運送業界の当たり前を変え、『離職率10%未満』を実現した取り組みとは - 「経営と現場の距離が縮まった」

トランコムDS株式会社_TUNAG導入事例 トランコムDS株式会社様は「人をつくる、地域の笑顔をつくる。」というミッションのもと、運送・物流業界で個人宅配業務を行っている企業様です。 スタッフの頑張りを見える化するための制度を中心としてTUNAG(ツナグ)を運営されています。今回はTUNAGの導入背景や導入前に感じていた業界特有の課題、またそこに繋がる代表の想いを、代表取締役社長 松葉純也 様に伺いました。

TUNAG導入の背景

従業員の離職が当たり前の業界だった

※代表取締役社長 松葉純也様 〜TUNAGの導入を検討することになったきっかけを教えてください〜 代表取締役社長 松葉純也様(以下敬称略)運送業界そのものが深刻な人手不足で、私がこの会社に入社して15年ぐらいずっと人手不足に悩まされてきました。 これは私たちの会社だけではなく、ほとんどの同業他社が同じような状況で、人は採用できるけども、人が定着しない。とにかく人が離脱をしていく、というのが業界の中で当たり前のようになっていました。その感覚でこの15年間を過ごしてきたんですが、私がこの会社の代表になるに当たり、今後会社をより発展させていくということを考えた時に、果たして本当にこの状態が正しい姿なのか?ということを改めて思い返したのがきっかけです。 従業員ができるだけ長く働ける会社にするためにはどうしたらいいのか?ということを考えていくうちに、「エンゲージメント」というキーワードに行き着きました。

運送業界ならではの減点方式の評価で、 従業員の良い部分が見えづらくなっていた

〜離職率の高さ以外にも、運送業界ならではの組織課題もあったのでしょうか〜 松葉:この業界に限ったことではないかもしれませんが、運送業界だと配達の仕事を毎日当たり前のようにこなして、無事に配達を終えて、帰ってきて一日を終えるのが100点の状態です。そこでもし、何かトラブルがあったり事故を起こしてしまうと、そこから減点していく業界なんです。 減点方式ですので、上司から怒られることばかりでモチベーションを落してしまうということがよくあります。 一方で、事故を起こしたことだけがピックアップされていますが、その人の普段の仕事ぶりを見てみると、お客様に褒めて頂いたり、配達で業績を上げたりということが実際にはあるんです。ですが、そういった良いことはあまり情報として上がってこない。つまり、減点はしやすいのに、加点がしづらいんです。 加点がされないので、褒められない、何か起こった時だけ怒られるという風潮が非常に色濃くあります。運送業界だけに限らずだとは思うのですが、上司が部下を叱るけど、褒められないみたいなことって結構あると思うんです。いい部分は称賛する、という当たり前のことが、当たり前にできる状態に変えたいという思いがありました。

TUNAGを導入した理由

会社の方針やビジョンに合わせて、色々なことを表現できる

※実際にTUNAG上で運用されている制度(一部抜粋)です。「社長メッセージ」や「私のイチオシメンバー」など、トランコムDS様ならではのエンゲージメントを向上させる制度設計、運用を実践されております。 その中でTUNAGを選定され、導入を決めた理由を伺えますか? 松葉:うちはアナログな会社ですので、分かりやすくシンプルに相手を称賛するようなツールであれば、称賛文化が生まれ、先程のような課題が解決できるのではないかと思いました。ネガティブな投稿で炎上するようなSNSではなくて、いいねの点数が付いていくようなSNSであれば、みんなで前向きになれるのではないかと思いましたね。 実はTUNAG以外にも別のツールを色々と検討したのですが、写真を投稿できたり、お客様から褒められた事例を共有できたり、色々なことを表現してもらいたいというのが一番にあったので、会社の要望に合わせて様々な表現ができるTUNAGに決めました。

会話レベルの自然なサポート体制が助かった

〜他にもTUNAG導入の決め手となった点はありますか?〜 松葉:TUNAGでは担当のスタッフによるサポートやコンサルティングが含まれると聞いたのですが、コンサルと聞くと、結構頭ごなしに指示をされるイメージがありました。ですが、TUNAGの場合は会社のこうしたいという要望に対して、会話レベルで接していただけたというのが、すごく自然な感じで相談しやすかったですし、ありがたかったですね。

ITツールに不慣れな現場への浸透の工夫

従業員が離れて働く中で導入するのは不安だった

〜実際に現場に導入するにあたっての不安などはありましたか?〜 正直、かなり不安はありました。最初に、担当社員さんから他社の事例などを説明頂いたのですが、やはりそれはITが身近な状態で働いている方たちだからできることだなと思いました。私たちの会社はガラケーの人もいるくらいだったので。 最初にテスト運用という形で、各所長以上のメンバーで運用した時に想像以上に自分たちがアナログ人間だったなということに気付かされました。そのような実態があったので、最初はすごく不安がありましたね。

各センターにインフルエンサー的役割を設置し、導入をすすめていった

〜そのような不安があった中で、どのように全体での導入を進めていったのですか?〜 基本的には各営業所の所長を中心に各地での導入を進めていきました。ですが、どうしてもITが不得手な所長もやはり中にはいるので、各所に一人率先して動いてくれる方を選任してもらい、その方にインフルエンサー的な役割でどんどん広めていってもらいました。 最初はうまくTUNAGが浸透するのか不安でしたが、順調に会社全体に広がっていきましたね。

エンゲージメント協議会を開催し、全体の活用をサポート

〜他にもなにか工夫した点はございますか?〜 他には、エンゲージメントカンファレンスというものを開催しています。その中で毎月の利用状況ですとか、今後やっていく施策というのを検討しています。また、困ってることなどもその場でヒアリングし、皆さんからアドバイスをもらうという形で運営してます。 表向きは盛り上がっているように見えても、各現場によっては日常業務が忙しくそれどころではない、ということもあります。そういったところに、どのように手を差し伸べて、盛り上げてもらうかというのは、こちら側からも様々な形で協力していくようにしています。 今年に入ってからは特にそのカンファレンスのメンバーを中心に非常に盛りあげてくれているというのは感じますね。 あとは各営業所で掲示板の制度を運用しています。当初と比べて、TUNAGを見ないと情報が分からないという状況が出来てきてるので、皆さんも自然とTUNAGに参加してくださっています。

TUNAG導入後の効果

コロナ禍でも従業員にメッセージをダイレクトに伝えることができた

〜TUNAGを導入して感じられた効果や、エピソードなどがあれば伺えますか?〜 一番良かったなと思うのは、コロナの影響で凄く大変な状況であった時に、従業員に向けてコメントを出したというのは、実際にすごく反応もありましたし、とても印象に残っています。 今まではトップから全従業員に向けて発信できるツールが無く、責任者にまでは届いても、実際の現場のパートさんには全く伝わっていないということがありました。TUNAGを通してダイレクトに皆さんにメッセージが届いたというのは、コロナ禍において従業員の安心感にも繋がったと思います。 産休に入った従業員から、「今まではお休み中は知ることができなかった会社の様子や情報がTUNAGを通して知ることができたので、安心感がありました」という声もあります。 ※実際の「社長メッセージ」制度の一部です。社長から全従業員に向けて発信できるツールの存在は、コロナ禍において、従業員の安心感に大きく繋がったとのことです。

離職率が1割を下回るほど、離職者の数が目に見えて改善

〜導入の背景に、離職率での課題があったと思いますがその点は効果がありましたか?〜 松葉:これまで全従業員の3割ほどの従業員が毎年辞めてしまっていました。その離職の割合が2割を切るようになって、従業員の入退社が落ち着いてきたころ、明らかに数字として変化がありました。今年はさらに改善され、1割を切るほどになっています。 現在はかなり人が定着してきたお陰で、不足していた人員が埋まり、さらに上乗せで人がいるような状況になっています。なので人手不足の頃のように責任者に代わりに配送に出ることはなく、自らの職務に専念することができるようになりました。こうしてそれぞれの役割を全うできるようになったことにより、職場に好循環が生まれつつあります。

現場の声が経営まで届くように

〜他にもTUNAGを導入しての効果を感じる瞬間やエピソードがあれば伺えますか?〜 松葉:明らかに変わったのは、感謝の言葉をもらう機会が増したことです。間接的ではありますが、従業員の方たちが「従業員のことを考えてくれている経営ですね」だとか「やりがいを感じています」と言ってくれるのを聞いたとき、経営と現場の距離感がぐっと縮まったなと実感しましたね。思い切ってTUNAGを導入してよかったです。

今後、TUNAGで行なっていきたいこと

プライベートと仕事の両方を充実するために

〜今後も行なっていきたいこと、TUNAGに期待していることを教えていただきたいです〜 松葉:今ある部活の制度をもう少し気軽に活動報告ができて、もっと色々な人と繋がれるようにしたいなと思っています。 私はプライベートの時間も大事にしてほしいと常に従業員みんなに伝えています。例えば、1週間あるうち、5日間が配達の仕事で、残りの2日はもう完全に休みです。その2日間のプライベートをどのように過ごすかがとても大事だと思っていて、人というのは色んな感性を磨きながら、色んな知識を得て、色んな体験をし、そういうことのひとつひとつが仕事に必ず通ずるところがあると思います。 だから、本当に日頃から伝えているのは、休みの日に、とにかく疲れたから休むのではなくて、休むことももちろん大事なんですが、自分自身で色々なことに挑戦したり、目一杯遊んで、経験して、それをどんどん仕事に生かすような感性を磨いて欲しいですね。 それを、みんなで共有し合えるのが部活の制度、TUNAGのサービスのいいところだと思います。その部分にも力を入れていきたいと思っています。 〜松葉様、お話いただきありがとうございました!〜
TUNAG お役立ち資料一覧
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