サンクスカードの効果的な運用方法。職場に定着させるためのポイント
サンクスカードを定着させるためには、ポイントを押さえた運用を行うことが重要です。また、導入企業の成功事例を知れば、自社で導入した後の効果をイメージしやすくなるでしょう。サンクスカードの効果的な運用方法や導入事例を紹介します。
サンクスカードの効果的な導入と運用方法
サンクスカードは、従業員同士が感謝の気持ちを送り合う制度のことです。モチベーション向上やコミュニケーション活性化、信頼関係の構築などを期待できます。
ただし、準備が不十分な状態で導入すると、思ったほどの効果を得られないでしょう。ここでは、サンクスカードの効果的な導入・運用方法について解説します。
運用ルールを決めておく
サンクスカードを導入する際は、運用ルールを決めて全従業員に周知しましょう。誤った運用の防止につながり、制度の定着が促進されます。
例えば、どのような行動に対して感謝の気持ちを伝えるのか、具体例を示すと分かりやすくなります。また、メッセージの渡し方も、管理しやすいように工夫しましょう。
運用側もルールをあらかじめ決めておくのがおすすめです。毎月の締め日や目標枚数を決めておけば、効果を測定しながら運用を改善していけます。
やりとりを見える化する
サンクスカードは当事者同士で直接やりとりするだけでなく、他の従業員にも見てもらいましょう。感謝の気持ちが共有され、称賛文化の醸成につながる効果があります。
隠れた貢献を見える化できることも、メッセージを公開するメリットです。普段は気づきにくい従業員の努力を他の従業員にも知ってもらえるため、職場のモチベーションが高まるでしょう。
サンクスカードの共有方法としては、「掲示板に貼る」「社内報やニュースレターで紹介する」「システムやアプリで共有する」といったやり方があります。
社内ポイントと併用する
サンクスカードと社内ポイントを併用すれば、メッセージのやりとりが促進されます。既存のポイントシステムがない場合は、サンクスカードの導入に合わせて仕組みを構築するとよいでしょう。
サンクスカードを送ったり受け取ったりすることでポイントを付与する基本的な方法以外に、メッセージの内容に応じて付与するポイントを決めるといった方法もあります。
定期的な振り返りを行う
サンクスカードの導入後は、定期的に振り返りを行い、運用がうまくいっているかをチェックしましょう。振り返りで確認すべきポイントは次の通りです。
メッセージのやりとり数が目標に達しているか(目標を設定している場合)
特定の従業員や部署に利用が偏っていないか
従業員の負担になっていないか
送受信数や利用者数などの定量的な振り返りだけでなく、アンケートやインタビューなどを行い、定性的な振り返りも行うことが大切です。
サンクスカードを定着させるコツ
サンクスカードで失敗しないためには、ポイントを押さえた運用を進めることが重要です。感謝の気持ちが飛び交う職場にするためのコツを紹介します。
導入目的を周知する
サンクスカードをいきなり導入すると、従業員が意義を理解せず、利用に抵抗感を持つ恐れがあります。導入目的を明確にした上で、全従業員に周知徹底することが重要です。
サンクスカードを導入することで期待できる効果を伝え、従業員のモチベーションを高めましょう。周知方法としては、社内メール・掲示板・Webサイト・社内イベントなどがあります。
経営陣が率先して活用する
上層部からの感謝の言葉は、一般従業員にとって大きな励みとなり、組織への帰属意識を高めます。また経営陣が率先して活用することで、従業員も気軽にサンクスカードを送り合う雰囲気がつくられ、称賛文化が定着しやすくなるでしょう。
経営陣がサンクスカードを活用する際は、経営理念や行動指針と紐づけたメッセージにすることがポイントです。理念に基づいたサンクスカードを送ることで、従業員へのメッセージをより強く伝えられるだけでなく、職場における理念浸透にもつながります。
表彰制度と組み合わせる
社内表彰制度には、従業員のモチベーションアップやチーム全体のパフォーマンス向上など、さまざまな効果があります。サンクスカードを表彰制度と組み合わせれば、従業員にとって具体的かつ実感しやすい制度になり、効果をより高められるでしょう。
表彰のやり方としては、最も多くのメッセージを受け取った従業員をMVPとするパターンや、「最も感謝された行動」「最も評価されたプロジェクト」に表彰するパターンなどが考えられます。
アプリを導入する
サンクスカードは紙ベースでの運用以外に、アプリでの運用も可能です。アプリなら従業員の負担を抑えられる上、頻繁にやりとりされていることが分かるため気軽に参加しやすくなります。
サンクスカードをアプリで運用するなら「TUNAG(ツナグ)」の導入がおすすめです。TUNAGのサンクスカードでは、次のような機能が使えます。
- コメントやスタンプを用いたリアクション
- 送受信に対する社内ポイントの付与
- 季節やイベントに合わせたデザインテンプレート
- 経営理念や企業文化を反映させたオリジナルカード
- 画像や動画の投稿
さらに、送受信の分析やマネジメントへの活用も可能です。
サンクスカードツールとしてのTUNAG | TUNAG(ツナグ)
成功事例からサンクスカード運用のヒントを探る
TUNAGは1,000社を超える企業に導入されており、多くの企業がサンクスカードを定着させています。TUNAGのサンクスカードの導入事例を見ていきましょう。
社内ポイント制度を活用「株式会社牛若丸」
株式会社牛若丸は、美容室やネイルサロンを経営する企業です。以前から別のサンクスカードツールを使っていましたが、TUNAGに乗り換えてからはサンクスカードもTUNAGで運用しています。
サンクスカードに社内ポイント制度を活用し、交流のさらなる促進を図っている点が特徴です。また、TUNAGのサンクスカードを導入してから、人間関係の改善も見られるようになったそうです。
出典:社内ポイント制度の活用で従業員のコミュニケーションが活性化「ほめ合う」文化でエンゲージメント向上を実現 | TUNAG(ツナグ)
インフルエンサーが活躍「株式会社BP」
株式会社BPは、ウェディング事業などを手掛ける企業です。以前より実施している表彰制度をサンクスカードと結びつけ、送受信数に応じて表彰を行っています。
株式会社BPにおけるサンクスカードの運用で注目すべき点は、従業員の中からインフルエンサーを選び、TUNAGでやりとりする楽しさを発信していることです。また、アルバイトの定着率がTUNAGの導入前に比べ約30%改善しており、離職率低下にも役立っています。
出典:アルバイト定着率が30%改善、3ヶ月で300名採用:BPが「友達に紹介したくなるバイト先」を作るまで | TUNAG(ツナグ)
社内表彰制度と併用「コクー株式会社」
IT人材の派遣業をメインに事業を展開するコクー株式会社では、TUNAGのサンクスカードを社内表彰制度と併用しています。受賞者・受賞理由・推薦文などもTUNAG上での閲覧が可能です。
推薦文を確認できるようにすることで、受賞者のさらなるモチベーションアップを図っています。また、過去の受賞理由もTUNAGで閲覧できるため、どのようなことを頑張れば評価されるのかが新入社員にも分かりやすくなっているそうです。
出典:客先常駐で離れていても、”体温のあるコミュニケーション” で社員が切磋琢磨し合う会社へ - コクー株式会社のTUNAG活用事例 | TUNAG(ツナグ)
サンクスカード運用のポイントを押さえよう
サンクスカードの運用で重要なのは、感謝の気持ちを伝え合う文化を浸透させることや、参加しやすい環境を整えることです。具体的には、社内ポイントとの連携や明確な目標設定、従業員の負担軽減などが鍵となります。
サンクスカードは導入効果の高い制度ですが、従業員に丸投げしたままでは運用を失敗しやすくなります。効果的な取り組みを実施し、称賛文化を社内に定着させましょう。