ウェルビーイングの向上がもたらすメリットは?具体的な施策も紹介
「世界幸福度報告書」によれば、日本の幸福度は世界55位、G7最下位という厳しい現実があります。長時間労働の慣行や画一的な働き方、職場内のつながりの希薄化などの課題が、ウェルビーイング向上の阻害要因と指摘されています。本記事では、ウェルビーイングの基本概念から日本の現状、企業にもたらす経営効果、そして具体的な向上施策まで、体系的に解説します。
ウェルビーイングとは?注目される背景と基礎知識
近年、企業経営において「ウェルビーイング」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。従業員の幸福度向上が企業の成長につながるという認識が広まり、多くの企業が取り組みを始めています。
ここでは、ウェルビーイングの基本的な概念から、なぜ今注目されているのか、その背景について詳しく解説します。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態を指す概念です。単に病気でないということではなく、生きがいや充実感を持って日々を過ごせることを意味します。
世界保健機関(WHO)は、健康を「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態」と定義しています。
この定義は、ウェルビーイングの概念と深く結びついているでしょう。企業においては、従業員一人ひとりが仕事にやりがいを感じ、心身ともに健康で、組織の一員として活躍できる状態を指します。
日本語では「幸福」「健康」「福利」などと訳されることもありますが、これらの言葉だけでは表現しきれない包括的な概念といえるでしょう。
働く人々が単に給与を得るだけでなく、仕事を通じて成長し、社会に貢献していると実感できる状態こそが、真のウェルビーイングなのです。
ウェルビーイングが注目される理由
なぜ今、ウェルビーイングが注目されているのでしょうか。その背景には、いくつかの社会的要因があります。
まず、働き方改革の推進により、長時間労働の是正や多様な働き方への対応が求められるようになりました。単に労働時間を短縮するだけでなく、働きがいや充実感を高めることが重要視されています。
次に、人材不足の深刻化が挙げられます。少子高齢化により労働人口が減少する中、優秀な人材を確保し定着させるためには、給与や待遇だけでなく、働きやすさや幸福度の向上が不可欠となっています。
さらに、コロナ禍を経験したことで、メンタルヘルスの重要性が再認識されました。リモートワークの普及により働き方が多様化する一方で、孤独感やストレスを抱える従業員も増えています。こうした課題に対応するため、ウェルビーイングへの取り組みが急務となっているのです。
ウェルビーイングの種類
ウェルビーイングには、大きく分けて以下の種類があります。
主観的ウェルビーイング
個人が自分の人生をどう評価しているかを示すものです。仕事への満足度、生活への充実感、将来への希望などが含まれます。アンケート調査などで測定されることが多く、従業員の本音を知る重要な指標となるでしょう。
客観的ウェルビーイング
収入、健康状態、教育レベルなど、外部から観察可能な指標で測定されます。企業においては、給与水準、福利厚生の充実度、労働時間などが該当します。
心理的ウェルビーイング
自己受容、人格的成長、人生の目的などの心理的側面に焦点を当てたものです。従業員が仕事を通じて成長を実感し、自己実現を果たせているかが重要な要素となります。
社会的ウェルビーイング
人間関係の質や社会への貢献度を表します。職場での良好な人間関係、チームワークの充実、社会貢献活動への参加などが含まれます。
ウェルビーイングの構成要素
ウェルビーイングを構成する要素として最も基盤となるのが身体的健康です。適切な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣が土台となります。
企業においては、健康診断の実施、フィットネス施設の提供、健康相談窓口の設置などが重要な施策となるでしょう。精神的健康も欠かせない要素です。ストレスマネジメント、レジリエンス(回復力)の向上、ポジティブな思考などが含まれ、メンタルヘルス研修の実施やカウンセリング制度の充実が求められます。
他にも経済的安定、人間関係の充実、自己実現の機会という要素があります。適正な給与や退職金制度による将来への不安軽減、職場での信頼関係構築、キャリア開発やスキルアップの機会提供など、多面的なアプローチが従業員の幸福度向上につながるのです。
ウェルビーイングとSDGs
ウェルビーイングは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)とも密接に関連しています。
SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」は、まさにウェルビーイングの実現を目指すものです。企業が従業員の健康と幸福を重視することは、SDGs達成への貢献にもつながります。
目標8「働きがいも経済成長も」では、すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進することが掲げられています。ウェルビーイングの向上は、まさにこの目標の実現に直結するでしょう。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」や目標10「人や国の不平等をなくそう」も、ウェルビーイングと関連が深い目標です。多様性を尊重し、すべての人が活躍できる職場環境を整えることが求められています。
企業がウェルビーイングに取り組むことは、社会的責任を果たすことにもなります。投資家や消費者からの評価も高まり、企業価値の向上にもつながるでしょう。
日本のウェルビーイングの現状と課題
日本企業におけるウェルビーイングの現状は、決して楽観できるものではありません。国際的な調査結果を見ると、日本の幸福度は先進国の中でも低い水準にとどまっています。ここでは、最新のデータを基に日本の現状と課題を詳しく分析していきます。
2025年世界幸福度ランキング日本55位の実態
「世界幸福度報告書2025年版」によると、日本の幸福度ランキングは55位という結果でした。この順位は、先進国としては非常に低い水準といえるでしょう。
特に日本が低い評価を受けているのは、「人生の選択の自由度」と「寛容さ」の項目です。仕事や生き方の選択肢が限られていると感じる人が多く、他者への寛容さも低い傾向にあります。これは、画一的な働き方や同調圧力の強い企業文化が影響していると考えられるでしょう。
年代別に見ると、若年層の幸福度が特に低いことも問題です。将来への不安、キャリアの見通しの不透明さ、ワークライフバランスの欠如などが要因として挙げられます。企業は若手社員のウェルビーイング向上に、より注力する必要があるでしょう。
G7最下位の背景にある、日本企業の課題
日本はG7諸国の中で幸福度が最下位という結果も、深刻に受け止める必要があります。この背景には、日本企業特有の構造的課題があります。
長時間労働の文化は、依然として根強く残っています。働き方改革が進められているものの、サービス残業や持ち帰り仕事など、見えない労働時間も少なくありません。仕事と生活のバランスが取れず、疲弊している従業員が多いのが実情です。
年功序列や終身雇用といった日本型雇用システムも、時代の変化に合わせて柔軟に見直していくことが、ウェルビーイングの観点から重要になっています。キャリアの柔軟性が低く、転職や起業のハードルが高いため、不満を抱えながら働き続ける人が生まれやすいという課題も指摘されています。
社会的つながりと信頼の重要性も指摘されています。職場での人間関係が希薄化し、孤独を感じる従業員が増えています。リモートワークの普及により、この傾向はさらに加速しているでしょう。意図的にコミュニケーションの機会を作り、信頼関係を構築する取り組みが求められます。
政府による主観的ウェルビーイング向上への取り組み
政府も日本のウェルビーイング底上げに向けて、様々な施策を打ち出しています。
内閣府では「満足度・生活の質に関する調査」を実施し、国民の主観的ウェルビーイングを定期的に測定しています。この調査結果を基に、政策立案や評価が行われるようになりました。
地方自治体でも独自の取り組みが進んでいます。例えば、東京都では「ウェルビーイング指標」を策定し、都民の幸福度向上に向けた施策を展開しています。企業と連携した取り組みも増えており、官民一体となった推進が期待されるでしょう。
そして教育分野でも、ウェルビーイング教育の導入が検討されています。子どもの頃から幸福について考え、自己肯定感を高める教育が重要視されるようになりました。将来的には、ウェルビーイングを重視する価値観が社会全体に浸透することが期待されます。
ウェルビーイング向上が企業にもたらす経営効果
ウェルビーイングへの投資は、単なるコストではありません。従業員の幸福度が高まることで、企業には様々な経営上のメリットがもたらされます。ここでは、具体的なデータと事例を交えながら、ウェルビーイング向上がもたらす経営効果について詳しく解説します。
離職率改善と人材定着率の向上
ウェルビーイングの向上は、離職率の改善につながると期待されています。従業員が仕事にやりがいを感じ、職場環境に満足していれば、転職を考える理由が減少するでしょう。
その結果発生する損失は、採用コストだけではありません。業務の引き継ぎ、新人教育、チームの生産性低下など、見えないコストも膨大です。
また、ウェルビーイングの高い職場では、従業員同士の絆も強くなります。「この仲間と一緒に働きたい」という気持ちが、強い定着要因となるでしょう。チームワークが向上し、組織全体のパフォーマンスも高まります。
生産性向上と業績への影響
ウェルビーイング向上が企業にもたらす最も直接的な効果は、従業員の生産性向上です。心身ともに健康でモチベーションが高い状態では、創造性や問題解決能力も向上し、日常業務においても質の高いアウトプットが期待できるのです。
この生産性向上の背景には、集中力の大幅な改善があります。ストレスや不安を抱えていると仕事に集中できず、ミスも増えてしまいますが、ウェルビーイングが高い状態では深い集中状態(フロー状態)に入りやすくなります。
結果として、同じ時間でより多くの成果を生み出せるようになり、残業時間の削減にもつながるでしょう。
さらに重要なのは、イノベーション創出への貢献です。心理的安全性が確保され、失敗を恐れずにチャレンジできる環境では、新しいアイデアが生まれやすくなります。
実際に、ウェルビーイング向上に取り組んだ企業では売上高や利益率の改善が報告されており、従業員の幸福度と企業業績には明確な相関関係があることが多くの研究で示されています。
採用ブランディングと優秀人材の確保
生産性向上と並んで重要な効果が、採用力の強化です。働きやすさや従業員の幸福度は、企業の採用ブランディングに直結する要素であり、特に若い世代は給与だけでなく、働きがいや職場環境を重視する傾向が強まっています。
ウェルビーイングに積極的に取り組む企業は、この点で採用市場において明確な差別化を図ることができるのです。
実際の採用活動においても、大きな効果が現れています。「この会社で働きたい」と思わせる魅力的な職場環境は、優秀な人材を引き寄せる強力な武器となり、社員の口コミや評判が自然と広がることで、企業の採用力が飛躍的に向上します。
採用の効率性が大幅に改善されることで、人事部門の業務負荷も軽減され、より戦略的な人材活用に注力できるようになるのです。
健康経営優良法人認定による企業価値向上
ウェルビーイング施策の発展例として、経済産業省が推進する「健康経営優良法人2025」の認定取得があります。この認定は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践している企業を顕彰する制度であり、認定を受けることで企業価値の大幅な向上が期待できます。
認定取得による最大のメリットは、対外的な信頼性の向上です。取引先、投資家、求職者など、様々なステークホルダーから「従業員を大切にする企業」として高い評価を得られ、ビジネス機会の拡大にもつながります。
また、自治体・金融機関・保険会社によっては、融資条件の優遇や保険料割引などのインセンティブが用意されている場合があります。
ウェルビーイング向上への投資は、企業価値向上という形で確実にリターンをもたらすのです。
「健康経営優良法人2025」認定法人が決定しました|経済産業省
企業が実践すべきウェルビーイング向上施策
ウェルビーイング向上のためには、具体的な施策の実施が不可欠です。ここでは、多くの企業で効果を上げている施策について、実践的な観点から詳しく解説します。
すぐに導入できる施策から、中長期的に取り組むべき制度改革まで、幅広く紹介していきましょう。
労働環境改善とワークライフバランスの実現
労働環境の改善は、ウェルビーイング向上の第一歩として最も取り組みやすい施策です。まずは物理的な職場環境の見直しから始めることで、従業員の満足度に即座に良い影響を与えることができます。
自然光を取り入れる工夫、植物の配置、リラックスできる休憩スペースの設置など、働きやすい空間づくりが従業員のストレス軽減と生産性向上につながるのです。
次に重要なのが、労働時間の適正化です。残業時間の上限設定やノー残業デーの徹底だけでなく、有給休暇の取得促進や連続休暇制度の導入など、具体的な数値目標を設定して取り組むことが大切です。
週1回以上のノー残業デー実施や有給休暇取得率70%以上の達成など、明確な目標設定により、従業員は仕事と私生活のメリハリをつけやすくなるでしょう。
多様な働き方を支える制度設計
画一的な働き方から脱却し、個々の事情に応じた柔軟な働き方を可能にする制度設計は、現代の企業に不可欠な要素となっています。
フレックスタイム制度を導入することで、従業員は自分のライフスタイルに合わせて勤務時間を調整でき、朝型の人も夜型の人も、それぞれが最も生産性の高い時間帯に働けるようになります。
またリモートワーク制度は通勤時間の削減により生まれた時間を、家族との時間や自己研鑽に充てることで、従業員の満足度は大きく向上することが期待できます。
新しいスキルの習得やキャリアの幅の拡大、ライフイベントに応じた働き方の選択など、従業員一人ひとりのニーズに対応できる制度設計により、優秀な人材の定着と活躍が期待できるのです。
健康経営の推進と予防医療への投資
従業員の健康は、ウェルビーイングの基盤であり、治療から予防へと発想を転換した積極的な健康投資が求められています。
定期健康診断の充実は基本中の基本ですが、法定項目だけでなく、がん検診、脳ドック、人間ドックなどのオプション検査も会社負担で提供することで、早期発見・早期治療につなげることができます。
近年はメンタルヘルス対策の重要性も高まっています。ストレスチェックの実施やカウンセリング窓口の設置はもちろん、メンタルヘルス研修の開催により、予防から治療まで包括的な支援体制を構築することが必要です。
特に管理職向けのラインケア研修は、部下の変化に早期に気づき、適切な対応ができる組織づくりに欠かせません。
このように、社員の心身に投資することで、社員は安心して働くことができ、結果として企業価値を高めることにつながります。
コミュニケーション活性化とエンゲージメント向上策
職場における人間関係の質こそが、従業員の幸福度を左右する最も重要な要素であり、コミュニケーション活性化への投資が不可欠です。
まず取り組むべきは1on1ミーティングの定期実施で、上司と部下が月1回30分程度の対話を持つことにより、業務の話だけでなくキャリアや悩みについても話せる信頼関係が構築されます。
この個別の信頼関係を土台として、次に必要なのがチームビルディング活動による横のつながりの強化です。部署を超えた交流イベントやワークショップ、社内勉強会を通じて、1on1で生まれた信頼の輪が組織全体に広がっていきます。
これらの関係構築を日常的に支え、持続させるのが社内コミュニケーションツールの戦略的活用です。チャットツールや社内SNSに雑談専用チャンネルを設置し、称賛・感謝を伝える仕組みを作ることで、築いた信頼関係が日々強化されます。結果として、組織全体のエンゲージメントが持続的に向上していくのです。
福利厚生の戦略的活用によるウェルビーイング支援
福利厚生は単なる付加給付ではなく、ウェルビーイング向上の戦略的ツールとして活用すべき重要な要素です。理想は、従業員が自分のニーズに合わせて福利厚生を選択できることです。
育児支援、介護支援、自己啓発支援、健康増進など、多様なメニューから最適な組み合わせを選ぶことができれば、従業員のライフスタイルや働き方にあったウェルビーイングにつなげることができます。
また家族向けの福利厚生の充実も、従業員の満足度向上に大きく貢献します。家族の健康診断補助、子どもの教育支援、家族参加型イベントなど、従業員の家族も含めたウェルビーイング向上を目指すことで、仕事への集中力も高まり、組織へのロイヤリティも向上するでしょう。
福利厚生が充実すれば従業員は安心して長期的なキャリアを築くことができ、企業にとっても優秀な人材の定着という大きなメリットが得られるのです。
ウェルビーイング向上を実現するTUNAGの活用方法
ウェルビーイング向上の取り組みを効果的に進めるためには、デジタルツールの活用が不可欠です。組織改善クラウドサービス「TUNAG(ツナグ)」は、社内コミュニケーションの活性化から従業員エンゲージメントの向上まで、ウェルビーイング向上に必要な機能を包括的に提供しています。
ここでは、TUNAGを活用した具体的な施策と、導入企業の成功事例について詳しく紹介します。実践的な活用方法を理解することで、自社のウェルビーイング向上施策を加速させることができるでしょう。
TUNAGが実現する社内コミュニケーション改善
TUNAGは、リアルタイムコミュニケーションを実現する多彩な機能群を搭載しています。社内SNS機能により、部署や拠点を超えた情報共有が可能になり、業務連絡だけでなく日常的な出来事や気づきを共有することで、従業員同士の距離が自然と縮まります。
コメントやリアクション機能により双方向のコミュニケーションが活発化し、組織の一体感が醸成されるでしょう。
さらに重要なのは、経営層からのメッセージ配信機能です。全社への一斉配信はもちろん、部署別、役職別などセグメントを分けた配信も可能で、動画メッセージの活用により、経営者の想いがダイレクトに伝わります。
組織を超えたプロジェクトチームの運営も、TUNAGなら離れた拠点のメンバーとも一体感を持って仕事を進める環境づくりをサポートできます。
サンクスカード機能による称賛文化の醸成
TUNAGの特徴的な機能であるサンクスカードは、感謝や称賛の気持ちを気軽に伝え合える文化を醸成するツールです。
デジタルサンクスカードはいつでもどこからでも送ることができ、「助けてくれてありがとう」「素晴らしいアイデアでした」など、日常的な感謝の気持ちをタイムリーに伝えることで、受け取った側は自分の貢献が認められたと実感できます。
サンクスカード機能を導入する上での1番のメリットは、部署を超えた感謝の連鎖が生まれることです。普段接点の少ない他部署の従業員からサンクスカードを受け取ることで、「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感が得られます。
マネジメント層にとっても、部下からの感謝の声が可視化されることで、自身のマネジメントスタイルを振り返る機会となるでしょう。
導入企業の成功事例と効果測定
TUNAGを導入した企業では、具体的な成果が数多く報告されています。
一例として、総合造園業を営む株式会社山梅の事例をご紹介します。同社は「緑といっしょに社員がよろこび、お客様がよろこび、地域がよろこび、地球をよろこばす」という理念のもと、「社員の喜び」を重視した組織づくりに注力しています。
しかし、以前は日報への反応にタイムラグがあったり、チャットでは重要な情報が流れてしまったりと、コミュニケーションの課題を抱えていました。またエンゲージメントを高め「社員の喜び」を醸成していきたいという想いからTUNAGを導入し、以下のような取り組みを実施しました。
日々の業務が喜びに変わる仕組み
日報をTUNAGに移行し、スマホで手軽に写真や動画を共有できるようにした結果、現場の状況がリアルタイムで伝わるようになりました。他の社員がそれを見て「すごいね!」とスタンプで気軽に反応することで、「自分の仕事に関心を持ってもらえている」という承認とやりがいが生まれ、日々の業務報告が喜びへと変わっていきました。
部署や役職を超えた「人間関係の質」の向上
仕事以外のテーマで語り合う「Emotion Time」や、部活動のような「プロジェクト制度」の様子を全社に共有。これにより、普段は見えない上司や同僚の人間味あふれる一面に触れる機会が増え、部署や役職の壁を超えた相互への関心が醸成されました。
こうした取り組みの結果、山梅ではエンゲージメントの低い社員が7.4%から0%へと大きく改善しました。
このように、TUNAGは単なるツールではなく、ウェルビーイングやエンゲージメント向上のパートナーとして機能するのです。
リアルタイムのコミュニケーションをアプリで実現。業務日誌や部署間交流で「社員の喜び」をつくる山梅の事例 | TUNAG(ツナグ)
ウェルビーイング向上の取り組みを進めよう
ウェルビーイングは、もはや「あったら良いもの」ではなく、企業の持続的成長に不可欠な経営課題となりました。従業員の幸福度向上は、生産性向上、離職率低下、企業価値向上など、様々な経営効果をもたらします。まずは自社の現状を把握し、できることから一歩ずつ取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。
TUNAGは、そんな企業の取り組みを強力にサポートします。社内コミュニケーションの活性化から、エンゲージメント向上まで、包括的なソリューションを提供しています。
ウェルビーイング向上は投資ではなく、企業と従業員がWin-Winの関係を築くための必要条件です。今こそ、真剣に取り組むべき時期ではないでしょうか。小さな一歩から始めて、組織全体の幸福度を高めていきましょう。













