パラレルキャリアの始め方解説!副業との違い、メリットとデメリットとは

パラレルキャリアとは?
まず、パラレル(parallel)とは「平行」を意味します。パラレルキャリアは、“本業と平行したもう一つのキャリアを同時に歩むこと”を指しています。背景は、キャリア観の変化とテクノロジーの進化
では、なぜパラレルキャリアが注目を集めるようになったのでしょうか。大きく分けると、キャリア観の変化とテクノロジーの進化が背景にあると考えられます。1)キャリア観の変化
終身雇用制度の下では個人のキャリアは画一的で、一つの会社で長く勤めるのが一般的でした。 しかし、医療技術の進歩などによって100年以上生きることも珍しくなくなった現在、元気に働ける期間が長くなることで、定年が後ろ倒しになっています。あるいは今後、定年という概念自体がなくなっていくことも予想されます。 さらに、長引く不況や新興国の急成長により、かつての日本を支えたような産業でさえもその立場を脅かされており、どこかの会社に属していれば一生安泰という時代が終わりつつあります。 このように会社の寿命よりも個人の労働寿命が長くなってきており、“新卒から定年まで同じ会社で働くということ”は、現実的ではなくなってきました。 所属する会社に頼りきりにならず、個人の能力を高めたり、社外に人脈を作ったりすることが、今後の社会においては重要になるといえるでしょう。2)テクノロジーの発展
ここ10年だけを振り返っても、インターネットを中心に情報技術が著しく発展しました。インターネットに接続できる環境さえあれば、スキルアップやキャリアアップ、人とのコミュニケーションが簡単に行えるようになり、多くの時間や手間をかけずできることが大幅に増えています。 その中で、パラレルキャリアの実現を後押ししてくれる情報サービスも多く出ており、経験を活用する機会を容易に手に入れることができるようになりました(後段でいくつかご紹介します)。副業との違いは、「収入増加」だけを目的としていないこと
副業は、他の仕事をすることにより、何らかの収入を得ることを目的として行います。しかし、パラレルキャリアはそうではありません。 地域でのボランティア活動や社外の異業種交流会、家業など、収入の有無にかかわらず、自分が本来やりたいことに時間を費やすことが当てはまると考えてよいでしょう。 他にも趣味で始めたものが生活や所得の一部になっていたり、スキマ時間を活用してレッスンを開いたりするのも立派なパラレルキャリアと言えます。 「副業」は、パラレルキャリアを実現するための手段の一つと捉えられます。 最近では、副業を解禁する企業がいくつも現れたほか、政府も副業を後押しするようになりました。また一部企業には「社内副業」のような新しい働き方を推奨しているところもあります。※パラレルキャリアや副業について参考となる事例やニュースの一例
- 「副業・兼業の促進に関するガイドライン」、厚生労働省、2018年1月
- 「新生銀、兼業・副業を解禁 大手銀初」、『日本経済新聞 電子版』2018年3月28日
- 「丸紅「社内副業」義務付け 勤務時間の15%、新事業促す」-『日本経済新聞 電子版』2018年3月31日-

パラレルキャリアを歩むことのメリット

1)スキルの伸展・取得
現在の本業の延長線上にある領域で活動することで、スキルを活かした社会貢献を行ったり自分のスキルを向上させたりすることができるようになります。 経験を活かして事業を行うことも一つですし、同業者との勉強会に参加することで、考えを深めたり新たな角度で物事を見たりすることができるようになるはずです。 最近では、30分などの細かい単位で自分の時間を売り、他者に知見を提供できるようなサービスも登場しています。 逆に、本業とは異なる領域にチャレンジすることによって、新たなスキルを身に着ける機会を得ることもできるでしょう。異業種から参加者が集まる交流会や、平日の休日を活用した社会人インターン、大学院に通うなど、選択の幅が広がっています。 社外でも通用するスキルを身に着けること(あるいは身に着けることへのモチベーションが生まれること)は、会社に頼らないキャリアを後押ししてくれることでしょう。 また限られた時間内で本業以外のことに取り組むため、おのずとタイムマネジメントなどのスキルも身に着けられることになります。2)人脈の構築
本業で関わる人には限りがあります。社内の上司や同僚、取引先以外の人と接する機会がない方も多いのではないでしょうか。もちろん社内での交流も重要な意味を持ちますが、次第に考え方が固定化され、社内の常識だけで物事を考えるようになってしまう恐れがあります。 パラレルキャリアを実践する過程では、これまででは出会わなかったはずの人と時間を共にし、考え方を共有する場を持てるようになるはずです。新しい考え方に触れることで刺激を受け、キャリアの幅を広げたり本業で成果を上げたりすることにつなげられると期待できます。 このようにスキルや人脈を広げることによって自分自身の成長につなげたり、自己実現によってモチベーションを保ったりする結果、本業にもよい影響を与えられると考えられます。会社は社員のパラレルキャリアを後押しすべき?

会社側のメリット
パフォーマンス向上やイノベーションの発生
上記のように社員がパラレルキャリアを歩むことによって、社外でスキルや人脈を得ることが期待できます。 現在の業務とは違った領域に取り組むことによって、普段であれば得にくいスキルを身に着ける機会を持つことになります。また業務では出会えない人との交流を持つことで、成長意欲が向上したりビジネスチャンスを広げたりすることが見込まれます。 それにより会社全体としてのパフォーマンス向上や、思わぬイノベーションにつながることもあるでしょう。会社側のデメリット・リスク
このようなメリットがある一方で、リスクについてもきちんと認識しておく必要があります。人材流出のリスク
外の世界に触れた社員が自社の悪い部分や他社のよい部分に注目してしまい、新たな環境へ移りたいという願望が高まる可能性があります。その結果、他社に活躍の場を求め、転職や起業に踏み切ることで優秀な人材が流出してしまうリスクが生じます。情報流出のリスク
他社の人間が社内に立ち入ることで、個人情報や知的財産など機密性の高い情報が流出してしまう可能性があります。外部から人材を受け入れる際には、秘密保持契約などを事前に結んでおくことが重要です。管理コストの増大
これまでは終身雇用の原則のもと、ほぼ全員が同様のワークスタイルを取っていたため一律のルールで社員の情報を管理することができていました。しかし各個人が様々な働き方をするようになると、会社としては多様な就業ルールや規定を用意し、イレギュラーな状況への対応が必要なケースが増えていきます。 会社はこのようなデメリットやリスクも念頭に置きつつ、社員の多様なキャリア選択を後押しすることとなるでしょう。パラレルキャリアを実現したい場合何から始めれば良い?

交流会・勉強会
同業・異業種の交流会や勉強会に参加するのが、はじめの一歩としてはハードルが低いかもしれません。facebookや各種セミナー情報サイトでは多くのイベントを閲覧することができるようになっています。 ・peatix ・ストアカボランティア
副業よりも社会貢献の強い要素としてボランティアがあげられます。多くのサイトで全国のボランティア情報が検索できますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。学習支援や国際交流、伝統文化に関わるもの、また、親子で楽しみながら取り組めるものも紹介されています。 ・ボランティアプラットフォーム ・activoクラウドソーシング
クラウドソーシングは、仕事を依頼したい企業と仕事を受けたい個人をオンライン上でマッチングするウェブサービスです。 Webシステム開発やデザイン作成、翻訳などの専門的な仕事から、体験談などの簡単な記事作成やデータ入力といったタスク作業など幅広く選択できます。 細かい時間を有効に使って収入源を作りたい方やスキルアップを目指したい方にオススメのサービスです。 ・ランサーズ ・クラウドワークス社会人インターン
一部の会社では社会人によるインターンシップを受け入れているところがあります。平日の夜間や土日を活用して、スキルアップを目的に他社へ参画する事例があります。興味のある会社へ連絡してみるとよいかもしれません。大学院や専門学校への入学
専門スキルの習得を目指して大学院や専門学校に入学する人も見受けられます。MBA(経営学修士)やデザインのスキルなどは、時間をかけて学ぶ人も多い分野です。また現在では通学が不要な通信制大学も人気を集めているようです。パラレルキャリアは、自分らしい生活・キャリアを形成できる手段の一つ
夢を実現したい方やスキルを高めたい方にとって、パラレルキャリアという選択肢はチャンスを大きく広げてくれます。 幸いにも多くのサイトで情報を得ることができますので、まずは登録してみるとよいでしょう。自分では当たり前にできるスキルや能力が、実は大きな価値を持っていることに気がつくかもしれません。 また自分のペースで進めることができるのも、パラレルキャリアの大きな特長です。夜間や休日などの空いた時間を有効活用することで、今の生活を大きく変えないまま、新たな生きがいや収入につなげられることもメリットです。 自分らしい生活を送るためにも、もう一つのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。『TUNAG』では、社内のあらゆる制度を一元管理し、従業員に情報発信することができます。

▼『TUNAG』について 『TUNAG』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。
会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。
「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、下記フォームよりお問い合わせください。

シェア
ツイート


資料も無料デモもお気軽にお試しください。

3分でわかる! TUNAGサービス資料

実際の画面を見ながら 操作感をご確認

利用人数や活用方法に合わせて 最適なプランをご案内