【目的別】周年記念事業5選!成功事例からアイデアを盗もう!

設立10周年記念と聞くと、何をイメージされますか?会社の設立を祝う記念式典や記念品などを想像した方が多いと思います。

このような周年記念のタイミングは、会社を盛り上げるタイミングとして意義のあるものです。今回は周年記念をする目的や他社の事例をご紹介いたします。

周年記念とは?

企業にとって、設立記念日や創業記念日といった節目の年は、これまでの歩みを振り返り、未来への展望を描く貴重な機会です。そして、その節目を祝うイベントこそが「周年記念」です。単なるお祝い事ではなく、社員・取引先への感謝を伝え、関係性を深める重要なビジネスチャンスと捉える企業も増えています。

式典に招かれた場合は?

取引先として周年記念式典に呼ばれた際には、お花などを贈ることで関係性を良好にする良いきっかけとなります。欠席する場合は、お祝い金を相場より控えめにするなど、あまり目立たせすぎないように心がけましょう。

贈り物の定番は、お花や観葉植物・お酒などが主流です。お花であれば周年記念に応じた本数、お酒であれば設立と同じ年号のものを贈りましょう。

なぜ周年記念事業を行うのか?企業が得られる4つの効果

周年記念イベントは、社内向けに行う場合、社外向けに行う場合があります。

社外の関係者との信頼構築

取引先や顧客に向けて感謝の意を伝え、より良好な信頼関係を構築する絶好の機会です。

また、これまでの企業活動や実績などに加え、将来のビジョンなども話せれば、今後の取引拡大に向けてのPRとなります。周年記念パーティーを社内だけのイベントで終わらせず、ビジネスチャンスと捉えて来賓を迎え、成長戦略の一環として信頼関係の構築に取り組みましょう。

製品の認知度向上

製品のプロモーションとして、ユーザー認知度を高める機会として活用される場合も多くあります。

Webサイトを構築し、自社製品をうまく告知するなどオリジナリティーあるイベントはSNSなどでのバイラル効果も期待できます。目的にあったイベントを企画し、盛り上げましょう。

従業員のモチベーション向上

取締役や役員などが社員に対し、日頃の感謝・労いの言葉を伝え、社員一丸となってここまで存続・成長できたことへの貢献を讃えることで、社員のモチベーションを上げるきっかけとなります。

また、従業員人数が多い企業や、全国に支店があるような企業の場合は、全社員が一斉に集まる機会とすることができます。

日頃から顔をあわせる事のできないメンバーとのコミュニケーション促進にもつながりますので、楽しい式典にしましょう。

エンゲージメント向上

周年イベントは企業の歴史や成果を共有し、感謝の意を従業員をはじめとするステークホルダーに伝える機会です。従業員が会社の成長や発展に貢献していると実感できる場となり、会社への帰属意識を高める効果が期待できるでしょう。

また、会社の理念やビジョンに触れる場にもなるため、経営理念の浸透やその会社で働くことへの誇りを育むことにもつながり、従業員エンゲージメントが向上します。

周年記念の企画から実施までのステップ

周年事業を成功させるためには、まずその方向性を明確にすることが重要です。社員のモチベーションやエンゲージメント向上を目的とするのか、社外へのアピールを重視するのか、その目的によってプロジェクトの構成や準備のタイミングが変わってきます。

周年事業は通常業務とは異なるため、プロジェクトチームの結成が必要です。メンバーに参加の意義を感じてもらうためには、目的決定の段階で意見を積極的に聞くことが大切です。このようにステップを踏んで、周年事業を成功させましょう。

  1. 周年1年前 – イベントの企画・設計
  2. 周年の年 – 記念イベントの実施
  3. 周年後 – イベントの振り返り

周年1年前 – イベントの企画・設計

周年記念を成功させるためには、早めに準備を始めることが重要です。まずは、どんなイベントを行うのか、そのコンセプトや内容を考えます。この段階でプロの助けを借りることで、計画がスムーズに進みます。また、イベントに必要な予算や発注先も決めておくことが大切です。周年記念の目的を明確にし、チーム内でしっかり共有しておきましょう。

周年の年 – 記念イベントの実施

いよいよ周年の年がやってきたら、計画通りにイベントを開催します。イベントの前には、社内外の関係者にしっかり告知を行い、当日の準備を万全にしておきましょう。

周年後 – イベントの振り返り

イベントが終了したら、どんな点が良かったのか、改善すべき点は何かを振り返り、総括します。この振り返りを次回の周年記念に活かすことで、より良いイベントを作り上げることができます。また、報告書を作成し、記録として残しておくことも重要です。

周年記念事業のアイディア20選

周年記念事業において、企画はイベントの成功を左右する重要な要素です。下記に、20個の企画アイディアを紹介していますので、ぜひ自社の周年記念事業の取り組みにお役立てください。

  • 記念イベントの開催(式典、パーティー、オンラインイベントなど)
  • 記念商品の発売(限定グッズ、記念版商品など)
  • 特別キャンペーンの実施(割引、抽選、特典配布)
  • 記念ロゴやビジュアルの作成(社内外での使用)
  • 社員や顧客への感謝状や記念品の贈呈
  • 過去の業績や歴史の振り返り展示
  • 新たなサービスや製品の発表
  • 寄付や社会貢献活動の実施
  • 記念ドキュメンタリーやビデオの制作
  • 特別なメディア露出や広報活動
  • SNSキャンペーンやコンテンツの展開
  • 記念出版物や社史の作成
  • 顧客やファンとの共同プロジェクト
  • 特別な社内イベント(コンテスト、表彰式、チームビルディング活動など)
  • アートや文化イベントの開催(コラボレーション展、芸術祭)
  • 未来のビジョンや計画の発表
  • 企業の新たなミッションやバリューの宣言
  • 地域社会との交流イベント(フェスティバル、マラソン大会)
  • 記念植樹や環境保護活動
  • 記念旅行やリトリートの実施

【目的別】成功事例から周年記念のアイデアを学ぼう!

周年記念事業として取り入れられることの多いパーティーや記念品の贈呈と、製品のプロモーションの事例をご紹介します。

周年記念パーティーの開催や記念品の作成で社内交流を活性化させた事例

設立からの歩みをアルバムとして配布

周年記念のパーティーや記念品を贈るケースは多くあります。ある電気メーカー企業では、社内向けに40周年記念イベントパーティーを実施し、記念品として創業・設立からの歩みをアルバムとして全従業員へ配布しました。

ベテラン社員は若い時の社員を懐かしみ、若手社員も会社の歴史を振り返りながら今後の自分たちが歩む姿を考え、会社の歴史と方向性を再認識した事業イベントとなりました。

全社員が一同に集まる場となり、社員のモチベーションを上げ、社内の結束を深める機会にもなりました。

自社のプロモーション、認知度向上を高めた事例

自社キャラクターやサービスを活かした事例

カプコンは、創業40周年を2023年に迎えたことを記念し、感謝の意を込めた様々な施策を実施しています。その一環として、デジタル観光地「カプコンタウン」を6月12日に開設し、過去の人気ゲームシリーズや開発資料を展示するミュージアムを提供。また、SNSでの記念動画配信なども計画し、世界中のファンと共に40周年を祝う活動を展開しています。

国内外のグループ各社において各種の記念事業を実施しています。周年記念事業を通し、ユーザーにキャラクターの親しみやすさを知ってもらうためのプロモーションを進めた例です。エンターテインメント事業を行う企業は、その製品やサービスのファンも多いため、周年記念のタイミングは重要です。

参考:カプコンは6月11日、創業40周年を迎えます ~ 「大阪から世界へ」、感謝を伝える周年施策を順次実施します ~

周年記念の歴史を漫画化、ツアーを実施した事例

東武鉄道株式会社は、「東武東上線」の110周年を記念して、様々なイベントを実施しました。

さらに、ブランドイメージ向上と集客率を上げるための戦略として、特別な列車の運行やスタンプラリーなど、鉄道会社ならではの企画も実施しました。

参考:東上線開業110周年記念イベントを開催します!

周年記念の商品のプレゼントや、期間限定のWEBサイト公開

ドミノ・ピザが日本に上陸して35年、全国で700店舗の出店を達成しました。今まで支えていただいたお客様へ感謝の気持ちを込めて、35周年をお祝いする割引キャンペーンや新商品を発売しました。

製品誕生から50周年記念として、新デザインの商品を発売

ニベア花王株式会社が販売する制汗デオドラントブランド「8x4」の事例です。

制汗デオドラントブランド「8x4」は、製品誕生から50周年を迎えるにあたり、基幹商品である『パウダースプレー【医薬部外品】』および『ロールオン【医薬部外品】』のデザインを刷新しました。

また、同じく50周年を迎えた株式会社サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーションを実施し、プレゼントキャンペーンやSNSを活用したさまざまな施策を展開しました。

参考:8x4(エイト・フォー)発売50周年 『8x4パウダースプレー、ロールオン』新デザイン登場

周年記念事業を成功させるポイント

このようなポイントを押さえることで、周年記念を成功に導き、会社全体の士気を高めるとともに、チームの結束力をさらに強化することができます。

  • 目的と対象を明確にする
  • 適切なプロジェクトチームの編成
  • オリジナリティのある参加型イベントを企画する
  • 感謝と未来のビジョンを共有する
  • 周年後の継続的な取り組みを計画する

目的と対象を明確にする

周年記念を成功させるためには、まず目的と対象を明確にすることが重要です。社員のモチベーション向上を目指すのか、社外へのアピールを重視するのか、その目的に応じて方向性や実施するべき内容が決まります。目的を明確にすることで、プロジェクト全体の軸がぶれず、効果的な活動が可能になります。

適切なプロジェクトチームの編成

周年記念は通常の業務とは異なるため、専用のプロジェクトチームを結成することが必要です。経験豊富なメンバーやクリエイティブなアイデアを持つ人、そしてコミュニケーション力に優れた人を選び、チームを構成しましょう。全員が当事者意識を持ち、積極的に関わることで、プロジェクトの成功が近づきます。

独自の工夫を凝らした参加型イベントを企画する

周年記念のイベントには、独自の工夫を凝らした参加型の企画を取り入れることが効果的です。従業員や関係者が自発的に関わり、楽しみながら参加できるイベントは、企業のブランド価値を高めるだけでなく、コミュニケーションの活性化にもつながります。

感謝と未来のビジョンを共有する

周年記念は、これまでの感謝を示すとともに、企業の未来のビジョンを共有する絶好の機会です。過去の功績を称えるだけでなく、今後の目標や計画を示すことで、従業員や関係者が共感し、企業の成長に向けた意識を高めることができます。

周年後の継続的な取り組みを計画する

周年記念を一過性のイベントで終わらせず、その後の継続的な取り組みを計画することが重要です。例えば、リブランディングを実施した場合、その理念を社員に浸透させるための施策を続けて行い、企業文化の定着を図ることが求められます。

まとめ

周年記念には、事業や業績の報告、取引先や関連会社への感謝の表明など、企業の信頼度を高める効果があります。

また、製品の周年記念イベントでは、特設サイトを構築し、SNSでの拡散に期待したプロモーション事例も多数あります。イベントの目的を明確にし、効果にあった企画を実施しましょう。

社内SNS「TUNAG(ツナグ)」で周年記念事業の効果最大化を目指す

TUNAG(ツナグ)では、会社と従業員、従業員同士のエンゲージメント向上のために、課題に合わせた社内制度のPDCAを回すことができるプラットフォームです。

会社の課題を診断し、課題に合った社内施策をご提案、その後の設計や運用のサポートまで一貫して行っています。課題の診断は、弊社の診断ツールを使い把握することが可能です。ツールと専任のトレーナーの支援で、経営課題の解決に貢献いたします。

周年イベントの企画や実施には、従業員全員が関わることで効果を最大化することができます。TUNAG(ツナグ)では社内ポータルサイト、社内SNSのような形で活用することができますので、周年事業の情報発信や、従業員を巻き込んだ企画の出し合い、実施時の様子をリアルタイムで投稿するなど、周年イベントをその場限りのものとしないための仕組みが整っています。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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