社内掲示板を自作するには?作成の方法やポイント・注意点などを解説

社内掲示板は、情報共有とコミュニケーション活性化に欠かせないツールです。掲示板を自作する場合の方法や、導入時の注意点について詳しく解説します。効果的な運用のポイントも併せて押さえておきましょう。掲示板の作成におすすめのツールも紹介します。

社内掲示板とは

社内掲示板とは、企業や団体内の情報共有や連絡に使われるシステムで、社員に対してお知らせや連絡事項、資料などを伝える役割を担います。

近年はWeb上の掲示板や社内SNSなど、デジタル化が進んでいます。

多くの企業にとって、社内掲示板は単なる情報伝達手段にとどまりません。企業文化の醸成や社員間の連携強化にも寄与するため、業種や企業規模を問わず広く活用されています。

特にここ数年は、テレワークやハイブリッドワークが普及し、従業員が物理的に同じ場所にいない場面が珍しくありません。このような環境において、社内掲示板は組織内の情報伝達を円滑にし、チームワークを維持するための重要な役割を果たしています。

社内掲示板を導入する主なメリット

社内掲示板を導入することで、情報共有の効率化や社員同士のつながりの強化、過去の情報の蓄積など、多くのメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

情報共有を一元化でき連絡漏れを防げる

社内掲示板はメールや口頭での連絡とは異なり、情報を一箇所に集約できるため、伝達漏れや誤解が起きにくくなります。特に、複数部署や多拠点を持つ企業では、情報が分散しがちですが、掲示板を使えば全社員に同じ情報をタイムリーに共有できるのがメリットです。

また、掲示された内容は記録として残るため、後から内容を見返すことも可能です。リアルタイム性と記録性を兼ね備えた手段として、効果的な情報共有の基盤となります。

社員のコミュニケーションが活性化する

単なる情報伝達だけでなく、社員同士のコミュニケーションを活性化する場として機能するのも、社内掲示板を導入するメリットです。

たとえば、質問や意見交換・アイデア募集など、双方向のやり取りがしやすくなります。部署や役職を超えた交流が生まれやすくなり、組織全体の一体感やチームワークの向上につながるでしょう。特に、テレワークやリモートワークの環境では、掲示板が社員同士のつながりを保つ重要な役割を果たします。

過去の情報をいつでも確認・活用できる

紙の掲示板や口頭での連絡では、過去の内容をさかのぼることが困難ですが、社内掲示板なら、過去の投稿も簡単に検索・確認できます。数週間前に共有された会議資料や、以前話題になった業務改善のアイデアなど、いつでも再確認できるのは大きなメリットです。

こうした情報の蓄積は、ナレッジの再利用や、業務の属人化の防止にもつながります。蓄積された情報を活用することで、組織の学習効果も高まり、生産性の向上にも寄与します。

社内掲示板を自作する方法

社内掲示板は外部サービスを活用するのがオーソドックスですが、自作も可能です。特に近年は、プログラミング技術なども不要なノーコードで作成することもできるので、専門的なエンジニアがいなくても自作することができます。

どのような方法があるか、具体的に紹介します。

WordPressで自作が可能

WordPressは無料で利用できるCMS(コンテンツ管理システム)で、社内掲示板の構築にも活用できます。専用のプラグインを導入すれば、掲示板形式のページを簡単に作成でき、デザインや投稿形式も自由に設定できます。

また、パスワード保護やアクセス制限機能を組み合わせることで、社内だけに限定した情報共有も可能です。

ただし初期設定や保守管理には、ある程度のIT知識が必要なため、IT知識を持った担当者を用意する必要があります。

専用ツール・アプリを使うのもおすすめ

完全な自作に時間をかけられない企業や、社内にIT知識のある人材がいない場合などは、社内掲示板向けの専用ツールやアプリを利用するのが現実的です。これらのサービスは掲示板機能に特化しており、テンプレートやユーザー管理機能があらかじめ整備されています。

通知機能やモバイル対応など、実務に直結する機能も充実しているため、導入後すぐに活用できます。無料プランのあるツールも多く、導入のハードルも比較的低めです。必要な機能が明確であれば、自作するよりも、手軽に始められる点がメリットです。

専門性のある社員がいない場合は自作は非推奨

上述したように、WordPressや専用のアプリを活用することで自作は可能ですが、基本的に自作は非推奨です。

たしかに、掲示板の作成は可能であるものの、セキュリティや保守の面で問題が発生する可能性が高いことが理由です。

社内掲示板は、社内の機密情報が共有されることもあります。セキュリティ対策をしっかりしていないと、外部に情報が漏洩したり、セキュリティ攻撃を受けて情報が流出するリスクが高まります。

また、何らかのトラブルにより掲示板が使えなくなった場合、復旧対応ができる社員がいないと、業務が止まってしまう可能性もあります。

開発費を惜しんだ結果、かえってコストがかかってしまうといったことがないよう、注意しましょう。

おすすめの社内掲示板ツール・アプリ

上記のように、自社で掲示板を一から構築するのが難しい場合、市販のツールやアプリを活用するのが現実的です。専用のサービスは操作性やサポートが充実しており、誰でもすぐに使い始められる点が強みです。代表的な3つのツールを紹介します。

Talknote

Talknote(トークノート)は、社内SNSとしても活用できるコミュニケーションツールで、掲示板機能も備えています。部署ごとのグループ作成や通知設定が可能で、必要な情報だけを効率的に共有できます。投稿へのコメントや「いいね」機能もあり、社員間のやりとりを促進します。

また、利用履歴をもとにしたエンゲージメント分析機能もあり、社内の雰囲気やコミュニケーションの質を見える化することが可能です。スマホアプリも提供されているため、外出先からの閲覧・投稿がしやすいのも特徴です。

情報共有プラットフォーム「Talknote」

ナレカン

ナレカンは、情報共有に特化したクラウド型のナレッジ管理ツールで、社内掲示板としても利用できます。社内の手順書やFAQなど、体系的に管理できるのが特徴で、情報の検索性が非常に高い点が強みです。

さらにテンプレート機能を使えば、投稿内容の形式も統一できるため、社内ルールの徹底にも役立ちます。操作画面もシンプルで使いやすく、ITリテラシーに関係なく、誰でも簡単に投稿できるのが特徴です。中小企業から大企業まで、幅広く導入されています。

社内のナレッジに、即アクセスできるツール「ナレカン」

Notion

Notion(ノーション)は、ドキュメント管理やタスク管理・データベース機能を備えた、多機能なワークスペースツールです。社内掲示板としても活用でき、ページを自由にカスタマイズ可能です。ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるのも魅力で、テンプレートも豊富に用意されています。

情報の整理や共有がしやすく、他の業務ツールとの連携もスムーズで、個人から小規模事業・中小企業まで幅広い導入実績があります。

Wiki、ドキュメント、プロジェクト機能をすべてつなげたワークスペース | Notion (ノーション)

社内掲示板の運用なら「TUNAG」もおすすめ

社内掲示板は社員同士の情報共有を効率化し、社員同士のコミュニケーションを活発にする上で、非常に有効な手段です。

WordPressなどを使って自作する方法もありますが、運用や管理に負担がかかる場合は、専用のツールの導入を検討しましょう。自社の体制や目的に応じて、適切な形式を選ぶことが掲示板の効果を最大化するポイントです。

なお、数あるサービスの中でも、掲示板機能に加えて社内SNSでの情報発信など、多機能なコミュニケーション基盤となる「TUNAG(ツナグ)」の導入もおすすめです。掲示板だけでなく、日報や目標管理に関する機能も豊富で、社内の情報を分散させず一元化できます。

導入支援や運用サポートも充実しており、初めての導入でも安心して活用できるので、この機会にぜひ利用をご検討ください。

TUNAG(ツナグ) | 組織を良くする組織改善クラウドサービス

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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