シフトアプリ(シフト管理アプリ)の機能や選び方は?おすすめのサービスも
シフトアプリ(シフト管理アプリ)はその名の通り、従業員のシフトを効率的に管理できるサービスで、業界や職種にかかわらず、広く活用されています。主な機能や導入のメリット、選び方のポイントなどを知っておきましょう。おすすめのアプリも紹介します。
シフトアプリ(シフト管理アプリ)とは?
従業員の勤務シフトの作成や、スケジュール管理を効率化できるのがシフトアプリ(シフト管理アプリ)です。まずはアプリの特徴と主要な機能を押さえておきましょう。
シフトアプリの特徴
シフトアプリは、従業員のシフト作成に必要な機能が網羅されており、管理画面から簡単に利用できるサービスが多くあります。基本的にクラウドサービスとして提供されているので、スマートフォンやタブレット端末からもアクセスが可能で、出先からでもシフトの確認・調整ができるのが特徴です。
さらに、スマートフォンのアプリとして人気の高い、LINEとの連携が可能なサービスも多くあります。作成したシフト表をLINEアプリで共有が可能で、従業員間のコミュニケーションの活性化に役立つ機能も、実装されています。
シフトアプリの主な機能
多くのシフトアプリで利用できる、代表的な機能をまとめてみましょう。
- シフトの作成と管理:シフトアプリの軸となる機能。従業員のシフトをまとめてアプリ上で簡単に作成できる
- シフト希望の回収:アプリ上で従業員からシフトの希望を回収できる機能
- シフトの通知:決定したシフトを従業員に通知する機能
- 出退勤管理:従業員の出退勤を管理できる機能
- メッセージの作成や送信:アプリ上でメッセージをやり取りできる機能
- 自動集計:従業員のシフト機能や勤怠情報・給与情報などを、自動で集計できる機能
サービスによって実装されている機能は変わってきますが、中心となるシフトの作成・管理機能に加えて、勤怠管理や給与管理なども可能なアプリも少なくありません。
シフトアプリを導入するメリット
シフトアプリを導入すれば、以下のようにシフト管理者の手間を大幅に削減できるのに加えて、シフト情報を社内で共有しやすくなります。
シフト管理者の手間と負担を軽くできる
従業員のシフトを作成・管理するスタッフの負担を軽減できるのが、シフトアプリを導入する最大のメリットです。アプリ上でシンプルな操作でシフトが作成できるサービスが多く、従業員もアプリ上で自分のシフト希望が出せるので、別途メールなどで確認する必要がありません。
また、勤怠表や給与管理表などの作成にも対応しているアプリが多いので、労務管理や人事の担当者がシフトの作成を担当している組織でも重宝するでしょう。
シフト情報の共有が可能
クラウドサービスとして提供されているアプリが多く、管理者はもちろん、従業員も自分のスマートフォンで簡単にシフトを確認できます。従業員の情報共有がスムーズになり、必要に応じて、すぐにシフトの変更を願い出ることも可能です。
さらに、従業員同士のコミュニケーションツールとして、活用できるアプリも多くあります。互いに助け合ってシフトに入ったり、別の店舗に応援に入ったりなど、柔軟に対応できるようになるのもメリットです。
コンプライアンスの遵守につながる
アプリを活用してシフトを組めるようにすれば、無理なシフトにより、従業員に過度な負担をかけるリスクを軽減できます。労働基準法に違反するようなシフトを組んだ場合、アラートで知らせてくれるアプリもあるので、コンプライアンスの順守にもつながります。
従業員の労働時間や給与計算のミスの可能性も減らせるので、正確なシフト管理により従業員の労働時間のバランスを保ち、健全な事業運営につなげられるでしょう。
管理者向けのおすすめシフトアプリ10選
おすすめのシフトアプリをいくつか紹介します。実装されている機能や使いやすさ、導入実績などを確認しながら、自社の環境に合ったサービスはどれか確認してみましょう。
シフオプ
シフオプはリクルート社が提供しているシフト管理アプリで、さまざまな業界の企業や店舗に導入されています。シフト画面が分かりやすく、直感的に操作できるのが魅力で、シフトの作成・共有はもちろん、メッセージ機能も実装されています。
また、アプリ上で管理権限や、店舗・所属グループなどを柔軟に設定できるので、オフィスや店舗の環境に合わせた管理体制を構築しやすいのも特徴です。初期費用は0円で、月額費用300円(1ユーザー)から気軽に利用できます。
シフト作成・シフト管理サービスの「シフオプ 」|リクルート社提供
SHIFTEE
SHIFTEEは複雑なシフト管理業務から脱却し、スムーズなシフト希望の収集や、スケジュール調整を可能にするクラウド型のシステムです。アパレルやコンビニなどの小売業をはじめとして、飲食業や宿泊業、コールセンターなどで幅広く利用されています。
細かく条件を設定すればシフトの自動作成も可能で、従業員のシフト希望もスマートフォンから簡単に集められます。必要に応じて独自の機能カスタマイズもできるので、気軽に相談してみましょう。
シフト管理システム | SHIFTEE シフティ アプリ・PC対応
oplus
oplusは初期費用・月額利用料が無料で始められる、シフト・勤怠管理サービスです。誰でも簡単にシフトの提出・管理が可能で、アカウントの情報は各端末で常に同期されるため、従業員は常に最新の情報を確認できます。
さらにメッセージを一斉送信できる機能(メガホン機能)があり、シフトの調整依頼やリマインドの設定、シフト希望の収集など多くの用途に活用できるのも特徴です。さまざまな条件を加味して、シフトの自動作成も可能なので、管理担当者の作業工数を大きく削減できるでしょう。
oplus (オプラス) | クラウド型無料シフト管理サービス・アプリ
Airシフト
Airシフトは毎週・毎月のシフト作成に加えて、従業員とのやり取りも楽になるクラウドサービスです。従業員のシフト希望の収集から一覧化、シフト作成と調整まで一貫して効率化できます。シフト管理の煩雑さを排除し、アプリ上で簡単にまとめられるのが特徴です。
シフト収集の時期になると提出依頼が自動で送信されるので、失念や作業漏れによるシフト作成の遅れを防止できます。自動でリマインドもされるので、煩わしい催促も不要です。収集した情報を転記する必要もないため、管理者の手間を大幅に削減できます。
【Airシフト】 シフト管理システム | やりとりも作成もラクになる
らくしふ
らくしふは、LINEを活用したシフト管理アプリです。シフトの回収・共有は全てLINE上で完結でき、回収した情報は自動でシステム上に反映されます。
売上や客数の予測、人件費といったデータをもとにシフト作成が可能で、適材適所の人材配置に役立つのも特徴です。店舗ごと・事業部ごとのシフトの過不足が一覧できるので、ヘルプの調整もしやすいのも魅力です。他にも打刻機能やLINEでのチャット機能、外部システムとの連携機能も充実しています。
おまかせシフト
おまかせシフトは人数の制限なく、一律料金で効率的にシフトの作成ができます。マウスを手書き感覚でドラッグすれば簡単にシフトの調整が可能で、従業員はパソコンやスマートフォンがあれば、いつでも申請・確認が可能です。
1時間ごとに従業員の人数を自動集計するなど、細かいながらも役立つ機能が多くあります。メッセージ機能により、シフトの募集や業務連絡もできます。30日間は全機能が自由に使えるお試し版もあるので、まずは使い勝手を確認してみましょう。
【おまかせシフト】複数人無制限 シフト作成+シフト管理アプリ
Shiftmation
Shiftmationは、AIが勤務シフトを自動で作成してくれるサービスで、夜勤をはじめとした複雑な条件設定にも対応できます。希望シフトの提出は、スマートフォンで日付をタップするだけで完了できるので、従業員にも負担がかかりません。
管理者側は、事前に設定した事業所ごとの作成条件とスタッフの希望を考慮して、AIが提案するシフトを案を確認すればOKです。管理画面も見やすく、業界・職種にかかわらず、広く利用しやすいサービスです。
勤務シフト自動作成サービス | Shiftmation(シフトメーション)
assift
assiftは、シフト表の効率的な作成を追求して開発されたサービスです。直感的なインターフェースと便利機能により、担当者の業務効率化を実現できます。シフト表の作成から従業員への対応まで、スマートフォン上ですべて完結できるため、担当者が頻繁に出張する店舗でも問題なく運用が可能です。
作成したシフト表は専用のURLを発行し、メールやLINEで共有するタイプなので、多くの従業員にとって使いやすいアプリといえるでしょう。
勤務シフト作成お助けマン
勤務シフト作成お助けマンは「最適化AI」により、複雑なシフト表でも自動で作成できるサービスです早番・遅番・夜勤など、記号を割り当ててシフト表を作成するタイプと、時間指定によりシフト表を作成するタイプが提供されています。
いずれもAI技術により、効率的にシフトの作成・管理が可能で、マニュアル不要で各種設定が簡単にできるのも特徴です。2カ月間の無料トライアルが利用できるので、まずはお試しに使ってみるとよいでしょう。
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はたLuck
はたLuckは、従業員のシフト希望の提出から調整・確定まで、アプリ上で完結できるサービスです。回収したシフト希望は自動で表に反映されるので、管理者に手間がかかりません。
期限までにシフトを提出していない従業員に対しては、自動でアラートが届くので、連絡のし忘れによるトラブルを回避できます。さらに、適性シフト機能を備えており、店舗別や曜日別・時間別に必要なリソースを役割別に設定可能で、人員の最適配置を実現できるのが特徴です。
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個人にもおすすめの無料シフトアプリ3選
次に、個人利用にもおすすめの無料シフトアプリを紹介します。基本無料で使えるので、機能性や操作性を確かめてから導入するとよいでしょう。
シフトボード
シフトボードは、アルバイトのシフト管理や給与計算におすすめのアプリで、カレンダー形式で簡単にシフトを作成・確認できます。
複数のアルバイトの掛け持ちにも対応しており、シフト情報を入れるだけで、自動で給与を計算してくれるのも特徴です。月々の給与データから収入計画も立てられるので、個人の家計管理アプリとしても役立ちます。
シフト給料計算カレンダー
シフト給料計算カレンダーは個人のシフト管理と、給与計算におすすめのアプリです。時間外労働や深夜・休日出勤などにも対応しており、変則的な給与の割増計算も簡単にできます。
登録はカレンダーの日付をタップし、勤務先・シフトを選ぶだけなので、誰でも簡単に使いこなせるでしょう。メモ機能も実装されているので、日記やスケジュール帳としても活用できます。
シフト給料計算カレンダー - Google Playのアプリ
シフター
シフターは、アルバイトのシフト表を簡単に作成できるアプリです。管理者はパソコンを使用し、従業員は携帯電話を使うことで、手早くシフト作りと勤怠管理が可能です。アプリ上で人数の過不足がすぐに分かるので、必要な人員を必要なタイミングで集められます。
初期費用15,000円(税抜)、年間契約49,800円(税抜)からリーズナブルに利用できるので、これから本格的にアルバイトを募集する店舗にもおすすめです。
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シフトアプリを選ぶ際のポイント
シフトアプリを選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。業種や勤務形態に合ったアプリを選ぶのはもちろん、管理担当者が問題なく使えるサービスでなければいけません。機能の拡張性や連携性にも注目しましょう。
自社の業種・勤務形態に合ったアプリを選ぶ
自社や自店舗の業種や勤務形態に応じて、導入するシフトアプリを選択するのが基本です。どの業界でも問題なく使えるアプリが多い中でも、特定の業種に特化したサービスも多いので、複数のシフトアプリを比較・検討することが大事です。
どのような機能が実装されているか、店舗の運営実態に応じて、柔軟にカスタマイズできるかなど、きちんと確認しましょう。
管理担当者が使いこなせるアプリを選ぶ
シフト管理の担当スタッフが、問題なく使いこなせるアプリを選択する必要があります。個人事業の店舗などでは、ITリテラシーの高くないスタッフが、シフト管理を担当するケースも珍しくありません。誰にでも使いやすいアプリでなければ、導入しても現場に浸透しない可能性もあります。
管理画面の分かりやすさや、機能の呼び出しやすさなどに注目しつつ、多くのスタッフがなじみやすいアプリを導入しましょう。
拡張性・連携性に優れたアプリを選ぶ
シフトアプリの中には、勤怠管理や給与計算なども可能なサービスがあり、拡張性や連携性に優れている製品もあります。すでに、社内で何らかの管理システムを運用している場合には、できるだけ連携しやすいシフトアプリを選びましょう。
例えば、アプリで作成したシフトをシームレスに勤怠管理システムに連携できれば、管理担当者の手間を大幅に削減できます。各アプリの公式サイトには、デフォルトで連携できるシステムやクラウドサービスが掲載されているので、よく確認しておきましょう。
シフトアプリを運用する際の注意点
シフトアプリは従業員のシフト作成を大幅に効率化できますが、デフォルトの設定では自社の環境にマッチしないケースが少なくありません。管理画面のセットアップやテンプレートの調整など、まずは使いやすいようにカスタマイズする必要があります。
また、ITシステムに詳しくないスタッフがシフト管理を担当する場合は、操作方法のレクチャーが求められるケースもあります。
社内にIT管理者がいる場合は、事前にマニュアルを作成するなどして、スムーズに運用が定着するように取り計らうことが大事です。サービスベンダーの導入サポートも、有効に活用しましょう。
自社に最適なシフトアプリを選んでシフト管理の効率化を
シフトアプリ(シフト管理アプリ)は、従業員のシフト作成業務を効率化できるだけではなく、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。うまく使いこなせれば、組織全体の生産性の向上につながるので、この機会に導入を検討してみましょう。
特定の業種におすすめの機能を数多く実装したアプリも多いので、複数のサービスを比較・検討した上で、環境に合ったものを選ぶことが大事です。