「社内運動会」をその場限りにしない仕組みとは?準備や企画のポイントも

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社内運動会が今盛り上がる理由

一昔前、どの企業でも実施していた「社内運動会」。景気の悪化と共に実施する企業は激減しましたが、実はここ数年で社内運動会を実施する企業が増えてきています。最近では雇用形態の多様化やフレックスタイム制での勤務、リモートワークの普及などにより、対面のコミュニケーションを取らずとも業務が進められるようになりました。 運動会を通して得られるコミュニケーションやチームワークが日常業務でも活かせるということで、再度注目を集めているのです。 社内ポータル・SNS「TUNAG(ツナグ)」の3分でわかるサービス資料はこちら

社内運動会開催のメリット

社内運動会を開催するメリットは大きく3点あります。

1)チームワークの向上、一体感の醸成

ほとんどの企業で社内運動会は「チーム対抗戦」で開催されます。運動会ではそれぞれの種目において勝つという明確な目標があり、チーム一丸となって競技に取り組みます。 協力し合うこと、メンバー同士連携すること、チームとして動くことが短時間に凝縮されるため、絆が深まり、一体感や帰属意識の醸成をすることができます。

2)コミュニケーションの活性化

会社の全メンバーが一堂に集まるということ自体が、意図的に行わないとできないことです。JTBコミュニケーションデザインの調査によると、社内イベントの良かったところとして1位にあげられるのが「社員全員が同じ場所に集まったこと」であり、他の項目より突出して高くなっています。 イベントを行うことは全員にとっての共通の話題になるため、運動会中だけでなく終わった後のコミュニケーションの活性化につながります。さらに、部署や役職を越えたコミュニケーションも期待することができ、普段話をすることができない人との接点を持つ良い機会となります。

3)モチベーションアップ

同調査によると、コミュニケーション活性化の他に良かったこととして、「仕事に対するモチベーションが上がった」が3位となっており、運動会を通して士気が高まり、モチベーションのアップにつながることも期待できます。

社内運動会開催のデメリット

社内運動会開催は、メリットが多い反面、デメリットもあります。

1)運動に対する得意不得意がある

社内運動会と聞くと、「運動が苦手だし、行きたくない」と思う人もいるでしょう。実際、体を動かすイベント、スポーツなどをするイベントに消極的な人が一定層いるアンケート結果もあります。 そのため、単純に体力のある人だけが活躍できたり、従業員の体力を必要とする種目だけにせず、クイズ形式を取り入れたり、家族参加型のコーナーを設けてみたりと、種目に対して工夫し、事前に丁寧にアナウンスすることが求められます。

2)休日に実施することへの反発がある

オンとオフをはっきりと分けたい、業務でないことに休日を使いたくない……など、従業員にとってプライベートの時間は大切なものです。安易に休日に開催することを決めず、業務日の半日を利用したり、会社にとって大きな締め日の一部を運動会のコンテンツにするなど、開催のスケジュールなどについては従業員からの意見も取り入れながら検討していきましょう。

3)怪我をする恐れがある

普段を体を動かさないメンバーが久しぶりに体を動かすと怪我につながる可能性があります。怪我をしない程度、かつ全員が本気になれて参加しやすい競技を考える必要があります。また、万が一怪我をしてしまった場合のケアや救護体制もしっかり整えておくことが重要です。

企画するステップ

目的の設定

まずは、この運動会を開催することの目的を明確にし、従業員にどんな気持ちになってもらいたいのか、どういう場としたいのかのイメージを固めておきましょう。

予算の策定

人数の規模にもよりますが、大体一人当たり5,000円〜10,000円くらいが一般的のようです。その中で会場費、昼食代、景品代、移動交通費などをまかなっていきます。 社内運動会を企画する会社もあるため、人数規模、予算によっては専門家に相談することもおすすめです。低予算で抑えたい場合は企業合同運動会なども開催されている(1チーム50,000円前後)ため、そのような場に参加してみるというのも一つの手です。

場所の選定

屋内か屋外か、屋内であっても体育館かフットサルコートか、人数規模や実施したいプログラムによっても大きく変わります。人数規模が〜100名程度であれば体育館など、数万人規模になるとドームで行うこともあるようです。 屋外で開催すると、晴れていた場合は気持ちがいいですが、雨天の場合の対応を考えるとせっかくの全社イベントのため、全天候対応型の施設がいいかもしれません。 また事前の下見はとても重要です。更衣室の有無、会場までのアクセス、コンビニや昼食場所の有無、喫煙所の位置、応援席の確保、荷物置き場の検討など、当日のオペレーションをスムーズにするための情報は予め抑えておきましょう。

プログラムの検討

予算、場所が決まったらプログラムの検討です。

・競技内容

一番重要な部分です。全員が楽しめて、怪我のリスクが少なく、かつ分かりやすいものである必要があります。企業によっては自社の商品やサービスを活かしたオリジナル競技を企画するところもあります。

・食事

お弁当を用意するのか、ケータリングを呼ぶのか、食事についても決める必要があります。当日食事にどのくらい時間を割くかによっても異なりますが、食事の場もコミュニケーションの場として活用することがおすすめです。チームで食事したり、ご家族を呼んで一緒に交流するなど様々なケースを想定して検討していきましょう。

・参加者

従業員のみで実施するのか、従業員の家族も参加してもらうのかも検討しましょう。会社のメンバーや雰囲気を伝える良い機会であるため、応援席を用意し広く参加を呼びかける企業も多いようです。

当日の役割分担を決定

プログラムも決定したら、当日の役割分担を決定します。 受付の担当、司会進行、審判、競技に使う用具のセッティング及び片付け、音響、表彰状の準備など、誰が何をやるのか、どう動くのかを明確にしておくことが当日のスムーズな運営につながります。

社内運動会を盛り上げるコツ

オリジナルTシャツを作る

一番のオススメはオリジナルTシャツを作ることです。皆で同じTシャツを着るだけで一体感が増します。人数が多くない企業では全員統一のTシャツを作ることが多いようですが、人数が多い企業ではチームごとにオリジナルTシャツを作ることもあります。 運動会当日だけでなく、その前から全体を巻き込んだ運営をすることができます。

情報をこまめに公開する

運動会当日までの期間も楽しく社内のメンバーを巻き込むために、少しずつ情報を公開していきましょう。例えば会場やチーム分け、競技の一部などを発信し、開催前からコミュニケーションが生まれるような状況を作っていきます。

BGMや映像も忘れずに

当日は競技前後のBGMや合間に流す映像なども用意しておくとより盛り上がります。各チームのPVを作ったり、色んな世代が盛り上がれるようなBGMを用意しておくといいでしょう。

おすすめの競技

1)綱引き

大きな怪我のリスクが比較的少なく、個人の能力よりもチームの総力が試される競技なのでおすすめです。チームの一体感を生みやすく、応援する側も見ていてわかりやすいのが特徴です。

2)大縄跳び

全員で息を合わせて挑む競技であるため、チームワークの向上には打ってつけの競技です。ただし、見た目以上に体力を使う競技ですので、後半よりも前半が良いかもしれません。

3)リレー

定番ではありますが、単純に走る速さを競う形だけでなく、様々なパターンで企画することができるのがリレーのポイントです。 ・各チーム選手を選抜して行うリレー ・全員リレー ・バトンではなくボールなど別のものをつなぐリレー など、色々工夫することが可能です。リレーはドラマティックな展開が起こりやすいため、プログラムの終盤に持ってくるとより盛り上がります。

社内運動会事例

株式会社デンソー

デンソーは本格的に社内運動会を実施している企業の一つです。拠点や従業員数も多いため、各地区でまずは予選を行い、勝ち上がったチームが本戦に出場できるという仕組みを取り入れています。(本戦だけでも3,000名の出場者がいるそうです。) その年ごとにスローガンも決め、家族や地域の方々にも告知し、社内外の一大イベントとなっています。大企業だからこそ、より従業員同士の絆を深めるために、このような大きなイベントを行う意味があるのかもしれません。 参考:https://www.denso.com/jp/ja/csr/sociality-report/employees/communication/

まとめ

多くの企業が社員旅行や懇親会などの様々な社内イベントで一体感の醸成やコミュニケーションの活性化をしようとする中で、社内運動会は費用対効果の面でも有効なイベントの一つです。社内運動会をきっかけにチームワークの向上を図って見てはいかがでしょうか。

社内イベントなどの社内施策をその場限りにしないために

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会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。
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著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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