スーパーバイザーとは?店舗開発経験者が解説



本記事では、小売業で店舗開発業務を行っていたライターが、スーパーバイザーの意味や向いている人の特徴、業界別の役割、年収について解説します。

また、スーパーバイザーに転職する際、どのようなポイントをアピールすれば良いかについても紹介します。

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スーパーバイザーの意味とは

スーパーバイザー(superviser)とは、「監督する」「管理する」という英語の動詞、superviseの名詞形で、「監督者」「管理者」「指導主事」「個人指導教官」という意味を持つ言葉です。主に組織やチームにおいて、業務の管理やメンバーの指導を行う立場の人を表す言葉として用いられています。

スーパーバイザーと呼ばれる役職は、主に飲食・小売業、コールセンター、保育業界、心理士業界などで使用されていますが、外資系企業ではチームリーダーの名称として用いられるケースがあります。スーパーバイザーと似ている言葉として、エリアマネージャーやアドバイザーなどがありますが、同じ意味で使われる機会が多くあります。

スーパーバイザーに向いている人とは

スーパーバイザーに求められる働きには、二つの側面があります。一つは、スタッフや店舗を管理・教育し、現場機能を高めていく働き。もう一つは、本部と現場との橋渡し役になって、企業の理念や方針を伝えていく働きです。そのため、スーパーバイザーに向いている人には、以下のような能力が求められます。

コミュニケーション力

スーパーバイザーにとって最も大切な能力と言えるのが、コミュニケーション力です。スーパーバイザーは、本部と現場の中間に立つポジションであり、自らの役割を果たすには、様々な人との協力関係が必要です。そのため、スーパーバイザーには現場スタッフの悩みや不満、提案などを受け止め、スタッフが納得できる対応で信頼を勝ち取る能力が求められます。
また、スーパーバイザーは本部と現場の考え方を理解して、目標や情報を的確に伝えられる能力も大切です。

リーダーシップ

スーパーバイザーには、チームのリーダーとして成果を上げることが求められます。そのため、スタッフのモチベーションを高めながらチーム全体を統率するリーダーシップは、スーパーバイザーにとってとても重要な要素です。
経営学者ピーター・ドラッガーはリーダーシップについて、以下の3つの要素が必要としています。

  • 組織の方向性、目標、優先順位、判断基準を定めて維持するできるか
  • 最終責任を取る覚悟を持ち、部下が安心して業務を遂行できる環境をつくれるか
  • 強制ではなく、信頼によって部下を集められるか


出典:P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』、『未来企業』

マネジメント力

マネジメント力とは、組織やチームを計画や目標にしたがって、適切に運営する能力です。
適切な運営のためには、組織のビジョンに基づく計画立案、人材や資金などの経営資源の管理、問題が発生したときの対応などが含まれます。これらを実行するためには、スタッフ一人一人の能力やニーズに応じたサポートを行うことが大切です。

感情のコントロール

スーパーバイザーは、本部スタッフ、現場スタッフ、トラブルが発生した顧客など、様々な考え方を持つ人と接する仕事です。
そのため、どのような場面においても、相手の感情を刺激することなく、冷静な対応ができるよう、自分の感情をコントロールする能力が求められます。相手の感情に対して敏感に反応せず、相手の本心や求めていることを理解して、速やかに解決へと導く能力が大切です。

業界別のスーパーバイザーの役割

スーパーバイザーは管理者として、組織内でスタッフの指導や管理を行う役割です。しかし、その具体的な役割は、業界によってかなり異なります。そこで、ここでは業界別にスーパーバイザーの役割について解説します。

飲食・小売業

飲食・小売業界においては、スーパーバイザーは担当エリア内店舗の監督や管理を行う責任者です。基本的には担当エリアの最高責任者として、統括店舗の事業目標達成を目指します。
エリア内店舗において社内規定に基づく運営が行われているかを監督するとともに、人材育成のため店長を含めたスタッフへの指導や評価を行います。また、スタッフと意思疎通を図ったり、本部の方針や施策を分かりやすく伝えることで、現場の士気を高めることも重要な役割です。

加えて、現場で人手不足が発生した場合は、自らが現場業務を行う場合もあります。

コールセンター業

コールセンター業においては、スーパーバイザーはコールセンターを管理し、オペレーターの教育やフォローを行う監督者です。通常、スーパーバイザーはオペレーター10~20名を統括し、チーム責任者としてオペレーターの状況に応じた指示やアドバイスを行います。また、オペレーターでは応対が難しい問い合わせやクレームがあった場合は、自らが対応して適切な問題解決を図ります。その他にも、オペレーターの相談相手となって働きやすい環境づくりを行い、チーム全体のレベル向上を目指します。

保育業界

保育業界には通常の保育業務とは別に、保育士が自分の仕事に対して専門家から指導や助言を受ける相談業務があります。この相談業務は「スーパービジョン」と言い、指導を受ける人を「スーパーバイジー」と呼びます。このスーパービジョンにおいて、スーパーバイジーを指導するのが、スーパーバイザーの役割です。しかし、それはスーパーバイザーとしての役割の一つであって、他にも多くの業務を担当します。

スーパーバイザーの基本的な役割は責任者と協力して、保育園のマネジメントをサポートすることです。その中で、責任者や保育士のフォローも重要な役割であり、その一環としてスーパービジョンを担当します。
多くの場合、スーパーバイザーは5〜10程度の保育園を担当します。その上で、子供、保護者、本部、現場保育士にとってより良い保育環境を築けるように広範なサポートを行うポジションです。

心理士業界

心理士業界においても、保育業界と同様にスーパービジョンが行われます。その際、スーパーバイジーとなるのは若手などの心理士で、経験豊かな心理士がスーパーバイザーとして、指導や助言を行います。

心理士業界のスーパービジョンは、スーパーバイジーの診断や面接における能力向上が目的です。そのため、スーパーバイザーには診断や面接における技術的側面だけでなく、関係者の調整や社会的責任などの面からもバランス感覚のある指導や支援が求められます。
また、スーパーバイザーはスーパーバイジーのクライアントに対しても、重要な責任があることを理解して、指導する必要があります。

スーパーバイザーの役職と仕事内容

ここでは、飲食・小売業界を例として、スーパーバイザーの役職と仕事内容をより詳しく解説します。

スーパーバイザーの役職

飲食・小売業界におけるスーパーバイザーとは、担当エリア内店舗の管理を行う責任者です。多くの場合、スーパーバイザーは店長の上役となり、担当エリアの店長を統括する役職に位置します。企業によっては、同様の役職をエリアマネージャーと呼ぶ場合もあります。
スーパーバイザーは、本部の方針や計画に従ってエリア内や店舗の運営方針を決定し、具体的な施策を店長や店舗スタッフに指示する立場です。

スーパーバイザーの仕事内容

スーパーバイザーの最も重要な仕事は、担当エリアの業績目標を達成することです。そのため、業績目標を達成すれば高い評価を得られますが、未達の場合はその責任を追い、厳しい評価を受ける立場でもあります。

スーパーバイザーは業績目標を達成するために、担当エリア内店舗の売上や利益、コストなどを管理して、店長やスタッフに指導や改善を行います。また、店舗の運営スキルを向上させるために、店舗スタッフの育成やモチベーションのアップを図ることも重要な仕事です。

さらに、来店される顧客の満足度を高められるよう、店舗で提供する商品の品質やサービス、衛生面などの基準が守られているかも監督します。企業によってはスーパーバイザーに高い裁量権を与えて、エリア内店舗の販促やマーケティング、商品開発などを行うケースがあります。

スーパーバイザーの労働時間

スーパーバイザーはエリア内の複数店舗を担当するため、店舗間の移動時間がとても長くなるという特徴があります。また、店舗で欠員が発生した場合、状況によっては、現場業務に携わることもあります。

さらに、店舗で大きなトラブルが発生した場合は、勤務時間外や休日であっても急な対応を求められる場合があります。その結果、スーパーバイザーの残業時間は多くなる傾向にあります。

スーパーバイザーとITツール

仕事の特性上、スーパーバイザーの労働時間が多くなる傾向にあります。ですが、ITツールを上手に活用すれば、スーパーバイザーの業務を効率化することが可能です。
ここでは、スーパーバイザーの業務効率化に役立つITツールを3つ紹介します。

TUNAG(ツナグ)

TUNAGは組織課題の解決に必要な機能が揃った社内アプリです。カスタマイズ性が高く、会社に合わせたエンゲージメント活用ができます。

TUNAGのスーパーバイザー業務効率化に効果的な機能

・社内チャットによるコミュニケーションで移動時間を削減
・タイムラインによる社内情報の伝達
・マニュアル管理、共有による店舗業務の標準化
・Web日報による報告、連絡

TUNAGはPCだけでなくスマホやタブレットでも利用可能です。そのため、スタッフが自分のスマホを使うことで、利用率を大幅にアップできます。

参考事例:ネイル業界で人が定着する組織づくりを行うには「ずっと大切な仲間でいられる関係を」

cyzen(サイゼン)

cyzenは店舗訪問の効率化や 報告のリアルタイム化を実現するスマートフォンアプリです。GPSの位置情報を活用して、デスクレスワーカーの作業を簡単にデータ化します。

cyzenのスーパーバイザー業務効率化に効果的な機能

・店舗や社員の現在状況を地図上に表示することでリアルタイム情報を把握
・GPSを活用した正確なデータ集計により作業工数や移動時間を効率化
・最短10秒で報告書を作成してリアルタイムで共有

cyzenは、リアルタイム位置情報を活用することで、スーパーバイザーの業務効率化が可能です。

参考:エリアマネージャー・スーパーバイザーの効率化アプリ|cyzen(サイゼン)

STORE+(ストアプラス)

STORE+は、チェーンストアなど多店舗を展開する企業の店舗運営の課題を解決する店舗運営支援サービスです。わかりやすく、誰もが「使いたくなる」ような操作性で、ITツールによる店舗運営の効率化を支えます。

STORE+のスーパーバイザー業務効率化に効果的な機能

・発信した情報がきちんと伝わっているか閲覧状況を可視化
・入力フォームを店舗側に公開することで、店舗の情報収集や依頼を電子化
・業務指示機能による業務のタスク化で各店舗の業務実施状況を可視化

STORE+はスーパーバイザーの管理業務と、店長・スタッフ等の店舗運営・コミュニケーションの課題を解決するさまざまな機能を提供しています。

参考:店舗運営管理ツール STORE+(ストアプラス)

スーパーバイザーの年収

飲食・小売業界におけるスーパーバイザーの年収は、全世代平均で482万円です。しかし、スーパーバイザーの年収は経験や業績の達成度合いによって大きく変動しやすく、世代によって平均が350~520万円台と大きな開きが生じています。

参照:スーパーバイザー・エリアマネージャの年収まとめ| 転職会議

また、コールセンター業スーパーバイザーの年収は、全世代平均で414万円です。こちらも20代平均の372万円に対し、30代平均は520万円と世代間で大きな開きがあります。
スーパーバイザーの給料に能力給や成果給が設定されている場合は、業績目標を達成すると大きな収入を得ることができます。その一方、収入が多くても労働時間が長いケースもあるため、時間当たりの給与が低くなることに注意が必要です。

参照:コールセンター管理運営/SVの平均年収・給料(給与)を紹介|マイナビエージェント

スーパーバイザーと転職

スーパーバイザーは広範囲な業務を担当する職種です。そのため、スーパーバイザーの中途採用は、即戦力としての業務知識を持ったスーパーバイザーもしくは店長などのマネジメント業務経験者が対象となります。未経験者の募集はあまりなく、まずは店長などで現場経験を積んでからスーパーバイザーを目指すケースが多いようです。

また、スーパーバイザーとして転職する場合は、マネジメントやコミュニケーションスキルのPRがとても重要です。特に店長経験者が応募する場合は、経営視点でのマネジメント力がとても重視されます。

多くの店長経験者は現場スタッフに近いポジションのため、どうしてもマネジメントにおいて現場視点で考える傾向があります。そのため、現場スタッフの感情を優先した判断が多く、本部の方針や指示をうまく現場に落とし込めないという問題が発生しがちです。

この問題は店長からスーパーバイザーへ昇格した時に良く発生し、人事マネジメント上の大きな課題となることがあります。そのため、企業はスーパーバイザー職を募集するときも、店長などの現場経験者には経営マネジメント視点を持っているかを重視した採用基準を持つ可能性があります。

もし、現場経験を活かしてスーパーバイザーへの転職を希望される方は、経営視点を持ったマネジメントで企業に貢献できることをアピールしていきましょう。

まとめ

ここまで、スーパーバイザーについて解説しました。

スーパーバイザーは幅広い業務や長い労働時間が求められる、とても大変な仕事です。その一方で、業務の裁量権が大きく、実績に応じた報酬が期待できるやりがいのある仕事でもあります。

チームをマネジメントしながら、スタッフとともに大きな成果を上げていきたい。そう考える人には、スーパーバイザーはとても魅力的な職種と言えるでしょう。

参考:店長会議とは?目的や話し合う内容、実施のポイントを店長経験者が解説 | 社内ポータル・SNSのTUNAG

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