社内SNSで組織力を向上する方法を紹介。選び方から導入失敗を防ぐ5つの対策まで完全ガイド

社内のコミュニケーション不足や部門間の情報共有が進まないという課題を抱えていませんか?メールやチャットツールだけでは解決しきれない組織の壁に直面している企業が増えています。その課題解決に効果的なのが、気軽に社内でコミュニケーションがとれる社内SNSです。本記事では、社内SNSの基本から導入効果、具体的な選定基準、運用ノウハウまで体系的に解説します。

社内SNSとは

社内SNSとは、XやFacebookのようなSNSを企業内専用にしたコミュニケーションツールです。普段使っているSNSと同じように、タイムラインに投稿したり、いいねやコメントで反応したりできますが、外部には一切公開されない社内限定の仕組みになっています。

XやInstagramが不特定多数とつながるのに対し、社内SNSは同じ会社で働く従業員同士だけがつながります。業務の進捗報告、ナレッジ共有、社内イベントの告知など、仕事に関する情報を気軽に発信・共有できるのです。従来のメールやチャットとは異なり、投稿を見た人が自由にコメントや反応を返せる双方向のコミュニケーションが特徴です。

ビジネスチャットとの違い

ビジネスチャットは、SlackやMicrosoft Teamsのように業務連絡やタスク管理を効率化するツールです。多くの企業で既に導入されているため、「ビジネスチャットがあれば社内SNSは不要では?」と感じる方も多いでしょう。

確かに、日々の業務連絡であればビジネスチャットで十分かもしれません。しかし、部門を超えた情報共有や従業員同士のつながりを深めるには、社内SNSの方が適しています。

両者は目的も機能も異なるため、多くの企業では用途に応じて使い分けているのです。具体的にどのような違いがあるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

社外対応しているかどうか

ビジネスチャットの多くは、社外の取引先やクライアントとのコミュニケーションにも対応しています。外部ユーザーを招待してプロジェクト単位で情報共有できるため、社外を巻き込んだ業務連絡に適しているのです。

一方、社内SNSは社内限定のクローズドな環境です。従業員同士のつながりを深めることに特化しており、外部に情報が漏れる心配がありません。

取引先に気を遣わず本音で話せるため、業務改善の提案や率直な意見交換がしやすくなります。ちょっとした雑談や社内ネタも気軽に投稿でき、風通しの良い組織文化が育ちやすい環境といえるでしょう。

メッセージが中心か、人物が中心か

ビジネスチャットはメッセージのやり取りが中心です。特定の相手やグループに対して、業務に必要な情報を迅速に伝達することを重視しています。

一方、社内SNSは人物を中心とした設計になっています。プロフィール機能が充実しており、従業員の顔写真や所属部署、スキル、趣味などが可視化されるでしょう。

タイムラインには業務情報だけでなく、社内イベントや従業員の近況なども投稿され、人と人とのつながりを深める役割を果たすのです。

グループウェアの違い

グループウェアとは、Google Workspaceに代表される業務効率化ツールです。スケジュール管理、ファイル共有、ワークフロー管理などの機能が中心で、既に多くの企業で導入されています。「グループウェアがあれば社内SNSは不要では?」と考える方もいるかもしれません。

しかし、グループウェアと社内SNSは設計思想が根本的に異なります。具体的にどのような違いがあるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

スケジュール管理中心か社内コミュニケーション中心か

グループウェアの主要機能はスケジュール管理です。会議室予約、勤怠管理、稟議承認など、業務プロセスの効率化を支援する機能が充実しています。

ファイルの共有機能についても、誰がいつアクセスし、どのような更新が行われたのか、そして誰がいつまでにどのようなタスクを抱えているのかといったワークフローの可視化がグループウェアの目的となります。

一方、社内SNSは従業員同士のコミュニケーションが中心です。いいねやコメントを通じた双方向のやり取りが活発に行われます。

導入目的が異なる

グループウェアの導入目的は業務効率化とペーパーレス化です。既存の業務プロセスをデジタル化し、承認フローをスムーズにすることを目指します。

一方、社内SNSの導入目的は組織文化の醸成です。部門間の壁を取り払い、従業員の帰属意識を高めることを重視しています。

特にデスクレスワーカーを含む全従業員が平等に情報へアクセスできる環境を整え、組織全体の一体感を生み出す効果が期待できるのです。

タレントマネジメントシステムとの違い

タレントマネジメントシステムも、人材交流の活性化やエンゲージメントの向上、社内文化の醸成に貢献するという点では社内SNSと近い性質を持っていますが、やはりこの2つのツールの目的は異なるものです。

タレントマネジメントシステムとの違いを把握し、どちらを導入すべきか、あるいは両方を導入するか判断する必要があるでしょう。

人材管理中心かコミュニケーション中心か

タレントマネジメントシステムは人材データの一元管理が中心です。従業員のスキル、経歴、評価、目標設定などを記録し、戦略的な人材配置や育成計画に活用します。

主に役立つのは、次期リーダー候補の選定、適材適所の人材配置、スキルギャップの把握と研修計画の策定といったシーンです。データに基づいた客観的な人材評価が可能になるため、公平な昇進・昇格の判断にもつながるでしょう。半期または年次で集中的に分析する使い方が一般的です。

一方、社内SNSは日常的なコミュニケーションの場です。業務の進捗共有、ナレッジ蓄積、部門を超えた交流など、毎日使う性質のツールといえます。

経営者や人事が使うのか社員全員が使うのか

タレントマネジメントシステムは、アクセスできる人が限定されています。主に経営者と人事部門が人材データを閲覧・分析し、配置転換や育成計画を検討する際に使用します。

一般従業員は自分の目標設定や評価結果を確認する程度で、日常的にアクセスすることはほとんどないでしょう。

一方、社内SNSは全従業員が自由に利用できるオープンなツールです。経営層から新入社員まで、誰もが情報の発信者にも受信者にもなれます。階層を超えたフラットなコミュニケーションが実現し、組織全体の風通しが良くなる効果が期待できるのです。

社内SNS導入のメリット

社内SNSは、人と人とのつながりを深め、組織文化を育てることに特化したツールです。

ここでは、他のコミュニケーションツールとは明確に異なる、社内SNSならではのメリットを解説します。

①双方向の気軽なコミュニケーションで組織の風通しが良くなる

社内SNSの最大の特徴は、いいねやコメント、リアクションスタンプなど、気軽に反応できる仕組みです。ビジネスチャットのように「返信しなければ」というプレッシャーがなく、共感や応援を手軽に示せます。

経営層の投稿に現場の従業員がコメントしたり、若手社員の提案にベテランがいいねを押したりと、階層を超えた自然な対話が生まれるでしょう。

社内SNSならではの価値を見出せないまま、誰も投稿しない、誰もアクセスしないツールになってしまうのです。投稿へのリアクションが可視化されることで「自分の意見が届いている」という実感が得られ、組織の風通しが良くなる効果が期待できるのです。

②部門や階層を超えた偶然のつながりが生まれる

社内SNSのタイムラインには、自分の部署以外の投稿も流れてきます。普段接点のない部署の取り組みや、他部門の課題を偶然知る機会が生まれるでしょう。

この「偶発的な情報との出会い」が、部門を超えた協力や新しいアイデアのきっかけになります。

興味関心でつながるコミュニティ機能により、業務上の組織図にはない人間関係が構築されます。「この分野なら○○さんが詳しい」「こんな課題なら△△部門が経験している」といった非公式ネットワークが自然に形成されるでしょう。

ビジネスチャットのようにメンバーを指定して連絡する必要がなく、開かれた場で情報交換できる点が大きな違いです。

③経営層の人間性が見え、理念やビジョンが浸透する

従来の社内報やメール配信では、理念やビジョンが経営層から従業員への一方的な通達として伝えられがちでした。社内SNSでは、経営層が日常的に投稿する中で、理念に基づく判断や行動を自然に示せます。

現場訪問での気づき、取引先との対話、社会的な出来事への考えなど、経営層の価値観が日々の投稿を通じて可視化されるのです。

従業員は経営方針の「結論」だけでなく、「なぜそう考えたのか」という背景や思考プロセスに触れられます。経営層が従業員の投稿にコメントする様子から、どのような行動や姿勢を大切にしているかが伝わるでしょう。

従業員が「経営層は本気でこの理念を大切にしている」と実感することで、共感が生まれ、自らの行動にも反映されやすくなるのです。

④暗黙知や現場の知恵が自然に共有される

社内SNSでは「今日こんな失敗をした」「お客様からこんな反応があった」といった、マニュアルや正式な文書にならない情報が気軽に投稿されます。この暗黙知や現場の生の声こそが、組織の貴重な財産になるのです。

ナレッジ管理ツールのように体系的に整理された情報ではなく、日常会話の延長で共有される「ちょっとしたコツ」や「こう工夫したらうまくいった」という知恵が蓄積されます。

新入社員はタイムラインを眺めるだけで、先輩たちの試行錯誤や成功パターンを自然に学べるでしょう。フォーマルな報告では消えてしまう現場の知恵が、組織全体の知的資産として残る効果が期待できるのです。

⑤帰属意識が高まり、エンゲージメントが向上する

社内SNSでの活発なコミュニケーションは、従業員の帰属意識を高めます。自分の投稿に同僚からいいねやコメントがつくことで、組織の一員として認められている実感を得られるためです。

特にリモートワーク環境では、社内SNSを通じて同僚とのつながりを感じられるため、孤立感が軽減されます。業務報告だけのビジネスチャットと異なり、仕事以外の趣味や興味でもつながれるため、仲間意識が強まるでしょう。

従業員が「この会社で働けて良かった」と感じる瞬間を増やし、心理的安全性と従業員満足度の向上につながる効果が期待できるのです。

社内SNS導入後のよくある失敗と対策

社内SNSは導入しただけでは効果が出ません。適切な運用施策がなければ、次第に利用されなくなってしまうでしょう。

ここでは導入後によくある失敗パターンと、それぞれに対する具体的な対策を解説します。自社で同じ失敗を繰り返さないよう、事前に確認しておきましょう。

目的が曖昧なまま導入だけしてしまう

多くの企業が「他社も導入しているから」という理由で社内SNSを導入します。しかし、何のために使うのかが明確でないと、従業員は活用方法がわからず、結局使われなくなってしまうでしょう。

特に問題なのは、ビジネスチャットやグループウェアとの使い分けが曖昧なケースです。業務連絡やタスク管理であれば、それらのツールの方が適しています。

社内SNSを業務効率化ツールとして使おうとすると、既存ツールと機能が重複し、どちらも中途半端な状態に陥るでしょう。連絡系統が分かれてしまい、情報伝達に不備が起こるといった新たな問題が浮上しかねません。

導入目的が不明確だと効果測定もできず、経営層からの支援も得られなくなります。社内SNSならではの価値を見出せないまま、形骸化してしまうのです。

【対策】導入前にツールの役割と使い分けを明確にする

社内SNS導入前に最も重要なのは、既存ツールとの使い分けを明確にすることです。ビジネスチャットは即時性が求められる業務連絡、グループウェアはスケジュール管理や承認フロー、社内SNSは双方向コミュニケーションと組織文化の醸成といった役割分担を定義しましょう。

具体的には「経営層は週1回以上、現場訪問や気づきを投稿する」「各部署の成功事例や工夫を月1回は共有する」「社内イベントの様子は必ず投稿する」といった運用ルールを文書化し、全従業員に配布します。

数値目標ではなく、どのような場面で何を発信すべきかという指針を示すことが重要です。全従業員に使い分けガイドラインを配布し、「このツールで何ができるのか」を理解してもらうことで、自然な活用が促進されるでしょう。

投稿ルールが不明瞭で、無秩序化してしまう

社内SNSはビジネスチャットと比べてカジュアルであり、雑談や日常の話題も投稿できる点がメリットです。しかし、ルールが不明瞭だと、雑談ばかりが投稿され、本来の目的である部門を超えた情報共有や暗黙知の蓄積が進まなくなります。

さらに深刻なのは、カジュアルさゆえに不適切な投稿が生まれやすいことです。特定の従業員への批判、顧客や取引先への不満、社内SNS上での従業員同士の口論といった問題が発生すると、かえって組織の雰囲気が悪化するでしょう。

重要な投稿が雑多な情報に埋もれてしまい、誰も見なくなる悪循環に陥ります。どこに何を投稿すべきかが不明確だと、従業員は混乱し、結局使われなくなってしまうのです。

【対策】投稿ガイドラインと先行ユーザーによる雰囲気作り

導入前に投稿ガイドラインを作成し、全従業員に周知しましょう。推奨される投稿は、部門の取り組み紹介、業務での工夫や失敗談、社内イベントの様子などです。

一方、個人への批判、顧客や取引先への不満、機密情報の投稿は禁止であることを明示します。

さらに効果的なのが、導入初期に数名の先行ユーザーに活発に投稿してもらい、使い方の見本を示すことです。経営層、各部署のキーパーソン、コミュニケーション能力の高い従業員などを選び、事前に投稿方法を詳しく説明します。

彼らが「こんな投稿をしていいんだ」という雰囲気を作ることで、他の従業員も安心して参加できるでしょう。先行ユーザーが他の投稿にいいねやコメントで積極的に反応することで、気軽に発信できる文化が根付くのです。

社内SNSに訪れる導線が設計できていない

社内SNSの存在を知っていても、日常業務の中で訪れる理由がなければ使われません。最初は興味本位で覗いても、見るべき情報がなければすぐに離れます。

投稿が少ない状態が続くと、誰も訪れなくなる悪循環に陥るでしょう。

ブラウザのブックマークに登録していても、他の業務に追われて忘れてしまいます。習慣化されないまま形骸化していくのです。

【対策】魅力的なコンテンツと応援文化で自発的な訪問を促す

社内SNSが使われるために必要なのは、「見たくなる理由」を作ることです。まず経営層が率先して、現場訪問での発見、経営判断の背景、社外で得た学びなど、興味深い内容を定期的に投稿しましょう。

従業員にとって「経営層が何を考えているのか知れる場」となれば、自然と訪れる動機が生まれます。

次に重要なのは、投稿へのポジティブな反応です。誰かが投稿したら、必ず誰かがいいねやコメントで応える文化を作りましょう。

特に初めて投稿する従業員には、複数の人が反応するよう促すことが重要です。応援や称賛の文化が根付けば、「自分も何か発信してみよう」という自発的な参加が促進されるのです。

一部の従業員しか利用されていない

特定の部署や役職だけが活発に使っている状態では、組織全体での効果は得られません。経営層と一部の管理職だけが投稿し、若手社員や現場の従業員は閲覧すらしないというケースがよく見られます。

この状態が続くと、投稿内容が特定部署に偏り、一般の従業員にとって「自分には関係ない情報ばかり」という印象が固まってしまいます。

結果として、ますます使われなくなる悪循環に陥るでしょう。その結果、「情報を持つ側」と「持たない側」で分断が生まれ、特定部署への不信感や部署間の協力体制の弱体化を招く可能性があります。

【対策】社内SNS限定のお得な情報を発信する

一部しか使われない状態を防ぐには、従業員が「見に行きたくなる理由」を作ることが重要です。

一例として、社内SNS限定の特典を設ける方法が挙げられます。

社員食堂の割引クーポン、提携施設の優待情報、部活動の成果発表など、「ちょっとお得」「ちょっと楽しい」情報を定期的に投稿するとよいでしょう。

経営層が話題提供として、業界ニュースへの見解や書籍の紹介、社外での気づきなどを発信することも効果的です。「業務報告を見なければ」という義務感ではなく、「お得な情報があるかも」というワクワク感が、自発的なアクセスと投稿を促進するのです。

社内SNSのツール比較5選

社内SNSツールは多数存在し、それぞれ特徴が異なります。自社の課題と規模に適したツールを選ぶことが重要でしょう。

機能の充実度、セキュリティレベル、サポート体制、料金体系などを総合的に比較する必要があります。ここでは代表的な5つのツールを紹介しますので、自社に最適なツール選定の参考にしてください。

1.TUNAG(ツナグ)

TUNAGは株式会社スタメンが開発する、組織改善に特化した社内SNSツールです。導入企業数1,200社以上、利用ユーザー80万人を超える実績を持ち、ディップ、ジャパネットたかた、ヤマハ、いすゞ自動車、山陰合同銀行など大企業でも採用されています。

最大の特徴は100社100通りのオリジナル施策を設計できる高いカスタマイズ性です。これまで1,200社の導入企業で40,000種類以上のオリジナル施策が設計されており、企業規模や業種を問わず柔軟な運用が可能です。

社内SNSはタイムライン、チャット、日報といった基本機能に加え、サンクスカード、社内ポイント、社内アンケートなどエンゲージメント向上に直結する機能が充実しています。

社内SNSとしてだけでなく、社内掲示板、ナレッジ共有、マニュアル管理、ワークフロー(申請・承認)など、複数のツールを一元化できる点も強みです。

TUNAGはスマートフォンアプリに最適化されており、社用PCを持たないデスクレスワーカーでも利用しやすい設計になっています。専任のカスタマーサクセス担当による導入・運用支援があり、ITツールに不慣れな企業でも安心して導入できるでしょう。

社内SNSはTUNAG/社内コミュニケーション活性化を実現

2.Beat Shuffle

Beat Shuffleは、株式会社 Beat Communicationが提供するツールです。わかりやすいインターフェイスで、ITリテラシーが異なる従業員でも直感的に使えるのが特徴です。

Q&A機能やWiki機能、日記機能などのナレッジを保存する機能が充実しており、日々の気づきやアイデアを気軽に投稿してナレッジとして残せるでしょう。

スタンプ機能で気軽にリアクションでき、コメントを書くほどではないが共感を示したい場面で活用されます。

利用状況分析やテキスト解析など、データに基づいた運用改善が可能です。クラウドだけでなくオンプレミス(自社サーバ上)での運用も可能で、大手企業への導入実績が豊富です。

公式サイト:https://www.beat.co.jp

3.SOLANOWA

SOLANOWAは株式会社スカイアークが提供する、Web社内報に特化したツールです。

記事へのコメント、絵文字によるリアクション、新規投稿のプッシュ通知、未読記事一覧、アクセス解析など、コミュニケーション促進を図るための機能が豊富にあります。

また閲覧制限を柔軟に設定できる点が特徴で、部署や役職に応じた情報公開範囲を細かく制御できます。他にもセキュリティログの監視機能や、IPアドレスの制限によって、社員であっても社外からのアクセスを制限することで、内部情報の流出を防げる可能性も高まるでしょう。

公式サイト:https://solanowa.jp

4.NotePM

NotePMは株式会社プロジェクト・モードが提供する、ナレッジ共有に特化した社内Wikiツールです。

マークダウン対応のエディタによりブログ感覚で簡単にページを作成でき、技術文書の作成に適しています。Word・Excel・PDFなどのファイル内の文字列も全文検索できる強力な検索機能が特徴で、膨大な情報の中から必要なナレッジを素早く見つけられるでしょう。

豊富なテンプレート機能により、議事録や業務マニュアルのフォーマットを統一でき、情報の質を保ちながら作成の手間を削減できる点が評価されています。

公式サイト:https://notepm.jp

5.Goalous

Goalousは、株式会社Colorkrewが提供する、目標管理と社内SNSを組み合わせたツールです。自発性と組織の一体感を高めて、楽しみながら目標を達成するシステムが特徴となっています。

OKRのような目標管理が可能で、目標を達成するためのより小さな目標や、業務を紐付けて共有できます。また、メンバーと会話するためのメッセージ機能、投稿形式でやりとりができるサークル機能といった、社内コミュニケーションを活性化する機能も充実しています。

業務以外の交流も促進され、組織の一体感が高まる効果が期待できるでしょう。

公式サイト:https://www.goalous.com/intl/ja/

社内SNSツールの選び方

社内SNSツールは機能や価格帯が様々です。自社の課題と目的に合わせて最適なツールを選ばなければ、導入後に活用されず、投資が無駄になってしまいます。

ここでは選定の際に確認すべきポイントを解説しますので、自社に最適なツールを見極める参考にしてください。

社内SNS特化型か、複合型ツールかを決める

社内SNSツールには、純粋なコミュニケーションに特化したタイプと、エンゲージメント施策全般を包括的に扱うタイプがあります。自社が実施したい施策の範囲によって選択が変わるでしょう。

社内SNS特化型は、タイムラインやコミュニティ、リアクション機能など、コミュニケーション活性化に必要な機能に絞られています。シンプルで使いやすく、導入コストも抑えられる傾向があるでしょう。

一方、複合型ツールは社内SNS機能に加えて、サンクスカード、1on1記録、目標管理、ワークフローなど、エンゲージメント向上のための多様な施策を一元管理できます。

社内SNSだけを試験的に導入したい場合は特化型が適していますが、将来的に他のエンゲージメント施策も展開する予定があるなら、最初からTUNAGのような複合型を選ぶ方が効率的です。ツールを乗り換える手間やデータ移行のリスクを避けられるでしょう。

利用者の規模とITリテラシーに合わせて選ぶ

自社の従業員規模とITリテラシーのレベルによって、適したツールが異なります。特にデスクレスワーカーの比率が高い企業では、スマートフォンでの使いやすさが重要でしょう。

数十名規模の企業なら、シンプルな機能のツールで十分です。一方、数百名から数千名規模の組織では、部署別の公開範囲設定や、複数の管理者権限など、大規模運用に対応した機能が必要になります。グローバル企業の場合は、多言語対応の有無も確認ポイントです。

ITリテラシーが高くない従業員が多い場合、直感的に操作できるUIが不可欠です。無料トライアルで実際に現場の従業員に使ってもらい、「投稿しやすいか」「反応しやすいか」を確認しましょう。管理者目線だけでなく、利用者目線での使いやすさが定着の鍵になるのです。

導入・運用サポート体制の充実度で選ぶ

社内SNSは導入後の運用が最も重要です。ツールを入れただけで終わらせないために、導入・運用サポートが充実しているかを確認しましょう。

初期設定の支援だけでなく、運用コンサルティングがあるツールは成功率が高い傾向があります。投稿ガイドラインの策定、アンバサダー制度の設計、KPI設定など、組織に合わせた運用設計を支援してくれるサービスもあるでしょう。導入後も定期的に利用状況を分析し、改善提案をしてくれるサポートがあれば、形骸化を防げます。

サポート体制の具体例として、専任担当者がつくか、オンラインマニュアルのみか、ユーザーコミュニティがあるかなどを確認します。特に社内SNSの運用経験がない企業では、手厚いサポートがあるツールを選ぶことで、導入後の失敗リスクを大幅に下げられるでしょう。

社内SNSツールでコミュニケーションの活性化を

社内SNSは、ビジネスチャットやグループウェアでは実現できない独自の価値を持つツールです。業務連絡の効率化ではなく、従業員同士のつながりを深め、組織文化を育てることに特化しています。

適切に選定・運用すれば、組織のコミュニケーション活性化と従業員エンゲージメント向上を実現できるでしょう。

ただし、導入しただけでは効果は出ません。導入目的の明確化、投稿ガイドラインの策定、既存ツールとの使い分け、アンバサダー制度による全社展開など、継続的な運用施策が成功の鍵となります。

「なんとなく導入」ではなく、自社の組織課題を明確にし、その解決に社内SNSが最適かを見極めることが重要です。

TUNAGは、社内SNS機能に加えて制度運用や情報共有を一元管理できる複合型ツールです。タイムラインでの双方向コミュニケーションに加え、サンクスカード機能による感謝の可視化、1on1記録や目標管理などのエンゲージメント施策も統合的に運用できます。

専任のコンサルタントによる運用支援があるため、社内SNSの運用経験がない企業でも安心して導入できるでしょう。組織の一体感醸成と従業員エンゲージメント向上を包括的に実現したい企業に適したツールです。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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