アルバイトまで情報が行き渡る。 全従業員で送り合う感謝の声が「あたたかい職場」をかたち作る。

みしまプラザホテルでは社員向けに情報共有ツールや称賛アプリ(※)を利用していましたが、従業員の約半数を占めるアルバイトスタッフへの情報共有や称賛文化の浸透に課題を感じていました。

そこで、アルバイトも利用できるTUNAG(ツナグ)を導入し、情報共有や称賛の仕組みをアプリに一元化しました。その結果、アルバイトまで必要な情報が行き届くようになり、サンクスメッセージの活用によって感謝を伝え合う文化がより活性化しました。総務部 執行役員の髙村様、経営企画室 執行役員の阿部様、同室の渡邉様(以下、敬称略)に、同社のTUNAG活用術についてお話を伺いました。

(取材:2024年12月)

※称賛アプリとは、メンバー同士の「感謝」や「称賛」によってコミュニケーションを活性化するアプリ及びサービスの総称です。

アルバイトへの情報共有・称賛文化の浸透に課題感

社内ポータルやチャットの利用は社員に限定。アルバイトへの情報共有に苦戦

経営企画室 渡邉様

〜TUNAG導入前、どのような課題を感じていましたか?〜

渡邉:もともと紙の掲示や回覧をしていたり、社員だけが使えるイントラネット(※)やチャットツールはあったのですが、アルバイトも含めた情報共有ができていなかったんです。

髙村:特にスポットで出勤する従業員への情報共有は大きな悩みでした。弊社では繁忙期と閑散期で従業員の出勤頻度に大きな差があり、常にアルバイトがいるわけではないんです。その間に業務のやり方が変わると、アルバイトが新しいルールに付いていけなくなっていました。

阿部:本来「会社でこんなことをやっているよ」「新商品が出ました!」「◯月◯日まで、これが割引で買えます」という情報は、雇用形態に関わらず全員が知っているべきですが、当時はその方法がありませんでした。

※社内やチーム内だけで利用する、社内ポータル等のネットワークのこと。

感謝・称賛の取り組みをアルバイトまで広げたかった

左:経営企画室 執行役員 阿部様、右:総務部 執行役員 髙村様

〜その他に感じていた課題はありますか?〜

髙村:会社として「ありがとう」と伝える文化や従業員同士で褒め合うことを大事にしており、もともと紙でサンクスメッセージと「褒め〜る。」という取り組みを実施していました。その文化をさらに活性化させるため、あるとき感謝や称賛を送り合うアプリを導入したのですが、社員だけが利用でき、アルバイトは利用できなかったんです。

「アルバイトの方にも、みしまプラザホテルに対する帰属意識を高めてほしい」と考えたときに、アルバイトの方もサンクスメッセージのアプリを使えたほうが仕事のやりがいも高まるだろうな……とは思っていました。

稟議申請から称賛まで。会社の情報を集約できるTUNAGを導入

〜そういった課題感があった中で、なぜTUNAG導入に至ったのでしょうか?〜

髙村:もともとは稟議申請ツールを見るつもりでITツールの展示会に足を運んだんです。その際に稟議申請や業務連絡はもちろん、コミュニケーションや称賛も一挙にできるTUNAGを見つけました。

社内にいくつもツールがあるとコストがかさみ、従業員がIDやパスワードを管理する手間も増えます。TUNAGを知って、「さまざまな機能が一つにまとまっているに越したことはない」と感じました。

〜TUNAG導入の決め手は何だったのでしょうか?〜

渡邉:情報がタイムライン画面(※)の一箇所に集約され、会社のことが簡単に把握できる点が便利だと感じました。修繕箇所の詳細からその稟議まで同じ場所で情報共有でき、スムーズな社内コミュニケーションが実現できそうという点が決め手となりました。

TUNAGのデモ画面です。タイムライン画面には全カテゴリの最新の投稿が並び、コメントができます。投稿は「会社からのお知らせ」「サンクスメッセージ」のようにカテゴリ分けして発信でき、カテゴリごとに過去の投稿をさかのぼることができます。チャット機能もあり、プライベートチャットではなく会社公式のチャットツールで業務連絡ができます。

紙からデジタルへ。お知らせ・称賛・申請を効率化

「ニュースフィード」を見れば会社のすべてが分かる

〜TUNAGでどのような情報を共有していますか?〜

渡邉:「ニュースフィード」として修繕箇所やタイムセール、印刷物の情報まで、幅広く共有しています。来客情報を含め、社内で起こることはすべてニュースフィードに集約されているイメージですね。

現場の方も、休憩中や仕事終わりの時間帯にスマホで「ニュースフィード」を閲覧できます。ここを見ておけば、お客様に何か尋ねられた際に最新のプランを提案するなど社内の情報を業務に役立てることができます。

みしまプラザホテル様の実際のTUNAG画面です。さまざまなお知らせが集う「ニュースフィード」が画像付きで投稿されています。TUNAGでは、画像・動画・PDFなどのファイルを投稿することが可能です。

〜アルバイトも含めた情報共有について、TUNAGではどのように行っていますか?〜

渡邉:その日行われる宴会について、時間や場所、誰が参加するかなどを「入れ込み表」として共有しています。その結果、アルバイトも含めた全従業員が「今日、こういう宴会があるんだな」と把握できるようになりました。

そのほかにも「結婚式紹介フォーム」というものがあり、従業員が身近な人々から「結婚式や宴会をやりたい」と相談を受けたときに社内に共有できるようになっています。

婚礼部や宴会部が内容を確認して、連絡を取る必要がある場合には営業部が直接お客様にアプローチできるようになっています。社内の情報共有をスムーズにして、短時間で具体的な相談ができる点がこのフォームの良いところだと思います。

〜アルバイトまで情報を開示することについて、セキュリティ上の懸念にはどのように対処していますか?〜

髙村:個人情報保護や情報セキュリティの観点から、カテゴリごとに閲覧権限を設定しています。たとえば「ニュースフィード」に関しては、アルバイト含む全従業員が閲覧できるものと、正社員のみ閲覧できるものとの2種類に分けて発信しています。

アルバイトも使える「サンクスメッセージ」「褒め〜る。」(※)

※みしまプラザホテル様の実際のTUNAG画面です。似顔絵が描かれた「サンクスメッセージ」と、封筒をイメージしたデザインで称賛を伝える「褒め〜る。」を送り合っています。TUNAGのサンクスメッセージは初期デザインの他、自社オリジナルのデザインで運用することも可能です(有料オプションとなります)。

〜課題に感じていた、アルバイトを含むサンクスメッセージの運用についてはどのように実施していますか?〜

髙村:紙でサンクスメッセージと「褒め〜る。」を運用していたときのこだわりの絵柄やデザインをTUNAGに引き継ぎました。アルバイトも含め、全従業員で感謝や称賛を送り合っています。

PCやアプリで各種申請。「これ手伝って!」を募集する仕組みも

〜申請ツールのお話がありましたが、具体的にどのような申請をTUNAGで実施していますか?〜

渡邉:備品購入やヘルプの申請を行っています。備品購入は商品の画像や見積書を添付して申請を行い、上長の許可が降りたら購入する仕組みです。

「ヘルプ申請」ではリソースが不足している業務を共有し、手伝ってくれる従業員を募集します。申請に対して、ヘルプに行ける従業員が「この日、いけますよ!」とコメントするという運用です。

アルバイトも含め、全員が会社の一員として働けている

アルバイトを取り残さない情報共有を実現

〜TUNAG導入後、どのような効果を感じていますか?〜

髙村:アルバイトまでしっかり情報共有ができるようになりましたね。変更点やマニュアルをTUNAGに残すことで、従業員が時間や場所を問わず情報を確認できるようになり、会社としても変更事項の周知にかかる時間を削減できました。

阿部:アルバイトの会社理解も深まっていると思います。実際、「ニュースフィード」を見た従業員から「こんな取り組みがあるんですね」と声をかけられることもあり、情報共有がしっかり機能していると実感しています。

より気楽に感謝を送れる。スタンプでコミュニケーションも活性化

〜サンクスメッセージをTUNAGに移行してから、社内の称賛やコミュニケーションに変化はありましたか?〜

髙村:以前の称賛アプリは、サンクスメッセージの投稿だけずらっと並んでいるのがちょっとハードル高かったですよね。

渡邉:常にみんなの目に入るところに表示されているのが気恥ずかしいのと、「他の投稿と比べられるんじゃないか?」という部分はありましたね。

TUNAGでは他の情報も一緒にタイムラインに流れてくるので、「いろんな投稿のひとつ」として読んでもらえてハードルが低い感じがします。送る側ももらう側も気楽だし、スタンプも押しやすいと感じます。

〜スタンプで投稿も盛り上がりますし、よりコミュニケーションが活性化していそうですね!〜

渡邉:サンクスメッセージに限らず、(アルバイトの方も)気軽にスタンプを押してくれていますね。テキストを打つのってやっぱり色々気を遣うので、それよりもスタンプを押すほうがハードルが低いんだと思います。

「今日は〇〇さんの誕生日です!」と誕生日が投稿される機能もすごく良いですね。以前も掲示板で共有はしていましたが、TUNAGだとみんながスタンプなどでお祝いの反応をしてくれるようになりました。

稟議承認までの時間が80%以上短縮。書類紛失の心配も不要

〜申請関連での効果はいかがですか?〜

髙村:稟議にかかる時間が大幅に短縮されました。以前は申請から承認まで1週間ほどかかっていましたが、今では2日から3日、早ければ当日中に承認が下りるようになりました。

以前は書類の紛失も起きていましたが、デジタル化したことでその心配もなくなりました。TUNAGでは、どの申請で誰が承認中なのか分かり、二重申請してしまうこともありません。

TUNAGは自社にとって「スタッフ」のような存在

〜貴社にとって、TUNAGは一言で言うと、どんなツール、どんな存在と言えますか?〜

渡邉:会社が頑張っていることや取り組んでいることが、TUNAGに思い出として残っていきます。TUNAGを見ると「ああ、こんなことがあったな」と思い出せるんです。また、どこにいても一緒に仕事ができるので本当にありがたいですね。

単なるツールじゃなくて一緒に働いている仲間というか、一人のスタッフのような存在です。

〜TUNAGはどういった企業におすすめでしょうか?〜

髙村:私たちのようなホテル業界やサービス業界とは親和性が高いと思います。

渡邉:普段対面でのコミュニケーションを取りづらい、製造業界の企業などにも向いているかもしれませんね。

あと、学校など教育の場でTUNAGを使うのも面白そうです。子どもたちがサンクスメッセージを送り合ったらきっと嬉しいでしょうし、学校内での情報共有にも役立つんじゃないかと思います。「何年何組にこういう人がいるんだ」と気づけたりして、それがきっかけで「ちょっと会って話してみたいな」と思うこともあるかもしれません。

TUNAGを「見にいきたくなる」ツールにするために

紙申請を廃止してTUNAG定着を促進。業務以外の発信も心がける

TUNAG導入にあたって苦労したことや工夫したことはありますか?

渡邉:会社として、紙での申請を基本的に受け付けない方針にしました。TUNAG上でしか申請が通らない仕組みにしたことで、みんなが自然にTUNAGというプラットフォームを見るようになりましたね。

また、夕方の社内販売などのお得な情報もTUNAGに載せています。仕事に関する情報ばかりだと従業員が疲れて、TUNAGを見たくなくなってしまうと思うんです。「ちょっと見に行こうかな」と気軽に見てもらえる場所にするのが一番大事かなと思っています。

そういった運用が上手くいっているのか、情報をチェックして出勤のない日に商品を買いに来てくれる従業員もいます。

リファラル採用に成功した他社事例に刺激を受けた

〜貴社はエンゲージメントアカデミー(※)にも参加していると思いますが、他社事例がTUNAG運用に活きている部分はありますか?〜

髙村:TUNAGを導入後にエンゲージメントアワード(※)に参加し、他の企業の取り組みに刺激を受けました。

アルバイトのリファラル採用が成功している企業の話を聞いて、弊社も従業員の半分以上がアルバイトという中で「アルバイトと社員、アルバイト同士のつながりをもっと強くしたい」「アルバイトに会社のことをもっと知ってもらい、発言する機会や褒め合う機会も社員と同じように提供したい」と思いました。

たとえば学校などでアルバイト先を探している友達に「うちのバイト先、良いよ!」って声をかけてもらえるとか、そういったところも見据えてアルバイトへの拡大を決めました。

※みしまプラザホテル様は、TUNAG導入企業のつながり・学びの場である「エンゲージメントアカデミー」に参加しています。「エンゲージメントアワード」は2018年から毎年行われているイベントで、TUNAG導入企業の先進的な取り組みを広く発信し、讃える場です。

従業員一人ひとりが考えて行動する。「あたたかい職場」を作っていきたい

〜今後、貴社ではどのような組織を目指していきますか?〜

阿部:情報共有を通して、従業員一人ひとりが自分の仕事をより良くしつつ、楽しく仕事ができるようにしたいです。そうやって会社を盛り上げていければと思います。

髙村:トップダウン型の組織ではなく、現場からの意見とか「今こんなものが流行っているみたいですよ」みたいな情報を拾って、それをみんなで業務に活かしたり、施策を考えられる組織になりたいです。TUNAGを通して、その環境を実現できればと思っています。

渡邉:「考えて行動する力」ですよね。経営企画室や総務部はもちろん、各部署が自分たちの持っている情報をこれまで以上に発信して、従業員一人ひとりがその情報を基に次の行動を考え行動し、その行動を広めていけるとさらに良いと思います。

〜これまでずっと注力してきている称賛文化についても、ぜひ今後の展望を教えてください。〜

髙村:みんなで「ありがとう」を伝え合うことは昔から企業風土として大切にしており、これからもさらに進めていきたい部分です。

渡邉:サンクスメッセージって相手を褒めるのももちろんですが、それまで気付かなかったその人の意外な一面に気づけるのも良いところだと思うんです。

アルバイトにとっても「こういう人が働いているんだ」「あの人の役に立ちたい」と思うきっかけになったら素敵ですし、サンクスメッセージがあることであたたかい雰囲気の会社だと感じられると思います。これからもお互いの良いところを見つけ、もっと働きやすい職場にしていきたいです。

〜髙村様、阿部様、渡邉様、お話しいただきありがとうございました!〜

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