サンクスカード導入企業の成功事例5選。期待できる効果や運用のコツ
サンクスカードを導入したものの、なかなか定着しない、あるいは導入を検討しているけれど本当に効果があるのか疑問を感じている企業も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、サンクスカードの導入によって実際にどのような効果が得られるのかを詳しく解説します。定着させるためのコツやポイント、さらには運用に成功した企業の具体的な事例も紹介するので、自社で取り入れる際の参考にしてください。
サンクスカードの導入で期待できる効果
サンクスカードとは、従業員同士が感謝や称賛の気持ちを日常的に伝え合う制度で、カードを通じたポジティブなコミュニケーションを促進する仕組みです。紙やデジタルのカードでメッセージをやりとりするだけで、さまざまな効果を期待できます。まずは、サンクスカードの運用でもたらされるメリットを見ていきましょう。
称賛文化を醸成できる
サンクスカードを活用して感謝や称賛の気持ちを伝え合うことで、職場に称賛文化が醸成されます。誰かを認めたり感謝したりすることが日常化すれば、従業員間の信頼と心理的安全性を高めることが可能です。
良好な信頼関係の構築は、チームの結束力の強化につながります。また、心理的安全性が高まれば多様な意見が出やすくなり、新しいアイデアやイノベーションの創出を期待できるでしょう。
オープンかつ協力的な職場環境が促進され、社内の雰囲気も明るくなります。誰もが働きやすい職場になり、モチベーションアップや生産性向上にもつながるでしょう。
従業員エンゲージメントの向上を図れる
従業員エンゲージメントとは、従業員が自社や仕事に対して愛着や誇りを持ち、自発的に貢献しようとする心理状態のことです。サンクスカードで称賛文化が醸成されると、会社への貢献意欲が高まり、従業員エンゲージメントの向上につながります。
また、従業員が企業のビジョンや経営方針に共感することで、組織の目標達成により強くコミットするようになるでしょう。従業員と企業との信頼関係も強くなります。
従業員エンゲージメントが向上することで、会社への帰属意識や愛着が深まり、従業員のモチベーションや生産性が向上するほか、離職率の低下といった具体的な改善効果も期待できます。
従業員の隠れた努力が可視化される
サンクスカードを当事者同士だけではなく他の従業員にも見てもらうことで、普段は見えにくい従業員の努力や行動を可視化できます。
隠れた努力が評価された従業員は、自分が認められていると思い、やりがいを感じるでしょう。さらに貢献したいと考え、積極的に取り組むようになることもメリットです。
また、自己肯定感が高まることで、従業員の仕事に対する意欲や自信が向上し、自分の役割や価値をより明確に認識できるようになります。
サンクスカードを定着させるコツ
制度導入のアナウンスのみ行って放置していても、サンクスカードはなかなか定着しません。導入効果を高めるために意識したいポイントを解説します。
従業員への過度な負担を避ける
サンクスカードが定着しない理由の1つに、従業員に過度な負担がかかっていることが挙げられます。感謝のやりとりを強制するあまり、従業員が「何かメッセージを送らなければ」とプレッシャーを感じている状況です。
サンクスカードを導入しても、多くの従業員が積極的に活用するとは限りません。中には他人にメッセージを送るのが苦手な人もいるため、運用中は、メッセージの送信を義務化したり過度に促したりせず、従業員が自然に参加したくなるような雰囲気づくりを心掛けましょう。
また、メッセージを送るのに手間がかかる場合も、従業員が負担に感じるケースがあります。テンプレートを用意したり、デジタルカードで送信可能な仕組みにしたりと、気軽に利用できる環境を整えるとよいでしょう。
表彰制度と連携させる
サンクスカードを表彰制度と連携して運用するのもおすすめです。優れたメッセージを朝礼やミーティングなどで紹介して表彰すれば、やりとりの促進につながります。
会社の経営理念や行動指針に沿った内容のメッセージを取り上げることで、理念浸透も図れるでしょう。
ただし、毎回優れたメッセージを取り上げると、制度がマンネリ化しかねません。表彰するテーマを定期的に変更し、マンネリ化を防ぎましょう。
アプリを活用する
サンクスカードは紙のカードを使ったやりとりでも運用できますが、紙のカードは手間がかかる上、他の従業員にも見てもらうには工夫が必要です。カードの作成や送信・データ管理などが楽になるITシステムの導入を検討しましょう。
サンクスカードをデジタルカードで運用したいなら、エンゲージメント向上プラットフォーム「TUNAG(ツナグ)」の導入がおすすめです。豊富な機能の一つとしてサンクスカードが備わっており、導入後すぐに運用を開始できます。
マルチデバイスに対応しているため、従業員が自宅や外出先でも自分のスマホから手軽にメッセージを送り、リアルタイムでコミュニケーションを図ることが可能です。配布や集計の手間も削減でき、運用担当者の負担が減るでしょう。
サンクスカードツールとしてのTUNAG | TUNAG(ツナグ)
サンクスカード導入企業の成功事例
TUNAGを導入してサンクスカードの定着に成功した事例を紹介します。自社での運用を検討する際の参考になるでしょう。
サンクスカードに社内ポイント制度を活用「株式会社牛若丸」
株式会社牛若丸は、美容室やネイルサロンの経営を手掛ける企業です。以前は他社のサンクスカードツールを使っていましたが、業務効率化を図るためにTUNAGを導入してからは、サンクスカードもTUNAGを使っています。
サンクスカードに社内ポイント制度を活用したところ、やりとりの活性化につながっているようです。ポイント制度はサンクスカードとの相性が非常に良く、TUNAGではサンクスカードを送る際に同時にポイントを付与できるため、従業員同士の積極的なやりとりが促進されています。
出典:社内ポイント制度の活用で従業員のコミュニケーションが活性化「ほめ合う」文化でエンゲージメント向上を実現 | TUNAG(ツナグ)
アルバイトの定着率が30%改善「株式会社BP」
ウェディング事業を中心に幅広く事業を行っている株式会社BPは、以前より実施している表彰制度をサンクスカードと紐づけ、送受信数が多い人を表彰しています。アルバイトからインフルエンサーを選び、TUNAGの面白さを発信してもらっていることも特徴です。
また株式会社BPでは、TUNAGの導入後にアルバイトの定着率が約30%改善しています。サンクスカードのやりとりで会社を辞めることを思いとどまった人もいるようです。
出典:アルバイト定着率が30%改善、3ヶ月で300名採用:BPが「友達に紹介したくなるバイト先」を作るまで | TUNAG(ツナグ)
社内外へ感謝できる文化を醸成「株式会社ファミリー」
登録済未使用車販売専門店として事業を展開する株式会社ファミリーでは、TUNAGによるサンクスカードの促進で、社内外へ感謝できる文化が醸成されました。従業員の見えにくい活躍が知れるようになったことも大きかったそうです。
TUNAGの導入前には、「自分のメッセージが公開されるのは嫌」という意見もあったようですが、導入後はやりとり数が約5,000通から約8,000通にまで増えています。
これまで年間1通も出していなかった人が利用し始めるなど、状況は確実に変化しています。いろいろな意見があっても、まずは実際に導入・運用してみることが大切です。
出典:称賛文化が浸透し、お客様への意識が向上した取り組み。「感情」を伝え合うことで次につながる。 | TUNAG(ツナグ)
アルバイトの意識向上に寄与「みしまプラザホテル」
みしまプラザホテルでは別の称賛アプリを利用していましたが、称賛文化の浸透には至らなかったため、TUNAGを導入しました。その結果、感謝を伝え合う文化がより活性化し、従業員の大半を占めるアルバイトの意識向上にも貢献しています。
みしまプラザホテルのサンクスカードでは、似顔絵が描かれたメッセージや封筒をイメージしたデザインのメッセージが使えるなど、コミュニケーションを活性化させる工夫が凝らされています。
出典:アルバイトまで情報が行き渡る。 全従業員で送り合う感謝の声が「あたたかい職場」をかたち作る。 | TUNAG(ツナグ)
既存のサンクスカードが活性化「フェイラージャパン株式会社」
フェイラージャパン株式会社はファッション雑貨の製造・販売を行っている企業です。全国に300人超の従業員を抱えていますが、以前より運用していたサンクスカードは店舗のPCからしかアクセスできなかったため、定着するまでには至りませんでした。
TUNAGの導入後はスマホでも利用できるようになり、サンクスカードの利用も活性化しています。他の施策と組み合わせて運用した結果、2023年度には約3,000枚のサンクスカードが発行されました。
出典:全国の百貨店に展開「FEILER」店舗の壁を超えたコミュニケーションでブランド力向上を目指す | TUNAG(ツナグ)
サンクスカード導入企業から運用のコツを学ぼう
サンクスカードが定着すれば称賛文化を醸成できるほか、従業員エンゲージメントの向上や離職率の低下を図れるなど、企業にとってさまざまなメリットがもたらされます。
自社での活用がイメージできない場合は、今回紹介した導入企業の事例を参考にし、ポイントを押さえてサンクスカードの運用に取り組んでみるとよいでしょう。