インナーマーケティングを「マーケティング視点」で考えた時に抜け落ちている2つのこと

インナーマーケティングへの理解が遅れている
一方、インナーマーケティングはどうでしょうか。HR領域のインナーマーケティング分野を専門的に扱うようになり実感しているのは、インナーマーケティングにおいては取り組みや理解が遅れているということです。 これは考え方や概念もそうですし、理論や研究からテクノロジーやツールに至るまですべての分野で遅れていると感じます。 むしろ古くから止まっていると表現した方が正しいのかもしれません。インナーマーケティングなのに、「マーケティング要素」が見えてこないことが多いという矛盾もあります...…。 今回は、マーケティング的な要素からインナーマーケティング(エンゲージメント)を考えてみたいと思います。その中で、抜け落ちがちな「2つのこと」についてご紹介してきたいと思います。
マーケティング的な要素から「インナーマーケティング」を捉える
まずはファネルで整理してみる
抜け落ちがちな2つのことを紹介する前に、まずはインナーマーケティングを改めて「マーケティング視点」で考えてみます。 マーケティングでは、マーケティングファネルを使い現状整理をすることがありますよね。ファネルは、日本語でいうと「じょうご」のことで、逆三角形、すり鉢状の形をしたものを指します。これを消費者の購入までのフェーズに当てはめて図解したものです。



ターゲットを見極める
上記のようにファネル上で分析ができると、ターゲットの選定にも役立ちます。冒頭に書いた通りマーケティングでは各フェーズによって施策を出し分けたり、それぞれのフェーズごとに担当チームを配置したりと適切に施策を打っていきます。 インナーマーケティングの場合にもこれは同様のことが言えます。本来であればフェーズごとに実施する施策を出し分けるのが理想だと思っています。実際にTUNAGのコンサルティングもこのフェーズを判断しながら進めていくケースが多いです。 とはいえ、実態としては社内施策や制度は全社的な施策として全従業員向けとして行われることもあります。それがいい面もあれば悪い面もあります。 良い面としては、対象範囲が全従業員向けですので、施策への平等性が保たれます。悪い面としては、全体最適をとるため、利用目的や利用ターゲットがぼんやりとします。インナーマーケティングを行う上で抜け落ちがちな「2つのこと」
ご紹介したように、インナーマーケティングをマーケティングな視点で考えた場合、以下の2つの点が抜け落ちがちです。 意識的に下記の2つは設定し、企画から運用・改善を実施していくと効果的にインナーマーケティング施策の実施ができるのではないでしょうか。1)どの“フェーズ”に対する施策かをしっかりと設定する(全体に対しての施策であっても) 2)ターゲットとなるペルソナは用意しておく(ぼんやりとでもいいので)
1.どの“フェーズ”に対する施策かをしっかりと設定する

2.ターゲットとなるペルソナは用意しておく(ぼんやりとでもいいので)
どのフェーズに対する施策を行うのかが設定ができたら、ぼんやりとでもいいので、ターゲットやペルソナは用意しておきましょう。 例えば、「知る」フェーズの従業員をターゲットとして、社内SNSやメールなど、何らかの方法で自己紹介を行ってもらう「自己紹介制度」を企画したとします。目的はお互いを「知る」状態をつくることです。この場合、この「知る」フェーズにいそうな従業員の顔をイメージしてみましょう。 そして、なるべく、全体の中でもその施策に対して「少しネガティブな反応をしそうな人」をイメージすることがおすすめです。意欲度を10段階にすると、なるべく3前後の度合いがいいでしょう。 「この人が自己紹介をしてくれるには、どのように促せばいいいか、どのような仕組みがいいか……」と、ペルソナを決めることで、企画の目線は「対象ペルソナの人がどうしたらその施策を使ってくれるか」という点にうつります。 企画するだけでなく、その「実行」もイメージして施策を検討できますし、自動的に、そのペルソナ以上の意欲度合いの人には、利用されやすい制度を作ることへとつながるでしょう。マーケティング要素を取り入れて インナーマーケティングを実施しよう
ご紹介したこの2点だけを考えて企画実行するだけでも、インナーマーケティングの精度は向上すると思います。 インナーマーケティングにおいて、マーケティング要素を取り入れていくことは非常に効果的だと僕は思っています。マーケティングにおいて一般的な要素でも、それらをインナーマーケティングにおいて転用されている企業はほんの一握りで、今までほとんど出会ったことがありません。 こういったノウハウを元に、TUNAGは専任コンサルタントが制度設計や実施制度の診断なども行わせていただく国内で唯一のサービスとなります。 ご興味をもっていただけましたら、弊社のコンサルタントがご説明に伺います!▼『TUNAG』について 『TUNAG』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。 会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。 「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。▼関連記事 インナーブランディングで強い会社づくりを!社内に浸透させるための事例や手法とは

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