「緊急事態宣言でも仲間と繋がれた事が心強かった」従業員2,000名に代表の想いが届き、繋がりを生んだコミュニケーション施策

株式会社ウェルカム 従業員規模:1001名〜 事業内容:食とデザインの二つの軸で「DEAN & DELUCA」や、「GEORGE’S 」「CIBONE」など、良質なライフスタイルを提案するブランドを多数展開 URL :https://www.welcome.jp/
▼POINT 【課題】理念やビジョンを全体に届け切れていない 【課題】グループ全体の横の繋がりを作れていなかった 【運用】定着のために行動指針を定期的に発信 【運用】緊急事態宣言による全店休業時に代表が全メンバーへメッセージ発信 【効果】リモート環境でも社員のモチベーション維持 【効果】休業中もポジティブなコミュニケーション
株式会社ウェルカム様は、食とデザインの2軸で「DEAN & DELUCA」や、「GEORGE’S 」「CIBONE」など、良質なライフスタイルを提案するブランドを多数展開されています。 たくさんの事業拠点やいろんなバックグラウンドを持った従業員がいる中で、グループ全体に経営の理念や想いを伝えることや、様々なブランドや職種をまたいで横のコミュニケーションを促進する目的でTUNAG(ツナグ)を運用されています。 今回は経営企画室コーポレート企画所属でTUNAG担当の山下様、小髙様にお話を伺いました。

TUNAGを導入した背景

組織や事業の幅が広く経営からの想いが届きづらかった

経営企画室・コーポレート企画のご担当者様(左:山下光様、右:小髙麗奈様) 〜TUNAGの導入背景や導入する前に課題に感じていたことを伺えますでしょうか〜 経営企画室・コーポレート企画マネージャー山下 光様(以下敬称略): TUNAGを導入した背景としては大きく二つあります。 まず最初に、グループ全体としての理念や行動指針、そして経営の想いを届けることです。 ウェルカムグループは、食とデザインの2軸で様々なブランドを展開しており、いろんなバックグラウンドを持ったメンバーで構成されています。私も小髙も元々は店舗に勤務していましたが、店舗にいるとどうしてもブランドの情報に偏ってしまい、グループ全体を感じることが難しかったのです。そこで、TUNAGを導入することによってブランド別ではなくウェルカムグループとしてのメンバー全員の一体感を創りたいという想い思いが強くありました。 二つ目は数多くの拠点や様々な職種のメンバーに対して情報を届けること、そしてグループ全体の横の繋がりを創ることです。現在弊社にはアルバイト含め約2,000名のメンバーが所属しており、TUNAGでは、アルバイトを含む全メンバーが一人1つのIDを持って活用しています。

TUNAG運用制度と体制

常にミッションとビジョンがそこにある

〜実際のTUNAGの運用や体制面について、お聞きしてもよろしいでしょうか?〜 山下:現場で仕事をしていると、日々の目の前のことに集中しがちです。そこでグループとして一番大切な「何のために自分たちは存在しているのか」という理念と行動指針を共有するために、TUNAGを使って定期的に発信することにしました。 2020年7月に行動指針をリニューアルしたタイミングで、紙で配布していたクレドカードから、TUNAGの制度の中に理念と行動指針の内容を組み込む形に変更しました。全メンバーがスマホを持っているので、常に携帯し確認できる状態を作ることができます。 また、リニューアルした行動指針を浸透させるために、自分たちで制作したムービーを必読記事としてニュース配信しました。取締役や事業部長が行動指針を自分たちの言葉にかみ砕いてユーモラスにメンバーに伝えることで、見る方も楽しく理解できたようです。この二つの取り組みにより、その後店舗メンバーからも、「この言葉を大切にしたいよね!」等の声が自然に聞かれるようになり、以前よりもグループ・行動指針の意識が高くなったと感じています。 ※ウェルカム様のVISION(行動指針)に関する投稿。VISIONの内容を共有する専門の制度を作成し、動画で楽しく、わかりやすく投稿されています。TUNAGではパソコン・スマートフォン・タブレットで利用することができるため、リアルタイムで情報を共有することができ、常に投稿された情報を目にすることができます。

日報の運用をメールからTUNAGへ移行

さらに、グループ全体に向けた一斉配信だけではなく、色んなチームの形態に合わせた情報発信も大切だと考えており、そのうちの一つが日報です。これまではGmailや他ツールで行なっていたものをTUNAGに移行しました。 スマホで簡単に日報を共有することができるようになったので、比例して店舗メンバーの業務負荷を削減することもできました。これまでと違い、テキストだけでなく写真も送ることができるので、他店舗のメンバーと気軽に情報を共有することができ、拠点が離れたメンバーとのコミュニケーションのきっかけにもなっています。 ※ウェルカム様で実際に運用されている日報です。スマホから簡単に入力・共有が可能です。 〜実際に会社のメンバーを巻き込んでいくことは難しいかと思いますが、どのような体制で運用していたのか、詳しく教えていただけますか〜 山下:わたしたちコーポレート企画は経営企画室に所属しています。 代表や経営陣に直結していると同時に、コーポレートPRの役割も担っていますので、常に全事業部と関わりを持っています。 TUNAGの運営に際しても、各事業部や店舗メンバーと密に連携をとり、チーム特性や課題に寄り添いながら活用のアイデア出しをしています。現場と経営陣を繋げ、エンゲージメントの向上により様々な課題を解決することに取り組んでいます。

緊急事態宣言による影響とお取り組み

メンバーの不安を肌で感じ、TUNAGで様々な施策をスタート

〜2019年9月から本格的にTUNAGを社内に展開いただいて、2020年の春にコロナの影響があったと思います。実際にどのような時系列でどんなことを行ったか、教えていただけますか〜 山下:2020年は世界的にも忘れられない年になったと思いますが、実は私たちウェルカムが創業してからちょうど20周年にあたる年でもありました。元々、「メンバーとのコミュニケーションの取り方」が凄く大事だと経営陣も私たちも感じていましたが、TUNAGの導入を2019年9月に開始した頃は、TUNAGの使い方に慣れてもらうことで精いっぱいでした。 動き方が大きく変わったのはコロナの影響が出始めた2020年3月頃からです。 私たちも実際にお店によく顔を出していますが、お客様と関わる多くの店舗メンバーが敏感にいろんな不安を感じていることがダイレクトに伝わってきました。そこで、「もうこれはきちんと会社としての発信をしなければいけない」と、TUNAGを使った様々な企画をスタートさせました。 ちょうどその直後の4月に緊急事態宣言が発令され、全店休業になりました。これはウェルカムの創業20年の間で初めてのことです。そこでこの時期を会社やチーム、仲間の大切さ、自分たちがライフスタイル事業を行なっているということの意義を考える期間だと認識し、TUNAGの企画を加速させていきました。 緊急事態宣言による全店休業といった状況で実際に感じられた課題があればお伺いしたいです〜 山下:主に二つあります。一つ目は急な緊急事態宣言の発令により、全ての決断と実行を急なければならない状況の中でのメンバーのモチベーション低下です。7割以上の店舗所属のメンバー、特にアルバイトメンバーは1か月程自宅待機の状態が続きました。本社のメンバーも、準備期間が少ない中、突然リモートワークに切り変わったことで、急にお互いの状況が見えなくなるという状況になりました。そのため会議もうまく行えず、モチベーションが低下する傾向にありました。 二つ目は、ちょうど春が新規事業の立ち上げの時期でしたが、コロナでスケジュールが見えないまま延期となりました。そのタイミングで新しく加わるメンバーも多く、組織への帰属意識や、自分たちの仕事の意義などへの不安が大きくなりました。

代表による全メンバーに向けた情報発信「Mac’s Talk」

※ウェルカム様のアルバイトも含めた2000名のメンバーに向けた代表メッセージ。 代表の家の中での過ごし方や見えないメンバーの頑張りなどを共有することで、メンバーに経営陣を身近に感じてもらうウェルカム様にとってメインとなる制度。TUNAGでは共有したい内容に合わせて制度を作成し、写真や動画を使い目的に沿った投稿ができます。 〜実際のコロナ禍でのお取り組みについても詳しくお伺いできればと思います〜 山下:まず一番は、すぐに代表が大きく動いたことです。 これまでも週に一回、「Mac’s Talk」というタイトルで代表が全メンバーに向け、メッセージの配信を行っていましたが、緊急事態宣言が発令されてからすぐに、毎日発信すると自ら宣言をしました。経営のことは勿論ですが、現場には見えない中でも頑張ってるメンバーや、代表自身のプライベートについても発信を続けてくれたことはメンバーのモチベーションにとって本当に大きかったです。 TUNAGは発信の仕方が目的に合わせてカスタムできるので、必読のメッセージや写真を多用したり、自らムービーを撮って配信したりすることで、効果的にメリハリをつけることができます。メンバーにとっても今までは代表のメッセージをただ読むだけでしたが、その期間は特に自宅待機をしているアルバイトメンバーを中心にコメントやスタンプが増えました。結果的に経営陣の存在を身近に感じてもらえることができた良いきっかけになったと感じています。

申請報告ワークフローを使った取り組み

山下:もう一つはTUNAGの申請報告ワークフローを使った取り組みです。 体調管理がとても大切な時期となりますので、全メンバーに対して毎朝の検温報告を実施しました。 その時に単純なる検温と体調報告だけではなく、せっかくなので1on1ミーティングのように上司とのコミュニケーションの場にしたいという想いもありました。朝の「おはようございます」の挨拶代わりに一言コメントを入れ、上司が承認をする際にも一言コメントを添えるようになりました。 アルバイトも含む約2,000名のメンバーの90%以上が適切に報告をしてくれて、単なる義務だけではないコミュニケーションのあり方を形つくれたことは、良かったと感じています。

自宅待機中のメンバーの独りを支えた、何気ないコミュニケーション

山下:三つ目は自宅待機をしていたメンバーの提案から始まった制度です。「こういう料理をやってるよ」とか「こういう風に過ごしてるよ」とか「オススメの映画があるよ」というようなことをみんなに共有したいという話が上がり、チーム別にタイムラインの見せ方を工夫して日々リレー形式で挙げてもらいました。私たちはライフスタイル事業を行なっていますので、メンバー一人ひとりの日常の投稿からお互いにたくさんのヒントや気付きを得られたり、さらに仕事だけじゃない関係性を作る場となりました。 メンバーからのニュースや投稿に何十件もコメントが寄せられ、普段一緒に働いている仲間だけでなく、拠点を跨いだコミュニケーションが取れて、後にメンバーから『緊急事態宣言の中で、一人籠もって過ごしている時に心強かった』と聞くことができたことはとても嬉しかったです。 一つ目の軸として、代表から全メンバーへ「ウェルカムというグループにいる理由」や「ウェルカムの存在意義」を発信する。二つ目は毎日行う体調報告の中で、上司との密なコミュニケーションを行う。最後に、雑談的な内容をリレー形式で投稿することにより、仕事だけじゃない関係性を作る場を設けたこと。これらが休業期間中に行なった三つの施策です。 ※ウェルカム様の各ブランド毎に、リレー形式で投稿を開始。投稿内容は自宅での料理や過ごし方、おすすめの映画などの多岐に渡り発信。TUNAGのタイムライン上で見せ方を工夫するなど、コロナ禍の社内エンゲージメント向上に繋がる実践的なお取り組み。

TUNAG導入後の効果

物理的な距離は関係なく、メンバーのモチベーションを高められるように

〜その取り組みによって得られた成果はどのようなものでしたでしょうか〜 経営企画室・コーポレート企画小髙 麗奈様(以下敬称略): まず数字的な成果として顕著に現れたのがログイン率とプロフィール登録率です。 導入当時は、私と山下を中心にTUNAGの説明をしていましたが、特にアルバイトメンバーは店舗勤務の方がほとんどで、忙しい中で顔写真を登録してもらえず、プロフィール登録率は芳しくありませんでした。 休業期間中はメンバーが毎日TUNAGを開く機会をつくり、比例して必然的にプロフィールを登録してくれたことで、数字の変化が現れました。 営業再開後の現在も、プロフィール登録率は常に95%を超えており、新しく入社したメンバーにも浸透していることは成果として大きく嬉しいです。

メンバー同士のポジティブなコミュニケーションが生まれた

小髙:休業期間が開けてからもメンバーコミュニケーションを継続させるよう、業務とコミュニケーションそれぞれの視点で様々な施策を行ないました。それによりメンバーが、代表の発信も含めて日常的にTUNAGを見る状態になっていたので、7月に行なった「ウェルカムキャンプ」という社員総会は、モチベーションが高い状態で行われました。 その中でメンバーが今年の宣言をTUNAGで発信する機会を作り、参加した約550名の社員が全員宣言をしました。さらにその宣言に対して「いいね!」「共感します!」という多くのコメントが自然に生まれたんです。 こんなふうに、休業期間中やキャンプでメンバーにとってTUNAGの存在が大きくなり、単に見るだけだったタイムラインにも、気軽にコメントやスタンプがつくようになりました。営業再開後に新規事業のニュースが上がった際にも数十件のコメントやスタンプが送られるようになり、社内コミュニケーションが活発になったと感じています。

今後取り組んでいきたいこと

メンバーにとって一番近くにある社内SNSへ

※弊社が毎年開催されているエンゲージメントアワード2020にて、総合グランプリを受賞した際の様子です。 〜今後取り組んでいきたいことについて、教えていただけますでしょうか〜 小髙:アルバイト含め全メンバーとコミュニケーションをとれるTUNAGのデジタルの強みを生かして、今後もデジタルとリアルを融合させた様々な施策を行ないたいと思っています。 まずは、行動指針の浸透です。ビジョンというのは一方通行ではあってはならないと思うので、アルバイトのメンバーまで浸透するよう、試行錯誤の日々です。 二つ目に社内メディアとしての役割の確立です。職種・業態によって働き方も、求めている情報やコミュニケーションの仕方もそれぞれです。そのチームの特性に合わせたタイムラインを作ることで、TUNAGは双方向コミュニケーションを取れる効果的なメディアになると思っています。 今後も店舗や現場メンバーと話をしながらコンテンツを充実させ、約2,000名のメンバーにとって一番身近な社内SNSへと進化させたいです。今後もスタメンさんと一緒に頑張っていきたいのでよろしくお願いいたします! 〜山下様 小髙様、お話いただきありがとうございました!〜 従業員の数も多く、拠点やブランドを複数展開されている中で、しっかりと経営理念や代表の想いを届け、会社に対する帰属意識を持ってもらうことは簡単なことではありません。 今回ご紹介させていただいたように、山下様 小髙様は様々な施策をトライしながらより良い組織づくりを進めており、常に革新的なアイデアを形にしながら取り組まれている点がとても印象的でした。  今後も引き続き、弊社と共に益々のエンゲージメント向上の取り組みを実践していければと思っております。 山下様 小髙様、お話いただきありがとうございました! 
▼『TUNAG』について 上記の株式会社ウェルカム様の事例のように、 『TUNAG』では、会社として伝えたい理念やメッセージを様々な「社内制度」という形で表現し、各拠点や店舗に伝えていくことができます。また、リモート環境下においても物理的な距離は関係なく、メンバーのモチベーションを高める仕組みがあります。 今回の事例のように、 ・会社全体に理念や行動指針、経営の想いを届けたい ・多くの拠点や職種のメンバーに対して情報を届けたい ・休業やリモートワークにおいても従業員のモチベーションを保ちたい などのお悩みがございましたら、無料でご相談を行っておりますので、下記フォームよりお問い合わせください。
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TUNAG お役立ち資料一覧
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