社内報テンプレートおすすめ5選。「読まれる社内報」を効率的に作成する方法

社内報は、社内コミュニケーションの活性化や企業文化の醸成に欠かせない重要なツールです。

しかし「デザインやレイアウトに毎回悩み、作成に時間がかかる」「せっかく作っても現場のスタッフまで情報が行き届かない」など、経営層や人事担当者にとって頭を悩ませる課題も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、社内報作成に役立つテンプレートと、テンプレート活用時のポイント、さらにTUNAGを使った「伝わる社内報運用」の最適解をご紹介します。社内報を「単なる情報伝達」で終わらせず、従業員のエンゲージメント向上や組織文化の醸成につなげましょう。

社内報とは? 目的と定番コンテンツ例

テンプレートや雛形を探し始める前に、まずは社内報の基本的な役割と、どのような内容を載せるべきかを確認しましょう。社内報は、単なる情報共有ツールではなく、企業の理念浸透やコミュニケーション活性化を担う重要なメディアです。

「何のために発信するのか」「誰に何を伝えたいのか」という目的と掲載内容を明確にすることで、選ぶべきテンプレートのデザインやレイアウトも自然と決まってきます。

社内報の3つの主要な目的

社内報の究極的な目的は「エンゲージメントの向上」にあります。エンゲージメント、すなわち「企業と従業員、および従業員同士の相互信頼関係」が強まることで、組織の一体感が醸成され、生産性が向上します。

この「相互信頼関係」を築くために、社内報は主に以下の3つの役割を担います。

  1. 理念・ビジョンの浸透(企業と従業員の信頼関係) 経営層の考えや会社の方向性、企業文化を全社員に正確に伝える役割です。トップメッセージや中期経営計画の解説などを通じて、「会社がどこを目指しているか」を共有し、企業と従業員の信頼関係の土台を築きます。
  2. 社内コミュニケーションの活性化(従業員同士の信頼関係) 部署間や社員同士の相互理解を深め、社内の「横のつながり」を生み出す役割です。普段関わりのない部署の取り組みや社員の人柄を紹介することで、従業員同士の信頼関係を育み、組織の風通しを良くし、業務連携の円滑化にもつなげます。
  3. 情報共有とモチベーションの向上(信頼関係の補強) 社員の功績を称えたり、業務に必要な情報を公平に届けたりすることで、日々の業務への意欲や貢献意欲を高める役割です。MVPの表彰やロールモデルの紹介、福利厚生の活用法などを通じて、「この会社で働いていて良かった」と感じるきっかけを提供し、築いた信頼関係をさらに強固なものにします。

社内報で取り上げたい定番コンテンツ・企画例

上記の目的を達成するために、どのようなコンテンツが必要か考えます。以下は、多くの社内報で採用されている定番の企画例です。

特に「社員紹介」や「部署紹介」のように、繰り返し掲載する企画は、専用のフォーマットやテンプレートを用意しておくと、読みやすさが向上し、作成効率も格段に上がります。

  • 経営・ビジョンに関する内容(企業と従業員の信頼関係)
    • 経営トップからのメッセージ
    • 新サービスの開発秘話、プロジェクトストーリー
    • 中期経営計画の解説、業績報告
  • 社員・部署に関する内容(従業員同士の信頼関係)
    • 社員インタビュー(新入社員、中途入社者、活躍する先輩、管理職など)
    • 部署紹介・他部署のお仕事紹介
    • 部活動・サークル活動の紹介、各拠点の様子
  • モチベーション・その他(信頼関係の補強)
    • MVPや社内表彰の発表・受賞者コメント
    • 社内イベントの開催レポート(総会、運動会、ファミリーデーなど)
    • 業務に役立つTIPS、ノウハウ共有
    • 福利厚生の活用事例、コンプライアンス情報

より詳しい社内報のコンテンツを知りたい方には、以下の資料がおすすめです。
▶︎本当に使える社内報ネタ30選 | TUNAG(ツナグ)

社内報テンプレート・作成ソフトのおすすめサービス

ここでは、社内報作成に役立つおすすめのテンプレートサービスや作成ソフトを5つ紹介します。ゼロからデザインやレイアウトを組む必要がなく、見出しや写真を差し替えるだけで完成度の高い社内報を制作できるのが魅力です。

「無料プランの有無」「デザインの自由度」「スマートフォン対応の可否」など、サービスごとの特長が異なります。自社の体制やスキルに合わせ、最適な雛形やサンプルが見つかるツールを選びましょう。

TUNAG(ツナグ)|現場に情報が届き、反応が見える

TUNAGは、社内報機能をはじめ、社内コミュニケーションやエンゲージメント向上に特化したプラットフォームです。

テンプレート機能により、誰でも簡単にお知らせ記事や社内ニュースを投稿でき、タイトル・本文・画像の差し替えだけで見栄えの良いコンテンツを作成できます。

投稿内容はカテゴリごとに整理でき、必要な情報を探しやすいのも特長です。

また、リアクション機能やコメント機能も備わっているため、単なる情報伝達にとどまらず、双方向のコミュニケーション活性化にもつながります。

ブラウザとスマートフォンアプリの両方に対応しており、現場やリモートワーク中の従業員にも確実に情報を届けられます。

Web社内報アプリのTUNAG|一体感のある組織を実現

Canva|無料でおしゃれなデザイン雛形が豊富

Canva(キャンバ)は、ブラウザやアプリで操作できるデザインツールで、デザイン初心者でもプロ並みの社内報を作成できるのが魅力です。

豊富なテンプレートが揃っており、「社内報」「ニュースレター」と検索すれば、用途に適したレイアウトサンプルが簡単に見つかります。

操作は直感的で、ドラッグ&ドロップで画像やテキストを入れ替えるだけ。基本機能は無料で利用でき、フォントや素材の追加、チーム編集機能は有料プランで開放されます。

Canva

パワポン|PowerPointですぐ使える無料テンプレート

パワポンは、アスクルが提供する無料のテンプレートサイトで、PowerPoint形式の社内報テンプレートが30種類以上揃っています。

ビジネスシーンでの活用を前提とした落ち着いたデザインから、カジュアルな雰囲気のものまでバリエーションが豊富です。

PowerPointファイルで提供されているため、普段からプレゼン資料を作り慣れている方にとっても違和感なく編集できるのが大きな利点といえます。

写真の差し替えや配色の調整もスムーズに行え、レイアウトの自由度が高いため、社内報づくりが初めての担当者にも最適です。

パワポン

Officeテンプレート|Wordやパワポの公式サンプル

Microsoft公式が提供するOfficeテンプレートは、WordやPowerPointに最適化された信頼性の高い素材が魅力です。

社内報やニュースレター用に整えられたテンプレートが用意されており、見出し・段組み・画像挿入スペースなどが初期状態で整っているため、内容を入力するだけで体裁の整った社内報が完成します。

既にOffice製品が社内に導入されていれば、追加のツールを用意する必要もなく、そのまま編集が可能です。

文章中心のレイアウトを採用しているものも多く、読みやすさを重視したデザインに仕上がる点も特徴です。

Microsoft Office のテンプレート - 楽しもう Office

bookuma(ブックマ)|紙媒体や冊子の作成にも対応

bookumaは、社内報や会報などの紙媒体に特化したデザイン編集ソフトで、約600種類のテンプレートを無料で利用できます。

専用ソフトのインストールは必要ですが、操作性はシンプルで、デザインのカスタマイズ性も高く、細部の調整がしやすい点が評価されています。

作成したデータはPDF出力でき、そのまま印刷注文にも対応しているため、内製から印刷納品まで一貫して行えるのが大きな魅力です。

デザイン作成ソフトbookuma|無料ダウンロード

■ お役立ち資料

『【社内報担当者必読】一体感のある組織を作る社内報3点セット』

社内報ネタ30選ほか、社内報運用担当者には是非ご覧頂きたい「3つの資料」をまとめました。

Word・パワーポイントで社内報を作成するメリット・デメリット

社内報の作成ツールとして、最も身近なのがWord(ワード)やPowerPoint(パワーポイント)です。多くの企業で活用されており手軽に作成できる反面、「全社に確実に届け、読んでもらう」という社内報の運用面においては、いくつかデメリットもあります。

メリット:無料テンプレートが多く、社員が使い慣れている

WordやPowerPointで社内報を作成する最大のメリットは、「導入の手軽さ」です。

追加コストが不要: 多くの企業ではすでにOfficeソフトが導入されているため、新たな作成ソフト費用がかかりません。

豊富な無料テンプレート: 無料で利用できる雛形がインターネット上に多く配布されています。

学習コストが低い: ほとんどの社員が日常の資料作成などで使い慣れているため、担当者が変わっても基本的な操作を引き継ぎやすい点はメリットです。

デメリット:共有の手間、スマホ非対応、デザインの属人化

手軽な一方で、WordやPowerPointでの運用には主に3つのデメリットが存在します。

  1. ファイル共有の手間と既読管理の難しさ 作成した社内報は、メールに添付したり、社内サーバーに格納したりして共有するのが一般的です。しかし、ファイルサイズが重くなりがちで、更新時のバージョン管理も煩雑になります。また、PDFやファイル形式での配布は一方通行になりやすく、「誰がいつ読んだか」を把握できないため、効果測定が困難です。
  2. スマートフォンで閲覧しにくい WordやPowerPointのファイルは、PCでの閲覧が前提です。スマートフォンではレイアウトが崩れたり、専用アプリがないと開けなかったりする場合があります。そのため、PCを持たない現場のスタッフや、移動が多い営業担当者には情報が届きにくいという致命的な課題があります。
  3. デザインの属人化 テンプレートを使っても、見やすいレイアウトやおしゃれなデザインに仕上げるには、一定のデザインスキルが求められます。結果として、作成担当者のスキルによってクオリティが左右され、属人化が起こりやすくなります。

読まれる社内報デザインのコツとレイアウトの基本

テンプレートを使えば社内報作成のハードルは下がりますが、ただ情報を詰め込むだけでは読まれない社内報になってしまいます。

ここでは、既成のテンプレートをカスタマイズし、読者の関心を引くデザインにするための基本的なコツと、美しい社内報レイアウトの原則を紹介します。

社内文化にあわせてデザインやトンマナを整える

社内報は、社外向けではなく「自社の社員に読んでもらう」ことが目的のメディアです。

まずは、自社の社風やブランドイメージに合わせたトンマナ(トーン&マナー)を定義しましょう。

配色: コーポレートカラーをベースに、使用する色は3色程度(メインカラー、サブカラー、アクセントカラー)に絞ると、全体に統一感が生まれます。一度決めたルールは、どの記事でも守ることが重要です。

フォント: 読みやすさを最優先し、本文はゴシック体(例:メイリオ、Noto Sans JP)を推奨します。見出しと本文でフォントを使いすぎず、サイズや太さでメリハリをつけることで、プロフェッショナルな社内報デザインに仕上がります。普段使われている社内用語や、メール文化のトーンを社内報にも反映すれば、読者である社員にとってぐっと親しみやすくなります。

こうした調整は、インナーブランディングの観点でも効果的で、従業員の帰属意識やエンゲージメントを高める一助となります。

目線の流れを意識したレイアウト

プロのデザイナーでなくても、レイアウトの基本原則を押さえるだけで、記事は格段に見やすくなります。

  • 目線の流れ: 人の視線は、横書きなら「Z」の形(左上→右上→左下→右下)、Webや縦書きなら「F」の形(上から下へ、左側を重点的に)で動く傾向があります。この流れに沿って、見出しや写真を配置すると、内容が自然と頭に入りやすくなります。
  • 余白: 情報を詰め込みすぎると、読者は読む気を失ってしまいます。コンテンツ同士の間やページの上下左右に十分な余白を設けることで、圧迫感がなくなり、洗練された印象を与えます。
  • 整列: テキストの開始位置、見出し、写真の端などを揃える「整列」を意識してください。要素がバラバラに配置されていると、雑然とした印象を与えます。基本的な左揃えや中央揃えを徹底するだけで、整ったレイアウトが実現できます。

写真やアイコンを活用し視覚的に分かりやすく

テキストばかりの社内報は、読者に敬遠されがちです。適度に視覚的な要素を取り入れ、読みやすさを向上させましょう。

  • 写真: フリー素材の写真よりも、できるだけ実際の社員やオフィスの風景など、オリジナルの写真を使うことで、記事への親近感が格段に高まります。写真は明るく、解像度の高いものを選びましょう。
  • アイコン: 見出しや箇条書きの横にシンプルなアイコンを配置すると、読者は瞬時に内容をイメージできます。ただし、アイコンのデザインテイスト(例:線画、塗りつぶし)は統一することが重要です。

読者層に応じてレイアウトや情報量を調整する

読まれる社内報をつくるには、誰に向けた情報発信なのかを明確にした上で、読者層に合わせた見せ方を工夫することが大切です。

たとえば、現場作業や接客に忙しい従業員には、ぱっと見で内容が把握できるよう、写真を多用したり、見出しを大きく配置したレイアウトが効果的です。

一方で、管理部門などじっくり読み込める環境にいる従業員には、業務改善の事例や社内インタビューなど、読みごたえのあるコンテンツの方が刺さるかもしれません。

加えて社歴や年齢層によっても、好まれる文体や関心領域は異なります。全社共通のテンプレートに頼るのではなく、部署や読者属性を意識した細やかな編集を加えることで、社内報の定着率も高まりやすくなります。

TUNAGで実現する伝わる社内報運用のポイント

テンプレートを活用すれば、見た目も整った社内報を効率的に作成できますが、それだけでは「届けたい人に、届けたい情報を、確実に届ける」ことはできません。

社内報を組織全体に行き渡らせ、読まれるものにするには、届け方の設計までが不可欠です。そこでおすすめなのが、社内報を中心にコミュニケーション基盤を構築できるクラウドサービス「TUNAG(ツナグ)」です。

単なる配信ツールではなく、社員が能動的に参加できる仕組みを備えており、社内報を「伝える」から「つながる」ツールへ進化させます。以下では、TUNAGを活用した社内報運用のメリットを3つの観点から紹介します。

豊富な社内報コンテンツ・機能を備えている

TUNAGは、記事の投稿だけで完結しない参加型の社内報を実現できる点が大きな特長です。

記事は「タイムライン」形式で公開され、読んだ社員がスタンプやコメントを通じてリアクションできる仕様になっています。

従来の一方通行な社内報とは異なり、社員の声が自然と集まり、社内の対話が活性化される仕組みです。

また「サンクスカード」などの独自機能も活用でき、記事のなかで感謝を伝え合うなど、より温かみのあるやり取りも可能になります。

社長メッセージや社内イベントの報告を通じて、社員同士がフィードバックし合える仕組みがあるからこそ、TUNAGの社内報は、単なる情報共有を超えた「文化を育てる場」へと発展していきます。

情報の一元管理で社内報作成を効率化

TUNAGは、Wordで原稿をまとめてからデザインツールで誌面を整え、PDFにして社内メールで送るといった複雑な工程が不要です。

投稿した記事は自動的にアーカイブされ、過去の社内報を振り返るのも簡単。さらに「誰が読んだか」「どのくらい読まれているか」などのレポート機能も搭載されており、コンテンツの反響を可視化できます。

運用の手間を省きながら、効果測定と改善サイクルまで含めてスマートに管理できるのが、TUNAGならではの強みです。

スマホ対応で現場スタッフにも届く社内報

TUNAGはPCだけでなくスマートフォンにも対応しており、現場スタッフやアルバイトなど、普段PCを使わない社員にも社内報を届けることができます。

専用アプリをインストールすれば、移動中や休憩時間でも気軽に閲覧でき、社用メールアドレスがなくてもアカウント発行が可能なため、全社員が対象となる配信が行えます。

導入企業の中には、紙の社内報からTUNAGに切り替えたことで、社長メッセージを現場まで即時に届けられるようになり、社員の反応スピードも大きく向上した例があります。

場所や職種に関係なく全員に届く設計が可能になることで、情報格差の解消やエンゲージメント向上にもつながり、社内報がより実効性のあるツールへと変わります。

社内報テンプレートを活用して伝わる組織づくりを始めよう

社内報は、単に情報を発信するだけの媒体ではなく、社員同士のつながりを育み、企業文化を醸成するための重要なコミュニケーションツールです。

本記事で紹介した各種テンプレートを活用すれば、デザインの負担を大幅に軽減しつつ、見栄えのする社内報を誰でも手軽に作成できるようになります。

そうして生まれた時間や余力を、コンテンツの質を高めたり、届け方を工夫したりする方向へ注げば、より深く社員の心に届く社内報が実現できます。

さらにTUNAGのようなプラットフォームを組み合わせることで、社内報の発信・共有・反応収集までを一元管理し、社員の声が自然と集まる「参加型の社内報運用」へと進化させることが可能です。

実際に、TUNAGを導入した企業の中には、社内報をきっかけにエンゲージメントが高まり、組織全体に一体感が生まれた事例もあります。

「ブランドを超えた社内広報」を実現。カプリチョーザなどを展開するWDI JAPANの社内コミュニケーション事例

ジャパネットホールディングスの社内報アプリ活用法。社長メッセージにコメント100件の反響

テンプレートとTUNAGをうまく活用することで、社内報は読むものから組織を動かす仕組みへと変わります。

今日からできる一歩として、自社らしい社内報づくりをぜひ始めてみてください。

エンゲージメント向上で働きがいのある組織を作る「TUNAG」

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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