ピアボーナス制度とは?4つのメリット・2つのデメリット、企業の導入事例、ツールをご紹介

ピアボーナス※とは
従業員同士が報酬を贈り合うことができる仕組みのこと


ピアボーナスが注目される背景
組織改革や人材定着の課題への取り組みとして
働き方改革の推進により、従業員を取り巻く環境や、従業員の持つ価値観は日々変化しています。そして変わりゆく環境に適応し、人材の定着・離職の防止を実現するために、企業には組織文化の醸成が求められています。このような状況の中、企業が直面している組織改革や人材定着に効果がある施策としてピアボーナスが注目を集めています。ピアボーナスの4つのメリット
ピアボーナスのメリットとは?
360度評価など、従業員同士で評価する制度は他にもあります。その中でピアボーナス制度には、どのようなメリットがあるのでしょうか。4つのポイントを解説します。1)チーム内でのコミュニケーションが活性化する
従業員同士で報酬を贈り合うことで、その贈った回数分コミュニケーションが増えます。報酬を贈るという観点から「他の従業員の良かったところ」「良い成果」などに対して贈られますので、コミュニケーションの内容もポジティブで良い循環を生むものとなります。 これまで生まれていなかったコミュニケーションが発生するきっかけとして、大きなメリットがあります。2)社内の良いことが可視化される
報酬を贈る理由が可視化されるため、どんなことが良いことなのかが周りに伝わります。「周りから評価される人はこんな行いをしている人だ」ということが可視化されれば、その行いを他の従業員も参考にしやすくなり、組織の中で「良いこと」が積み重なっていきます。 関連記事:社内表彰のアイデア5種類や事例4社、選考基準について解説 | 社内ポータル・SNSのTUNAG3)従業員エンゲージメントの向上・称賛文化の醸成につながる
ピアボーナスはお互いを称賛し合う仕組みですので、職場の雰囲気を明るくしたり、組織の風土を改善することに役立ちます。お互いを褒めるという文化ができると、承認欲求が満たされ、会社・仲間への愛着心が醸成されます。また、行動指針や経営理念を自然と浸透させるツールとしても活用できるのではないでしょうか。4)優秀な人材の流出を防ぐ
これまでの一般的な評価制度では、売上目標の達成率などの定量的な成果や、上司から見た仕事ぶりのみで評価が下されることが多く、数字で表すことの難しい成果、直接業績に直結しない行動は評価されにくい傾向にありました。このような評価制度のもとでは、上司と部下の間には評価に対するギャップが生まれ、従業員満足度やモチベーションの低下を招くリスクがあります。 ピアボーナスを導入することで、顧客満足度を向上させるための取り組みや業務効率の改善などの、普段なかなか表面化しにくい成果も評価されやすくなります。様々な仕事の成果を漏れなく評価されることで、従業員の満足度を向上させ、離職率の低下・優秀な人材の流出防止につながるでしょう。ピアボーナスの2つのデメリット
ピアボーナスのデメリットとは?
ピアボーナス導入のデメリットについては、以下の2点が考えられます。1)仕組みを導入するためのコストがかかる
ピアボーナスを運用するためにサービスを導入すると、そのためのコストがかかります。また、直接金銭を報酬としてやり取りする場合は、原資を用意しなければなりません。会社が負担するコストがある分、効果についてはしっかり判断する必要があります。2)従業員に評価を任せるため、導入後の運用が必要
ある一定の従業員に報酬が集まってしまったり、縁の下の力持ちタイプの人にスポットライトが当たらないままだったり……ということは起こりえます。 仕組みを入れただけでは、うまく活用されるのか、社員が満足する制度となるかはわかりません。どのように使われるのか、一部から不満は出ないか、報酬の仕組みと使われ方のバランスなどをウォッチしておく必要があるでしょう。ピアボーナスを運用できるツール3選
Unipos(ユニポス)
Finger81株式会社が提供しているサービスです。ピアボーナスの仕組みを簡単に活用することができ、株式会社メルカリなどが導入しています。メルカリでは、日々見落とされがちな行動指針に合う行動に対して、気軽に感謝の気持ちを伝えることを目的として活用されています。HeyTaco!
こちらはslackを活用してタコスを贈り合うというピアボーナスサービスです。slackのツールを使って気軽にタコスを送り合い、獲得したタコスの数に応じて特典をもらうことができるというもので、現金を贈り合うというものではありません。会社ごとに自由に賞品や報酬を設定し、タコスの数に応じて交換することができます。 ※参考:HeyTaco!TUNAG

ピアボーナスを導入した企業の施策事例
最後に、実際の企業での取り組み事例を紹介します。Googleのピアボーナスとは?
Googleは強いチームを作るために、ピアボーナスを導入しました。 チームを強くするために重要なことは「心理的安全性が高いこと」であると、Googleのピープルアナリティクスチームが「Project Aristotle」と名付けられたプロジェクト内で結論づけています。その「心理的安全性が高い状態(チーム内で自身をさらけ出し、思ったままに発言できる状態)を作り出すために、Googleでは従業員同士がピアボーナスで承認しあっています。 Googleのピアボーナスは16,000円ほどの現金です。また、ピアボーナスの運用ルールも明確に決まっています。Googleのピアボーナスのルール例
- 自分の直属の上司に対してピアボーナスを送ることはできない。
- 上司は自分の部下にピアボーナスを送ることはできない。
- ある人にピアボーナスを送った場合、同じ人には6ヶ月間送れない。
- ピアボーナスをもらった人に対しては、6ヶ月間ピアボーナスは送れない。(直近で相互に送り合えない)
店舗間で見えない相手へポイントを贈り合う事例
フィットネスジムなどを運営している株式会社fan’sでは、サンクスカードを送ることでポイントが付与される仕組みを導入しています。 貯まったポイントはスキルアップに使ったり、休暇取得に利用したり、タッフの食事会の費用にしたりできます。 >>株式会社fan’sの事例:「社内ポイント制度で、会社が自然に盛り上がりました」フィットネス業界で従業員とのエンゲージメントを高める取組みとはチームごとでポイントを競う、チームビルディング型の取り組みも

ピアボーナス導入の失敗を避けるには?
最後に、ピアボーナスが使われない状態を避けるために注意すべきポイントをご紹介します。ピアボーナス導入をゴールにしない
「ピアボーナスさえ導入すれば会社が良くなる」ということはありません。ピアボーナスは組織課題を解決するための手段であり、「何のためにやるのか」「何を解決したいのか」という目的が重要です。- サンクスカードとピアボーナスを組み合わせて、コミュニケーションを活性化したい
- 見えない頑張りにスポットライトを当てるために、従業員同士で称賛を送り合うピアボーナスを取り入れたい
ピアボーナスはもちろん、社内のさまざまな取り組みを『TUNAG』で
TUNAGでは、ピアボーナスの運用はもちろん、組織課題に対する社内のあらゆる取り組みや施策を運用可能です。 例えば、従業員のコミュニケーションを促すサンクスカード、上司と部下で行う1on1MTG、会社からの情報共有(社長メッセージや広報・採用情報など)など、会社と従業員のエンゲージメントを高めるための様々な取り組みの運用を行うことができます。申請や承認などのワークフローにも対応しており、教育研修の参加申請、休暇申請等にも活用可能です。 また、ツールの提供だけでなく、専門のトレーナーが伴走して運用をサポートすることも特徴の一つです。「社内にいろいろな取り組みがあるけど、いつも形骸化してしまう」「ピアボーナスをうまく運用できるか不安がある」という企業様こそ、TUNAGがおすすめです。 ピアボーナスだけでなく「会社を良くするための取り組み」をもっと行いたいという企業様は、ぜひ一度無料のサービス資料をご覧ください。 ※本記事での「ピアボーナス」の使用には、商標権者Unipos(株)から使用許諾を得ています。
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