合員同士を繋ぎ合わせることもしていきたいですね。現時点だと、我々が一方的に情宜活動の強化として、TUNAGを導入していますけど、ゆくゆくは役員だけではなくて、組合員同士もつながりを強く、人と人との交流に役立つような立ち位置にしたいです。今は、どちらかというと亀野主導で進めている感じになっていますので、役員にも積極的に「こんなことを始めたい!」といった声が上がってくると非常に助かります。

亀野:日々の会話の中にTUNAGという言葉が広まっていくことを期待しますね。「TUNAGでこんな組合活動が投稿されていたよね」という声が職場で広まっていくことを将来的には期待したいです。こういった会話から交流が広まって、より良い職場環境づくりにも繋がっていくことを期待したいと思っています。

下山:先日、大阪に職場オルグに行った際に、私が新入社員の時にお世話になった先輩に急に後ろから声を掛けられ、「下山くんTUNAG見てるよ!」と言われた時は、TUNAGがあったから、声を掛けやすくなったのかなと感じました。北海道から沖縄まで支店がある大きい会社なので、アプリ上で名前と顔が一致して、知ってもらえることは非常にいいですよね。

〜どんな組織を作っていきたいとお考えですか?〜

下山:今は、情宜活動を中心にTUNAGを活用していますが、ゆくゆくはTUNAGを中心にする組合活動に移っていくんじゃないかなと思っています。コミュニケーションを希薄にするつもりは全くありませんが、ネットワーク上でも常に繋がっていて、いつでも相談しやすい状態を作りつつ、かつ対面での対話も大事にしながら、オンラインとオフラインの両方を大事にする組織にしていきたいなと思っています。

亀野:横のつながり、同期のつながり、若手と先輩のつながりなど、それぞれで希薄になってしまった点も原因にあるかもしれないですが、若手の離職率が減らない状況もあります。こういった時こそ、「組合があるから自分たちの職場環境が守られてるよ」という事を伝えていきたいですし、「TUNAGを通して相談できる体制もあるよ」と地道に伝えていきたいと思ってます。

〜亀野様、下山様、ありがとうございました!〜

TUNAG お役立ち資料一覧
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