“縦割り文化”を脱却し、職種を超えたつながりを醸成。社員の自発的なコミュニケーションを育んだリリカラのTUNAG活用

「まだ誰も気づいていない空間の魅力で、人の心を彩り続ける。」というパーパスを掲げ、インテリア事業、スペースソリューション事業、不動産投資開発事業を展開するリリカラ株式会社。

同社では、事業部や職種・世代の違いによる“縦割り”意識が強く、横のつながりが希薄であることを課題に感じていました。その解消のためにTUNAG(ツナグ)を導入し、社内コミュニケーションの活性化や社員主体の情報発信を実現しています。

今回は、コーポレート本部総務部人事課ディレクターの廣澤様(以下、敬称略)に導入の経緯や運用の工夫、実際の効果について詳しく伺いました。

(取材日:2025年5月)

【課題】縦割りな組織で、社員の孤独感が生まれていた

コーポレート本部総務部人事課 ディレクター 廣澤様

〜TUNAG導入前、どのような課題がありましたか?〜

廣澤:当社ではもともと、事業部や職種、世代の違いによる「縦割り」の雰囲気が強く、社員同士のつながりや交流が少なかったんです。業務連絡でたまに接点はあっても日常的なやり取りは少なく、社員同士のコミュニケーション不足を課題に感じていました。

社員からも「他部署の人とほとんど関わりがない」「何をしているのか分からない」という声があり、私自身もその空気を肌で感じていました。若手社員が孤独感を抱いて離職に至るケースも少なからずあり、人材定着に向けた取り組みは急務だと考えるようになりました。

〜人材定着の観点で、以前から取り組んでいたことはありますか?〜

廣澤:2015年頃からダイバーシティ推進や女性活躍支援に取り組んでいました。

産休・育休などライフイベントに関する支援制度の紹介、生活に関する匿名アンケートの実施、女性社員向けのライフプランフォーラムの開催など様々な施策を行いましたね。部署を超えてリアルな声を集めることができ、より社員のニーズにマッチした施策を打てるようになりました。

しかし、順調に進んだからこそ新たな課題にも直面しました。「どんなに良い施策を打っても、継続的に社員の日々の意識に影響を与えるのは難しい」ということです。

もっと日常的に、社員同士のコミュニケーションを活性化できる「仕組み」が必要だと考えるようになりました。

【決め手】直感的で親しみやすいデザインが社員に合うと確信

〜コミュニケーション活性化のため、どのようなサービスを検討しましたか?〜

廣澤:色々なツールを調べましたが、最後まで比較していたのがTUNAGとマイクロソフトの「Viva Engage(以下、ビバエンゲージ)」でした。

TUNAGはあるメンバーが偶然見つけてくれたのですが、私も詳細を調べてみて「これなら社員たちも親しみを持てる」と直感したのを覚えています。業務ツール特有の堅さがなく、SNSのように気軽に使える雰囲気に魅力を感じました。

ビバエンゲージもTUNAGと同様、社員が発信するプラットフォームとして使えそうで、また当社がマイクロソフトの製品を利用しているので追加費用がかからないのが利点でした。

〜どのように比較検討を進めていきましたか?〜

廣澤:システム部門からは「ビバエンゲージで良いのでは?」という声もありましたが、使う人にITリテラシーが求められる印象があり、私としては懸念を抱いていました。全国に拠点があり職種も多岐にわたる当社にとって、誰でも簡単に使える操作性は非常に重要な要素だったんです。

また、「ページの作り込みや利用率の改善など、社員が積極的に発信してくれる環境づくりを自分たちだけでやれるのだろうか?」という疑問も感じていました。

〜最終的にTUNAGを選ばれた理由は何でしたか?〜

廣澤:「社員みんなが無理なく楽しめる場を作りたい」という想いに最も合致していると感じたからです。

TUNAGは、画面がスッキリしていて直感的に操作でき「これならみんな使える」と思えたのが大きな決め手でしたね。投稿フォーマットもカスタマイズできるので、「会社として推奨していきたいコミュニケーションのあり方」を示しつつ、発信することへのハードルは下げられる点が魅力でした。

プロフィール情報を登録でき、発信を通して社員間のつながりを豊かにできそうというのもマッチしていましたね。

【取り組み】経営層の発信、部署紹介リレーなど交流が自然と生まれる仕組み

〜TUNAG上で実施している具体的な取り組みを教えてください〜

廣澤:まず、経営層や各部門のリーダーが会社の方針や事業への想いを語る「役員メッセージ」や「リーダーコラム」を定期的に投稿しています。これにより、社員が会社のビジョンや目指す方向性をより身近に感じられるようになり、経営層と現場社員との距離も縮まっていると感じています。

毎週、各部署が順番に業務内容やメンバーを紹介する「部署紹介リレー」も実施しており、業務や人柄が伝わる投稿になるよう工夫しています。実際に他部署への理解が深まり、部門を超えた連携がスムーズになりました。新しく入社したメンバーの紹介を積極的にしていて、入社後間もない段階から社内で認知されていますね。

加えて、当社事業の柱であるインテリア事業部を盛り上げるために始めた「インテリア事業を語ろう!」も、社員から反響が大きいです。発信のフォーマットは「タイトル」「投稿内容」とシンプルな構成ですが、当社に30年以上勤務する社員が会社への想いを語ったり、新卒・中途を問わず、すべての新入社員がプロフィールを公開することで、共通の趣味を持つ仲間をすぐに見つけることができるなど、個性あふれる交流が自然と生まれる仕組みになっています。

ダイバーシティ推進や女性活躍支援の取り組みもTUNAGを活用することで社内展開が容易となり、「子育て支援ライブ」という動画を発信するなど、より社内の隅々まで情報を届けられるようになりました。

【効果】横のつながりが生まれ、新入社員の定着や業務効率化にも貢献

〜TUNAG導入後、どのような変化を感じていますか?〜

廣澤:社員間のコミュニケーションが強化され、横のつながりが確実に増えたと感じています。以前は部門を越えた交流が乏しく、特定の社員に情報が偏りがちでしたが、TUNAG上では別部門の社員同士が自然に意見交換をしたり、リアクション機能を使って気軽にコミュニケーションを取るようになりました。

また、フランクな投稿に対して経営層がスタンプで反応するなど、温かいコミュニケーションが生まれているのも特徴です。数値化できない効果ですが、社内の雰囲気が明るくなってきていると感じます。定性的な取り組みに前向きにチャレンジできる環境を築くためには、経営層の理解が不可欠であると実感していますね。

TUNAGは特に新卒の新入社員から好評で、趣味や「推し」を交えた自己紹介の投稿が先輩社員との会話のきっかけになっていると聞きます。SNSに慣れた世代なので発信することへの抵抗感もなく、楽しみながら活用してくれているようですね。

さらに嬉しいことに、社員が自発的に情報を発信する動きも出てきています。運営側からの働きかけではなく、自発的な動きが出てきたことはTUNAGが現場に根付いてきた証だと思うので嬉しいですね。具体的にいうと、マーケティング部門ではTUNAGで「画像や動画を使った情報共有」に使うページを作り、チーム内での連携を深めているようです。

こうした活用方法が増えて、より強いチームワークが生まれることを期待しています。

【運用の工夫】日常業務に組み込み、自然にアクセスできる仕掛けを

〜社員が使ってくれる状態をつくるために、工夫していることはありますか?〜

廣澤:社員が日常的に使いやすいよう、パソコン起動時に自動でTUNAGが立ち上がる設定を推奨しました。

また弊社では業務で使用するツールが複数ありますが、TUNAG上のリンク一覧からクリックして飛べる仕様にしています。TUNAGにアクセスすればそのまま業務に入れるような導線になっているので、自然に利用が広がっています。

〜TUNAGの運用はどのように進めてきましたか?〜

廣澤:私を含む数名の担当者と、カスタマーサクセスの担当者で定例ミーティングを行っています。効果的な活用方法、運用改善を確立するために、ログイン率や既読数などデータを見ながら日々改善しています。

TUNAGに限らずですが、効果を得るためには継続が重要だと思っていて「導入したは良いが、形骸化した」という事象は絶対に避けるべきだと考えています。しかし、正直自分たちだけでは手探りになってしまうので、一緒に考え、道を示してくれるカスタマーサクセスの存在が本当に助かっていますね。

社内で自発的なTUNAG活用が進んできたので、今後は「各部署が自発的に発信できる」体制を整えていくのが理想です。

【今後の展望】パーパス浸透と、社員主体の運営へ

〜活用する中で課題や伸び代と感じている点はありますか?〜

廣澤:事業部ごとに温度差があることを課題に感じています。全体として見れば十分盛り上がっていると言えますが、もっと活用できる部署もあるのが現状です。ただし、すべてを短期間で一気に変えようとするのではなく、中長期的な視点を持つことが大事だと考えています。まるで陣取りゲームのように少しずつ着実に定着を図っていき、いずれはより多くの社員が自らコミュニケーションを取れる場にしていきたいですね。

また、昨年策定した当社のパーパス「まだ誰も気づいていない空間の魅力で、人の心を彩り続ける。」を社員にもっと浸透させていくことも今後の大きな目標です。

〜最後に、今後の展望をお聞かせください〜

廣澤:社員の主体的な参加をさらに促し、会社の歴史や文化、ビジョンを日常的に共有できる機会を増やしていきたいです。「社員一人ひとりが会社の価値観に共感し、日常の業務にいかに活かせる状態」をいかに作れるかが、当社がさらに成長していくための鍵だと考えています。

〜廣澤様、お話しいただきありがとうございました!〜


リリカラ株式会社
1907年の創業以来、「快適な生活空間を創造し、提案する」ことを使命に、住宅からオフィス、学校まで幅広い空間づくりに貢献しています。
スペースソリューション事業部では、「『はたらく』をもっとゆたかに」をコンセプトに、オフィス移転・リニューアルをはじめ、設計・施工から家具調達、運用・アフターフォローまで、ワンストップサービスでお客様のオフィス課題解決に取り組んでいます。

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