飲食店で働くことを、誇りに。前年比売上1,400万円UPを実現した、従業員の主体性と応援し合う風土を育むTUNAG活用

三重県でとんかつを提供する「やはらかとんかつ綾」を2店舗展開する、株式会社イチレンフードカンパニー。
正社員、パート・アルバイト従業員合わせて約70名が働く同社では、私用チャットツールによる業務連絡の抜け漏れやアナログ業務の非効率さ、称賛が生まれづらい風土に課題を感じていました。そこでTUNAGを導入し、業務の効率化やコミュニケーション活性化を促進し、組織力の強化を進めています。
従業員の主体性を引き出し、売上アップにもつながったという同社のTUNAG(ツナグ)活用方法について、代表取締役の川村様(以下、敬称略)にお話を伺いました。
(取材日:2025年10月)
【課題】情報伝達や業務の無駄をなくし「頑張りが認められる」組織にしたい
情報共有を私用SNSに依存。情報の混在と連絡漏れが発生していた

代表取締役社長 川村様
〜はじめに、TUNAG導入前にどのような課題を感じていたか、お聞かせください〜
川村:以前は社員、パート・アルバイト従業員に対しての連絡には個人用SNSを使っていたため、仕事とプライベートが混在する状況でした。そのため、業務連絡をしてもプライベートのメッセージに埋もれてしまって、返信が漏れるなどの課題がありました。
また、学生アルバイトさんが増えたことで、コミュニケーション不足も顕在化していました。そこで、学校の行き帰りや授業の休み時間に見てもらうために、スマートフォンで情報共有できるようにしたらどうかと思っていたんです。会社の考え方や変更点、メニューの変更などをあらかじめ見てもらい、情報を把握した状態で次の勤務に臨んでもらえれば、スムーズですよね。
川村:他にも、業務効率化をしたいと考えていました。それまで各種申請をする際は用紙に記入し、写真を撮って送信するのが基本的な連絡手段だったんです。その手順をなくし、ペーパーレス化したいと考えていました。
互いに頑張りを認め合う、称賛文化を醸成したかった
川村:もう一つ、称賛文化がないのも課題でした。
弊社は離職防止の一環で、バーベキュー大会やビンゴ大会、卒業を機に退職する学生アルバイトとの食事会など、コミュニケーションの機会を設けてきました。また、お子さんの発熱などでパート従業員が急に休んでも社員がしっかりとカバーできる体制があり、働きやすい環境です。
おかげで社歴が長い従業員も多く、楽しい職場なのですが、その分「みんなできて当たり前」という風土ができていて、頑張っても自分が特別に認められることもなかったんですよね。目標達成や、売上向上への貢献、「こんなことができるようになりました!」などを社内に共有して「あの子こんなに頑張ったんだ」と知ってもらうとか、「加点」の部分を増やしていきたいと思っていたんです。
【導入の決め手】将来的な「やりたいこと」にも対応できる拡張性の高さ
評価だけでなく、業務効率化や“人のつながり”まで支えるツール
〜TUNAG導入のきっかけや決め手は何でしたか?〜
川村:展示会でTUNAGに出会ったのがきっかけです。別の飲食店向けコミュニケーションツールとも比較をしたところ、他社のツールは従業員を評価することを中心とした設計でした。一方TUNAGは、称賛や情報共有、申請管理など、拡張性が高くいろいろなことに使えそうだと感じたことが導入の決め手になりました。
特に、サンクスメッセージやプロフィール機能など、従業員同士のつながりを深め、みんなで活用できる設計であることに魅力を感じましたね。
【取り組み】TUNAGで理念浸透や目標に向かう一体感を醸成

各種申請や在庫チェックをTUNAGで行い業務効率化を図る
〜従業員の皆さんは、TUNAGをどう利用していますか?〜
川村:主に個人のスマートフォンから閲覧しています。出勤前にその日の体調を入力したり、必ず読んでほしいお知らせを配信したりしているのですが、学生アルバイトの皆さんは学校の休み時間などちょっとしたスキマ時間に見てくれているようです。
〜TUNAGをどう活用しているか、具体的な取り組みを教えてください〜
川村:1つはペーパーレス化です。社員の出勤簿や従業員全員の衛生管理、在庫チェック、有給や残業の申請などをすべてTUNAG上で完結し、紙の業務を撤廃しています。
売上目標を共有し、全員が同じ方向へ。「社長メッセージ」で理念を届ける
〜全員が一体となるためにTUNAG上で工夫されていることはありますか?〜
川村:お盆や正月などの繁忙期に売上目標を共有し、従業員の意識が高まるようにしています。「今日はこれだけ売上を立てることが目標です」と宣言することで、皆でその目標に向かって楽しく働く文化が醸成されつつありますね。
また、「社長メッセージ」のコンテンツを設け、自分が考えていることや、今後の会社の方向性などを毎月1回発信しています。なかなか全員で集まる機会がないので、TUNAG上で理念を伝えて皆が意識を持って仕事をしてほしいと考えたのがこのコンテンツを設けた理由です。
「今日の振り返り」「社員日記」でコミュニケーションを促進
〜社内のコミュニケーションを促進するためにどんな取り組みをされていますか?〜
川村:「今日の振り返り」や「社員日記」などのコンテンツを用意していて、どちらも投稿は任意です。「今日の振り返り」は仕事に関係する内容が主で、「社員日記」は何を投稿しても構いません。遊びに行ったこと、食べたもののこと。投稿内容をきっかけに、出勤した際にコミュニケーションが生まれたらいいなと思い始めました。
TUNAG活用のきっかけにしてもらうために、振り返りや社員日記を投稿したらポイントを付与するようにしました。ポイントが貯まったら景品と交換でき、野菜や牛肉、カツなどポイントごとの景品ラインナップから好きなものを選べるようにしています。
【効果】店舗間に協調する文化が生まれ売上アップにもつながる
前年比で1400万円売上アップ。情報開示で売上に対する意識が向上

〜社長メッセージによる理念浸透の効果はいかがですか?〜
川村:私は2店舗あるうちの1店舗に常駐しているのですが、久しぶりにもう1つの店舗に顔を出してみると、TUNAGで発信した自分の想いが伝わっていると感じることがあります。指導の方法やお店の空気感から「あの発信を読んでくれたんだな」と思うことが増えましたね。
〜TUNAG導入後、昨対比で売上が向上したと伺いました。組織に良い変化が生まれた要因は、どこにありますか?〜
川村:そうですね。売上が前年比で1,400万円と大幅に向上しました。多くの会社では、月間の売上や売上目標を学生のアルバイト従業員にまで共有することはないと思います。けれども、当社はすべて開示しています。TUNAG上のコンテンツでも情報をフルオープンにしているので、自分たちの働きが会社の成果につながっていることをこのツールで可視化できて、学生アルバイトの皆さんの意識も向上していると感じます。
店舗間の“競争”から“協調”へ

〜TUNAGの活用を通じて、社内に一体感が生まれたと感じるエピソードがあればお聞かせください〜
川村:これまでは、2つの店舗が売上で勝ち負けを争っていた雰囲気がありました。競争心自体は悪いことではないですが、少し敵対視するようなところがあって。
それがTUNAGを活用するようになり、お互いの店舗を応援し合う気持ちが生まれたように思います。「競争」から「協調」に変わった感覚ですね。足を引っ張り合うのではなく、切磋琢磨しあってより良くしていこうという雰囲気が感じられます。
〜店舗を超えた協調が生まれたことで、会社にどのような変化がありましたか?〜
川村:協調の空気が生まれたことで、他店舗との行き来がしやすくなりましたね。今までだと、例えばどちらかの店舗でシフトに入る人が足りないとき、「慣れない店舗だし、知らない人がいるし……」と後ろ向きな気持ちになる人もいました。
TUNAG導入後は、自分が投稿した内容に他店舗の従業員がコメントをくれるようになって、店舗間を行き来することに抵抗がなくなってきたように感じています。会社としてはありがたいことに、人員配置が柔軟に行えるようになりましたね。
MVP制度で自発的に成長する社員が増加
〜TUNAGでMVP制度を導入したことによる効果はありましたか?〜
川村:そうですね。作業内容だけでなく、その月に頑張って出勤してくれた人、しっかり声を出した人などさまざまな行動をMVP表彰の対象としています。それぞれの努力が可視化され、主体的に学び、成長する文化が根づいたことで、お店の空気感も良くなってきたと感じますね。
MVPで表彰された人にはインセンティブがつくのですが、それには条件があります。そもそも店舗の売上目標を達成すること、そして、従業員自身のできることが増えたり、稼働率が高かったり、何かしら他の人よりも頑張ること。その条件を達成しようと従業員の皆さんはやる気になりますし、指導する側もMVPを取らせたいということで、個人の成長につながるような指導をするようになりました。
【今後の展望】多様な価値観を通じて会社や組織の成長につなげたい
学生スタッフを巻き込んだ「オリジナルスタンプ」構想

〜TUNAGの活用状況をふまえて、今後の伸び代はどこにあると感じていますか?〜
川村:みんなTUNAGを見てくれてはいるのですが、投稿に対するコメントがもっと増えたらいいなと思っています。従業員同士で活発にやりとりが生まれ、よりコミュニケーションが豊かになるのが理想です。
カスタマーサクセスの担当者と話していて、より気軽にリアクションができるような「オリジナルスタンプ」を用意するのは面白そうだなと思っています。若いアルバイト従業員で、絵を描くのが好きな人がいるので作ってもらえたらいいですね。
TUNAGを気軽に、さらに使いたくなるような魅力的なプラットフォームにしていきたいです。
マニュアルの動画化で“誰でも確認できる環境”を整備
〜今後TUNAGで実現したいことがあればお聞かせください〜
川村:今後はマニュアル動画を作成し、TUNAGに掲載していきたいと考えています。作業の手順は変更が加わることも多いので、自分がするべき作業の手順を常に確認できるようにして、働くうえでの曖昧な部分をなくしたいですね。
誇りを持って働ける職場をつくる
〜最後に。今後どのような会社にしていきたいとお考えですか?〜
川村:誇りを持って楽しく働ける組織にしたいです。私は、飲食業はどうしても過小評価されがちだと思っていて。そのイメージを変え、地元で「あの会社に勤めているなんてすごいね」と言われるような、誇りを持って働ける会社にしていきたいと考えています。
組織としては、店舗数を拡大していきたいですね。従業員数が増え、TUNAGの活用人数が増えればコミュニケーションも広がって新たな発見が生まれるのではと期待しています。そうした変化の中で、ますますTUNAGの活用の幅も広がると思います。多様な価値観を通じて、会社や組織の成長につなげていきたいですね。
〜川村様、お話しいただいてありがとうございました!〜

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