紙の社内報から“社員参加型”のWEB社内報へ。メニコンがTUNAGで実現した、つながりと創造性を育む社内コミュニケーション。

左から加古様、葛谷様、早川様、藤本様、川島様

「より良い視力の提供を通じて、広く社会に貢献する」を企業スローガンに掲げ、コンタクトレンズの製造・販売・物流拠点を持つ株式会社メニコン。

営業オフィスや販売店、工場、カスタマーセンター、物流センターなど99拠点に及ぶ同社では、コロナ禍でコミュニケーションの機会が減ったこと、紙媒体での社内報運用に時間やコストがかかっていることに課題を感じていました。

こうした課題に対し、TUNAGをどう活用しているか、デジタル推進部の早川様、川島様、渉外広報部の葛谷様、加古様、藤本様(以下、敬称略)にお話を伺いました。

(取材日:2025年10月)

【課題】社内コミュニケーションと社内報運用に課題

コロナ禍でコミュニケーションの機会が激減

デジタル推進部 川島様

〜TUNAGを導入される以前、貴社ではどんな課題を感じていましたか?〜

早川:コロナ禍でコミュニケーションが取りづらくなっていました。多くの企業でもそうだったのではないかと思うのですが、当時、当社はテレワークが中心となり、特に事務職の従業員は月に数回しか出社しないこともありました。

コミュニケーションを取るにしてもメール、チャット、Web会議、電話を活用することが多く、その状況が長く続いたことでコミュニケーションの機会が減ってしまったんです。

川島:そうした環境の中では、中途社員が入社しても気がついてもらえず、同じプロジェクトに配属されたときや、業務で部署を超えて連携が必要になった場面で初めて入社に気がついてもらえるということが起こるようになりました。

早川:コロナ禍前までは、入社したら部署を回って挨拶をしていたのですが、それができなくなってしまったんですよね。既存の社員同士でも、「最近会ってないね……」という声が生まれるようになっていたんです。

他にも、社内報を「紙」で運用していたことも課題に感じていました。

紙媒体での社内報運用に時間とコストがかかっていた

〜社内報運用のどんなところに課題感を持たれていたのでしょう〜

加古:これまで全グループを対象に、3,000部ほど紙の社内報を配布していました。印刷会社に依頼して、できあがったものを一旦本社に届けてもらい、今度はそれを各拠点に郵送し、拠点にいる各部署の代表者が個々の机やロッカーに配布する、という手順です。

従業員の異動があったりするので、誰がどの拠点にいるか、配送先や部数のリストを作成しなければいけませんし、その配送先も200カ所以上あるので、膨大な作業量と郵送コストがかかっていました。時間にしたら1週間分くらいの手間が、年に4回発生していたので課題に感じていたんですよね。

もちろん、紙の社内報の良さもありますが、テレワークが導入されたため、デジタルでも閲覧できるようにしたいという思いがありました。

【決め手】SNS機能とプロフィール機能が決め手でTUNAGを採用

SNSのようにリアルタイムで情報発信したい

〜TUNAG導入の経緯についてお聞かせください〜

早川:当社名誉会長である田中英成から「SNSのようにリアルタイムに従業員へ情報を発信できないか」という意見があり、それを受け社内ポータルサイトの改修を行うか別のシステムにするかを検討していたところ同僚からTUNAGを紹介されました。

別のプロジェクトでは従業員のプロフィールを有効活用したいという話が出ており、TUNAGを使えばリアルタイム性とプロフィールの両方が実現できるということで採用することになりました。

TUNAGのプロフィールはカスタマイズが可能なので欲しい情報が簡単に収集出来ますし、プロフィールを更新するとタイムライン上でお知らせされるので、恥ずかしいですけど発信が目に留まりやすいので良さそうだと判断しました。

【取り組み】「気軽な発信ができる場」としてTUNAGを活用

既存の情報管理ツールは業務用、TUNAGはコミュニケーション用にすみ分け

〜従業員の皆さんは、TUNAGをどのようなタイミングで閲覧していますか?〜

早川:休憩時間にPCで見ていることが多いようですが、通勤中にスマートフォンで見ている社員もいるようです。

〜TUNAGを活用してどんな取り組みをしているか、教えてください〜

早川:まず、当社ではTUNAGのことを「みんなの広場」と名付けて呼んでいて、社内ポータルサイトとは目的を分けて使っています。社内ポータルサイトは会社の公式な情報や業務に関する情報を、TUNAGはコミュニケーションに特化した情報を配信するようにしています。

TUNAGでは様々な発信をしていますが、特に「Fresh Topics」「広報通信員活動」「社内報」「クラブ活動」といったコンテンツを運用しています。導入のきっかけとなった「リアルタイムな情報発信」と「プロフィールの活用」は勿論ですが、最近ではコミュニケーションツールとしての利用がメインとなっています。

コミュニケーションを促進する「広報通信員活動」

〜「広報通信員活動」というのは、どのような取り組みなのでしょうか〜

藤本:目的は、全グループでのコミュ二ケーション促進ですね。年に3〜4回、テーマを決めて広報通信員の皆さんに記事を投稿してもらいます。広報通信員は毎年4月に各部署の責任者が指名しています。

本部の固定のメンバーだけでなく、各部署にいるメンバーから発信してもらえるので、コメント欄などで部署をまたいだ交流が生まれることを期待しています。

今期のテーマは部署長やベテラン社員の紹介、健康促進や地域で行われるお祭りの紹介など。全国の社員が記事を投稿するので、自分たちが知らない情報を知ることができます。

社内報は年3回発行。会社のトップコメントや新しい情報などを発信

〜社内報ではどのような情報を発信されていますか?〜

加古:グループ全体のコミュニケーションを促進するような内容ですね。紙の時には年に4回発行していましたが、現在は年3回にしています。

毎年4月には全グループでの決起大会があるので、6月号には会社のトップがその場でどのような話をしたか、ダイジェストを掲載しています。先日発行した10月号では、新入社員紹介、イベントの開催情報や新商品の紹介などを載せました。

他にも、退職されたOB・OGの方が今どんな活動をしているか紹介するコーナーも設けています。社員からは「お世話になった方が紹介されてる!」といった声も届いていますね。

クラブ活動の情報を任意で掲載

〜「クラブ活動」のコンテンツについてもお聞かせください〜

早川:「クラブ活動」は従業員同士が楽しく交流できるようにと設定しました。当社には複数のクラブがありますが、どんな活動をしているか、誰が所属しているかが分かりづらかったんです。そこで、どんな活動をしているか報告できる場をTUNAG内に設けました。

【効果】社内報の運用負担が大幅軽減。クリエイティブな発想が生まれる場に

配送作業に掛かっていた時間が1週間分削減できた

〜社内報については、膨大な作業量とコストがかかっていたとおっしゃっていましたが、紙からTUNAGへ切り替えて何か効果は表れましたか?〜

加古:紙で運用している時は、配送先のリスト作成や郵送の手配などに毎回3日ほどかかっていました。200箇所以上の配送先に誰が所属しているか、確認などのメールのやり取りも不要になったので、1週間分程度の工数が削減できたのではないかと思います。

配布先の各拠点でも配布作業の負担が減り、トータルの作業量がだいぶ減りましたね。

また、必要な情報を早く届けられるようになったと感じています。紙の社内報だと発行時に在籍していた従業員にしか配布されないため、中途社員が目にしていない情報もありました。TUNAGに置き換えたことで、これまでの社内報を格納できるコンテンツを設けてもらいましたので、最新号からバックナンバーまで遡って閲覧できるのも良いなと思っています。

ツールごとにすみ分けをしたことで気軽な情報発信が可能に

〜TUNAGを導入したことでどんな効果が出ているか、教えてください〜

川島:もともとあった社内ポータルでは業務連絡を、TUNAGではコミュニケーションをという形で、情報のすみ分けができたことは大きいですね。

これまでは「クラブ活動の話題など、業務に直接関係ない話題を社内ポータルサイトで発信していいのかな?」と遠慮する気持ちがありました。TUNAGを導入したことで、業務に関係ないライトな投稿をしやすい雰囲気が醸成できたと感じています。肩肘張らずに投稿できるのがいいですね。

現在、当社内では「従業員の皆さんのクリエイティブな発想で、ゼロから何かを生み出そう」という新たな試みがあります。クリエイティブな発想ってどうやって生まれるかというと、従業員同士の日頃からのつながりや、ちょっとした会話からなんじゃないかと思うんですよね。

誰かが「思い浮かんだ意見やアイデアを、気軽にアウトプットしてみる」という行動を取ることで、それに対して「それってどういうこと?」とコミュニケーションが生まれていく。今後TUNAGをそういう場として使っていけるようにしていきたいです。

TUNAGで勉強会を告知、参加者が増加

〜勉強会の告知などもTUNAGで行っているそうですね〜

早川:そうですね。会社が定める必須の勉強会は社内ポータルサイトで案内していますが、業務時間外に開催している自由参加の勉強会はTUNAGで案内しています。グループ会社のメンバーもTUNAGを見て参加してくれるのでとても嬉しいです。

クラブ活動への参加のハードルを下げることに成功

〜クラブ活動についてはいかがですか?〜

早川:どんな活動をしているか、誰が所属しているか見えるようになったことで、以前よりクラブ活動への参加がしやすくなり、メンバーが増えたクラブがあるようです。

【今後の展望】双方向コミュニケーションができるツールに育てたい

〜現在のTUNAGの利用状況を踏まえ、今後どう運用していくか、構想があればお聞かせください〜

早川:広報通信員の投稿で発信数が増え、発信した情報を見てもらえる環境ができてきました。ただ、皆さんいざ自分が投稿するとなると一歩引いてしまうところもあるようで。

従業員同士の顔が見える関係づくりや、日頃のコミュニケーションを通してクリエイティブなアイデアが生まれる土壌づくりを目指しプロフィール機能や投稿を活用していますが、気軽に参加できる仕掛けでより多くの従業員を巻き込んでいきたいです。

川島:従業員の皆さんからの発信を増やし「参加型」の場にしたいですね。情報を見てもらう習慣はできてきているので、今は閲覧するだけの人たちも巻き込んで、双方向のコミュニケーションができるツールに育てていきたいと思います。

〜早川様、川島様、葛谷様、加古様、藤本様、お話しいただきありがとうございました!〜

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