行動指針とは?作って終わりにならず浸透させるための具体施策例を紹介!

行動指針とは、経営理念・企業理念を体現する具体的な行動を明文化したものです。 行動指針があることで、従業員の方向性を統一し、組織の一体感が強まる効果が期待されます。また、企業のイメージや従業員のエンゲージメントの向上にもつながります。 しかし、行動指針を策定するだけでは十分ではありません。従業員に浸透せず、「作って終わり」になってしまうことも珍しくありません。 この記事では、行動指針のいくつかの事例を紹介しながら、一体感のある強い組織を作るポイントを解説します。

行動指針とは?

企業のあり方や経営するうえでの大切な考え方などを体現するには、行動指針が欠かせません。そもそも行動指針とはどのようなもので、どう策定し、浸透させるか、企業の事例から紹介します。

行動指針の意味

「行動指針」とは、経営理念・企業理念を体現する具体的な行動を明文化したもので、これからしようとしている行いが適切な行動かどうかを判断する基準となるものです。 ビジネスにおいては、従業員が業務を行ううえでの行動基準となります。

行動指針と経営理念の違い

「行動指針」と「経営理念」は混同されやすい概念ですが、両者には大きな違いがあります。 前述のように、「行動指針」は経営理念・企業理念を体現する具体的な行動を示したものです。 一方で「経営理念」とは、会社を経営するうえで大切にしている考え方です。 ▼関連する記事 経営理念浸透の方法 – 7社の事例から考える

行動指針と企業理念の違い

同じように、「行動指針」と「企業理念」にも違いがあります。 「企業理念」は、企業のあり方について大切にしている考え方をいいます。 それをもとに、どのような行動を取ればよいか明らかにしたものが「行動指針」です。

行動指針と行動理念は同じ?

「行動指針」と似た言葉に、「行動理念」があります。 「理念」とは、大切にしている考え方を指します。つまり「行動理念」とは、行動するうえで大切にしている考え方をいいます。 多くの場合、行動指針と行動理念は同じ意味で使われています。

行動指針と行動規範は同じ?

「行動指針」と「行動規範」ではどうでしょう。 「規範」とは、「〜するべき」という社会通念を表したものです。「行動規範」は行動指針と同じ意味で使用されることもありますが、細かくは、「●●の遵守」「●●の禁止」など、コンパクトかつやや抽象的な表現で行動の基準を表しています。 一方、「行動指針」は「●●より○○を」「○○はしない」といった具体的な表現がされています。

行動指針とクレドは同じ?

ほかにも、「行動指針」と似た概念があります。「クレド」です。 クレドはラテン語で「約束、信条」を表す言葉で、企業によっては「行動指針」や「企業理念」と同じ意味で使っているケースがあります。 クレドが行動指針や企業理念と異なる点は、定めた内容を組織全体に浸透させるための「仕組み」をつくるところです。 ▼関連する記事 クレドとは?目的や効果、作り方や浸透のためのステップを解説

行動指針のユニークな事例15選

経営理念を体現するために、多くの企業で行動指針が策定されています。その中でも、ユニークな15の事例を紹介します。

1. Googleの行動指針:Googleが掲げる10の事実

Googleでは「Googleが掲げる10の事実」という行動指針を掲げています。
  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。
さらに、各行動指針の補足として、300〜800字の文章で「なぜこの行動指針が策定されたか」「具体的に何を意味するのか」なども詳しく説明しています。Googleでは「10の事実」のリストを随時見直し、事実に変わりがないかを確認しています。 参照元:Google について

2. トヨタの行動指針:トヨタウェイ2020

トヨタの行動指針「トヨタウェイ2020」では、「トヨタは、」という言葉に続いて、以下の行動指針が掲げられています。
  • 誰かのために
  • 誠実に行動する
  • 好奇心で動く
  • ものをよく観る
  • 技能を磨く
  • 改善を続ける
  • 余力を創り出す
  • 競争を楽しむ
  • 仲間を信じる
  • 「ありがとう」を声に出す
トヨタで働く人々が会社・社会生活において行動する際に、規範・羅針盤とすべき基本的な心構えと留意点をシンプルにまとめています。各行動指針に続いて、具体的にどんな行動を取ればよいかもわかりやすい言葉で補っています。 参照元:トヨタウェイ2020/トヨタ行動指針 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

3. 東京ディズニーリゾートの行動指針:The 5 Keys

東京ディズニーリゾートでは、テーマパークを訪れるゲストの「ハピネス」を創造するためには安全が第一という考え方に基づいて、「The Five Keys~5つの鍵~」という行動基準を示しています。
  • Safety(安全)
  • Courtesy(礼儀正しさ)
  • Show(ショー)
  • Efficiency(効率)
  • Inclusion(インクルージョン)
これらを満たすことで、東京ディズニーリゾートのキャストのゴール「We Create Happiness ハピネスの創造」の実現を目指しています。 例えば、清掃を行う「カストーディアル」と呼ばれるスタッフは「Safety」を守るため、路上にこぼれた飲み物を立ったまま足で拭います。一見「Courtesy」や「Show」に欠ける行為に思われますが、それらよりも「Safety」を優先させた結果なのです。 参照元:行動規準「The Five Keys~5つの鍵~」(東京ディズニーリゾート)

4. amazonの行動指針:Our Leadership Principles

チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、「全員がリーダーである」と考えるamazon。社員一人ひとりがすべての日々の活動において指針とする「Our Leadership Principles」が定められています。
  • Customer Obsession
  • Ownership
  • Invent and Simplify
  • Are Right, A Lot
  • Learn and Be Curious
  • Hire and Develop the Best
  • Insist on the Highest Standards
  • Think Big
  • Bias for Action
  • Frugality
  • Earn Trust
  • Dive Deep
  • Have Backbone; Disagree and Commit
  • Deliver Results
お客様を中心に考える「Customer Obsession」をはじめ、「何のために、どう考え行動するか」が具体的に示されています。 参照元:Amazon.co.jp: 求める人物像|Amazonでは、全員がリーダー

5. メルカリの行動指針

メルカリでは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」という同社のミッションを実現するため、3つのValuesが策定されています。
  • Go Bold(大胆にやろう)
  • All for One(すべては成功のために)
  • Be a Pro(プロフェッショナルであれ)
「前例にとらわれず大胆にチャレンジすること」「やるべきことを見極め、決定したことに全員出コミットすること」「一人ひとりがプロフェッショナルとして学びを怠らないこと」など、行動を端的に示しています。 参照元:私たちについて | 株式会社メルカリ

6. 楽天の行動指針:楽天主義

楽天の行動指針は、その名も「楽天主義」というユニークな名称です。事業を通して実現しようとしている価値観を提示した「ブランドコンセプト」、目標への共感度を強め実現度を高めるための「成功のコンセプト」の2つから構成されています。

ブランドコンセプト

  • 大義名分 -Empowerment-
  • 品性高潔 -気高く誇りを持つ-
  • 用意周到 -プロフェッショナル-
  • 信念不抜 -GET THINGS DONE-
  • 一致団結 -チームとして成功を掴む-

成功のコンセプト

  • 常に改善、常に前進
  • Professionalismの徹底
  • 仮説→実行→検証→仕組化
  • 顧客満足の最大化
  • スピード!!スピード!!スピード!!
また、これらのコンセプトを実現するための「楽天グループ企業倫理憲章」を併せて策定。楽天の考え方を明示し、それに基づいて具体的にどんな行動をとってほしいのかがわかりやすい行動指針です。 参照元:楽天主義|楽天グループ株式会社

7. ANAの行動指針

ANAグループ行動指針は、すべての社員が理念・ビジョンの達成に向け、持つべき心構えや、取るべき行動を表しています。 ANAらしさとは何かを表現した「あんしん、あったか、あかるく元気!」という表題に基づいて、シンプルな文言を用いて行動指針としています。
  • 安全(Safety)
  • お客様視点(Customer Orientation)
  • 社会への責任(Social Responsibility)
  • チームスピリット(Team Spirit)
  • 努力と挑戦(Endeavor)
参照元:経営理念・ビジョン・行動指針 | ANAグループについて

8. ローソンの行動指針:ローソンWAY

ローソンの行動指針「ローソンWAY」は、次の通りです。
  1. マチ一番の笑顔あふれるお店をつくろう。
  2. アイデアを声に出して、行動しよう。
  3. チャレンジを、楽しもう。
  4. 仲間を想い、ひとつになろう。
  5. 誠実でいよう。
グループ理念の「私たちは”みんなと暮らすマチ”を幸せにします」、ビジョンの「目指すは、マチの”ほっと”ステーション」と併せて見ると、ひと目で一貫性があると感じられる、あたたかみある行動理念です。 参照元:グループ理念・ビジョン・ローソンWAY|ローソン公式サイト

9. JR東日本の行動指針

JR東日本では、お客様の命を運ぶことから、「『究極の安全』を第一に行動し、グループ一体でお客様の信頼に応えること」「技術と情報を中心にネットワークの力を高め、すべての人の心豊かな生活を実現すること」をグループ理念をしています。 この理念を実現するために、以下の行動指針を定めています。
  • 安全の追求
  • 地域密着
  • グループの発展
  • 自主自立
  • お客さま志向
公共性の高い事業で、顧客の安全性を重視する企業ならではの、ストレートな行動指針です。 参照元:会社概要|企業サイト:JR東日本

10. サイバーエージェントの行動指針:Mission Statement

「21世紀を代表する会社を創る」をミッションとするサイバーエージェントでは、行動指針としてMission Statementを掲げています。
  • インターネットという成長産業から軸足はぶらさない。
  • ただし連動する分野にはどんどん参入していく。
  • オールウェイズFRESH!
  • 能力の高さより一緒に働きたい人を集める。
  • 採用には全力をつくす。
  • 若手の台頭を喜ぶ組織で、年功序列は禁止。
  • スケールデメリットは徹底排除。
  • 迷ったら率直に言う。
  • 有能な社員が長期にわたって働き続けられる環境を実現。
  • 法令順守を徹底したモラルの高い会社に。
  • ライブドア事件を忘れるな。
  • 挑戦した敗者にはセカンドチャンスを。
  • クリエイティブで勝負する。
  • 「チーム・サイバーエージェント」の意識を忘れない。
  • 世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる。
詩的な文体が特徴的で、わかりやすく、スッと頭に入る表現が用いられています。 参照元:ビジョン | 株式会社サイバーエージェント

11. リッツカールトンの行動指針:サービスバリューズ

リッツ・カールトンの行動指針は、企業理念が示された「ゴールドスタンダード」の中で「サービスバリューズ」として策定されています。
  1. 私は、強い人間関係を築き、生涯のリッツ・カールトン・ゲストを獲得します。
  2. 私は、お客様の願望やニーズには、言葉にされるものも、されないものも、常におこたえします。
  3. 私には、ユニークな、思い出に残る、パーソナルな経験をお客様にもたらすため、エンパワーメントが与えられています。
  4. 私は、「成功への要因」を達成し、ザ・リッツ・カールトン・ミスティークを作るという自分の役割を理解します。
  5. 私は、お客様のザ・リッツ・カールトンでの経験にイノベーション(革新)をもたらし、よりよいものにする機会を常に求めます。
  6. 私は、お客様の問題を自分のものとして受け止め、直ちに解決します。
  7. 私は、お客様や従業員同士のニーズを満たすよう、チームワークとラテラル・サービスを実践する職場環境を築きます。
  8. 私には、絶えず学び、成長する機会があります。
  9. 私は、自分に関係する仕事のプランニングに参画します。
  10. 私は、自分のプロフェッショナルな身だしなみ、言葉づかい、ふるまいに誇りを持ちます。
  11. 私は、お客様、職場の仲間、そして会社の機密情報および資産について、プライバシーとセキュリティを守ります。
  12. 私には、妥協のない清潔さを保ち、安全で事故のない環境を築く責任があります。サービスバリューズには一見当たり前のことが記されていますが、当たり前のことをしっかりと浸透させることで、リッツ・カールトンの最高峰のおもてなしが生まれています。
参照元:ゴールドスタンダード | ザ・リッツ・カールトン

12. マクドナルドの行動指針

マクドナルドでは、従業員に安全安心な労働環境を提供するために、マクドナルドビジネスの基盤である人「ピープル」の健康保持増進をうたった「安全衛生基本理念」を掲げています。 この理念を実現するための行動指針は3つです。
  • 労働災害防止の取り組み
  • 健康的なこころと体への取り組み
  • 従業員教育への取り組み
行動指針を3つの角度に絞り込むことで、「人を大切にする意思」が明確に伝わってきます。 参照元:安全衛生基本理念と行動指針について | McDonald's Japan

13. DeNAの行動指針:DeNA Quality

DeNAでは、バリューの中の「DeNA Quality」で行動指針を定めています。DeNAで働くすべての人の日々の行動や判断の拠り所とする、共有の価値観です。
  • 「こと」に向かう
  • 全力コミット
  • 発言責任、傾聴責任
  • 多様性を尊重し、活かし合う
  • みちのりを楽しもう
自社らしさのあるユニークな表現で、親しみのある文言が特徴的です。 参照元:ミッション・ビジョン・バリュー | DeNA

14. サッポロビール株式会社

「カイタクしよう」という行動規範を掲げるサッポロ。
  • カイタクしよう、心を動かすアイデアを
  • カイタクしよう、お酒の次の未来を
  • カイタクしよう、深く愛されるブランドを
  • カイタクしよう、社会との共鳴を
「カイタク」をキーワードに上記の4つの項目が示されたあと、「もういちど、お酒をカイタクしよう。」という表題に続いて、サッポロが切り拓いてきたお酒の楽しみ方や豊かな生活が語られています。 自分たちの行動のその先がイメージできる、情景が浮かんでくるような語り口で書かれている点がユニークです。 参照元:企業理念体系・ビジョン|サッポロビール

15. 株式会社スタメンの行動指針:Star Way

株式会社スタメンでは、メンバーがどの方向へ、どう歩んでいけばいいのかを示す羅針盤として、6つの行動指針「Star Way」を定めています。
  1. Focus Results 成果にこだわり、最後まで結果を追う
  2. Work Bravely 大胆に攻め、挑戦や失敗を讃える
  3. Far Beyond 細部までやりきり、期待を超える
  4. Talk Straight 端的に本音で話し、素直に表から受け取る
  5. Take Ownership 課題に向き合い、自己研鑽を欠かさない
  6. Enjoy Together ワクワクを大事に、一体感を楽しむ
簡潔な言葉で「何を、どうするか」を示し、組織の理念・ビジョンを達成するための指針としています。 参照元:経営理念 | 株式会社スタメン

行動指針の作り方

行動指針を作る際は、次の点に気をつけましょう。

経営理念や企業理念を定める

はじめに、経営するうえで大切にする考え方や企業のあり方など、経営理念・企業理念を定めます。

経営理念や企業理念を体現する行動を考える

策定した経営理念や企業理念を体現するには、従業員がどんな行動をとることが好ましいのか、または適切なのかを考えます。

経営理念や企業理念に反する行動を考える

次に、経営理念や企業理念に反する行動を考えます。 「売上を上げるために、従業員やお客様を傷つけるような行為はしない」というふうに、「すべきこと」だけでなく、「すべきでないこと」も行動指針になり得ます。

簡潔な文言で行動指針を定める

経営理念/企業理念を体現する行動を洗い出したら、できるだけ簡潔な文言で行動指針を定めます。 このとき、従業員によって解釈がわかれないよう、なるべく具体的な文言にまとめます。

行動指針それぞれに、簡潔な説明文を添える

行動指針を単語やフレーズで表現したい場合には、従業員によって解釈がわかれないよう、1〜2文の短い説明文を添えてもよいでしょう。

行動指針に込めた想い・意図を、従業員に丁寧に説明する

できあがった行動指針について、そこに込めた想いや意図を従業員に丁寧に説明しましょう。 ⇒理念浸透を促進するクラウドサービス「TUNAG(ツナグ)」の製品紹介ページはこちら

行動指針の浸透方法・具体的な取り組み8選

行動指針は定めて終わりではなく、従業員のあいだに浸透させることが重要です。実際の企業で行われている、行動指針を浸透させるための具体的な取り組みを紹介します。

1. サンクスカードに行動指針を組み合わせて運用

旅を軸にメディア事業・イベント事業などを展開する株式会社TABIPPO。 感謝を伝え合う「サンクスカード」を実施している企業は多いものの、同社ではただ感謝を伝え合うのではなく「ビジョン」「行動指針」の浸透を目的に、行動指針に沿った行動にカードを送って称賛するという取り組みを運用。 「さっきの件、○○の行動指針に沿っていて素晴らしかったです!」といったコミュニケーションが生まれ、良い行動の見える化や行動指針の浸透につながっています。

■取り組みの詳細はこちら 行動指針に沿った行動を称賛するコンパスカード運用事例「ただ感謝を伝え合うだけではブレてしまう」|TUNAG(ツナグ)

2. 経営陣が自らの言葉で行動指針について発信

食とデザインの2軸で「DEAN & DELUCA」などのブランドを展開する株式会社ウェルカム。 現場の従業員が目の前のことで忙しい中でもグループとしての理念や行動指針を共有するために、スマホアプリを通して従業員一人一人に行動指針について発信したり、取締役や事業部長が行動指針を自分たちの言葉に噛み砕いて動画として発信したりしています。 店舗メンバーから「この言葉を大切にしたいよね!」という声が自然に聞かれるようになり、以前よりもグループ・行動指針の意識が高くなったと感じているそうです。

■取り組みの詳細はこちら 「緊急事態宣言でも仲間と繋がれた事が心強かった」従業員2,000名に代表の想いが届き、繋がりを生んだコミュニケーション施策|TUNAG(ツナグ)

3. 行動指針につながる福利厚生制度を整備

行動指針に関連する福利厚生制度を整備する企業もあります。コンテンツマーケティング事業・自社メディア事業を展開するサムライト株式会社では、自社の「CHALLENGEに成長あり。CHALLENGEに失敗なし。」というクレドに関わる、メンバーの成長支援の制度「サムカレッジ」を整備しています。 社員同士で専門知識を身につけるための勉強会を開催する制度で、受講後は「単位」を獲得でき、単位が一定以上貯まると自己研鑽に活用できる支援金がプレゼントされるという仕組みです。行動指針が浸透する福利厚生制度の例ですね。

■取り組みの詳細はこちら 行動指針が浸透する“サムカレッジ”の取り組みとは社員の自発的な学びを楽しく促す「社内イントラ」として活用|TUNAG(ツナグ)

4. 日報を行動指針に沿って運用

日報に「今日取り組んだ行動指針とその内容」といった項目を設けます。 毎日振り返りをすることで、自分の業務を行動指針に紐づけて考えられるようになります。

5. 社内ポータルなどに掲載し、行動指針をいつでも確認

行動指針を社内ポータルなどに掲載することで、従業員は自然と行動指針を目にすることになります。 一番わかりやすい場所に掲載されているため、従業員が好きなときに行動指針を確認できます。

6. 行動指針の冊子やカード(クレドカード)を配布

社内ポータルを持たない場合や、店舗スタッフなど社内ポータルにアクセスできない従業員がいる場合には、携帯できるカードや冊子に行動指針を掲載して配布するのもよいでしょう。

7. 朝礼や全社会議で行動指針に触れる

経営陣や管理職が折に触れて行動指針についての発信をすることも大切です。 朝礼や全社会議などで積極的に行動指針について触れましょう。

8. オフィスに行動指針を掲示

オフィスなど、従業員の目に入る場所に行動指針を掲示するのもよいでしょう。 社内ポータル同様、日常的に目に飛び込む場所に行動指針を置いておきましょう。

行動指針を定める4つのメリット

行動指針を定めることで、次のようなメリットが得られます。

1. 従業員のモチベーション向上

行動指針を定めることで、どんな行動をすれば評価されるかが明確になります。 「やるべきこと」がはっきりわかるので、従業員のモチベーションが向上します。

2. 現場の主体性を育成

どんな行動を取ることが適切かが具体的になることで、上司から部下への権限委譲がしやすくなります。その結果、現場で主体性が育ちます。

3. 顧客満足度の向上

行動指針は顧客対応をするうえでの判断基準にもなります。 従業員が行動指針に基づいて行動するようになれば、社内の顧客対応の水準も整備され、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

4. 企業文化・組織の一体感を醸成

行動指針の策定は、組織や企業として大切にする価値観を共有することにもつながります。 同じ価値観を共有することで、企業文化や組織としての一体感が醸成されます。

行動指針の浸透なら『TUNAG(ツナグ)』

「行動指針を作ったはいいが、従業員に浸透しない」。多くの企業様がそうした悩みを抱えています。 エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG(ツナグ)」は、トップメッセージの発信や日報、サンクスカードなど、さまざまな取り組みのPDCAをまわすことができ、組織への行動指針の浸透を支援します。 従業員個人のスマートフォンで利用できるため利便性も高く、いつでも、どこからでも行動指針に触れることが可能です。 会社や経営陣から、現場の従業員一人一人に直接行動指針について発信できるのも特徴です。 エンゲージメント向上施策50選 お役立ち資料「エンゲージメント向上施策50選」はこちら 従業員のエンゲージメント向上を支援します >>今すぐ無料ダウンロード

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