社内の情報共有を促進するアプリを目的別に一挙紹介!
情報共有における課題の多くは、適切な情報共有アプリの導入により解決できます。しかし、数多くあるアプリの中から、自社に最適なものを選ぶのは容易ではありません。ファイル共有、チャット、タスク管理など、それぞれ特徴が異なり、何を基準に選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。本記事では、情報共有の課題を5つのパターンに整理し、それぞれの解決に適したアプリを目的別に紹介します。
情報共有アプリで解決できる組織の5つの課題
組織の成長とともに、情報共有の課題は複雑化していきます。ここでは、多くの企業が直面している5つの課題と、その影響について詳しく解説しましょう。
情報の属人化による業務停滞とミスの増加
情報の属人化が進むと、担当者が不在の際に業務が滞ってしまったり、大幅に遅延したりする可能性があります。例えば、顧客対応の履歴が個人のメモにしか残っていない場合、急な問い合わせに誰も対応できません。また、引き継ぎ時に重要な情報が漏れてしまい、同じミスを繰り返す可能性も考えられます。
さらに深刻なのは、属人化が組織の成長を妨げることです。ノウハウが共有されないため、新しいメンバーの成長が遅れ、組織全体のスキルレベルが向上しません。結果として、特定の社員への負担が集中し、心身の健康に影響を及ぼすことにもつながります。これは、企業にとって離職リスクも高めてしまう要因となります。
リモートワーク時代の社内コミュニケーション不足
リモートワークの普及により、新たなコミュニケーション課題が浮き彫りになりました。オフィスでの何気ない雑談や、顔を見ながらの情報交換が減少し、チーム内の連携が取りにくくなっています。
メールやチャットでのやり取りが増える一方で、文字だけでは微妙なニュアンスが伝わりません。「この表現で相手に誤解されないだろうか」と考えすぎて、コミュニケーションそのものを避ける社員も出てきています。
また、オンライン会議では発言のタイミングが難しく、活発な議論が生まれにくいという課題もあります。
結果として、プロジェクトの進捗に遅れが生じたり、重要な決定事項が全員に伝わらなかったりする問題が発生しています。
紙やメールでの非効率な情報管理からの脱却
現在も、紙の書類やメールを中心とした情報管理を行っている企業は少なくありません。しかし、これらの方法では情報の検索性が低く、必要な情報をすぐに見つけられないという問題があります。
紙の書類は保管場所を取るだけでなく、紛失のリスクも高いでしょう。重要な契約書が見つからない、過去の議事録を探すのに半日かかるといった状況は、業務効率を大きく低下させます。
また、紙ベースの承認プロセスでは、書類が回覧される間に時間がかかり、意思決定が遅れてしまいます。
メールでの情報共有にも限界があります。大量のメールの中から必要な情報を探し出すのは困難で、CC漏れによる情報格差も生じやすくなります。添付ファイルのバージョン管理も煩雑で、最新版がどれか分からなくなることもあるでしょう。
部署間の情報格差による意思決定の遅れ
縦割り組織では、部署間での情報共有が滞りがちです。営業部門と開発部門、経営層と現場など、それぞれが持つ情報が共有されず、サイロ化が進んでいきます。
情報のサイロ化は、組織全体の意思決定スピードを低下させます。例えば、営業部門が把握している顧客ニーズが開発部門に伝わらず、市場のニーズとずれた製品開発を進めてしまうケースがあります。また、現場の課題が経営層に届かず、的外れな施策が実行されることもあるでしょう。
部署間の情報格差は、重複作業も生み出します。他部署で既に解決済みの課題に、別の部署が一から取り組むといった無駄が発生し、組織全体の生産性が低下してしまうのです。
新入社員への情報共有と教育体制の構築
新入社員の教育には多大な時間とコストがかかります。特に、業務に必要な情報が体系的にまとまっていない場合、教育担当者の負担は計り知れません。
OJTに頼りすぎると、教育の質が担当者によってばらつきます。同じ業務でも、教える人によって内容が異なり、新入社員が混乱することもあるでしょう。また、教育担当者が本来の業務に集中できず、生産性が低下する問題も発生します。
マニュアルや研修資料が更新されていない、散在していて見つけられないという状況も深刻です。古い情報を基に業務を覚えた新入社員が、後でやり直しを余儀なくされるケースも少なくありません。
【目的別】おすすめ情報共有アプリ
情報共有の課題を解決するには、目的に応じた適切なアプリの選択が重要です。ここでは、タイプ別におすすめのアプリを紹介していきましょう。
組織改善DXアプリのおすすめ
TUNAG
- 社内SNS機能を基盤に、日報・サンクスカード・社内制度運用など組織課題に応じた機能を柔軟に組み合わせ可能
- 利用状況を分析できるダッシュボード機能で施策の効果を定量的に把握
- カスタマーサクセスチームによる導入から運用定着までの伴走支援
「TUNAG(ツナグ)」は、単なる情報共有ツールを超えた組織改善プラットフォームです。社内SNS機能を基盤に、日報共有、サンクスカード、社内制度の運用など、組織課題に応じた機能を柔軟に組み合わせられます。1200社以上の導入実績があり、継続率も99%以上の実績があります。
特徴的なのは、情報共有を通じて組織文化を醸成できる点です。経営理念の浸透から、部署間コミュニケーションの活性化まで、幅広い課題に対応できます。また、利用状況を分析できるダッシュボード機能により、施策の効果を定量的に把握することも可能です。
ファイル共有アプリ
Google Drive
- 15GBまで無料で利用可能、Googleドキュメント等のOfficeツールも無料で使用できる
- リアルタイムでの共同編集機能により複数人での同時作業が可能
- ファイル名だけでなく文書内のテキストからも検索できる強力な検索機能
クラウド上でファイルを管理・共有できるGoogle Driveは、多くの企業で導入されています。リアルタイムでの共同編集機能により、複数人での資料作成がスムーズに行えます。
15GBまでの無料プランから始められ、GoogleドキュメントやスプレッドシートなどのOfficeツールも無料で使用できます。検索機能も優れており、ファイル名だけでなく、文書内のテキストからも検索が可能です。
Google ドライブ:セキュアなクラウド ストレージを使ってオンラインでファイルを共有
Dropbox Business
- 大容量ファイルの共有に優れ、オフラインでもファイルアクセス可能
- バージョン管理機能により誤って上書きしたファイルの復元が可能
- Dropboxアカウントを持たない外部ユーザーともリンク共有でファイル共有可能
Dropbox Businessは、大容量ファイルの共有に優れたサービスです。オフラインでもファイルにアクセスでき、外出先での業務にも対応できます。
バージョン管理機能により、誤って上書きしてしまったファイルも復元可能です。また、リンク共有機能を使えば、Dropboxアカウントを持たない外部の人ともファイルを共有できるため、取引先とのやり取りにも便利でしょう。
Dropbox Business:効率的な業務に必要なものをすべて 1 か所に集約
ナレッジ管理アプリ
ナレカン
- Q&A形式での情報整理により必要な情報を見つけやすい構造
- 記事作成時のテンプレート機能で統一フォーマットでの情報整理が可能
- 「いいね」やコメント機能により有用な情報が自然と上位表示される仕組み
ナレカンは、社内のナレッジを体系的に蓄積・共有できるツールです。Q&A形式での情報整理により、新入社員でも必要な情報をすぐに見つけられます。
記事作成時のテンプレート機能があり、統一されたフォーマットで情報を整理できます。また、記事への「いいね」やコメント機能により、有用な情報が自然と上位に表示される仕組みになっています。
Stock
- ノート形式で情報を蓄積し、関連するタスクやメッセージを紐づけて管理可能
- ITツールに不慣れな人でも直感的に使えるシンプルな設計
- フォルダ階層でプロジェクト単位の情報整理に対応
Stockは、チームの情報を最もシンプルに残せるツールです。ノート形式で情報を蓄積し、関連するタスクやメッセージを紐づけて管理できます。
ITツールに不慣れな社員でも直感的に使える設計になっており、導入のハードルが低いのが特徴です。フォルダ階層での情報整理により、プロジェクトごとに情報をまとめることも簡単にできます。
チャットコミュニケーションアプリ
Slack
- チャンネル機能によりプロジェクトや部署ごとにコミュニケーションを整理
- 2,000以上の外部サービスと連携可能で業務情報を一元化
- スレッド機能により話題ごとに会話を整理し議論の流れを把握しやすい
Slackは、世界中で利用されているビジネスチャットツールです。チャンネル機能により、プロジェクトや部署ごとにコミュニケーションを整理できます。
2,000以上の外部サービスと連携可能で、業務に必要な情報を一元化できます。スレッド機能により、話題ごとに会話を整理でき、後から参加したメンバーも議論の流れを把握しやすくなっています。
AI による業務管理とプロダクティビティツール | Slack
Chatwork
- タスク管理機能が標準搭載されチャット上でタスクの割り振りから進捗確認まで完結
- ビデオ通話機能を備えテキストでは伝わりにくい内容も顔を見ながら話せる
- メッセージの既読機能がなく返信のプレッシャーを感じずに利用可能
Chatworkは、国産のビジネスチャットツールで、日本企業のニーズに合った機能が充実しています。タスク管理機能が標準搭載されており、チャット上でタスクの割り振りから進捗確認まで完結できます。
ビデオ通話機能も備えており、テキストだけでは伝わりにくい内容も、顔を見ながら話せます。また、メッセージの既読機能がないため、返信のプレッシャーを感じることなく利用できるのも特徴です。
タスク管理アプリ
Trello
- カンバン方式でカードを移動させるだけでステータス更新できる視覚的な管理
- 無料プランでも基本機能は十分に使え小規模チームに適している
- Power-Upと呼ばれる拡張機能で必要に応じて機能追加が可能
Trelloは、カンバン方式でタスクを視覚的に管理できるツールです。カードを移動させるだけでステータスを更新でき、プロジェクトの進捗が一目で分かります。
無料プランでも基本機能は十分に使え、小規模チームでの導入に適しています。Power-Upと呼ばれる拡張機能により、カレンダー表示やガントチャートなど、必要に応じて機能を追加できます。
どこからでも To Do をキャプチャし、整理し、取り組むことができます | Trello
Asana
- リスト、ボード、タイムライン、カレンダーなど複数の表示方法を切り替え可能
- 依存関係の設定により前工程の遅れが後工程に与える影響を可視化
- 定期的なタスクをテンプレート化しルーティン業務の管理を効率化
Asanaは、複雑なプロジェクト管理にも対応できる高機能なタスク管理ツールです。リスト、ボード、タイムライン、カレンダーなど、複数の表示方法を切り替えられます。
依存関係の設定により、前工程の遅れが後工程にどう影響するかを可視化できます。また、定期的なタスクをテンプレート化でき、ルーティン業務の管理も効率化できるでしょう。
情報共有アプリを導入する際のポイント
アプリの導入を成功させるには、適切な準備と運用が欠かせません。ここでは、導入前後に押さえるべきポイントを解説します。
【導入前】目的を明確にして、導入するアプリを選定する
まず重要なのは、何のために情報共有アプリを導入するのか、目的を明確にすることです。「情報共有を改善したい」という漠然とした目標ではなく、具体的な課題と期待する効果を整理しましょう。
現状の課題を洗い出す際は、各部署へのヒアリングが欠かせません。営業部門では顧客情報の共有、開発部門では技術ナレッジの蓄積など、部署によって求める機能は異なります。これらのニーズを整理し、優先順位をつけることで、最適なアプリを選定できるでしょう。
また、既存システムとの連携も考慮する必要があります。新しいアプリが既存の業務フローを大きく変えてしまうと、現場の抵抗感が強くなります。できるだけスムーズに移行できるよう、段階的な導入計画を立てることも大切です。
【導入後】現場目線で使いやすいアプリかを調査する
導入したアプリが本当に現場で活用されているか、定期的に調査することが重要です。利用率が低い場合は、その原因を分析し、改善策を講じる必要があります。
使いやすさの評価では、以下の点をチェックしましょう。
- 操作方法:直感的に操作できるか
- 動作速度:ストレスなく動作するか
- モバイル対応:外出先でも使えるか
- 検索機能:必要な情報をすぐ見つけられるか
- 通知設定:適切なタイミングで通知が来るか
現場からのフィードバックを収集する仕組みも必要です。定期的なアンケートや、利用者同士で使い方を共有する場を設けることで、活用度を高められるでしょう。
【導入後】情報管理に関するルールを設ける
アプリを導入しただけでは、情報共有は改善されません。どのような情報を、どこに、どのように保存するかというルールを明確にする必要があります。
例えば、議事録はどのフォルダに保存するか、ファイル名の付け方はどうするか、更新頻度はどの程度かなど、細かいルールを決めておきましょう。ルールが曖昧だと、せっかくの情報が埋もれてしまい、結局誰も使わなくなってしまいます。
セキュリティに関するルールも重要です。機密情報の取り扱い方法、アクセス権限の設定、外部共有の可否など、情報漏洩を防ぐためのガイドラインを策定しましょう。定期的な研修を実施し、全社員がルールを理解している状態を維持することが大切です。
迷ったらオールインワンのアプリがおすすめ
複数のアプリを使い分けるのは、管理が煩雑になりがちです。オールインワン型のアプリなら、一つのプラットフォームで様々な課題を解決できるでしょう。
組織課題に合わせた取り組みを実行できるTUNAG
複数のアプリを使い分けると、どこに何の情報があるか分からなくなりませんか。チャットツール、ファイル共有ツール、タスク管理ツールなど、用途ごとにツールが分散すると、社員は複数のアプリを行き来しなければなりません。結果として、情報の見落としや、ツール間の連携ミスが発生しやすくなります。
TUNAG(ツナグ) なら、以下のような活用方法を組み合わせることで、一つのプラットフォームで情報共有から組織改善まで完結できます。
トップダウンでのビジョン浸透と方針共有
経営層からの「社長メッセージ」や、管理職からの「リーダーコラム」を通じて、会社のビジョンや事業方針を全従業員に直接届けます。組織のベクトルを合わせ、エンゲージメントの土台となる目的意識を育みます。
部署やチームを超えたナレッジの横展開
共有項目を自由に設計できる「日報」や、顧客満足に繋がる「お客様の声共有」は、優れたノウハウや成功事例を組織の資産に変えます。また、「部署紹介」機能は、他部署への理解を深め、部門間の連携を円滑にします。
称賛と相互理解を促す文化の醸成
従業員同士で感謝を伝え合う「サンクスメッセージ」や、新しく仲間になった「新人紹介」は、組織の心理的安全性を高めます。ポジティブなコミュニケーションが活性化し、互いを尊重し合う文化が醸成されます。
社内情報の集約と情報格差の是正
「会社からのお知らせ」をはじめ、あらゆる社内情報を集約する「社内ポータル」として機能します。従業員は必要な情報にいつでも迷わずアクセスでき、拠点や部署による情報格差を防ぎます。
社員は複数のIDやパスワードを管理する必要がなく、一度ログインすれば必要な情報すべてにアクセスできるため、情報へのアクセシビリティが格段に向上します。
また、データが一元管理されることで、組織の状態を総合的に把握できるのも大きなメリットです。コミュニケーション量、情報共有の頻度、制度の利用状況など、様々なデータを横断的に分析できるため、組織課題の本質が見えてきます。
TUNAGのプラットフォーム上で「点と点をつなげる」分析が行えるため、より効果的な組織改善策を打ち出しやすくなるでしょう。
情報共有課題を解決したTUNAGの事例
以下、実際にTUNAGを活用して情報共有課題を解決した事例を紹介します。
株式会社山福の事例
業務用食材の卸商社である株式会社山福は、全国に拠点が分散し、誰がどの支社でどんな仕事をしているか共有できていませんでした。特にM&Aで加わった宮崎支社と本社の間で情報格差が生じ、ビジネスチャットも情報が垂れ流され後から参加した人が追えない状態でした。
TUNAGを導入し、全営業の日報を全社で閲覧可能にしたことで、新卒社員が同期の活動を把握したり、商品開発部門が自分の手がけた商品の海外販売決定を営業日報で知ったりと、部門を超えた情報共有が実現しました。朝礼内容もTUNAGで共有し、出張で参加できない社員にも同じ情報を伝えられるようになりました。
創業80年、組織変革に成功。M&Aや事業拡大の溝を埋めたWeb社内報運用の秘訣 | TUNAG(ツナグ)
みしまプラザホテルの事例
みしまプラザホテルでは社員向けのイントラネットやチャットツールはあったものの、アルバイトは利用できず、特に繁忙期と閑散期で出勤頻度に差があるスポット勤務者への情報伝達に苦戦していました。
TUNAGを導入し「ニュースフィード」として修繕箇所、タイムセール、来客情報など社内のすべての情報を一元化。宴会情報を「入れ込み表」で共有することで、アルバイトも含めた全従業員が当日の宴会内容を把握できるようになりました。結婚式紹介フォームでは、従業員が受けた相談を社内共有し、婚礼部や宴会部が迅速に対応できる仕組みを構築しました。
結果として、アルバイトまで必要な情報が行き届くようになり、会社理解が深まったと実感。変更事項の周知にかかる時間も削減され、稟議承認は1週間から2〜3日に短縮。書類紛失の心配もなくなり、効率的な情報共有体制を実現しています。
アルバイトまで情報が行き渡る。 全従業員で送り合う感謝の声が「あたたかい職場」をかたち作る。 | TUNAG(ツナグ)
情報共有アプリで組織力を高める
情報共有アプリの導入は、単なるツールの導入ではありません。組織の働き方を変革し、競争力を高める重要な取り組みです。
適切なアプリを選び、しっかりとした運用体制を整えれば、情報の属人化を防ぎ、部署間の連携を強化できます。リモートワーク環境でも円滑なコミュニケーションを実現し、新入社員の早期戦力化も可能になるでしょう。
まずは自社の課題を明確にし、それに合ったアプリを選定することから始めてみてはいかがでしょうか。情報共有の改善は、組織全体の生産性向上につながる第一歩となるはずです。





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