情報の透明性の必要性と保ち方。従業員からの信頼と視座の向上につながる情報発信

企業の生産性を向上させるためには、経営陣と従業員の間での透明で双方向なコミュニケーションが不可欠です。クローズドな組織では情報の透明性が欠如し、従業員のモチベーションが低下してしまいます。

本記事では、情報の透明性を高める方法や具体的な事例を通して、経営戦略・ナレッジの共有、WEB社内報の活用など、実践的なアプローチを詳しく解説します。

【時間がない方のためのポイントまとめ!】

  • クローズドな組織は成長が鈍化する
  • 適切な情報開示は従業員からの信頼性を向上させる
  • 一方的ではなく双方向での情報発信がカギ

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クローズドな組織は生産性が上がらない?

閉鎖的な情報管理は、従業員のモチベーション低下やナレッジの共有不足を招き、生産性に悪影響を及ぼします。以下に、クローズドな組織が生産性を損なう具体的な理由を解説します。

経営陣の考えがわからないと、従業員のモチベーションが下がる

社内の情報が限定された人にしか共有されないクローズドな組織では、生産性が低下することがあります。

理由は以下の通りです。

  • 経営陣が考えていることや方針が従業員に伝わらない
  • 組織内で認識の齟齬が発生する
  • 従業員が「なぜこの仕事をしているのか」「何を期待されているのか」分からない
  • 目的が明確でないため無駄な業務が発生する

例えば、あるプロジェクトで目的や評価基準が曖昧なまま進められた場合、従業員は自分の役割や成果が不明確になり、不安や不満を感じやすくなります。

これが長期化すると「意味のない仕事なのかな」「頑張っても評価されないしな」と、生産性が著しく低下する可能性があります。

このように、経営陣と従業員の間での適切な情報共有は非常に重要です。透明性の高いコミュニケーションは、全社的に同じ方向を目指すための舵取りであり、従業員のモチベーション維持、生産性向上につながります。

ナレッジが社内に共有されない

クローズドなコミュニケーションは、社内でナレッジが共有されず、組織の成長を鈍化させてしまいます。組織や従業員の成長には、部署内の情報共有はもちろん部署間の情報共有も重要ですが、意図的または仕組みによって行わなければ、適切な情報共有は難しいです。

よくある例としてDMを使ったコミュニケーションが挙げられます。オープンな場で言いづらいことや、プライベートな相談を除いて、DMでのコミュニケーションにメリットはありません。業務上の連絡・相談・アイディアの共有などはオープンな場で発信することで、思わぬ協力が得られたり、それを見た従業員にナレッジが溜まったりもします。

すでにクローズドなコミュニケーションが常態化している場合、いきなりオープンなコミュニケーションに変えるのは難しいですが、チャットツールや社内ポータルなどの導入によってコミュニケーション方法自体を大きく変える検討をしても良いでしょう。

経営陣の想いが従業員に伝わればモチベーションは向上する!

経営陣の考えが従業員に伝わることで、モチベーションが向上し、業務の質も改善されます。次に、経営陣の戦略や方向性が従業員に与える具体的な影響について見ていきましょう。

経営戦略や方向性を理解すると業務の質が上がる

業務は「何を目指しているのか」「なぜやるのか(背景)」「どこに貢献しているのか」を理解することで、成果に顕著な差が出ます。

従業員が経営のビジョンや戦略・目標・方向性を理解すれば、自分の仕事が会社、ひいては社会に対してどう貢献するかを意識しながら働くようになるためです。

「目標に対して何をすべきか」「自分の仕事は会社のここに貢献できているのか」「社会に対して誰の・どんな課題を解決しているんだ」と理解して仕事をするのと、与えられた仕事をこなすだけの成果に差が出るのは想像に難くありません。

モチベーションの向上により離職率が下がる効果も

事業やサービスを提供する意義、短期・中長期で目指しているゴールを各部署、メンバーに伝え続けることは、生産性の向上だけではなく、モチベーションやエンゲージメント、帰属意識の向上にもつながります。

例えば、企業と従業員双方向のコミュニケーションを活性化させる「TUNAG」を導入したトランコムDS株式会社では、経営陣が定期的に従業員へメッセージを発信。従業員の信頼を得ることで満足度が上がり、年間30%を超えていた離職率が10%未満にまで大幅に改善しました。

モチベーションの向上、離職率低下によって従業員の生産性が上がるだけではなく、採用・教育のコスト面でも大きなメリットが得られます。

▶ 運送業界の当たり前を変え、『離職率10%未満』を実現した取り組みとは

従業員に情報を届けるポイントは「双方向の情報発信」

従業員に情報を届けるといっても一方的な情報発信だけでは大きな効果は見込めません。現場の声を反映した経営陣の発信、効果的な情報共有の方法について紹介します。

現場からの最新情報や意見を取り入れ、経営陣の発信に反映させる

ここまで述べてきた通り、情報の開示・透明性の担保は従業員のモチベーション向上、ナレッジの蓄積に大きな効果があります。

まずは経営陣からの発信から始める必要がありますが、一方通行の情報発信を続けるだけでは従業員と経営陣との認識に齟齬が生まれていきます。次のような取り組みによって、双方向で情報を発信・共有し続けることが大切です。

  • 社内報:経営陣からの戦略や指針の発信
  • トップメッセージ・コラム:経営者やマネージャーが考える理念、取り組みの共有
  • 1on1:個別に詳細に伝え、かつ従業員からの声を聞く
  • 日報:各チームや個人が取り組んでいる業務の共有
  • チャットツール・社内ポータル:各所で行われるコミュニケーションを集約し共有

方法はさまざまですが、常に経営陣や部署間で情報共有される仕組みを作ることが重要です。

経営陣・従業員がそれぞれ何を考え、どのように動いているのかを可視化。現場の意見と齟齬がないか、現場を理解した発信ができているかによって、情報発信の効果は大きく変わります。

WEB社内報で経営戦略や想いを伝える

社内報は、会社のビジョンや戦略、最新の取り組みを全従業員に共有するための重要な取り組みです。

具体的に何を発信していけば良いのか、800社以上が導入するエンゲージメント向上・コミュニケーション活性化ツール「TUNAG」において、実際に運用されている社内報から例を紹介します。

  • 経営方針やビジョンの共有:会社の目指す方向性や長期的なビジョンを明確に伝え、従業員の目線を合わせる
  • 業績報告と目標達成:会社全体の業績や目標達成に関する報告を行い、従業員が現状を把握しやすくする
  • 称賛と表彰:従業員の成果やMVPなどの表彰を紹介し、モチベーション向上を図る
  • 従業員の声や意見の開示:アンケートやインタビューを通して現場の声を拾い上げ、双方向のコミュニケーションを促進する
  • 福利厚生やイベント情報:福利厚生の詳細や社内イベント情報を提供し、従業員がリフレッシュや成長の機会を得られるようにする

一方的な情報発信だけではなく、従業員の意見を反映した取り組みや表彰など、双方向での情報発信は従業員からの反応が得られやすく、モチベーションやエンゲージメント、生産性向上に寄与します。

▶ 組織に一体感を生むWEB社内報の運用ステップ

情報を一つのツールにまとめ、自然と情報を見る仕組みを作る

従業員に情報を届けるためには、自然と従業員が情報に触れることのできる仕組みを作ることが重要です。

弊社の「TUNAG」では、先に挙げた「社内報」「トップメッセージ」「コラム」「日報」「社内チャット」など、双方向かつ透明性の高い情報発信ができる機能を用意しており、さらにコメント・リアクション機能によってコミュニケーションの活性化を促します。

社内ポータルとしての役割も持っており、パソコン・スマホなどからいつでも組織や従業員プロフィール、マニュアル等の社内情報にアクセスでき、情報が届きやすい仕組みのご提供が可能です。

オールインワンで、情報共有や従業員のエンゲージメント向上を支援するサービスとなっていますので、これらに課題を持っている企業様はぜひ以下よりお問い合わせください。

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著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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