コミュニケーション研修の事例8選!おすすめ企画ネタを紹介

コミュニケーション研修とは、ビジネスに必要なロジカルな対話力を養い、顧客や職場でのコミュニケーションにおける課題解決能力を高めるための研修です。

研修では、「聴く(傾聴力)」「訊く(質問力)」「伝える(伝達力)」といった基本スキルを学び、相手に納得してもらえるコミュニケーション力の向上を目指します。

本記事では、実際のコミュニケーション研修の事例を通じて、効果的な進め方や研修内容のアイデアをご紹介します。

コミュニケーション研修とは

コミュニケーション能力とはビジネスを行う上で、最も大事な能力のうちの1つといっても過言ではないでしょう。ほとんどの仕事がコミュニケーション無しでは成り立ちません。

コミュニケーション研修とは、普段は何気なく行っている意思伝達が、行き違いや勘違いを起こさないように、コミュニケーションの基礎を改めて理解し、コツやヒントを得る研修のことです。

コミュニケーション能力が必要とされるのは社外の人や顧客に対してだけではなく、社内や部署内、上司と部下というような身近な間柄でも、大切です。社内を活性化し、より発展させるのはコミュニケーションが必要不可欠です。

コミュニケーションの目的、大切な点や何が間違っているのか、という基本的なところを、若い世代や新入社員に限らず、管理職の立場でも積極的に学んでいく必要があるのです。

コミュニケーション研修のプログラムは、まずコミュニケーションの基本的な内容を学ぶことから始まります。新入社員、中堅社員、管理職向けによっても必要とされる能力は異なりますが、多くのコミュニケーション研修は、一般企業の総合職向けであるものが多くみられます。

職種によって研修内容も異なるため、エンジニア向け、大学職員向け、保育士向け、接客業向けなどの分類もあります。

また、外国人上司を持つ日本人向けの研修などもあり、職種によるコミュニケーション方法の違い、程度の差、職員の特徴、また、コミュニケーションを取る相手によっての違い、などを細かく捉えた内容になっています。

このようにコミュニケーション研修とは内容が業務内容によって細分化されている研修のため、自社の業務内容にあった研修のカリキュラムを組むことがより大切です。

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コミュニケーション研修の事例8選

コミュニケーション研修の代表的な事例を8つ紹介します。

株式会社インソース/コミュニケーション基礎研修

相手とより良い関係を築くためのコミュニケーションや周りとのコミュニケーションの取り方に自信がない方に向けた基礎研修です。

メッセージのやりとりや意思伝達を円滑化する技術を身につけ、顧客や取引先、上司・部下間の関係を、より良くすることを目的とした研修内容がくまれています。

研修プログラム例

1.コミュニケーションの基本

2.「きく」ということの意味

3.「聴く」スキル=「傾聴力」のポイント

4.「訊く」スキル=「質問力」のポイント

5.「言いたいこと」をわかりやすく伝える

6.本日の研修を振り返って

参考:株式会社インソース コミュニケーション基礎研修

株式会社インソース/チームビルディング研修

コミュニケーションの重要性について改めて認識・推考し、一人では仕事が進まないことを理解、協働するためのコミュニケーションスキルを体得することを目的とした研修です。

ビジネスゲームを研修の最初と最後で、合計2回行うことでアサーティブコミュニケーション(お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーション)を知らない状態でゲームをした結果と、知った上でゲームをした結果を比較するという内容になっています。

研修プログラム例

1.職場でのコミュニケーションのスタートライン~職場の目標を明確に認識する

2.体験型ビジネスゲーム ~ ドミノ電鉄 (その1)

3.チームワーク構築のために必要な要素

4.アサーティブコミュニケーション ~いい関係を保ちつつ主張するには

5.体験型ビジネスゲーム ~ ドミノ電鉄(その2)

6.まとめ

参考URL:株式会社インソース チームビルディング研修

ANAビジネスソリューション株式会社/コミュニケーション研修

ANAグループで実践している研修をもとに、さまざまな演習や生きたコミュニケーションを通して人間の潜在的なコミュニケーション能力を向上させる研修です。

研修プログラム例

1.ブレークスルー

ブレークスルーとは、「慣れた環境から外に踏み出し自分自身を成長させ続けること」。短時間で話をまとめる練習や、声の抑揚やボディーランゲージを活かし、自身の考えを的確に表現する練習を繰り返し、伝えることの重要性を学ぶ

2.信頼関係の築き方

「話し手」と「聴き手」の双方のポイント学習し、会話ではなく、「対話」をするための信頼関係の築き方を学ぶ

3.苦手な人との関係克服

ソーシャルスタイル理論に基づき、相手に合ったコミュニケーションをとることで、苦手な人との関係を克服するコツを学ぶ

参考URL:ANAビジネスソリューション株式会社 コミュニケーション研修

キャプラン/コミュニケーションスキルアップ研修

『PCエゴグラム』を活用して人の心と行動の傾向を知り、組織に存在する上司や部下のさまざまなタイプに応じた効果的な指示やコミュニケーションの理解を図り、個人と組織のパフォーマンスを最大限に活かすためのコミュニケーション力を向上させる研修です。

研修プログラム例

1.オリエンテーション

2.コミュニケーションの現状分析〜グループディスカッション

3.コミュニケーションスキル[1]〜豊かな人間関係をつくる話し方・聴き方

4.コミュニケーションスキル[2]〜自己の心と行動の傾向を知るエゴグラム

5.コミュニケーションスキル[3]〜実践的会話トレーニング

参考URL:キャプラン コミュニケーションスキルアップ研修

バヅクリ/自律型人材育成研修

バヅクリの特徴として、受講者自身が問題を自分ごと化し、対話を通じたチームビルディングのもと、受講生の相互理解と約束してアクティブラーニングを実現します。これにより、行動変容を促し自律型人材を育成する研修です。

研修プログラム例

1.アイスブレイク

2.課題認識

3.座学

4.ワーク

5.共有フィードバック

6.アクションプラン

7.約束

8.研修後共有/賞賛

参考URL:バヅクリ 自律型人材育成研修

ビジネスグランドワークス/プレゼン!スピーチセミナー

実践スピーチトレーニングを通して、様々なシーンや相手を問わず、初対面の方でも目上の方でも動じずに喋れる自信をつけ、スピーチ力を高めたり、第一印象の向上を図るための研修です。

参考URL:ビジネスグランドワークス プレゼン!スピーチセミナー

リクルートマネジメントスクール/ 株式会社リクルート

職場の階層、ビジネススキルごとに、コースが設けられて、様々な企業が採用している研修になります。、異業種の社員と受講し、交流することで新たな発見や刺激を体験することができる研修です。

参考URL:リクルートマネジメントスクール

株式会社日本話し方センター

創業から約70年の歴史を持つ日本話し方センターの講座は、これまでに30万人以上が受講しており、「話し方」に関する豊富なノウハウを学べる場です。ベーシックコースや2日間集中コース、オンライン集中トレーニングコースなど、受講者のニーズに応じた多様なプログラムが用意されていて、10代〜60代以上の幅広い年齢層から評価を得ています。

参考URL:日本話し方センター

コミュニケーション研修を行うことのメリット

コミュニケーション研修は、組織や従業員に良い影響をもたらします。ここでは、コミュニケーション研修を行うメリットを解説します。

業務効率の向上

社内において業務を円滑に進めるために、コミュニケーションコストがかかっていると業務効率が落ちてしまいます。日常業務での意思疎通や連携をするために、仕事の基本となる報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」の質を上げる必要があるでしょう。

コミュニケーションのミスによる失敗やミスも少なくなると、業務のアウトプットの質が高くなり、結果として企業の業績向上にもつながると考えられます。

顧客や取引先との関係性の向上

併せて重要なのは顧客や外部の取引先との関係性がよくなるということです。

客先でのプレゼンテーション、取引先との価格交渉、外部とのメールのやり取りなど、日常の業務ではささいなことから大事な場面までさまざまなコミュニケーションスキルが求められています。

ビジネスコミュニケーションスキルを高めることによって顧客満足度の向上なども期待できます。

コミュニケーションをうまく取れない事で発生する問題

ここでは、相手やチームとコミュニケーションがうまく取れない状況が続いた際に、発生してしまう問題を説明します。

お互いに業務量や業務の進行状況が把握できない

コミュニケーションがうまく取れずにいると、組織のメンバーの業務量やプロジェクトの進行状況が把握しづらくなり、トラブルやミスの原因にもなり得ます。特に顧客に関するコミュニケーションが遅れてたり、セキュリティやコンプライアンスに関するコミュニケーションが疎かになると、会社としての信用を失ってしまう可能性があります。

さらに自分の業務量が多く、コミュニケーション不足によってチームに協力をあおげなくなっている場合、生産性の低下や長時間労働が常態化してしまいます。ビジネスにおいて報告・連絡・相談は基礎的なスキルにはなりますが、普段の基礎的なコミュニケーションが取れていない時こそ、進捗や業務量を強制的に話し合う朝会・夕会といった場を毎日設けることが重要です。

組織の雰囲気が悪化し、生産性が低下する

組織内で行われるコミュニケーションは、業務に関わることだけではありません。組織が一体感を持って業務に取り組むためにも、相互理解や日頃の気軽な会話で心理的に安全な環境を作ることが重要です。

一方で、気軽なコミュニケーションを取れずにいると、組織の雰囲気としても無機質な会話ばかりになり、生産性を低下させてしまう恐れがあります。また雰囲気の悪い組織は、人間関係の悪化を誘発し、離職者の増加にもつながってしまいます。雑談のスキルを急激に上げることは難しいですが、チームビルディングのゲームを実施したり、定例会議が始まる前にアイスブレイクを挟むといった工夫で、組織の雰囲気を良化させましょう。

コミュニケーション研修の企画のステップ

コミュニケーション研修を行う際は、以下の流れに沿って進めていくといいでしょう。

  1. 研修で解決したい課題を明確にする
  2. 目的を明確にする
  3. 対象者を決める
  4. どのように目的を達成するのかを具体的にする
  5. 実施期間や時期を決め、予算や場所などの詳細を決める
  6. 目的とともに対象者に周知する

研修で解決したい課題を明確にする

まず、コミュニケーション力を上げることで解決したい課題は何でしょうか?

顧客へのプレゼン能力を上げ、営業力を上げたい、対面での接客時のスキルを上げたいなど、業種やサービスによって課題は異なります。

経営者や各事業部門の管理職等からヒアリングした人材育成ニーズや、他社の事例などを参考にすることもポイントです。

目的を明確にする

研修を行うにあたってまず重要なのは「自社の現在地から目標にプロセスするための目的に合った研修を企画する」ことです。

実施した後、対象者がどのような状態になってほしいかをイメージし、目的を設定しておきましょう。

対象者を決める

管理職、中堅社員、新人社員など、それぞれのポジションによって求められるスキルやマインド、持っている技量なども変わってきます。

それにより対象になる社員によって研修内容は大幅にかわってきます。目的を決定した上で、対象になる社員を選定していきましょう。

どのように目的を達成するのかを具体的にする

研修には大きくわけて講義型と演習型の2種類があります。目的にあったものを選択することが大切です。

種類

スタイルの説明

時間

メリット

デメリット

講義型

講演者を立てて、受講者が講演者の話を聞くことが中心のスタイル

90分~120分

時間の確保が簡単、少ない予算で実施できる

実践的なスキルはあまり身に付かない

演習型

受講者が実際に体験や参加をしながら研修を行うスタイル

半日~数日間

実際に体験をすることによって、実践的なスキルを身に着けることができる

時間の確保が必要、予算面の確保が必要

実施期間や時期を決め、予算や場所などの詳細を決める

会社のスケジュールに合わせ実施時期や期間を決めていきましょう。

実施に適した時期は対象者によっても異なりますが、必ず行われる「新入従業員研修」「新任管理職研修」などの研修を優先した上で、受講対象者にあたる多くの従業員が参加できるよう、業務の繁忙期を避けスケジュールを調整していくことが望ましいでしょう。

公開講座では1日研修であれば一人につき3〜5万円ほど、社内に講師を招いて研修を行う場合は、日数と内容にもよりますが、大体1日で20~30万円ほどが相場になっているようです。

目的とともに対象者に周知する

実施日が決まったら、社内へ周知を行いましょう。その際、「なんのための研修か」をしっかり伝え、理解して研修にのぞんでもらうようにしましょう。

階層別コミュニケーション研修の内容

ここでは階層別にコミュニケーション研修の目的を踏まえて、研修内容を紹介しています。

研修対象者

目的

研修内容

新入社員〜若手社員

基本的なビジネスマナーや円滑なコミュニケーションスキルを習得することを目的としています。

  • 基本的なビジネスマナーの習得(挨拶、報告、連絡など)
  • 上司や同僚との円滑なコミュニケーション方法の実銭
  • 効果的なフィードバックの受け方と与え方

中堅社員〜リーダー候補

チームリーダーとしての役割を果たし、部下や同僚との効果的なコミュニケーションを促進することを目的としています。

  • チームリーダーシップの発揮と部下の指導方法
  • 部署内での意見交換の場を設けるスキル
  • プレゼンテーション技術の向上

管理職

組織全体の目標達成に向けた戦略的なコミュニケーションを学ぶことを目的としています。

  • トップや経営陣の方針を理解し、実行に移すリーダーシップ
  • 部下の成長をサポートするための効果的なコミュニケーション方法
  • 組織の将来を見据えた戦略的なコミュニケーションと新しい価値の創造

社内コミュニケーション活性化ツールならTUNAG!

社内コミュニケーションの活性化ツールとして、TUNAGというツールがあります。おすすめする具体的な理由を解説させていただきます。

TUNAGとは?

TUNAGは、企業のコミュニケーションを活性化し、社員同士のつながりを強化するための社内ポータルおよびSNSツールです。現在、990社以上の企業に採用され、業務の効率化や情報共有を促進し、チームビルディングやエンゲージメント向上に貢献しています。

社内コミュニケーションを活性化させる機能

TUNAGには、社内コミュニケーションを活性化させる下記の機能があります。

  • 社内の「今」が分かるタイムライン機能
  • 業務のちょっとしたナイスプレーを称賛するサンクスメッセージ機能
  • 社員の人となりが分かるプロフィール機能
  • 知りたい情報に即アクセスできる強力な検索機能
  • 社員同士の交流を活性化させるコメント・スタンプ機能、メンション機能
  • ワークフロー、社内チャットなど豊富な業務DX機能

これらの機能によって従業員のコミュニケーション活性化を支援しています。

参考URL:社内コミュ二ケーションを活性化させる社内SNS TUNAG

その他にも組織に嬉しい機能が満載

上記の機能に加えて、TUNAGはフィードバック機能、タスク管理機能、コンテンツ共有機能、イベント管理機能、学習・研修管理機能、アンケート機能など豊富な機能を完備しています。

サポート体制も万全で専用の1社に1人専用のコンサルタントが貴社に最も適したTUNAGの使い方を併走してお伝えいたします。これらの機能を通じて、TUNAGは従業員のコミュニケーション以外にも、エンゲージメント向上や業務の効率化を支援しています。

参考URL:TUNAGの機能一覧

コミュニケーション研修は社会人の基礎を学べる機会

コミュニケーション能力には個人差があります。もともと得意な人も、そうでなかった人も、訓練を積めばスキルアップが可能な能力です。

一人の能力が長けていてたとしても、もう一人の人間の能力が著しく低ければそれは意味がなくなってしまいます。一人ひとりのスキルアップが企業の底力になります。

新人研修として取り入れるのももちろん効果が見込めますが、中堅社員や管理職の人たちにとっても、研修を機にこれまでの自分のコミュニケーション能力を見直すことができる良い機会となるのではないでしょうか。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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