アナログな情報伝達の課題を解消。業務の効率化と「社員が応援し合う文化づくり」を実現した大松運輸の取り組み


建材配送のプロとしての高い技術で、首都圏全域をカバーする株式会社大松運輸。

同社では、これまで報告業務が紙の日報や郵送・口頭といったアナログな方法に依存していたため、拠点間での情報共有に遅れが生じ、コミュニケーションにムラが見られました。さらに、プライベートチャットや個人端末への依存によってセキュリティリスクへの不安も増大。こうした課題を背景に、「現場からタイムリーにつながる仕組み」「社員同士が安心して交流できる環境」の実現を目指し、TUNAG(ツナグ)の導入を決断しています。

TUNAGの導入背景とTUNAGを活用したコミュニケーション施策に関して、代表取締役の仲松様(以下、敬称略)に詳しくお話しを伺いました。

 (取材:2025年5月)
【業界】物流・運送
【規模】101〜300名
【活用方法】Web社内報サンクスカード社内ポータル
【導入目的】 コミュニケーション称賛文化情報共有の促進

【会社紹介】父が創業し、二代目が発展——建材配送で首都圏全域をカバー

代表取締役の仲松様

〜はじめに、貴社の事業についてご紹介いただけますか?〜

仲松:当社は物流業を営んでいて、特に建築現場への建材配送を強みとしています。住宅設備機器やドア、フローリングなどの建材を中心に取り扱っており、現場で求められる丁寧な扱いや知識・ノウハウを40年にわたって培ってきました。

創業者である父は沖縄・宮古島の出身で、まったくゼロの状態から会社を立ち上げたんです。現在は神奈川県の幸浦に本社を構え、湘南や沖縄にも営業所を展開しています。社員は約130名、車両は100台ほどを保有し、首都圏全域をカバーする配送体制を整えています。

【課題】紙や口頭に依存した情報共有、拠点間の連携が遅れがちだった

〜貴社ではTUNAGを導入前にどのような課題を抱えられていましたか?〜

仲松:大松運輸では、これまで日報や報告を紙に書いてもらって、各営業所から週に一度まとめて郵送したり、ドライバーが直接本社に持ってきたりしていました。運送業なので拠点ごとに距離もあり、どうしても情報が届くまでに時間がかかるんです。現場で起きたことがリアルタイムで見えないのは、経営する立場としても大きな不安でした。

また、FAXや口頭での伝達も多く、どうしても抜けや漏れが起きてしまう。結果として、「この営業所では共有されているけれど、別の営業所には伝わっていない」というような、情報のムラが生まれていました。

一方でプライベートチャットやビジネスチャットの無料版も併用していましたが、利用人数が増えるにつれて制限やコストの問題が出てきました。個人のスマートフォンに依存する形だったため、セキュリティや費用負担に関する不安も大きかったですね。

そうした背景から、「現場からタイムリーにつながれる仕組み」と「社員同士が安心して交流できる環境」をつくることが、会社にとって急務だと感じていました。

【決め手】“使いやすさ”と“社内で完結できる安心感”

〜数あるツールの中で、なぜTUNAGを選ばれたのでしょうか?〜

仲松:いくつかツールを比較検討しましたが、その中で一番「自分たちの現場に合いそうだ」と感じたのがTUNAGでした。

特に魅力だったのは、社内専用の場としてやり取りが完結できることです。LINEやLINE WORKSは便利な部分もありますが、どうしても“社外サービスに依存している”感覚がありました。TUNAGには「会社専用の空間」という安心感があって、社員も迷わず使えるだろうというイメージが湧いたんです。

もう一つの決め手は「使いやすさ」ですね。シンプルで直感的に操作できるので、スマートフォンに慣れていない社員でも抵抗なく使えるだろうと感じました。実際、若い社員が多いこともあってスムーズに導入できましたし、負担なく浸透していったと思います。

TUNAGは“スモールスタート”がしやすい点も良かったですね。いきなり全社員に広げるのではなく、まずは管理職で試してみて、問題なく使えることを確認してからドライバーに展開する。段階的に導入できたので、安心して進められました。

【導入の進め方】管理職から始め、通信費補助で全社にスムーズ展開

〜なるほど。実際に「使いやすさ」や「安心感」が導入の決め手になったとのことですが、導入はどのように進められたのでしょうか〜

仲松:最初から全社員に使ってもらうのではなく、まずは管理職や営業所の責任者を中心にテスト的に使ってみました。実際に運用してみると「これはいける」という感触があり、情報共有のスピードがぐっと上がったんです。それを見て「これなら現場にも広げられる」と確信できたので、その後ドライバーや現場社員へ展開しました。

現場での活用にあたっては、個人のスマートフォンを使う社員も多かったため、会社として通信費を補助する形を取り入れました。本当は会社支給の端末が理想ですが、まずは補助で負担を軽くすることで「自分の端末を業務に使うのは抵抗がある」という社員の不安を減らせたと思います。その工夫もあって、浸透は比較的スムーズでしたね。

利用のタイミングとして多いのは、勤務前後や仕事を終えた直後です。ドライバーがその日の業務を振り返って報告を上げるといった使い方ですね。また、事故やトラブルが発生した際には即時に共有できるようになり、初動対応のスピードも上がりました。これは導入当初からはっきりと効果を実感できたポイントでした。

【活用と効果】日々の業務効率化から、社員の一体感作りまで

〜TUNAGを実際に導入されてから、どのように活用され、どんな変化を感じていますか〜

仲松:先ほど説明した通り、最初は管理職同士でのやり取りから始めたんですが、営業所間での案件調整や事故発生時の報告を即座に共有できるようになり、大きな変化を実感しました。

導入を管理職から全社へ広げていく中で、営業日報もTUNAGで提出するようになりました。これまで紙で提出されていた日報をデジタルに切り替えたことで、私自身もすぐに承認・確認できるようになり、情報がタイムリーに行き届くようになったと感じています。

業務では採用やドライバーの日常業務でも役立っていますね。採用の場面では面接状況や候補者様の情報などを共有できるので、現場と人事の連携がスムーズになり、ドライバーも日常点検や修理の記録を写真付きで投稿してくれるので、後々の管理や振り返りにも活かせています。

一番大きな変化としては、情報が「見ればすぐわかる」状態になったことです。紙や口頭では遅れや抜けがどうしても生じますが、今は履歴として残るので安心感があります。

業務以外では、アスリート採用※で入社した社員の試合結果や練習の様子、社員のグルメ情報や趣味のツーリングに関する投稿など、社員同士の気軽な交流も増えました。こうした社員同士のやり取りが組織に一体感を生み、雰囲気づくりにもつながっていると感じています。

※大松運輸では「アスリート採用」に注力しており、競技活動と仕事の両立を支援しています。

〜先ほどのお話でも出てきた「アスリート採用」について、改めて詳しくお聞かせいただけますか?〜

仲松:ドライバー不足が続く中で、新しい採用の形を模索していたんです。そんな時に、もともと当社で働いていた社員がプロサッカー選手だったことをきっかけに、競技と仕事を両立できる場をつくろうと考えました。スポーツに打ち込む若者たちが安心して生活の基盤をつくれる環境を用意できれば、会社としても新しい人材を呼び込めると感じたんです。

実際にアスリート社員が入社すると、他の社員が自然に応援したり、大会の結果をTUNAGに投稿したりして、社内全体が盛り上がります。直接現場で働いていない社員もオンラインで声をかけられるので、「一緒に頑張っている」という一体感が生まれました。

さらに、ユニフォーム姿で競技に臨む姿や大会結果に会社名が掲載されることで、外部への発信効果もあります。結果的に「面白いことをやっている会社」として注目され、採用ブランディングにもつながっていると感じています。

〜経営者である仲松社長ご自身も、TUNAGで発信されているそうですね。〜

仲松:はい。TUNAGを通じて「トップメッセージ」を発信しています。週1回を目標に、会社の方針や自分の想いを投稿するようにしているんです。直接全社員に届けられるだけでなく、履歴として残るので後から見返してもらえるのも大きなポイント。経営者としての考えを共有する機会が増えたことで、社員との距離が縮まったと感じています。

【今後の展望】“働く人がワクワクできる会社”を目指して

〜最後に、今後の展望について教えてください〜

仲松:TUNAGの活用は、まだまだ広げていける余地があると感じています。たとえば日報や点呼といった運送業に必須の業務フローと結びつけることで、情報をさらに効率的に管理できるようになると思いますし、入力した情報がそのまま請求や勤怠に反映されるようになれば、現場の手間は大きく減り、ドライバーの負担もかなり軽くなるはずです。そうした仕組みを少しずつ実現していきたいですね。

業務効率化と同じくらい大切にしているのが「社員一人ひとりがどう働くか」という部分です。仕事の時間は1日の大半を占めますから、嫌々会社に来るのではなく、「今日は仲間と頑張れる」「仕事にやりがいがある」と思える環境をつくりたい。社員がイキイキしていれば自然と会社の雰囲気も良くなり、結果として組織の力につながると信じています。

そのためには、社員に目標や夢を持ってもらうことが欠かせないと思っています。挑戦できる環境があり、頑張った分だけ自分の成長を実感できる会社にしていきたい。そうしたモチベーションが続くことで「大松運輸で働きたい」と思ってくれる人が増えていくのだと思います。

私自身も今後は世代交代を意識しています。息子も会社に入ってきているので、バトンをどうつなぐかを考えながら、次の10年を準備していきたいですね。同時に、沖縄拠点をもっと活性化させたり、アスリート採用をさらに広げたりと、事業としても取り組むべきことはたくさんあります。

最終的には、社員一人ひとりが「仕事が楽しい」「会社に行くのが楽しみ」と思えるような、ワクワクできる会社を目指していきたいです。TUNAGは、その実現を後押ししてくれる大事な存在だと思っています。

〜仲松様、お話しいただきありがとうございました!〜

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