初めてのツール導入で業務工数8割カットに成功。ドライバーへのスピーディな情報共有と、社員のつながりを生んだ中部第一輸送のTUNAG活用
「人に寄り添い、地球に寄り添う」を掲げ、愛知県で輸送事業や環境保全事業を展開する中部第一輸送株式会社。
同社では、アナログな業務運用や社員数の増加により、情報共有のムラやコミュニケーション不足が課題となっていました。そこでTUNAG(ツナグ)を導入した結果、情報伝達の効率化や業務工数を8割削減したことに加え、社員同士の横のつながりが促進されています。
TUNAGを活用した業務のデジタル化やコミュニケーション施策について、代表取締役社長の森様、総務部安達様、輸送部林様に詳しくお話を伺いました。(以下、敬称略)
(取材:2025年6月)
【課題】情報伝達のムラとアナログ業務の非効率さ
情報伝達にムラが生じており、コミュニケーション不足を痛感

代表取締役社長:森 英貴様
〜TUNAG導入前、貴社ではどのような課題を感じていましたか?〜
森:情報共有とコミュニケーションに課題を感じていました。もともと連絡は紙で掲示していたのですが、見ていない人が一定数いたんですよね。届いているか確認もできない状態だったので、ある種、情報が強制的に目に入ってくるような仕組みが必要だと考えました。
森:また、新しく社員が入社しても紹介する機会がなく、特にドライバーは外に出ていることも多いので、コミュニケーションにも課題を感じていました。何十年も同じ会社にいるのに、「顔は見たことあるけど名前が分からない」という状態だったんです。
紙の申請では、無駄や形骸化が起きていた
〜その他に、現場ドライバーを支える管理業務の面で課題はありましたか?〜
安達:申請を紙で行っていたので、ドライバーが帰社後にまとめて提出することがあり、申請金額の書き間違いが起こりやすい状態でした。
また、承認者がミスを見落として承認の印鑑を押してしまったり、事務スタッフが承認内容をExcelに入力する際にミスが起きたりして、後から修正の手間があったんです。
他にも、現場からの電話で事務スタッフが仕事を中断せざるを得ないなど、非効率な場面がありました。
【決め手】業務効率化もコミュニケーションも。高齢ドライバーも使えるシンプルさ
自社のコミュニケーション課題にマッチすると直感
〜どういった経緯でTUNAGを知りましたか?〜
森:展示会でTUNAGのブース前を通った際に声をかけてもらったのがきっかけです。「一人ひとりをつなぐ」というコンセプトが、自社の課題を解決すると直感し会社に持ち帰ってすぐに検討しました。
〜検討の際に、他社サービスとも比較いただいていましたね。最終的にTUNAGを選んでいただいた決め手はありますか?〜
森:他にも、カレンダー機能などがメインの業務ツールを検討しましたが、コミュニケーションの部分が弱いと感じたんですよね。それぞれに良し悪しはあると思いますが、営業担当の熱意も後押しとなってTUNAGの導入を決定しました。
紙業務のデジタル化から着手。ITツールに不慣れでも使いこなせるシンプルな運用

総務部 課長: 安達様
〜導入後、活用を始める上で意識したことはありますか?〜
安達:会社としては初の情報共有ツール導入だったので、何から取り組むべきか初期設計は入念に行いました。
社員側が「見るだけ」ではツールへのログイン率が上がらず、結局情報を見てもらえなくなると予想しました。そこでTUNAGが社員にとっての「仕事の道具」になる必要があると考え、旅費精算や有給申請など紙の手続きを電子化するところから始めました。
〜高齢スタッフや現場ドライバーのために、工夫したことはありますか?〜
安達:TUNAGはカスタマイズ性が高く、入力項目を自由度高く設定できます。社内にはITツールが得意でない高齢スタッフやドライバーがいるので、なるべく選択式にして「ボタンを押すだけ」、「写真を貼るだけ」で済むようにしています。
そのおかげか、最初に操作説明を行ってから、みなさんすぐに使えるようになっていきました。
【取り組み】申請承認、情報共有をデジタル化。社員の喜びや新人の成長をシェアできる仕組みを構築
取り組み①:報告から申請までデジタル化。現場も事務もムダを削減

実際のTUNAG画面です。交通費精算や有給申請など、紙で運用していた業務をTUNAGへ移行。
荷物を載せる荷役台「パレット」の現場からの回収枚数の報告も、写真や入力で簡単に実施。
〜最初に着手された、旅費精算や有給申請のデジタル化について詳しく聞かせてください〜
もともと紙にあった項目を、TUNAGに落とし込みました。外出先から操作でき、移動の合間や休憩中に申請できるので申請の漏れや重複が少なくなりました。
また、承認する管理職側も確認がしやすくなり、ボタン1つで承認や差し戻しができるので少しでも間違いがあれば差し戻してくれるようになりました。承認業務の精度がかなり上がっています。
〜業務効率化の観点で、他にどのようにTUNAGを使っていますか?〜
安達:現場からの報告が、TUNAGで完結するようになりました。
具体的にいうとパレットの枚数管理に使っています。弊社はレンタルパレットの回収業務も行っており、回収枚数や残りの枚数をふまえて、追加でトラックを向かわせることもあります。そのやり取りを電話ではなくTUNAGでできるようにしました。
報告フォーマットは基本的に数字入力だけで済むようにし、文字を打つ手間を省いていますが、数字入力も難しい場合は伝票の写真を撮り添付するだけでOKとしています。
〜食堂のキャッシュレスにも取り組まれたと聞きました。詳細を教えてください。〜
安達:食堂での支払いをキャッシュレスにしました。社員がTUNAG上で申請し、食堂スタッフがその場で承認、代金はまとめて給与から天引きされる仕組みです。
以前は現金支払いだったので、食堂スタッフが毎日小銭を集計して、経理側でも確認していました。集計がTUNAG上で完結するようになり、小銭を銀行に持っていく必要もないので非常に楽になりました。
また、食堂のメニューもTUNAGで発信するようになり、みなさん更新を心待ちにしているようです。

取り組み②:確実に情報が届くタイムライン運用
〜「掲示物が見てもらえない」という課題がありましたが、情報伝達でもTUNAGを活用していますか?〜
森:そうですね、現在はTUNAGのタイムラインで確実に社員へ伝達できています。責任者には、部下がきちんと投稿を見ているか「既読」をチェックするよう依頼しています。「ちゃんと情報が届いているか」管理できる体制ができています。
また、以前から行っていた年に1回の社長メッセージをTUNAG上でも投稿しています。後から見返せるので、振り返りにもなって良いですね。
取り組み③:つながりを育む「投稿文化」づくり

〜「人のつながり」やコミュニケーションの観点で取り組まれたことはありますか?〜
森:TUNAG上で他の社員の自己紹介や発信を見れるようになり、顔と名前が一致するようになりました。
安達:加えて、以前から行っている親睦会の様子や、一部の社員だけでお祝いしていた結婚や出産、還暦のお祝いも、本人の許可をもらえたらTUNAGに投稿しています。参加していなかった社員も含めて、みんなで一緒に喜んだり「おめでとう」と声をかけられるのが良いなと感じています。
〜最近取り組まれた「新人日報」についても教えてください〜
安達:カスタマーサクセス担当者に勧めてもらい、今年の4月から実施しています。入社後1カ月間毎日、新卒社員がやったことや学んだことを投稿し、役職者がコメントする形式です。
同じ新卒でも一人ひとり違うので、「この子はこんなふうに思ってたのか」「業務のここが分からなかったんだな」というのが見えるようになり、フォローしやすくなりました。やってみて本当によかったです。
役職者には事前に「コメントをしてくださいね」と依頼しました。業務では関わりがない新卒もいますが、入社1カ月目ですし、どの仕事にも共通する考え方を教えたり、声をかけてあげてほしいと伝えました。
【効果】業務工数8割カット。喜びや成長を加速させるコミュニケーションを実現
効果①:紙からの移行で業務効率化を実現
〜TUNAG導入後、どのような効果を感じていますか?〜
安達:紙や電話で行っていた業務がTUNAGで効率化されました。旅費精算や承認業務は8割ほど工数をカットできましたし、承認手続きは確認や差し戻しの精度が上がったことで修正の手間が軽減されています。パレット報告をTUNAGでやるようになり、電話対応や作業が減り工数は半分以下になりました。とても助かっています。
効果②:情報のスピードと正確性が格段に向上
〜情報伝達はどのように変わりましたか?〜
森:掲示板では伝えきれなかった情報が、確実に伝達できるようになりました。
林:現場に出ている自分から見ても、情報のスピードが格段に上がりました。特に自分が出勤していない日の共有事項も、TUNAGなら直接個々人に届いて必要なタイミングで確認できるのは大きいですね。誰かからの又聞きでは実現できないスピードや正確さが手に入りました。

効果③:横のつながりができ、会社をよくする意見が生まれた
〜導入して1年を経て、それぞれの立場から会社の変化をどう感じていますか?〜
森:社内で、一人ひとりが話す機会が多くなってきていると思います。コストがかかっている、ということもありますが、「さらにTUNAGを使いこなすには?」「他には何に使えるだろう?」と、共通のテーマをきっかけに会社を良くするための議論が生まれていて、非常に良いことだと感じています。
林:社長からの発信は自分も読んでいるのですが、実は一度「自分はこういうふうに思っている」とコメント欄で意見を伝えたことがあって。それに対して返事をもらえたのが印象に残っています。
社長もお忙しいですし、ドライバーは外出が多いし話すのが苦手な人もいるので、文章で気軽に伝えられるというのは合っていると思います。
〜実際に外出が多いドライバーの立場から、会社の変化をどう感じていますか?〜
林:業務が便利になることに加えて、「他の社員とつながっている」という実感を持てるようになりました。
100人以上社員がいる中で、以前はすれ違っても誰か分からず声をかけられませんでした。今はTUNAGで新人社員の顔を覚えられるようになったので、自分から「よろしくお願いします」「気をつけてくださいね」など、気軽に会話ができるようになりました。

輸送部:林様
林:ドライバーの仕事って、結構孤独との戦いなんですよ。たとえば以前、大寒波で雪が降る中で東北エリアに行く機会があり、正直行く前から不安でした。
運転が落ち着いたタイミングで「この雪景色をみんなにも見せよう」と写真を撮ってTUNAGに投稿したら、コメントで「すごい雪ですね!」「気をつけて帰ってきてください」と返ってきたんです。
それを見て不安や孤独が取り除かれて「つながっている、一人じゃない」と思えて頑張れた体験があります。

大雪の日、実際にTUNAG上で行われたやりとり。社長や他の社員から、雪景色への驚きや運転の励ましの声が届きました。
【今後の展望】さらなる会社拡大を支える基盤へ。時代に合った組織づくりで社員を幸せに
〜今後、TUNAGで取り組んでいきたいことはありますか?〜
森:TUNAGを活発に活用しているドライバーの業務において、危険箇所や注意事項などを共有できるようにしていきたいと考えています。
安達:現在、災害時の安否確認もTUNAGで実施できるよう準備しています。
また、大半をパートが占める倉庫スタッフはまだTUNAGを利用する場面が少ないので、さらに全社的に利用していきたいです。その際、普段はあまり光を浴びない部署やスタッフにもスポットライトを当て、隠れた貢献を称賛してやりがいの醸成につなげたいですね。
会社のさらなる拡大を支えるコミュニケーション基盤へ
〜最後に、貴社の今後の展望を教えてください。〜
森:まだまだ、会社を拡大していきたいと考えています。人が増えていく中でも、TUNAGを使いながら一人ひとりの社員がつながっていけたらいいなと思っています。
実を言うと、私は飲み会など対面でコミュニケーションを取るのが好きなタイプなんです。ただ、時代も変わってきているので、TUNAGのようなコミュニケーションツールを上手く使いながら、時代に合ったやり方でさらに会社を発展させて、その中で社員一人ひとりに幸せになってもらえたら良いなと思っています。
〜森様、安達様、林様、お話しいただきありがとうございました!〜

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