現場と経営層の交流が従業員のモチベーションを高める。従業員が経営層やリーダーと話すべき理由とその方法

会社が大きくなり、従業員数が増えるほど、トップと現場の距離は遠くなります。多くの企業では、一般の従業員が経営層や上位のリーダーと顔を合わせる機会が少なくなっています。しかし、従業員が経営層やリーダーと直接対話し、意見を交換することは、従業員のモチベーション向上やエンゲージメント強化の観点から非常に重要です。

この記事では、従業員が経営層やリーダーと対話する機会を持つ理由と、その実現方法について解説します。

【時間がない方のためのポイントまとめ!】

  • 経営層と距離が開くとエンゲージメントは低下する
  • キャリアパスの提示によってパフォーマンスは向上する
  • 双方向でコミュニケーションする仕組みを導入する

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従業員が経営層やリーダーと話す機会を持つべき理由

創業期の頃は経営者が積極的に現場に介入し、ときには現場の仕事を手伝ったことがある会社でも、会社が大きくなったことで、経営層と現場が話す機会がなくなったというケースは少なくありません。

業務の違いや多忙さから、経営層と現場の従業員が接触する機会が少なくなるのは避けられないかもしれませんが、それでも定期的に現場の従業員、最低でもリーダークラスと従業員が話す機会は必要です。その理由について、以下で解説します。

モチベーションとエンゲージメントの向上 

従業員が経営層やリーダーと直接対話することで、自分の日々の業務が会社全体の目標達成にどのように貢献しているかを具体的に理解できるようになります。

例えば、顧客サポート部門の従業員が、自分たちの対応が顧客満足度向上や売上増加にどう繋がっているかを経営層から直接聞くことで、仕事の意義をより深く実感できるでしょう。

経営層から直接感謝の言葉を聞くことで、従業員は自身の価値を再認識し、モチベーションが大きく向上します。また、会社の中長期的な戦略や目標を直接聞くことで、自分の役割の重要性を理解し、仕事への意欲が高まるのです。

キャリアパスの明確化

会社が求める人材像や将来のビジョンを直接話すことで、キャリアや自己成長の方向性を定め、より積極的にスキルアップに取り組むことができます。

従業員は日々、事業やチーム・個人目標をもとに業務を進めていますが、今後どのようなキャリアプランが用意されているのか、どこを目指せるのかが不透明だと、パフォーマンスが最大化されません。

キャリアについて聞く機会や自身の考え、展望を伝えられる機会がないと、成長意欲が失われて自発的に行動しなくなってしまいます。

従業員のWillを聞きながら、適切なキャリアプランを提示してあげることは、従業員の成長・エンゲージメント向上にとって不可欠です。

経営層との距離感を縮める

定期的な対話の機会を持つことで、従業員と経営層の心理的な距離が縮まっていきます。

組織として、経営層と従業員の適切な距離を保つ必要もありますが、遠すぎると信頼感や心理的安全性が低下し、これもエンゲージメントの低下につながる要因になります。

経営層の考えや人間性を知ることで、より会社や事業に対して深い理解と親近感を持って業務に取り組めるようになりますし、また経営層側も従業員から意見や提案をもらえることは新しい発見につながります。

実態に即した改善策の発見

先に述べたように、現場で働く従業員の声を直接聞くことで、経営層は数字やレポートだけでは見えない組織としての課題や事業の改善点を把握できるようになります。

例を挙げると、新しく導入したシステムの使い勝手の悪さや、顧客からの要望、組織の状況や従業員個人の見えていなかったスキルなど、現場ならではの情報を得られるのです。

従業員からの率直な意見や提案が、より実用性の高い施策の立案につながり、結果として従業員の働きやすさや生産性の向上に寄与します。

従業員と経営層・リーダーが対話する場を設けるための具体的方法

全ての従業員と経営層・リーダーの対話の機会を設けるのが理想ですが、現実的にリソースが足りないこともあるでしょう。そこで、経営層やリーダーの声を届け、従業員からの意見を収集するツールや取り組みを実施するのが効率的です。

経営層と従業員、双方向のコミュニケーションを活性化させる「TUNAG」を用いた具体的な方法を紹介します。

【1on1】経営層と従業員の個別コミュニケーション

TUNAG」では「制度」を自由にカスタマイズして作成できる機能があります。「TUNAG」を導入している多くの企業では、1on1の実施と共有を「TUNAG」上で行っています。

月に一度や半年に一度など、30分間から1時間ほど1on1の時間を設定し、キャリアの展望や個人的な課題について話し合い、その内容をTUNAG上で共有することで、全従業員が個人や企業の相互理解を促進しています。

もちろん、プライベートな内容は共有する必要はありませんが、オープンにした方が効率的なナレッジの共有や従業員の成長につながります。

【社員プロフィール】従業員同士の相互理解

TUNAG」の社員プロフィール機能を活用し、従業員、リーダー、経営層それぞれが自身の経歴、専門性、興味関心などを公開しましょう。

過去の職歴だけではなく、得意分野や趣味などを記載することで、対話の前から相手の背景を理解し、より深い議論や交流が可能になります。

また、共通の興味や経験を見つけることで、コミュニケーションのきっかけを作ることができるのです。

【アンケート】機能を活用した従業員の声の収集

定期的に「TUNAG」のアンケート機能を使用して、従業員の意見や提案を広く収集しましょう。

例えば、四半期ごとに「会社の方向性に関する従業員の意識調査」を実施し、その結果を基に経営層やリーダーが返答や説明を行う機会を設けるのです。

これにより、多くの従業員の声に応える双方向のコミュニケーションが実現できます。

従業員と経営層・リーダーの対話で組織の一体感とモチベーションを向上させる

従業員が経営層やリーダーと直接対話する機会を持つことは、個人のモチベーション向上と組織全体のエンゲージメント強化において極めて重要です。TUNAGの各種機能を活用することで、物理的・時間的な制約を超えて、効果的な対話の場を創出することができます。

従業員は自身の仕事の意義や会社の方向性をより深く理解、経営層やリーダーは現場の実情や従業員の声をダイレクトに把握できますし、従業員一人ひとりが組織の一員としての自覚を強め、より高いモチベーションで仕事に取り組むことができるようになります。

TUNAGを活用した対話の促進は、従業員と経営層・リーダーの距離を縮め、開かれたコミュニケーション文化を醸成します。結果として、従業員の満足度向上、優秀な人材の定着、そして組織全体のパフォーマンス向上につながることが期待できるでしょう。こうした取り組みを通じて、より強固で活力ある組織を築いていくことができるのです。

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