店舗が離れていても情報はタイムリーに共有、意見を出し合える環境を大切にする - ウインナー美容室のTUNAG活用事例

株式会社ウインナー美容室様は愛知県名古屋市に本店を構え、県内に美容室を4店舗展開されています。戦後1946年にスタートし、今年で創業76年目を迎える中、「いつの時代も、わたしらしく」をテーマとし、美髪づくりにこだわった研究を続けられています。 「縁あって出逢った全ての人に感謝し、美の創造を通して幸せで夢が叶う会社を目指します」を経営理念として掲げられているウインナー美容室様。 理念や多様な働き方を大切にした組織運営の中で、TUNAG(ツナグ)をどのように活用されているのか、代表取締役 早川 雅子様にお話を伺いました。(以下、敬称略)

導入前に課題に感じていたこと

プライベートのチャットツールを活用していたが、情報が流れてしまっていた

〜TUNAG導入前、どのような組織課題を感じていたのでしょうか?〜 早川:会社の中で情報共有がうまくいかないことが多かったんですよね。 以前は、プライベートのチャットツールを用いて共有をしていましたが、時系列でどんどん流れていくので、特に忙しい時は埋もれてしまい伝わりにくかったです。結果として、何度も同じことを伝えないといけないということも結構ありました。 また、どうしてもトップから降ろす形の一方通行の情報共有になってしまっていました。双方向のコミュニケーションを、仕組みとして実現できるものを探していたんです。 ※代表取締役 早川様

TUNAGの導入理由

求めていた情報共有の仕組みを実現できるツールだった

〜TUNAGの導入を決めた理由を教えて下さい〜 早川:お電話で営業担当の方からお話をきき、各店舗への発信、動画マニュアル、店舗日報など美容業界で必要な機能が、まとめてできることを知りました。 情報の抜け漏れを改善できることに加えて、店舗を超えたコミュニケーションツールとしても使えるという点で、ウチが求めてたこととかなりマッチしていると思い導入を決めましたね。

新しく策定したクレドの浸透強化

早川:従業員の良かった行動をピックアップして、理念浸透の強化にも活用できればと考えていました。 弊社ではクレドや行動指針を策定し、「ウインナーはこういう会社になっていこう」「みんなでこういう働き方や生き方をしていきたいね」と共通認識を持つようにしています。 これまでは自社で製作した美容師手帳を用いて価値観を共有していましたが、TUNAGを活用することで、より会社全体の繋がりを高めることができるのではないかと感じました。

TUNAGの活用内容

準備期間に、まず幹部から使えるようにスタート

〜TUNAGの導入はどのように進めて行ったのでしょうか?〜 早川:導入初期の準備段階では、「幹部が慣れてないと浸透していかない」と思い、まず幹部のメンバーだけで運用を始めました。 それを一ヶ月ぐらいやった後に、「もっとこうした方が使いやすい」「この部分を変えられないか」という意見を社員に上げてもらって、全体に公開するという形に踏み切りました。

業務的な情報共有から何気ないコミュニケーションまで、TUNAGで一本化

〜TUNAGで取り組まれている内容について、具体的に教えてください〜 早川:日々の情報共有や、業務上の店舗日報、教育マニュアル、店舗を超えたコミュニケーションなどをTUNAGで実施しています。 ※株式会社ウインナー美容室様で実際に運用されている取り組みの一覧です。「制度」という画面に、様々な情報や取り組みが一覧化されているので、必要な情報をいつでも手軽に確認できます。

店舗日報でその日の現場の様子や数字を共有

〜店舗日報はどのような形で運用しているのでしょうか?〜 早川:1日に1投稿、各店舗の代表者がその日の営業状況での気づきや、スタッフが頑張っていたこと、お客様からいただいたお言葉などを共有していますね。また、その日の数字的な営業状況も写真でアップしています。 幹部社員から新入生までが、その日のお客様の人数であったりとか、誰がどのくらいお客様にご提案をしていたか、個々人の細かいところまで見れるようになりましたね。これを通して、若いメンバーの数字の意識っていうのは知らず知らずのうちについていくんじゃないかなと思います。

柔らかく手軽に送れるありがとうカードの運用

〜店舗を超えたコミュニケーションについて教えて下さい〜 早川:ちょっとした「ありがとう」を言葉にすることは以前から大事にしており、ずっとアナログで「ありがとうカード」を運用していました。ただ、やはりアナログだと直接でしか渡せないので、かなりタイムラグがあったりとか、会う機会が少ないために、書くのを躊躇してしまうことがありましたね。 TUNAGで運用を始めたことで、タイムリーに送れますし、種類が豊富な可愛らしいカードデザインがあるのもいいですよね。とてもスピーディーに柔らかく、みんなが手軽に書けるようになったかなと思います。「あの時ヘルプでこういう風にしてくれて助かったよ」とか店舗をまたいでいろいろ関わりがあった人にも送れるのでとても良いですね。

社長から世の中のちょっとしたことを噛み砕いて従業員に伝える場として活用

〜社長メッセージはどのように運用されていますか〜 早川:私からのコメントとしては「社長メッセージ」と「雅子の部屋」を2つに分けて運用しています。会社としての方針や今の現場について発信するときは、「社長メッセージ」 もう少しフランクに業務外のことも含めて自由に発信したいなというときは、「雅子の部屋」という形で運用しています。TUNAGの管理をしてくれてるメンバーが、「徹子の部屋」になぞらえた「雅子の部屋」バージョンの写真をアップしてくれてこの制度が始まりました。 コロナ化でいろんな緊急事態宣言が出たり、いろんな状況がどんどん変わるので、そういう世の中の情報をちょっと噛み砕いてみんなに伝えたりっていうことにも使っています。 また、「〇〇店の〇〇さんがこんな風に頑張ってくださってました」という出来事や 「ちょっとネットでいい動画あったよ」とか「こんなことが体にいいみたいだよ」とか、仕事ではない固くないことも送りやすいように、目的別に2つの制度に分けて運用をしています。 ※実際に運用されている「雅子の部屋」「社長メッセージ」「ありがとうカード」の画面です。店舗を超えたコミュニケーションや、代表の日々のちょっとした発信などを行っています。

既存の表彰制度にTUNAGを絡め、利用促進へとつなげた

〜毎年実施されている社内表彰に、「エンゲージメント賞」という表彰部門があるんですね〜 早川:一年で頑張った社員さんをいろんな角度から表彰をしていく年間表彰をやっていますが、「エンゲージメント賞」は今年から新しく始めました。 TUNAGに自発的に投稿する。仲間の発言にリアクションをする。こういったこともエンゲージメントを上げることの一つになるので、TUNAG上でそういう行動をしてくれた人も表彰しています。 「エンゲージメント賞」を発表したとき、わーっと歓声が湧きましたね。従業員の間でも「こういう表彰部門もあったらいいね」と話していたようで、表彰された方も、すごく喜んでました。これもTUNAGの利用促進につなげる新しいきっかけの一つになったなと思います。

教育コンテンツを通して、学習効率の向上だけでなく、ヨコのつながり強化にも

〜マニュアルについて、どのような内容を載せているのでしょうか?〜 早川:接客マニュアルや、カット講習の動画などをTUNAG上で共有しています。いきなり講習に入るよりも、TUNAG上のマニュアル動画を「事前学習として見ておいてください」と共有することで、予備知識がある中で講習を受けれるので、学習吸収度合いが高まるなと感じています。 〜プロジェクトチームもあると伺いましたが、TUNAGでどのような発信をしていますか?〜 早川:弊社はカリキュラムとは別に、カテゴリ別のプロジェクトチームがあります。この各プロジェクトチームから、「〇〇さんがこの講習をスタートしました」「今、こんな進捗でこういう風になっているので皆さんよろしくお願いします。」という発信があります。 今までは担当者だけが関わっていた内容がTUNAGを通して、社員みんなが知ることができるので、いろんなところでバックアップができたりとか声かけをできたりとか、逆にそれを見ている若いメンバーからすると、「あの子がこういう風に頑張っているんだったら、私も頑張ろう」って刺激にもなっています。色んな意味での相乗効果が出てるかなと思います。とはいえ、まだまだ動画マニュアルの機能は使いきれていないので、今後より活用できるように挑戦していきたいと思っております。 ※実際に運用されている「プロジェクトチームからのお知らせ」「マニュアル」の画面です。動画や写真を添付しながら、教育コンテンツとしても活用しています。

撮影補助などの各種申請もTUNAG上で

〜申請系もTUNAGで実施しているとのことですが、具体的にどんなシーンで活用されていますか〜 早川:有給休暇の申請や撮影の補助金の支給をTUNAGで管理しています。従業員が、スキルアップを目的としてモデルさんを撮影し、その写真をSNSでアップすることがありますが、その撮影にかかった費用などを会社側で補助しています。 TUNAGだと申請という機能活用だけではなく、その様子も写真や動画で共有できるので、他のメンバーにも「あの人が頑張っている」「こういうやり方があるんだ」というのも伝わるのでとてもいいなと思います。

TUNAGの効果について

会えなくても、各店舗で誰が頑張っているのかが見えるように

〜TUNAGを導入して、実際に社員の行動に変化はありましたか?〜 早川:コロナの影響で、店舗間の移動や全員で集まる機会がぐっと減ってしまっていました。でも、TUNAGで毎日いろんな人が情報発信をしてくれるので、会ってなくても、各店で誰がどう頑張っているのかがすごくよく見えます。 TUNAGを導入したことで、「投稿見たよ!頑張ってるんだってね!」とか「あの投稿すごく良かったよ!」みたいな声掛けが本当に増えましたね。

若いメンバーが情報に触れる機会が圧倒的に増え、成長スピードがぐんと上がった

〜TUNAGを導入して、若手の意識変化はありましたか?〜 早川:今までだったら、どうしても幹部の人から若い人達に伝えていくっていう順番で、現場に伝わるにつれて情報の量が減っていくイメージがありました。 でもTUNAGを通して、情報共有のスピードが上がりましたし、より多くの情報をみんなに発信できるようになったことで、若手の成長スピードがぐんと上がったなと思っています。 以前からアットホームで話しやすい環境はありましたが、どうしても会っている時間には限りがありますし、言葉だけでは伝えきれないこともたくさんありました。その点、TUNAGを使うようになってから圧倒的に情報量が増えました。単なる言葉だけじゃなくて写真や動画、会社の外で見つけたコンテンツのURLを貼り付けるなど、色んな機能があるので若いメンバーの情報収集量は圧倒的に上がりました。 それをきっかけに、お店の中での会話であったりとか、こうしていきましょうというアイディアや意見が以前より出やすくなったなと思います。こういった若手の行動の変化を見ると、改めて本当にTUNAGを導入して良かったなと思います。

育休中の社員が復帰しやすい環境づくりにも貢献

〜育休中の社員に対して何か取り組みはされていますか〜 早川:育休中の社員もTUNAGが見れる状態にしています。休暇中にストレスにならないように、強制ではなく、「見たかったら見てね」という形で自由にみてもらえるように運用しています。 今、新店舗でスタイリストとして勤務している女性がいるんですけど、彼女は産休中、誰よりもTUNAGを見ていましたね。彼女は、元々本店で務めていて、新店舗に復帰してもらう予定だったんですけれども、復帰したときも、なんの支障もなくぽんっと入ってきました。普通だったら、育休の復帰後に、新しく関わる従業員たちと馴染むのだけで時間がかかりそうなところですが、TUNAGを見れば、「どの店舗に誰がいて〜」とか「この店舗でこんなことがあった」とかが分かるので、TUNAGのおかげだなと思います。 また、TUNAGを導入してから、スタイリストの彼女とは別に、弊社では初めてのママさん店長も誕生しました。彼女はTUNAGを導入した後、情報をくまなく見てくれていました。休職前に店長を経験していたこともあり、力のある人には、活躍する場を与えたいと思い彼女に店長をおまかせしています。土日休みの時短勤務のため、結果的には休み中の管理の関係からもう一人店長をつけて、W店長体制という形になりましたが、それも含めTUNAGがなかったら、そういう発想にはなっていなかったかもしれません。

今後TUNAGで実現したいこと

多様な新しい働き方の中で、雇用形態に関わらずみんなが自由に意見をだせる環境

〜今後、TUNAGでどんなことを実現されたいですか?〜 早川:これからはもっと働き方が多様化してくると思うんですね。今現在でもママさん店長や、パートタイムで勤務してくれている社員さんなど、いろんな働き方があります。アルバイトでも、もっともっと戦力化していきたいし、活躍してほしいなと思っています。 なので、「正社員じゃないから分からない」ではなく、いろんな働き方の人がそれぞれの目線で気付いたことや、もっとこうしていくといいなということをどんどん発言し、それを行動に移していきながらお客様が喜んでもらえる、そして回り回ってスタッフが豊かになっていくっていうような組織を作っていきたいなと思ってます。そのためには、やはり発信しやすい環境が大事だと思いますので、TUNAGを通してみんなが、自分の意見をどんどん言っていけるような組織にしていきたいと思います。 〜早川様、お話いただきありがとうございました!〜
TUNAG お役立ち資料一覧
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