「久しぶり感をなくしたい」一つの強い組織を目指すためにTUNAGを導入した背景

会社名:ジェイ・ワークアウト株式会社 従業員規模:〜50名 事業内容:脊髄損傷者専門トレーニングジムの運営 会社HP:http://j-workout.com/index.html
▼POINT 【課題】会社規模が拡大するにつれ、拠点間のの繋がりが希薄に 【課題】スタッフとも距離が生まれ、離職の原因に 【運用】現場のスタッフが中心となり、TUNAGを推進 【運用】導入当初は否定的な意見も多くあった
ジェイ・ワークアウト株式会社様は、日本初の脊髄損傷者専門トレーニングスタジオを運営しています。アメリカのサンディエゴにある世界初の脊髄損傷者専門回復施設「Project Walk」から、技術を海外へ持ち出すことを初めて認められ2007年よりスタートしました。 「一生歩くことができない」「一生車イス生活になる」と宣告されたクライアント様が再び歩くことができるようになるよう、トレーニングを提供しています。 「クライアント様に笑顔になってもらうには、スタッフも笑顔でないといけないんです」と語るのは代表の谷野様。ジェイ・ワークアウトは東京と大阪にそれぞれスタジオを開設しています。2018年は「繋ぐ」を全社のテーマに掲げ、スタジオ間を超えてスタッフ同士の繋がりを強め、会社全体の一体感を生みたいと考え、TUNAG(ツナグ)の導入に至りました。 TUNAG導入の背景、どのような課題があったのか、また、その後の運用についてのお話について、前編と後編の2本に分けてご紹介いたします。

感じていた課題、TUNAG導入の背景

東京と大阪のコミュニケーション不足

〜脊髄損傷者のためのジムを運営されているとのことですが、どのようなクライアント様(お客様)がいらっしゃるのでしょうか?〜 谷野:主に交通事故が原因で、働き盛りの40代〜50代の方が多いですね。交通事故以外ですと、高齢の方が転倒して首を痛め……というケースも増えてきています。2歳〜84歳までと幅広い年齢のクライアント様が通っています。 クライアント様は、医療機関からは「一生歩くことができない」「一生車イス生活になる」と言われた方がほとんどで、弊社はそのような方が “再歩行”を目指すことができる日本唯一のトレーニングスタジオです。 〜TUNAGを導入する前、会社として課題に思っていたことはどんなことでしょうか?〜 谷野:3年前に大阪にスタジオを開設し、東京スタジオは別の管理者に任せて、私は大阪スタジオの代表として活動を始めたのですが、「東京と大阪で距離があると、こうなるんだな……」という実感がありました。 〜「こうなるんだな……」というと、どんな状況でしょうか?〜 谷野:徐々にスタッフ間の距離ができてきたんですよね。大阪・東京間で、スタッフ同士がお互いを知らないという状況が増えてきました。例えば、誕生日を知らないとかですね。

全社でスタッフの誕生日をお祝いする文化が無くなりつつあった

〜これまではみなさんの誕生日をご存知だったのですか?〜 谷野:13年前設立した時は、スタッフが数人でしたので、お互いの誕生日を当たり前のように毎年お祝いしていました。ある程度会社が大きくなってきても続けていたんです。 しかし、東京と大阪に別れてから、スタッフの誕生日を知らないという状況になってきました。調べようとしても、従業員名簿を確認したり、facebookを見てみたり……という状況で、把握できなくなってきましたね。 〜誕生日のお祝いをずっと続けていたんですね!〜 谷野:もともとアメリカで働いていた頃は文化的にもみんなお祝いごとやサプライズが好きでよくやっていましたので、帰国してからもごく当たり前だと思ってお祝いしていました。 弊社は「明るく楽しく」をモットーの一つにしています。トレーニングは辛いですが、その中にも様々なところでクライアント様に楽しさを感じて頂けるような雰囲気づくりを大切にしているんです。 一時は「サプライズを大切に」ということも行動指針の一つとしてクライアント様に接していましたので、小さなことでも「感謝」や「おめでとう」を伝えようという文化がありましたね。 〜そのような素敵な文化があったにも関わらず、東京と大阪でのコミュニケーションがうまくいかなくなってきたのでしょうか?〜 谷野:うまくいかなくなってきた、というよりは、東京と大阪それぞれでやっていた、という感じですね。 東京と大阪と離れていても一つの仲間なんですが、そういったお祝いをしている事実を知れない、お祝いしないのが当たり前になってきたという感じです。徐々にそれが、業務においても「大阪だけ」「東京だけ」という風に分断されるようになってきました。 例えば、ある業務において大阪で試して良かったことが、全社にシェアされなくなりましたね。 本来全社をあげて実施するべき良い行動が、距離があるためにどうしても各スタジオ内でとどまってしまい、「比べる」わけではないのですがそれぞれの差を感じさせてしまう結果となっていました。それがスタッフの不満につながってしまうこともありました。

スタッフの距離感が出ることが、離職原因にもつながっていた

〜現場の不平不満はどのようにして感じたのでしょうか?〜 谷野:自分から積極的にスタッフとコミュニケーションをとるように心掛けていましたね。「最近どう?」みたいな軽い感じではありますが。 また、私に直接声をあげてくれる人もいましたね。直接言わなくてもサインを示している社員もいたのではないかと、後から考えると思うこともあります。 当時は辞めてしまった社員もいましたね。理由は色々あると思いますが、自分としてはスタッフの距離感が広がったことも要因の一つではないかと思います。 ですので、スタッフ同士の距離感をもう一度縮めて、チーム力を高め、「みんなでチャレンジするんだ」という組織を目指していかないといけないと感じましたね。 この頃私は、普段大阪にいて、月に1度東京に行くという形をとっていました。それが逆に、客観的に東京・大阪のことを見られるようになっていたのかもしれません。 立場的に、それができるのは自分だったので、「ちゃんと肌で感じたことを改善していかないと」と強く想いましたね。 〜それがTUNAGを導入する背景なんですね。〜 谷野:東京と大阪のコミュニケーション促進、お互いを知るということが目的ですね。「一つのチームになろうよ」というところが一番伝えたいところでした。そもそもお互いを知るツールや環境がないと、もう一方のスタッフやスタジオに興味を持てなくなるのは仕方がないことですよね。 悪いところだけアンテナにひっかかってしまったりしますし。トップが意識してケアしていくことが必要になりますよね。

TUNAG導入をどのように進めたか

現場のスタッフが中心となってTUNAGを推進

〜TUNAGの導入はどのように進めていったのでしょうか?〜 谷野:私が主導で進めるというよりは、現場のスタッフが中心になって行動してもらおうと思いました。 私の想いを何人かのスタッフに話し、共感してくれた方、サポートしたいと言ってくれた方にプロジェクトメンバーになってもらいました。 プロジェクトメンバーは、大阪と東京のスタッフが混ざっています。私が独断で決めるのではなく、現場の声を大切にしながら進めました。 〜プロジェクトチームはどんなことをしてくれているのですか?〜 谷野:毎週、東京・大阪のプロジェクトメンバーでテレカンを実施してもらっています。そこで週ごとの振り返りを行い、現場でもっと沢山の笑顔が生まれるように新しい制度を考えたり、試行錯誤してくれています。 先日は入社式のタイミングがあったので、TUNAG導入についてプレゼンしてもらいました。私からはみなさんに伝えたい想いを話し、プロジェクトメンバーからはTUNAG導入の背景やビジョンをプレゼンしてもらいました。 スタメンの担当者の方にもプロジェクトの発表をしてもらいましたね。 プロジェクトメンバーのプレゼンでは、「久しぶり感をなくしたい」というテーマでプレゼンをしてくれました。まさにそこを目指しています。 〜「久しぶり感をなくす」という言葉、わかりやすいですね!〜 谷野:SNSって、会っていないけど会っている気になるじゃないですか。弊社は、年に1〜2度しか全社で集まる機会がないので、どうしても「久しぶり」ってなってしまうんです。 そこをTUNAGを入れることでなくしたいということが、プロジェクトチームが目指しているところです。次のイベント時、「久しぶり感」が無くなっているのか、みんなとの会話が楽しみですね。 〜その発表の際は、弊社のスタッフもお話させていただく時間をいただき、ありがとうございました〜 谷野:TUNAGを導入するかどうかを検討する時、TUNAGを作っている「スタメン」という会社の人たちがどんな人なのかも気になりましたね。 サービスだけでなく、どういう人がどういう想いで作っているのか、御社の方とはよく話しました。その中で、こういうチームとサービスなら、課題解決していけるかな、と思いました。モノだけでなく人も重視して決定しました。 TUNAGのサービス自体はこれからまだまだ改善されていくと思いますが、それ以上に、私達のニーズに応えてくれるんじゃないかという期待もあります。スタメンさんを見ていると、自分達の立ち上げ当初のことを思い出しますしね(笑)

導入当初は否定的な意見もあった

〜TUNAGが目指している思想に共感していただけるのはとてもありがたいです。導入後の反応はいかがでしたでしょうか?〜 谷野:まぁ、様々でしたね。否定的な意見もありました。「エンゲージメントの向上という、数字化しづらいものに予算を割くのか?」という声も正直ありました。 「エンゲージメントが大切なのは分かるが、本当に変わるのか?他に優先すべきことがあるんじゃないのか?」など散々言われましたね。 ここ最近TUNAGを見ていると、投稿などの利用が増えてきているので、最初の反応より良くなってきていると思っています。確かにエンゲージメントは数字で簡単に表現しづらいものですし、そう思ってしまう気持ちも分かります。 ですが、数字で表現できることが正しいとも限りません。会社の雰囲気の変化を肌で感じることもあると思っています。なんでもかんでも数字化すればいいとも思っていないですね。 --後編では、導入後の効果、感じた変化についてご紹介します--
▼『TUNAG』について 『TUNAG』では、会社として伝えたい理念やメッセージを、「社内制度」という型として表現し、伝えていくことができます。会社様ごとにカスタマイズでき、課題に合ったアクションを継続的に実行できるところに強みがあります。「施策が長続きしない」「定着しない」というお悩みがございましたら、「現在のお取り組み」のご相談を無料で行っておりますので、お問い合わせください。
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