POINT
- 課題:現場への情報共有がうまくいっていなかった
- 運用:独自システムの「サンシコイン」と連携
- 運用:業務改善や効率化にTUNAGを活用
- 運用:PDCAで制度をブラッシュアップ
- 効果:現場の従業員に情報が行き届くように
- 効果:離れていても会社のことがわかるようになった
![スーパーサンシ様インタビュー](https://images.microcms-assets.io/assets/4cebc070f3fb4c178699e6f0720b2598/87f652df7c934c34b626d77ba98297a2/2021-12-sanshi_thumbnail.jpeg?fm=webp)
スーパーサンシ株式会社様は三重県内に13店舗、生鮮食料品を扱うスーパーを展開しています。同時に食料品の宅配を行うネットスーパー事業にも注力し、地域に貢献。ネットスーパー事業のノウハウを他社に横展開するフランチャイズ事業も行い、業界の活性化を図っています。
従業員が働きやすい職場を目指して、「従業員ファースト」に取り組むスーパーサンシ様。その一環としてTUNAG(ツナグ)がどう活用されているのか、取締役管理本部部長 松岡様、会長室部長(従業員ファースト担当) 向様、人事課チーフ 松田様にお話を伺いました。
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TUNAG導入のきっかけ
「従業員ファースト」を実現する手段としてのTUNAG
〜TUNAGを導入するにあたって、御社ではどのような課題を解決したいと考えていましたか?〜
松岡:弊社では、会社の利益はお客様と従業員に還元しようという考え方があります。
お客様には商品の品質や価格という形で還元できるのですが、従業員に対しては何ができるか、「従業員ファースト」の立場に立って考えてきました。
これまでを振り返る中で、私たちができていなかったのが情報共有です。私どもの社員構成比はパート・アルバイトの方が全体の約8割。会社からの決定事項などは管理職が所属部署を通じて発信していましたが、それがパート・アルバイトの方まできちんと伝わっていませんでした。
そんなとき、三重県の四日市市にあるIT機器商社で従業員に対して様々な取り組みをしていると聞き、現地を何度か拝見させていただいたんです。そこではTUNAGを導入していて、会社からの情報発信や、従業員間の懇親会の写真などを共有していました。
それがきっかけで私たちもTUNAGを導入することになったのです。
TUNAG運用について
独自システムの「サンシコイン」とTUNAGを連携し福利厚生を充実
〜TUNAG導入後、社内にはスムーズに浸透したのでしょうか〜
松岡:TUNAG導入当初はパート・アルバイトの方たちも「私たちがこれをやってどうなるの?」という雰囲気でした。いろいろな制度を増やしていく中で徐々にTUNAGが浸透していきましたね。
私どもは従業員ファーストとして、TUNAGのほかにサンシコインという制度を導入しています。さまざまな項目が設定されていて、それを達成する毎にサンシコインを付与します。パートやアルバイトの方たちには退職金がありませんから、貯めてきたサンシコインを退職金としてお支払いしたり、途中引き出しをしたりといったことができます。
サンシコイン自体は別のシステムで管理していますが、途中引き出しの申請をTUNAGからできるようにしています。この制度は2年ほど運用していますが、従業員によっては数十万貯まっている方もいますね。みなさん、サンシコインの使い道はさまざまで、例えば車検代の足しにするような方もいらっしゃいます。
〜サンシコインの制度についてもう少し詳しくお聞かせください〜
向:サンシコインを使った福利厚生には様々なものがございます。
例えば、バースデー制度や入社記念日は全員に公平にコインが与えられます。他にも頑張っている人、仕事で光っている人が報われるように、設定した目標を達成すればサンシコインがもらえる売上目標達成の制度や、売り場コンクールといった制度を設けています。
こうした従業員ファーストの新しい制度を導入する一方で、従業員にあまり評判の良くない制度はやめるなど、ブラッシュアップを図っています。良い業務改善案を出していただいたパート・アルバイトの方を含めた従業員の皆さんには、サンシコインをお支払いしています。
サンシコインについての申請はTUNAG上で行われる
業務改善や従業員の交流促進にTUNAGを活用
向:こうした業務改善に、TUNAGが役立っています。2021年4月にパート・アルバイトさん向けに、サンシコインの制度でどれが良くて、どれが役に立たないと思うか、どう改善したほうがいいかといった評価アンケートをTUNAGで行いました。
TUNAGでは従業員の交流を促す企画もしています。若手社員を集めてトーク会をしたり、正社員の食事会を企画したりといった内容です。
中でも若手社員のトーク会は、集合研修に1〜2回参加しただけではディスカッションが深まらないので、TUNAGのチャット機能を使って若手から意見を出してもらったりしています。
〜売り場コンクールの制度についてお聞きしたいのですが、どんな流れで、どんなところを評価しているのでしょうか。〜
松岡:コンクールではまず、店舗ごとの各部門で競ってお店の代表を決めてもらいます。その後、全店の中からグランプリを決めてポイントを付けていきます。
各店舗で投票される際はみなさんいろんな思惑があると思うのですが、全店からグランプリを決める際は、「どれだけお客様を意識してアピールできているか」「どれだけ従業員の手をかけて、時間をかけて売り場を作っているか」の2点に基づいて審査しています。
〜食料品スーパーとして、衛生管理や従業員の健康チェックなどにTUNAGを使われることはありますか? 〜
松岡:TUNAGの制度に「安全衛生」を設けています。安全衛生について各部門で注意しなければならないことを動画で確認できるようにしています。各部門だけでなく、全体に関わる安全衛生についても、コーナーを設けて確認してもらっています。
〜ネットスーパー事業ではTUNAGを使われていますか?〜
向:ネットスーパー事業では、直接業務フローの中に導入はしていません。ですが、他の従業員と交流する機会が少ない宅配業務をしている運転手が、TUNAGを利用して社内でどんなことが起きているか、知っていただけるのは良いことだと思っています。
TUNAGの効果について
従業員1人ひとりに直接情報を届けられるようになった
〜TUNAG導入の前後でどのような変化がありましたか?〜
松田:現在従業員は2,000人以上いて、勤務時間帯もまちまちです。以前はその方たちに一斉に情報を発信するツールがなく、人事課から各店舗の店長に情報を流して、店長が店舗に掲示してという流れで、全員がその情報を見ているかどうかわからない状態でした。
TUNAGを導入したことによって、人事課から従業員1人ひとりに対して直接情報発信ができるようになったのは大きな変化だと思います。
業務効率化の面でも、スーパーマーケットでは毎日かなりの人数が入社してくるのですが、これまで紙でやり取りしていた5種類の書類を、TUNAGで提出していただく方法に変えました。ペーパーレスにもつながりましたし、各店舗の店長も書類を送る手間が無くなりました。
入退社の書類はお店から手紙で届いていたので、発送から到着まで丸一日かかっていましたが、お店から申請を挙げた時点で届くようになり、時間短縮にもなりましたね。手書きでなくなったので読み間違いも無くなり、見やすくなりました。
ほかにも、業務効率化の一環として作業手順書の配信をTUNAGで行っています。たとえば、惣菜でいうと「カツ丼のつくり方」の説明動画を撮影して、惣菜の担当者に配信します。水産部門でもアジの3枚おろしといった作業の様子を動画で配信していて、入社された従業員にはまず動画で作業手順を確認していただいて、実地に入ってもらっています。
入社に対して不安に思われる方もたくさんいらっしゃいますが、事前に動画を見ていただくことで不安の解消にもなりますし、作業を教えるうえでも知識が入った状態で指導できるので、その分時間短縮になっています。
向:月1〜2回現場の店舗を周って従業員さんに個別に話を聞く中で、業務が効率化されて楽になったことが一番嬉しいという声がありましたね。
TUNAGを見れば、就業規則など会社のことがわかるように
松岡:それから、TUNAGを見れば会社のことはある程度わかるようになってきていますね。
たとえば、就業規則。各店舗に備え付けられてはいるんですが、「慶弔の規定はどうなっていたかな」など、就業規則を見たいときに会社にいるとは限りません。TUNAGで就業規則を見られるようにしたので、従業員がどこにいても確認できるようになりました。
最近導入したものでいえば、緊急連絡先ですね。従業員に何かあってご家族に連絡したいとき、人事に問い合わせればわかるのですが、本社に誰もいないような場合、閲覧対象者を限定して緊急連絡先を見られるようにしています。
今後も会社のことはTUNAGを見ればわかるというふうにしていきたいですね。
今後TUNAGで実現したいこと
エンタメ性のある制度を取り入れ、従業員の参加を促したい
〜TUNAGを使って今後どんなことを実現していきたいと考えていますか?〜
松岡:これまでは業務中心の発信でしたが、最近では毎日の占いといったようなエンタメ性があるものを取り入れています。
TUNAGへの投稿は、現状は本部の者が制度の紹介をするといった用途が主になってしまっているので、これからは従業員からも投稿してもらえるような制度を作っていきたいですね。今予定しているのが、レシピ紹介といったようなコーナーです。
そうはいってもいきなり従業員の方に投稿していただくのは難しそうなので、まずはリーダーたちが率先して投稿してもらう。そこからリレー投稿で次の人にお願いする、というふうに考えています。
向:従業員にアンケートを取る中で、パート・アルバイトの方はコミュニケーションを大事にしているという方が大半だということがわかりました。
パートさん同士、職場の中でいろんなコミュニケーションをする。正社員さんも、パート・アルバイトさんとの接し方が一番重要だとおっしゃる方が多かったのも事実です。
スーパー業界では、お互いに勤務時間帯が異なる中で働いています。しかも、現在はコロナ禍でコミュニケーションが取りにくい状況があります。
今のところ、会社からの一方的な発信が多いことは事実ですが、今後はできるだけ双方向にしていければと思っています。
現在松岡が担当している制度で「四季だより」といって、四季の風景を紹介するものがあるんですが、これに対する従業員からの反応が意外にいいですね。占いも含め、やはり従業員はエンタメ性を求めているんだろうと思います。
そういったニーズを如何に拾って双方向コミュニケーションの形にしていくか。シャイな従業員が多いものですから直接私たちに声を挙げてくれることは少ないのですが、しっかりと声を拾い上げていきたいですね。
〜松岡様、向様、松田様、お話いただきありがとうございました!〜