ウェルビーイングを向上させる方法は?従業員の健康や幸福度を向上する施策とツールを紹介

ウェルビーイングを向上させる方法は?従業員の健康や幸福度を向上する施策とツールを紹介

現代の職場では、従業員のウェルビーイングが企業の成功に直結します。健康や幸福度を高める施策やツールを導入することで、職場環境が改善され、生産性も向上します。本記事では、具体的な方法をご紹介します。

ウェルビーイングとは

そもそもウェルビーイングとは、1964年にWHO(世界保健機関)が発表した「世界保健機関憲章」に記載されている言葉で、「健康」「幸福」「福祉」と訳されています。意訳した際に、「社会的にも精神的にも肉体的にも満たされた状態であること」を意味します。厚生労働省の平成30年度雇用政策研究会報告書では、ウェルビーイングのことを「個人の権利や自己実現が保証され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること」と表現しています。

ウェルビーイングが注目されている主な背景

では、なぜ近年ここまでウェルビーイングが注目されているのでしょうか。

ダイバーシティの浸透

1つは、グローバル化が進んだことによる、ダイバーシティの浸透です。国籍や文化が違う人々と共同で働く機会も増えてきました。しかし、それぞれのバックグラウンドが違う中で無理矢理同じような働き方に当てはめようとすると、エンゲージメントを低下させる可能性があります。そこで企業は、リモートワークやリフレックス制度を導入して、ダイバーシティが浸透した社会でもウェルビーイングができるような仕組みを作っています。

労働人口減少による人手不足

日本は少子高齢化の影響によって、労働人口が不足しています。また、今後も減少傾向にあるため、企業環境を整え、働きやすい職場を提供することで離職率の低下・エンゲージメントの向上を考えてウェルビーイングを促進する考えが求められています。

SDGsでの言及

2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」であるSDGs。17個の目標のうち、「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」というものがあり、国・地方自治体に同様、企業もSDGsに社会的貢献をするための取り組みをしてます。こういった世間の流れとして、ウェルビーイングが普及してきています。

ウェルビーイングを向上させるメリット

それでは、ウェルビーイングを向上させるメリットをご紹介します。

モチベーションや生産性が向上する

ウェルビーイングは、身体的、精神的、社会的に良好な状態です。そのため、仕事に集中できる環境といえます。そのため、モチベーションや生産性が上がります。業績を上げることができれば、従業員は幸福に満たされさらなる事業貢献を果たす可能性があります。

離職率の低下につながる(優秀な人材の確保)

また、ウェルビーイングに取り組むということは、従業員にとって働きやすい職場が整えられます。そのため、離職率低下にも繋がり、上記のメリットとも噛み合えば、新卒や中途から優秀な人材を確保することにつながります。

従業員のコミュニケーションが円滑になる

HR総研が2023年に発表した調査において、ウェルビーイング推進により「社内コミュニケーションの活性化」の効果が出ていると回答した方は26%でした。

ウェルビーイング推進により得られている効果(上位10項目)

社員エンゲージメントの向上

48%

社員モチベーションの向上

48%

社員の幸福感の向上

43%

企業価値の向上

36%

企業全体の生産性向上

33%

社内コミュニケーションの活性化

26%

離職率の低下

21%

社内イノベーションの創出

12%

優秀な人材の確保

12%

自立人材の創出

9%

参考:HR総研 ウェルビーイングと健康経営に関するアンケート結果報告

社内コミュニケーションが活性化すれば、仕事の相談や休憩中の雑談が増え、人間関係の構築をはじめあらゆる面でメリットがあります。

企業がウェルビーイングを向上させる方法

労働環境を見直しする

労働環境を見直すことで、ウェルビーイングは向上します。具体的には、衛生的に清潔な職場環境であるか、長時間の拘束になっていないか、給与は適正な価格で支払われているのか、などを徹底的に見直してください。職場の上層部だけの判断をするのではなく、従業員の意見を反映することが重要です。

福利厚生を整備する

一番ウェルビーイングを促進させることができる福利厚生は、「休日休暇・勤務時間に関する制度」となっています。有給制度や取得率向上のための施策を打ち出すことを推奨します。

また、福利厚生は、企業が独自に差別化できる点でもあります。なにか特筆したものがあれば他社で働く者は羨ましがり、自社で働く者は会社に対する愛着心になり得ます。なにかユニークな福利厚生を設置してみるのも面白いかもしれません。

健康経営を推進する

健康経営とは「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」です。

  • 定期検診の受診率を100%にする
  • 職場ストレスチェックの実施
  • 健康増進や過重労働防止にむけて数値目標を設定する

といった施策を打ち出すことで、従業員の健康を推進できる体制を整えることで、ウェルビーイングの取り組みにつながります。よくある福利厚生として、社内にジムがあるのはこの健康経営を推進させる目的もあります。

社内コミュニケーションを活性化する

職場環境の社内コミュニケーションを活性化させることは、何よりも重要です。具体的な施策としては、下記のようになります。

  • コミュニケーションツールを整える
  • 社内イベントを実施する
  • 定期的に1on1を実施する

業務の場面以外でも気軽に話しかけられる関係値を築きやすい施策を打ち出すことで、社内のコミュニケーションを活性化させることができます。リモートワークを導入している企業は、Slackなどの円滑なコミュニケーションが取れるチャットツールの導入も必須になります。

効果的にウェルビーイングを向上させる取り組みのポイント

多様な働き方の導入

  • リモートワークの導入

リモートワークは、ライフスタイルに合わせた働き方ができるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。また、朝の満員電車の移動がなくなるため、移動時間も通勤によるストレスも軽減され、生産性が向上する可能性もあります。企業側としても、オフィススペースや光熱費を削減できることや、地理的な制約をこえて優秀な人材の採用をすることができます。

  • コアタイムの導入

コアタイムを導入することで、該当時間帯以外は、ライフスタイルに合わせた働き方を選べ、従業員はモチベーションが上がります。該当時間には積極的に会議を入れることや、進捗状況を確認できるようになり、メリハリのある組織体を築き上げることができます。

人間関係の構築

良好な人間関係が構築されない原因としては、コミュニケーションに課題があるとされています。実際に、HR総研が発表したアンケート調査によると、「社員間のコミュニケーション不足は業務の障害になると思うか」という質問に対して、過半数以上の53%が「大いにそう思う」と回答しています。これは、従業員にとって心理的な不安につながり、結果としてウェルビーイングの低下を招く可能性があります。社内イベントや部活動といった施策で対処することがおすすめです。

参考:社内コミュニケーションに課題がない企業ほど、従業員エンゲージメントが顕著

ウェルビーイング向上のおすすめツールTUNAG

ウェルビーイングの取り組みには、コミュニケーションの活性化が重要です。コミュニケーション活性化のおすすめツールとしてTUNAGというサービスをご紹介します。

TUNAGとは

TUNAGとは、豊富なDX機能で組織の情報共有や業務効率、人材育成、社内交流などの課題を、スマホひとつで解決するアプリサービスで、社内コミュニケーションのきっかけとなる「起点づくり」をサポートできます。

TUNAGの導入事例

実際の導入事例として、「社内コミュニケーションの活性化」を中心に置き、現場から情報が上がってくる仕組みを整え、双方向のコミュニケーションを実現したカフェカンパニー株式会社様がいます。

参考:運用現場から情報が上がってくる「双方向のコミュニケーション」を推進

まとめ

ウェルビーイングの向上は、従業員の健康や幸福度を高め、企業全体の生産性向上や離職率の低下に寄与します。多様な働き方や社内コミュニケーションの活性化を図ることで、職場環境を改善し、エンゲージメントを高めることが重要です。その社内コミュニケーションの活性化のおすすめツールとして、TUNAGをおすすめします。

企業が積極的にウェルビーイングに取り組むことで、持続可能な成長を実現しましょう。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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