チームビルディングにおすすめのゲーム25選!チームの意欲を高めるゲームの実施方法や選び方も紹介
組織の生産性向上や離職率改善には、チームの結束力強化が不可欠です。しかし、リモートワークの普及により、従来の方法では限界を感じている人事部門も多いのではないでしょうか。本記事では、室内・オンライン・野外などさまざまな環境で実施できる25のチームビルディングゲームを厳選して紹介します。
チームビルディングとは?
チームビルディングの概念は広く知られていますが、その定義や発展段階、最適な実施時期について体系的に理解している組織は多くありません。
ここでは、チームビルディングの基本的な概念から、タックマンモデルによる5つのフェーズ、効果的な実施タイミングまで、実務に必要な基礎知識を解説していきましょう。
チームビルディングの概要
チームビルディングとは、組織やチームのメンバー同士の信頼関係を構築し、同じ職場で働く個人の集まりを、共通の目標に向かって協力し合う「チーム」へと変化させる取り組みです。
オンラインによる短時間のものから、数日間にわたる合宿形式まで、目的と規模に応じたさまざまな手法があります。
近年では、リモートワークの普及により社員同士の交流機会が減少し、意図的にチームビルディングの機会を設けることが、これまで以上に重要になっています。
チームビルディングの5つのフェーズ
心理学者ブルース・タックマンが提唱した5つの発展段階は、チーム形成の指針として広く活用されています。
特徴 | メンバーの状態 | 必要な支援 | |
形成期 | チーム結成直後 | 緊張感があり遠慮がち | アイスブレイク・相互理解促進 |
混乱期 | 意見の対立が発生 | 役割や方向性で衝突 | 対話の場づくり・ルール設定 |
統一期 | 規範・ルール確立 | 信頼関係が深まる | 目標の明確化・役割分担 |
機能期 | 高パフォーマンス発揮 | 自律的に協働 | 権限委譲・成果承認 |
散会期 | プロジェクト終了 | 次への準備 | 振り返り・ナレッジ共有 |
経営層や人事部門は、現在のチームがどのフェーズにあるかを把握することで、適切な介入が可能になります。
特に混乱期での適切なファシリテーションが、その後のチーム成長を大きく左右するため、各段階に応じた支援策の準備が重要です。
チームビルディングを実施する時期
新年度開始時や組織改編後は、新メンバーとの関係構築に最適なタイミングです。
プロジェクトのキックオフ時に実施すれば、初期段階でのチーム形成を促進し、その後の業務遂行をスムーズにするでしょう。
業績が伸び悩んでいる時期も、チームビルディングの好機といえます。コミュニケーション不足や連携の問題が業績低下の原因となっている場合、ゲーム形式のチームビルディングで改善できる可能性があります。人事部門では、四半期ごとや半期ごとの定期実施により、継続的なチーム力向上を図ることが一般的です。
重要なのは、単発のイベントで終わらせず、組織文化として定着させることです。定期的な実施により、チームの結束力を維持・向上させ、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができるのではないでしょうか。
なぜチームビルディングにゲームが有効なのか?
チームビルディングの手法は多岐にわたりますが、ゲーム形式での実施が効果的とされています。
楽しみながら自然にチームワークを醸成できるゲームの特性と、現代の組織課題への対応について、人事戦略の観点から詳しく解説します。
参加者の主体性を引き出しやすい
通常の研修や会議ではなかなか発言の機会が持てない社員も、ゲームという形式であれば積極的に参加しやすくなります。楽しい雰囲気の中で行われるため、普段は控えめな社員も意見を出しやすい環境が生まれるでしょう。
ゲームには明確なルールと目標があるため、参加者全員が同じ方向を向いて取り組めます。競争要素があることで、チーム内での協力意識も自然と高まります。失敗しても「ゲームだから」という心理的安全性があるため、新しいことにチャレンジしやすい環境が生まれるのです。
働く人の多様化に合わせたチームビルディングのため
現代の職場では、年齢、性別、国籍、働き方など、さまざまな背景を持つ人々が協働しています。このような多様性のある組織では、従来型の画一的な研修では限界があります。ゲーム形式のチームビルディングは、言語や文化の壁を越えやすいという特徴を持っています。
多様性を強みに変えるためには、全員が参加しやすい環境づくりが不可欠です。ゲーム形式は、その実現に最適な手法といえるのではないでしょうか。
短時間でPDCAサイクルを体感するため
ビジネスにおいて重要なPDCAサイクルを、ゲームを通じて短時間で体験できることは大きなメリットです。ゲームには明確なルールと目標があり、結果がすぐに分かるため、振り返りと改善のサイクルを回しやすいのです。実際の業務では数カ月かかるPDCAサイクルを、30分程度のゲームで何度も経験できます。
経営層にとっても、社員のPDCA実践能力向上は重要な課題です。ゲームを通じた体験学習により、理論だけでなく実践的なスキルとして定着させることができます。
室内でできるおすすめのゲーム5選
会議室や研修室など、室内で手軽に実施できるチームビルディングゲームを5つ紹介します。特別な準備や広いスペースを必要としないため、すぐに導入できるものばかりです。人事部門が実施しやすく、効果測定もしやすいゲームを厳選しました。
1. NASAゲーム
NASAゲームは、月面に不時着した宇宙飛行士という設定で、10個のアイテムの優先順位を決めるコンセンサスゲームです。まず個人で優先順位を考え、その後チームで話し合って合意形成を行います。このゲームの特徴は、NASAの模範解答と比較できることです。
進行方法
- まず個人で10個のアイテムの優先順位を考える(10分)
- チームで話し合い、全員が納得する優先順位を決める(30分)
- NASAの模範解答と比較し、点数を計算する
- 個人の点数とチームの点数を比較する
- 振り返り
使用するアイテム例
- マッチ箱、宇宙食、ナイロン製ロープ、パラシュート、携帯用暖房器
- 45口径ピストル2丁、粉末ミルク、酸素ボンベ2本、月面用星座表
- 救命ボート、磁気コンパス、水20リットル、信号用照明弾、応急処置キット、太陽電池式FMトランシーバー
ポイント
- 単純な多数決ではなく、論理的な議論が必要
- 多くの場合、チームの答えの方が個人より正解に近くなる
- 合意形成のプロセスと集団知の力を体験できる
所要時間:60〜90分 人数目安:5〜8人
2. ペーパータワー
A4用紙だけを使って、できるだけ高いタワーを作るシンプルなゲームです。紙を切ったり折ったりすることはできますが、のりやテープは使用できません。制限時間内にどれだけ高く積み上げられるかを競います。単純なルールながら、チームワークと創造性が試されるゲームです。
進行方法
- ルール説明とA4用紙の配布(5分)
- 作戦タイム(5分)
- 制作タイム(20分)
- 測定と結果発表(10分)
- 振り返り(10分)
成功のコツ
- 土台をしっかり作る
- 役割分担を明確にする
- 試作と改善を繰り返す
- 時間配分を意識する
学べること
- PDCAサイクルの重要性
- チームでの役割分担
- 限られたリソースの活用方法
所要時間:50分前後 最適人数:4〜6人
3. 野球ポジション当てゲーム
4~6人のメンバーがそれぞれ野球のポジションを割り当てられ、質問を通じてお互いのポジションを当てるゲームです。「あなたは内野手ですか?」といった質問を繰り返しながら、情報を整理していきます。情報収集力と論理的思考力が鍛えられる知的なゲームです。
進行方法
- 各メンバーに野球のポジション情報カードを配布
- カードの情報を口頭で共有(カードは見せない)
- チームで協力して全員のポジションを推理
- 答え合わせと振り返り
ゲームの特徴
- コミュニケーションと論理的思考力が必要
- 情報整理のために図表などを活用
- 議論の活性化に効果的
所要時間:60〜90分 人数目安:4〜6名
4. レゴ
「レゴ®シリアスプレイ®」メソッドを用いたチームビルディング研修は、NASAやGoogle、TOYOTAなどでも実施されている人気の手法です。
進行方法
- テーマの提示(例:理想のチーム、会社の未来)
- 個人で作品制作
- 作品の意味を説明・共有
- チーム全体で統合作品を制作
- 振り返りとディスカッション
特徴
- MITとレゴ社の共同研究で開発
- 専門のファシリテーターが進行
- 言語化しにくい概念を形にできる
所要時間:4時間程度 人数目安:5〜10人
より詳しく知りたい方は、以下を参考にしてみてください。
レゴでチームを1つに!チームビルディングWORKSHOP用スライド | PDF | Video Production
5. 地図づくりゲーム
断片的な情報カードを基に、架空の地図を完成させるゲームです。各メンバーが持つ情報を口頭で共有し、全体像を組み立てていきます。情報の正確な伝達と理解が求められるため、コミュニケーションの重要性を実感できるでしょう。
ルール
- 1人2〜3枚の情報カードを配布
- カードは他人に見せない(口頭共有のみ)
- チーム全体で1枚の地図を作成
- ダミー情報も含まれている場合あり
情報カード例
- 「南側に病院」
- 「東側に川」
- 「交差点から北へ100m」
進行方法
- カード配布とルール説明
- 情報共有と整理
- 地図作成
- 答え合わせ
所要時間:1〜2時間 人数目安:3〜6人
オンラインで簡単にできるおすすめのゲーム5選
リモートワークが定着した現在、オンラインでのチームビルディングは組織運営の重要課題です。Web会議ツールを使って実施できる、効果的なゲームを5つ紹介します。
離れた場所にいるメンバー同士の結束力を高める工夫も含めて解説していきましょう。
1.陽口(ひなたぐち)ワーク
陽口ワークは、メンバーの良いところを褒め合うシンプルな活動です。一人ずつ順番に、他のメンバーの良い点や感謝していることを伝えていきます。オンラインでは表情が読みにくく、コミュニケーションが希薄になりがちですが、このワークを通じて心理的距離を縮めることができます。
進行方法
- 褒められる人を1名選ぶ
- その人はカメラをOFFにする
- 他のメンバーがその人の良いところを話し合う(3〜5分)
- カメラをONにして感想を共有
- 全員が褒められる側を経験
効果
- 自己肯定感の向上
- チーム内の信頼関係構築
- 普段言えない感謝の共有
所要時間:20分 人数目安:3〜6人
2.ウミガメのスープ
水平思考を鍛える推理ゲームで、出題者が不可解な状況を提示し、参加者は「はい」「いいえ」で答えられる質問を重ねて真相を解明します。オンラインでも実施しやすく、論理的思考力と質問力が鍛えられます。チャット機能を使って質問を整理することもでき、オンラインならではの工夫が可能です。
ルール
- 回答者は「YES」「NO」で答えられる質問のみ
- 出題者は「YES」「NO」「関係なし」で回答
- 質問を重ねて真相を解明
進行のコツ
- 良い質問には「Good Question!」と褒める
- チャット機能で質問を整理
- 画面共有で問題文を表示
所要時間:5分(1問あたり) 人数目安:2〜4名
3.ヒーローインタビューゲーム
参加者が架空のヒーローになりきって、インタビューを受けるロールプレイングゲームです。「どんな特殊能力を持っていますか?」といった質問に答えながら、創造力を発揮します。普段とは違う一面を見せることで、メンバー間の理解が深まります。
進行方法
- 1名がヒーロー役になる
- 他のメンバーがインタビュアーとして質問
- ヒーローは即興で回答(1人3分程度)
- 全員がヒーロー役を体験
質問例
- 「どんな特殊能力を持っていますか?」
- 「最近の功績は?」
- 「ライバルはいますか?」
所要時間:10分(1人あたり) 人数目安:2〜4名
4. 人狼ゲーム
村人と人狼に分かれて行う心理戦ゲームで、議論を通じて人狼を見つけ出す過程で、観察力や推理力、説得力が鍛えられます。オンライン専用のツールも多数あり、スムーズに進行できます。ゲームを通じて、メンバーの思考パターンや性格を知ることができるでしょう。
基本ルール
- 村人チームと人狼チームに分かれる
- 昼のターン:議論して人狼と思う人を処刑
- 夜のターン:人狼が村人を襲撃
- どちらかが全滅するまで続ける
役職例
- 村人:特殊能力なし
- 人狼:夜に村人を襲撃
- 占い師:夜に1人の正体を知る
- 騎士:夜に1人を守る
所要時間:30分〜1時間 人数目安:5〜15名
5.オンラインエクササイズ
画面越しに一緒に体を動かすことで、リフレッシュとチームビルディングを同時に実現します。簡単なストレッチやヨガ、ダンスなどを一緒に行います。在宅勤務で運動不足になりがちな社員の健康促進にもつながる実践的な取り組みです。
実施例
- YouTubeなどの無料エクササイズ動画を活用
- 参加者が交代で簡単な運動を提案
- ラジオ体操やストレッチ
効果
- テレワークの運動不足解消
- 気分転換
- チームの一体感醸成
所要時間:20分 人数目安:2名以上
短時間で取り入れられるおすすめのゲーム5選
会議の前や休憩時間など、限られた時間でも実施できるゲームをご紹介します。30分程度で完結するため、忙しい業務の合間でも気軽に導入できます。短時間でも効果的にチームビルディングを行える、実践的なゲームを厳選しました。
1. 条件プレゼン
ランダムに選ばれたキーワードを必ず使って、1分間のプレゼンテーションを行うゲームです。「バナナ」「宇宙」「効率化」という3つのキーワードで新商品の提案をするといった具合に、創造力と瞬発力が試されます。制約がある中でアイデアを形にする力は、実務でも重要なスキルです。
進行方法
- チーム分け(3〜4名)
- キーワードを3つ提示
- チームで相談してプレゼン内容を決める(5分)
- 各チーム1分でプレゼン
- 最も面白かったチームを投票で決定
キーワード例
- 「毒りんご、7人の小人、王子様」
- 「宇宙、バナナ、効率化」
所要時間:30分 人数目安:3〜4名
2. 似顔絵当てゲーム
メンバーが描いた似顔絵を見て、誰を描いたか当てるゲームです。絵の上手下手は関係なく、特徴をどう捉えて表現するかがポイントになります。お互いをよく観察する機会になり、親近感も生まれやすくなります。
ルール
- お題は組織の関係者やチームメンバー
- 絵の上手下手は関係なし
- 最も正解数が多いチームが優勝
進行方法
- お題を発表
- 各自似顔絵を描く(3分)
- チーム内で答え合わせ
- 正解数をカウント
所要時間:60分 人数目安:3〜4名
3. ペア探しゲーム
事前に配られたカードに書かれたヒントを基に、ペアになる相手を探すゲームです。直接的な情報交換はできず、間接的なヒントだけで相手を見つける必要があります。コミュニケーション能力と推理力が試される知的なゲームです。
ルール
- 同じワードを持つ人がペア
- カードは他人に見せない
- 質問で相手のワードを推理
質問例(ワードが「鏡」の場合)
- 「それは物ですか?」→YES
- 「毎日使いますか?」→YES
- 「手に持てますか?」→YES
コツ
- 異なるカテゴリーのワードを用意
- 全員がペアになったら終了
所要時間:30分 人数目安:10名以上(偶数)
4.ウソつき当てゲーム
少人数のチームを作りチームごとにお題を振り分け、チーム内で嘘をつく人を1人決めます。簡単なお題より少し難しい設定にするとチーム内の会話が弾み、コミュニケーションも図れます。
進行方法
- チーム内でウソつき役を1人決める
- お題について全員が話す
- 他メンバーがウソつきを当てる
- 正解したチームに得点
お題例
- 「最近ハマっていること」
- 「学生時代の部活」
- 「得意料理」
所要時間:10分 人数目安:3〜4名
5.質問ゲーム
制限時間内にできるだけ多くの質問に答えていくゲームです。「好きな食べ物は?」といった簡単な質問から、「仕事で大切にしていることは?」といった深い質問までさまざまです。短時間でメンバーのことを知ることができ、共通点を発見する機会にもなります。
ルール
- 1分間で相手に質問
- どれだけ相手を知れたかを競う
- 質問の質が重要
効果
- 質問力の向上
- 対話力の強化
- 初対面でも実施可能
所要時間:1〜4分 人数目安:2〜3名
野外で取り入れるおすすめのゲーム5選
屋外での活動は、開放的な雰囲気の中でチームビルディングを行える貴重な機会です。自然の中で体を動かしながら、チームワークを深められるゲームを紹介します。
非日常的な環境での体験が、組織に新たな活力をもたらすでしょう。
1. 目的地移動ゲーム
地図とヒントを頼りに、チームで協力して目的地を目指すゲームです。GPSは使わず、コンパスと地図読みのスキルが求められます。
また、3名の役割がそれぞれに異なる役割を持ちます。目隠しをしている人、喋れないが目隠しをしている人をサポートする人、障害を乗り越えるための計画立案と声を出し誘導、指示する人の構成でゲームを進行します。
役割分担
- A:目隠しをして移動する人
- B:声は出せないがAをサポートする人
- C:計画立案と声で誘導する人
学べること
- 信頼関係の構築
- リーダーシップ
- 思いやりと配慮
所要時間:1〜2時間 人数目安:3人(1チームあたり)
2. BBQ、キャンプ
料理や設営を通じて、自然な形でチームワークを育むことができます。買い出し、調理、片付けまで、全員で協力する必要があり、役割分担や時間管理の重要性を実感できます。普段とは違う環境で過ごすことで、メンバーの新たな一面を発見できるでしょう。
チームビルディング要素
- 計画・準備・実行・片付けの役割分担
- 共同作業による一体感
- リラックスした環境での交流
実施のポイント
- 役割を明確にする
- 全員が参加できる工夫
- 安全管理の徹底
所要時間:半日〜1日 人数目安:制限なし
3. フォレストアドベンチャー・エクスプローラー
森の中に設置されたアスレチックコースを、チームで攻略していくアクティビティです。高所での活動もあるため、お互いの励ましとサポートが欠かせません。身体的なチャレンジを共に乗り越えることで、強い絆が生まれます。
特徴
- 自然の中でさまざまな課題に挑戦
- チームでの役割分担が必須
- 小学生用プログラムもあり難易度調整可能
効果
- 自分と仲間を信じる力
- 協力して課題を解決する経験
- 「ただの集団」から「チーム」への変化
所要時間:3〜7時間 人数目安:4名(1チーム)
4. アウトワード・バウンド
野外教育プログラムの一種で、自然の中でのさまざまな課題にチームで取り組みます。ロープワークや沢登りなど、協力なしには達成できない課題が用意されています。困難を乗り越える過程で、信頼関係が深まります。
活動内容
- マウンテンバイクツーリング
- いかだ作り
- 登山
- アドベンチャーラリー
特徴
- 冒険を通じた人間教育
- 組織で活躍できる人材育成
- 専門インストラクターが指導
所要時間:1日 人数目安:5〜10人
5. リアル宝探し
実際のフィールドを使った宝探しゲームで、謎解きをしながらチームで協力して宝を見つけ出します。頭と体の両方を使うため、さまざまなタイプのメンバーが活躍できます。競争要素もあるため、チーム内の結束力が自然と高まります。
必要な能力
- 発想力と積極性
- 協調性と役割分担
- 論理的思考と対話力
実施方法
- 専門業者に依頼
- 自社でオリジナル企画も可能
所要時間:1日 人数目安:5〜10人
無料で取り入れられるおすすめのゲーム5選
予算が限られている場合でも実施できる、コストパフォーマンスの高いゲームをご紹介します。特別な道具や場所を必要とせず、創意工夫で効果的なチームビルディングが可能です。費用対効果を重視する組織にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
1.積木式自己紹介
前の人の自己紹介を繰り返してから、自分の自己紹介を追加していくゲームです。記憶力とともに、メンバーへの関心が高まります。人数が増えるほど難易度が上がりますが、その分達成感も大きくなります。
新しいメンバーが加わった際のアイスブレイクとして最適です。全員の名前と特徴を覚える必要があるため、自然にメンバーへの関心が高まります。失敗しても笑いが起こりやすく、緊張感を和らげる効果もあるでしょう。
進行方法
- 一列に並ぶ
- 1人目が自己紹介
- 2人目は1人目の紹介を繰り返してから自分を紹介
- 順番に続けていく
難易度調整
- 人数多い:名前だけ
- 人数少ない:趣味や特技も追加
所要時間:20〜30分 人数目安:5〜10人
2.バースデーライン
言葉を使わずに、誕生日順に並ぶゲームです。ジェスチャーや筆談で情報を伝え合い、正しい順番を作っていきます。非言語コミュニケーションの重要性を実感できる体験型のゲームです。
シンプルなルールながら、協力と工夫が求められます。制約がある中でいかに効率的に情報を共有するか、創造性が試されるでしょう。成功した時の達成感は大きく、チームとしての一体感が生まれます。
ルール
- 会話・筆談は禁止
- ジェスチャーのみでコミュニケーション
- 1月1日に近い人から順番に並ぶ
実施のコツ
- 制限時間を設定
- チーム対抗戦にする
- 答え合わせで盛り上がる
所要時間:10分 人数目安:5人以上
3.ジェスチャーゲーム
お題をジェスチャーだけで伝えるゲームです。チーム対抗で行えば、より盛り上がります。表現力と観察力が鍛えられ、失敗しても笑いが起こりやすく、場の雰囲気を明るくする効果があります。
言葉に頼らないコミュニケーションの難しさと面白さを体験できます。相手に伝えようとする努力と、理解しようとする姿勢が自然に生まれ、コミュニケーションの本質を学べるでしょう。チーム内での協力も必要となり、一体感が醸成されます。
お題カテゴリー
- スポーツ(野球、サッカーなど)
- 動物(ゾウ、キリン、ペンギン)
- 日常動作(料理、読書、運転)
チーム戦ルール
- 制限時間内に最多正解チームが優勝
- 出題者は交代制
所要時間:5〜10分 人数目安:4〜5名
4.自分史ワーク
人生の転機や大切な出来事を時系列で共有するワークです。仕事だけでなく、プライベートの経験も含めて話すことで、人となりが理解できます。深い相互理解につながり、チームの心理的安全性が高まります。
メンバーの価値観や行動原理を知ることができ、業務での協働に生かせます。お互いの背景を理解することで、共感と尊重の気持ちが生まれるでしょう。時間をかけて丁寧に行うことで、より深い信頼関係の構築につながります。
進行方法
- 各自で自分史を作成(10分)
- 1人ずつ発表(3分×人数)
- 質疑応答と感想共有
効果
- パーソナルな部分の相互理解
- 価値観の共有
- オンラインでも実施可能
所要時間:20〜30分 人数目安:3〜5名
5.ゴミ拾いゲーム
企業の社会的責任(CSR)の一環である地域貢献活動を、チームビルディングの機会としても活用する取り組みです。エリアを分けて制限時間内に集めたゴミの量を競うなど、ゲーム性を持たせることで、参加意欲を高めます。 地域をきれいにするという共通の目的に向かって協力する経験は、自然な形でチームワークを育みます。また、活動を通じて社員の環境意識や社会貢献への意欲を高めることにもつながります。
点数設定例
- タバコの吸い殻:5点
- ペットボトル・缶:3点
- ビニール袋:2点
- その他:1点
ルール
- 環境負荷が高いゴミほど高得点
- チーム対抗で合計点を競う
- 制限時間内に集める
効果
- チームワーク向上
- 環境意識の醸成
- 地域貢献
所要時間:1時間 人数目安:3〜5名
チームビルディングゲームの選び方
チームビルディングゲームの選定方法について、人事戦略の観点から具体的なポイントを解説します。効果的な選定により、投資対効果の高いチームビルディングを実現しましょう。
組織の課題と目的に合わせた最適なゲーム選定基準
チームビルディングゲームを選ぶ際は、組織が抱える課題を明確にすることが重要です。コミュニケーション不足の解消が目的なら、対話が必要なゲームを選びましょう。部門間の連携強化が目的であれば、異なる部署のメンバーでチームを組むゲームが効果的です。
ゲームの選定は1回のイベントで終わらせず、効果測定を交えて複数のゲームを行いましょう。参加者アンケートや組織診断ツールを活用し、定量的に効果を把握することで、どのゲームが効果が高かったのかが分かります。
参加者の属性(年齢・役職・人数)を考慮した選び方
参加者の年齢層によって、適切なゲームは変わってきます。若手社員が多い場合は、デジタルツールを活用したゲームや体を動かすアクティブなゲームが受け入れられやすいでしょう。管理職層が中心の場合は、戦略性の高いゲームや、ビジネスに直結する学びが得られるゲームが適しています。
役職が混在する場合は、フラットな関係性で参加できるゲームを選ぶことが大切です。階層を意識させないゲーム設計により、普段は交流の少ない層同士のコミュニケーションが活性化します。
参加人数も重要な要素で、5人以下なら深い対話ができるワークショップ型、20人以上ならチーム対抗戦形式が向いています。
所要時間・準備期間から選ぶ
実施可能な時間と準備にかけられる期間も、ゲーム選びの重要な要素です。30分程度しか時間が取れない場合は、アイスブレイク系の簡単なゲームが適しています。半日以上確保できるなら、複数のゲームを組み合わせたプログラムを構成できます。
準備期間が短い場合は、特別な道具を必要としないゲームを選びましょう。会場の確保や道具の準備に時間がかかるゲームは、最低でも1カ月前から計画を立てる必要があります。
初めて実施する場合は、シンプルなゲームから始めて、徐々にレベルアップしていくことをおすすめします。
TUNAGが実現する継続的なチームビルディング
せっかくチームビルディングゲームで盛り上がっても、その効果が長続きせず、日常業務に戻ると元の関係性に戻ってしまう…。こうした悩みを抱える人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
チームビルディングゲームは、あくまで関係構築の「きっかけ」です。その効果を最大化し、本当に強いチームを作るためには、ゲームという単発(スポット)の機会で生まれた良好な雰囲気を、いかに「日常のコミュニケーション」に繋げられるかが重要になります。
そこでおすすめしたいのが、「TUNAG(ツナグ)」のような社内コミュニケーションツール(社内SNS)の活用です。
TUNAGは、社内コミュニケーションの活性化と組織課題の解決を支援するプラットフォームです。
TUNAGの機能を活用することで、チームビルディングゲームの効果を最大化し、持続的な組織改善を実現できます。
- サンクスカード機能
- 社内ポイント制度
- プロフィール機能
- タイムライン機能
- アンケート・サーベイ機能
例えば、ゲームの様子をタイムラインで発信する、ゲームで交流を深めた人のプロフィールを見る、その人の投稿にコメントをするなど、TUNAGを用いてチームビルディングゲームで得た一体感を持続させることで、単発のイベントで終わらない、継続的な関係性の向上が可能になります。
チームビルディングゲームでチームワークを強化
チームビルディングゲームは、組織の生産性向上と離職率改善に直結する、投資対効果の高い施策です。適切に選定・実施すれば、メンバー間の信頼関係が深まり、コミュニケーションが活性化し、結果として業績向上につながるでしょう。
本記事で紹介した25のゲームは、それぞれ異なる効果と特徴を持っています。室内でできるものから野外活動まで、オンライン対応から無料で実施できるものまで、様々な選択肢があります。自社の課題と状況に応じて、最適なゲームを選んでください。