職場活性化のアイデア12選!成功事例や取り組みのステップ・ポイントを解説

多くの企業が職場活性化に取り組んでいますが、単発のイベント実施では従業員のエンゲージメント低下や離職率の高さという課題の解決にはつながりません。職場活性化は組織文化を変える継続的な取り組みであり、適切な施策と測定により離職率低下と生産性向上を実現できます。本記事では、経営者・人事・管理職それぞれの立場で実施できる具体的なアイデアを紹介します。限られた予算と人的リソースの中で、費用対効果の高い施策を選択したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

職場活性化とは?

職場活性化とは、従業員同士のコミュニケーションを促進する社内イベントや情報共有の仕組み作り、フレックスタイム制度などの働きやすい環境整備を通じて、組織全体の生産性や従業員満足度を高める取り組みを指します。

単なる社内イベントの実施ではなく、組織文化の変革や業務プロセスの改善を通じて、従業員が主体的に働ける職場環境を構築することが本質です。

職場が活性化すると、従業員のエンゲージメントが向上し、離職率の低下や生産性の向上といった具体的な成果につながります。また、部署間の連携がスムーズになり、新しいアイデアが生まれやすくなるでしょう。イノベーションを促進し、企業の競争力強化にも直結する重要な経営課題といえます。

一方で、職場が活性化していない組織には共通の特徴があります。従業員同士のコミュニケーションが不足し、情報の共有が滞りがちという点です。経営理念やビジョンが浸透しておらず、従業員が自分の仕事の意義を見出せない状態になっています。こうした状態を放置すると、優秀な人材の流出や組織の停滞を招くでしょう。

【経営者向け】社内を活性化させるアイデア

経営者が主導する職場活性化は、組織全体の方向性を示し、従業員の帰属意識を高める上で重要な役割を果たします。トップダウンで推進することで、施策への理解と協力が得られやすくなるでしょう。

経営理念やビジョンを浸透させる

経営理念やビジョンの浸透は、従業員が自分の仕事の意義を理解し、組織の一員としての自覚を持つために欠かせません。理念が浸透していない組織では、従業員が何のために働いているのかわからず、モチベーションの低下を招く可能性があります。

効果的な浸透方法として、経営者自らが月1回の全社会議や四半期ごとの部署別ミーティングなど、定期的に理念について語る機会を設けることが重要です。

全社会議や部署別ミーティングで、理念と日々の業務との関連性を具体的に説明しましょう。単なる言葉の暗記ではなく、実際の行動指針として理念を活用できるよう工夫します。

社内報や社内SNSを活用して、理念を体現した従業員の行動事例を紹介することも効果的です。具体的なエピソードを通じて、理念が抽象的な概念ではなく、日常業務で実践できるものだと理解してもらえます。

新入社員研修や管理職研修でも、理念について深く学ぶ時間を設けましょう。組織の歴史や理念が生まれた背景を知ることで、より深い理解と共感が得られます。

経営陣と直接話せる機会を設ける

経営陣と従業員の距離が遠いと、現場の声が経営層に届かず、組織の課題が見えにくくなります。この情報の断絶は、適切な経営判断を妨げる要因となるのです。直接対話の機会を設けることで、従業員は自分の意見が経営に反映される可能性を感じ、帰属意識が高まります。

具体的な施策として、タウンホールミーティングを四半期に1回開催し、従業員が自由に質問や意見を述べられる場を作ります。事前に質問を募集するだけでなく、その場での質疑応答も受け付けることで、双方向のコミュニケーションが実現するのです。

経営陣が特定の時間帯に自席で質問を受け付けるオープンドア制度を週1回設けることも有効でしょう。少人数でのランチミーティングや部門別対話会も効果的です。カジュアルな雰囲気の中で、普段は聞けない経営者の考えや、従業員の率直な意見を交換できます。オンライン環境でも、ビデオ会議やチャットツールを活用して経営陣との対話機会を創出でき、場所や時間の制約を受けずに参加できるため、より多くの従業員がアクセスしやすくなります。

【人事向け】職場を活性化させるアイデア

人事部門は組織全体を俯瞰し、従業員が働きやすい環境を整備する役割を担います。制度設計から運用まで、包括的なアプローチで職場活性化を推進していきましょう。

部署横断で交流を促進する

部署間の壁が高いと、情報共有が滞り、組織全体の生産性が低下します。各部署が独立した組織のように機能してしまい、本来活かせるはずのシナジー効果が生まれにくくなります。部署横断の交流を促進することで、新しい視点やアイデアが生まれ、イノベーションにつながるでしょう。

効果的な施策としては、異なる部署のメンバーが協働する機会を意図的に作り出すのが良いでしょう。営業と開発、マーケティングと製造など、普段接点の少ない部署同士を組み合わせることで、お互いの業務への理解が深まります。各部署が抱える課題や強みを知ることで、より建設的な協力関係が築けるのです。社内勉強会やワークショップを部署横断で開催することも効果的です。

各部署の専門知識を共有し合うことで、組織全体のスキルアップにつながります。

参加者同士のネットワークも広がり、業務上の連携がスムーズになるでしょう。こうした交流は、形式的なものではなく、実際の業務改善や新規プロジェクトの創出につながることが重要です。

正確かつ迅速な情報共有を実現する

情報の伝達遅れや誤解は、業務効率の低下やミスの原因となります。正確かつ迅速な情報共有の仕組みを構築することで、組織全体の生産性が向上するでしょう。

まずは、社内ポータルサイトや情報共有ツールを導入し、全従業員が必要な情報にアクセスできる環境を整えます。経営方針や人事制度の変更、プロジェクトの進捗状況など、重要な情報を一元管理しましょう。

このとき、情報の重要度や緊急度に応じて、伝達手段を使い分けることも大切です。緊急性の高い情報はプッシュ通知で即座に伝え、参考情報は掲示板やニュースフィードで共有するなど、情報の性質に合わせた方法を選びます。

他にも、定期的な情報共有会議を設け、各部署の動向や課題を組織全体で把握する機会を作ることも重要です。会議の内容は議事録として残し、参加できなかった従業員も後から確認できるようにしましょう。

従業員の自己実現を支援する

従業員が自身のキャリア目標を達成できる環境を整えることで、モチベーションと定着率が向上します。自分の成長を実感できる職場は、従業員にとって魅力的であり、長く働きたいと思える場所になるのです。個人の成長と組織の発展を両立させる仕組みを構築しましょう。

まずはキャリア面談を定期的に実施し、従業員一人ひとりの希望やキャリアプランを把握します。現在の業務だけでなく、将来挑戦したい分野や習得したいスキルについても対話を重ねることがポイントです。

対話を通じて、従業員の本音や潜在的なニーズを理解できます。社内公募制度や異動希望制度を整備し、従業員が自らキャリアを選択できる機会を提供しましょう。

希望する部署や職種への異動が可能になることで、組織への帰属意識が高まるでしょう。資格取得支援や研修制度を充実させ、従業員のスキルアップを後押しします。業務に直結する資格だけでなく、将来のキャリアに役立つ学習機会も提供することで、長期的な成長をサポートが可能です。

評価制度を明確にする

評価基準が曖昧だと、従業員は何を頑張れば良いのかわからず、不公平感を抱きやすくなります。明確な評価制度を構築することで、従業員の納得感とモチベーションが向上するでしょう。

評価項目(売上目標達成率、顧客満足度、チーム貢献度など)と評価基準(S・A・B・C・Dの5段階評価とその判定基準)を具体的に設定し、評価マニュアルとして全従業員に周知します。

この際、目標達成度だけでなく、プロセスや行動面の評価も含めることで、多面的な評価が可能になります。定量的な指標と定性的な指標をバランス良く組み合わせましょう。

評価プロセスを透明化し、評価結果のフィードバック面談を必ず実施します。良かった点と改善すべき点を具体的に伝え、次期の目標設定につなげることが大切です。一方的な評価ではなく、対話を通じて相互理解を深めることを意識しましょう。

インセンティブ制度を導入する

成果に応じた適切な報酬は、従業員のモチベーション向上に直結します。金銭的なインセンティブだけでなく、非金銭的な報酬も組み合わせることで、多様な従業員のニーズに応えられるでしょう。

業績連動型のボーナス制度を設け、目標達成率に応じて基本給の0.5〜2ヶ月分の範囲で変動するなど、個人やチームの成果が報酬に明確に反映される仕組みを作ります。目標達成度に応じて明確な報酬が得られることで、従業員の目標達成への意欲が高まります。

表彰制度を導入し、優れた成果を上げた従業員や模範的な行動を取った従業員を称えます。金銭的な報酬だけでなく、社内での承認や表彰は従業員の自尊心を満たし、さらなる成長を促すでしょう。

ポイント制度を活用して、日々の貢献や小さな成果も評価できる仕組みを構築するのも良いでしょう。貯まったポイントを商品や休暇と交換できるようにすることで、継続的なモチベーション維持につながります。

【管理職向け】職場を活性化させるアイデア

管理職は現場と経営の橋渡し役として、チームメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整える責任があります。日々のマネジメントの中で実践できる施策を紹介します。

チームビルディング施策を実施する

チームの一体感を醸成することで、メンバー同士の信頼関係が深まり、協力体制が強化されます。この信頼関係は、業務上の課題に直面したときに、互いに支え合える基盤となるのです。業務効率の向上だけでなく、心理的安全性の確保にもつながるでしょう。

具体的な施策としては、チームミーティングを定期的に開催するのが効果的です。業務の進捗共有だけでなく、メンバー同士の対話の時間を設けます。

仕事の話題だけでなく、趣味や最近の出来事など、カジュアルな会話も大切にしましょう。相互理解が深まることで、業務上のコミュニケーションもスムーズになります。

業務上の悩みや不安を解消する

メンバーが抱える悩みや不安を早期に把握し、適切にサポートすることで、離職を防ぎ、生産性の低下を防げます。管理職として、メンバーの変化に敏感であることが求められるでしょう。

1on1ミーティングを月1回30分以上実施し、業務の進捗だけでなく、「最近仕事で困っていることは?」「体調面で気になることは?」など、メンバーの心理状態や悩みを具体的に確認します。

また、業務量の偏りや過重労働の兆候を見逃さず、適切な業務配分の調整を行います。特定のメンバーに負担が集中していないか、定期的にチーム全体の業務量を見直すことが大切です。

メンタルヘルスケアの重要性を理解し、必要に応じて産業医や人事部門と連携します。メンバーの心身の健康を守ることは、管理職の重要な責務といえるでしょう。

称賛文化を醸成する

日々の努力や成果を適切に認め、称賛することで、メンバーのモチベーションと自己効力感が向上します。小さな成功体験の積み重ねが、チーム全体の活性化につながるでしょう。

成果を上げたメンバーを即座に称賛し、「あなたの提案した効率化施策で業務時間が20%削減できました」など、具体的にどの行動がどんな成果につながったのかを伝えます。

タイムリーなフィードバックほど効果が高く、メンバーの行動強化につながります。チーム会議の場で公開して称賛することも、他のメンバーへの良い刺激になるでしょう。

成果だけでなく、プロセスや姿勢も評価することが重要です。結果が出なかったとしても、新しい取り組みへの挑戦や、困難な状況での努力を認めることで、メンバーは安心してチャレンジできるようになります。

業務へのモチベーションを高める

メンバーが自分の仕事に意義を見出し、主体的に取り組める環境を作ることで、生産性と満足度が向上します。外発的動機づけだけでなく、内発的動機づけを促すことが重要です。

業務の目的や意義を丁寧に説明し、メンバーが自分の仕事が組織や社会にどのように貢献しているかを理解できるようにします。単なるタスクの指示ではなく、その背景や重要性を共有することで、メンバーの当事者意識が高まります。

フレキシブルな労働環境を提供する

働き方の多様化に対応し、メンバーが自分のライフスタイルに合わせて働ける環境を整えることで、ワークライフバランスが向上します。柔軟な働き方は、優秀な人材の確保と定着にもつながるでしょう。

リモートワークを週2日まで許可する、コアタイム10〜15時のフレックスタイム制度を導入するなど、メンバーが時間と場所を一定の範囲で選んで働ける選択肢を提供します。

育児や介護との両立、通勤時間の削減など、個々の事情に応じた働き方が可能になります。

コアタイムを設定しつつも、その他の時間帯は柔軟に調整できる仕組みを作ります。チーム内での情報共有とコミュニケーションを確保しながら、個人の裁量も尊重するバランスが大切です。

成果主義の評価制度を徹底し、労働時間ではなく成果で評価する文化を定着させます。長時間労働を評価するのではなく、効率的に成果を上げることを推奨することで、メンバーの生産性向上意識が高まるでしょう。

職場活性化に取り組む企業の成功事例

実際に職場活性化に取り組み、具体的な成果を上げている企業の事例を紹介します。各社の取り組みから、自社で実践できるヒントを見つけてください。

経営理念の浸透でグループ内の一体感を醸成

訪問看護や有料老人ホームを運営する寿々グループでは、グループの規模拡大に伴い経営理念の浸透が難しくなるという課題を抱えていました。分社化により会社が分かれていく中で、経営者の思いが現場に伝わりにくくなっていたのです。

この課題解決のためにTUNAGを導入し、まず1社でスモールスタートを切りました。現在では3社まで導入範囲を拡大し、約700名のスタッフが活用しています。「見てくれうちの施設」という制度を設け、各施設の取り組みを共有する仕組みを整えました。

TUNAGを活用して理念が表れた取り組みを日々共有することで、グループの理念が現場のスタッフにも浸透していきました。経営者が動画で思いを発信すると、すごい勢いで既読がつき、スタッフが関心を持って受け取ってくれていることを実感できるようになったといいます。

この取り組みにより、グループ内の他施設との情報共有や学びが得られるようになりました。経営側の思いを直接現場に届けることができ、グループ全体がひとつになっていく効果を実感しています。

「グループ内の想いをひとつにつなぐ」経営理念を浸透させるための寿々グループ様の取り組み

店舗内で完結しない横のコミュニケーションが活性化

ブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR」をはじめ、レストランやカフェ、ベーカリーなど14ブランドを展開する株式会社タイソンズアンドカンパニーでは、部署や店舗の垣根を超えた情報共有がスムーズに行われていないという課題を抱えていました。

元々社内のSNSツールは活用していましたが、店舗を越えたコミュニケーションはなかなかうまく行われていなかったのです。

TUNAGを導入し、制度の設定によって情報発信の共有範囲を自由に調整できる仕組みを構築しました。必要な相手に必要な情報をタイムリーに届けることを意識的に組み立てて運用しています。

ある事例として、レストラン店舗のスタッフから全体に向けて「体温計の設置により、海外のお客様に関してどのように案内すればいいか」という英語のワンフレーズが発信されました。この投稿が全社の目に留まり、「うちの店舗でも真似できるね」「こういう内容を求めていたよ」というような、店舗内で完結しない横のコミュニケーションが生まれました。

部署を超えたコミュニケーションが活性化したことで、業務改善にもつながっています。各店舗の工夫や実践知が共有されることで、サービス品質の向上が実現しています。

14の飲食ブランドを繋ぐ社内報運用とは - 「店舗内で完結しない横のコミュニケーションが生まれた」 | TUNAG(ツナグ)

社員が自発的に学ぶ場が生まれた社内勉強会の取り組み

コンテンツマーケティング事業を展開するサムライト株式会社では、経営合宿に参加した入社1年目の新入社員が「メンバーの成長支援の制度をつくりたい」と提案し、「サムカレッジ」という社内勉強会の制度が誕生しました。

サムカレッジは、社員が自ら手を挙げて講師となり、社員同士で専門知識を身につけるための勉強会を開催する仕組みです。受講後はTUNAGの仕組みを利用して「単位」を獲得でき、単位が一定以上貯まったら自己研鑽のために活用できる支援金がプレゼントされます。講師を担当した方もインセンティブとしてポイントを獲得できる仕組みになっています。

受講報告を写真付きのカジュアルな投稿形式にすることで、心理的な負担を減らし、楽しんで参加できる工夫がされています。タイムラインで共有されることで、他の社員も参加したくなる相乗効果が生まれました。

この取り組みにより、社員が自発的に、楽しそうに学ぶ場が生まれました。他部署の方との関わりのきっかけができ、「会社でこんなに頑張っている人がいるんだ」という気づきも得られています。普段の業務では見られない社員の意欲的な姿を見ることができる場となっています。

行動指針が浸透する“サムカレッジ”の取り組みとは。社員の自発的な学びを楽しく促す「社内イントラ」として活用 | TUNAG(ツナグ)

承認・称賛文化の醸成でアルバイト定着率が30%改善

ウェディング事業を中心に幅広いサービスを展開する株式会社BPでは、アルバイトスタッフの離職率が課題でした。退職する方に話を聞くと「連帯感を感じられない」という声が多く、上司は仕事を教えることに忙しく、スタッフの頑張りを褒める承認ができていなかったのです。

そこでTUNAGを導入し、スマホでサンクスカードが送れる仕組みを構築しました。面と向かって会わなくてもメッセージが渡せるため、忙しい現場でも承認活動ができるようになりました。サンクスカードには表彰制度も紐づけており、3ヶ月に一度の全社表彰式で、カードを送った数・もらった数で評価して表彰しています。

アルバイトの中から皆が慕っている人にインフルエンサーになってもらい、TUNAGの楽しさを発信してもらうことで活用を促進しました。終礼のときに「今日感謝できる人がいたら、サンクスカードを送ってね」と投稿を促す運用も行っています。

この取り組みの結果、TUNAG導入前のアルバイト定着率は63%でしたが、2023年現在では93%となり、定着率が30%改善しました。「すごくしんどい時期があって心が折れかかったときにサンクスカードが届いて、その内容を見てもう少し頑張ろうと踏ん張れた」というスタッフの声も寄せられています。

アルバイト定着率が30%改善、3ヶ月で300名採用:BPが「友達に紹介したくなるバイト先」を作るまで | TUNAG(ツナグ)

1on1の実施を促進し、コミュニケーションが活性化

飲食やブライダル事業を展開する株式会社ゼットンでは、多店舗展開をする中で縦と横のコミュニケーションが課題となっていました。会社の情報が店舗のスタッフにしっかり届いておらず、全員がメールアドレスを持っていないため知っておくべき情報を全員に届けにくい状況でした。

また、ES調査をした際に、会社や上司からのコミュニケーションは行えていても、スタッフからの提案や相談が少なく、一方通行になっていることが判明しました。現場からも自由に発信し、主体性を伸ばしていけるような仕掛けが必要だと感じていたのです。

この課題解決のため、TUNAGをコミュニケーション促進や、チームワークを高めるために人と人をつないでいけるプラットフォームとして活用することにしました。1on1ミーティングを全店舗で実施し、写真撮影した1on1の様子をTUNAGに投稿する運用を開始しました。

取り組みの結果、1on1ミーティングの実施率が以前の倍になりました。写真などの視覚情報を届けることで、直感的に会社の雰囲気が分かるようになり、顔と名前が一致してきたという実感も得られています。情報がちゃんと伝わるようになり、TUNAGとリアルの場が循環するコミュニケーションが生まれています。

顔が見える1on1MTGを全店で実施。安心してコミュニケーションがとれる場づくりの進め方 | TUNAG(ツナグ)

職場活性化を成功させるステップ

職場活性化を確実に成功させるためには、体系的なアプローチが必要です。以下の5つのステップに沿って、計画的に取り組んでいきましょう。

ステップ1-現状分析と課題の明確化

まず、組織の現状を正確に把握することから始めます。従業員アンケートやヒアリングを実施し、職場の課題を洗い出しましょう。離職率や従業員満足度のデータも分析し、定量的な現状把握も行います。

このとき、部署ごとの課題の違いにも注目します。営業部門とバックオフィス部門では、抱えている課題が異なる場合が多いでしょう。組織全体の傾向と部門別の特徴の両方を理解することが重要です。

併せて外部環境の分析も行います。競合他社の取り組みや業界全体のトレンドを把握することで、自社に必要な施策が見えてくるでしょう。

これらのリサーチから総合的に課題の優先順位をつけ、最も影響の大きい問題から取り組む計画を立てます。すべての課題に同時に対処することは現実的ではないため、戦略的な選択が必要です。

ステップ2-具体的な目標設定とKPIの策定

現状分析で明らかになった課題に対して、具体的な目標を設定します。目標は測定可能で達成期限が明確なSMARTの原則に基づいて設定しましょう。

離職率を1年間で10%削減する、従業員満足度スコアを20ポイント向上させるなど、定量的な目標を設定します。数値目標があることで、進捗状況が可視化され、改善活動のモチベーションにつなげやすくするためです。

目標は経営層だけでなく、現場の管理職や従業員とも共有します。組織全体で同じゴールを目指すことで、一体感が生まれ、施策の実効性が高まるでしょう。

ステップ3-施策の優先順位付けとアクションプラン作成

設定した目標を達成するための具体的な施策を洗い出し、優先順位をつけます。影響度の高さ、実施の容易さ、コストなどを総合的に評価し、取り組む順番を決定しましょう。

短期的に成果が出る施策と、中長期的な取り組みをバランス良く組み合わせることが大切です。早期に小さな成功体験を積むことで、組織全体の士気が上がり、継続的な改善活動につながります。

各施策について、実施時期、担当者、必要なリソース、期待される効果を明確にしたアクションプランを作成します。誰が、いつまでに、何をするのかが明確になることで、実行力が高まるでしょう。

ステップ4-スモールスタートでまずは試してみる

いきなり全社展開するのではなく、特定の部門やチームで試験的に施策を実施します。小規模で始めることで、課題や改善点を早期に発見でき、リスクを最小限に抑えられるでしょう。

パイロット部門を選定する際は、協力的な管理職がいる部門や、課題が明確な部門を選ぶと効果的です。成功事例を作ることで、他部門への展開もスムーズに進みます。

想定通りの効果が得られない場合は、躊躇せず方針を修正します。スモールスタートの利点は、失敗してもダメージが小さく、柔軟に軌道修正できる点にあります。

ステップ5-全社展開してPDCAサイクルを回す

パイロット導入で得られた知見をもとに、施策を全社に展開します。試験導入での成功事例を共有することで、他部門の理解と協力が得られやすくなるでしょう。

展開にあたっては、部門ごとの特性を考慮してカスタマイズします。一律に同じ方法を適用するのではなく、各部門の状況に合わせた柔軟な運用が重要です。

実施後は定期的に効果測定を行い、KPIの達成状況を確認します。目標に対する進捗を可視化し、組織全体で共有することで、継続的な改善への意識が高まるでしょう。

効果が出ている施策は継続・拡大し、効果が薄い施策は見直しや中止を検討します。PDCAサイクルを高速で回すことで、組織にとって最適な施策が明確になっていくでしょう。経営環境や従業員のニーズも変化するため、定期的な見直しを続けることが大切です。

職場活性化の実施は「TUNAG」がおすすめ

職場活性化を効果的に推進するためには、適切なツールの活用が不可欠です。TUNAG(ツナグ)は、職場活性化に必要な多くの機能を提供しています。TUNAGがおすすめの理由について、以下で詳しく紹介しますので、参考にしてください。

TUNAGが職場活性化に最適な3つの理由

TUNAGは単なる社内コミュニケーションツールではなく、組織課題の分析から施策の実行、効果測定までを一貫してサポートする総合的なプラットフォームです。

まず、組織の現状を可視化する機能により、従業員エンゲージメントや満足度を定量的に把握できます。アンケート機能を活用して定期的に従業員の声を収集し、データに基づいた施策立案が可能になるでしょう。

次に、さまざまな職場活性化施策を一つのプラットフォーム上で実行できます。サンクスカード、社内報、1on1記録、目標管理など、複数のツールを使い分ける必要がなく、情報が一元管理されます。

そして、施策の効果を継続的に測定し、改善につなげるPDCAサイクルをシステム上で回せます。データの蓄積により、どの施策が効果的だったかを客観的に評価できるでしょう。

100社100通りの組織課題に対応できるカスタマイズ性

組織の課題や文化は企業ごとに異なります。TUNAGは高いカスタマイズ性により、自社の状況に最適な形で運用できることが特徴です。

業種や企業規模、組織文化に応じて、必要な機能を選択し組み合わせられます。製造業では安全啓発の取り組み、小売業では店舗間の情報共有など、業界特有のニーズにも柔軟に対応可能です。

既存の人事制度や評価制度とも連携でき、スムーズな導入が実現します。新しいツールを導入する際の現場の負担を最小限に抑え、定着を促進できるでしょう。

運用開始後も、組織の変化に応じて機能の追加や変更が可能です。成長フェーズに応じた柔軟な対応により、長期的に活用できるパートナーとなります。

分析から施策実行まで一貫サポートで継続率99%を実現

TUNAGは導入企業の継続率99%という高い実績を誇ります。この高い継続率の背景には、充実したサポート体制があります。

専任のカスタマーサクセス担当が、導入から運用定着まで伴走型でサポートします。組織課題の分析、施策の設計、効果測定の支援まで、一貫したサポートを受けられるでしょう。

他社の成功事例やベストプラクティスを共有してもらえるため、自社に適した施策のヒントが得られます。業界や企業規模が似た事例を参考にすることで、効果的な取り組みを短期間で立ち上げられます。

定期的な活用状況のレポートにより、使われていない機能や改善点を把握できます。データに基づいた運用改善の提案を受けることで、継続的に活用価値を高められるでしょう。

「3分でわかるTUNAG」サービス資料 | TUNAG(ツナグ)

職場を活性化させるために必要なこと

職場活性化は一過性のイベントではなく、継続的な取り組みです。成功させるために最も重要なのは、経営層のコミットメントと現場の主体性の両立でしょう。

職場活性化は、従業員エンゲージメントの向上だけでなく、採用コストの削減や企業ブランド価値の向上にもつながります。まずは自社の現状分析から始めて、小さな一歩を踏み出しましょう。

組織の競争力強化につながる重要な経営課題として、戦略的に取り組んでいきましょう。

著者情報

人と組織に働きがいを高めるためのコンテンツを発信。
TUNAG(ツナグ)では、離職率や定着率、情報共有、生産性などの様々な組織課題の解決に向けて、最適な取り組みをご提供します。東京証券取引所グロース市場上場。

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